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平凡が異世界で獣と出会う話

平凡は悪意に順応できない

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慣れとは恐ろしい
と、偉い人が言っていたと思う

人間は環境の変化に順応する生き物だ
誰でも持っている人間の性質…本能と言っても良い

おれの、この現状も言い換えれば本能的に順応したに過ぎないと声を高く言いたい




本日の特効薬タイムはフェラ付きの日だった

じゅぽじゅぷじゅぽっじゅぽっ♡
「ぁあ…♡あっ、あっぁ~~♡でるっ♡でちゃうよ~~♡ひぃーーっ♡♡♡きもちいっ♡っ、っ、むりぃ~っ♡ィ゙っでるぅ゙ーーーーー♡♡♡♡」


おれの足の間にグレスが太ももを抱えるように鎮座し、おれのちんこを舐め回して堪能している
薄くて長めの舌で扱かれるの気持ち良すぎてカウパーだらだら止まらないのはいつものこと

初めは2回くらいイくともうしんどくて、辛くて…泣き喚きながらやめてって叫んでいた…そんなおれがいたはずなのに…既に4回…グレスの口の中でイってる


びゅくぴゅく…♡
「じゅるる…ん、んっ…♡あー最高、特効薬4回目なのにちゃんと濃いな、気持ちいいか?ユウマ」

「はぁ、はぁ…♡ぅ゙ん、やばぃ…ちんこ♡きもちいい……♡んんっ…まだ、いけそ…♡グレス、もう1回舐めて…」



嬉しそうにグレスがおれの半勃ちしたまま震えるペニスに舌を這わせ亀頭にキスしてくる…男前がそんな事しても男前なんだよっ…!
もう1回イかされるドキドキ感に無意識に足をさらに開いて刺激を持ってしまうおれに隷属の命は出ていない

男のプライドズタボロ事件からグレスに過保護に甘やかされて、おれは変になってしまったのだろうか…?
過保護になってから無理に回数を求めようとしなくなったグレス、おれの意思を尊重しまくりで優しすぎた…その結果、グレスがもう1回って言う前におれがもっとって強請っている…
頭の中はいたって正常だ、女の子好き、おっぱい好きと言える、はずなのに…気持ちいいに逆らえないだけだと信じたい



「ひゃあっ♡…んっ♡もっとなめて…なめてほし…♡」
裏筋舐められて女みたいな声出して強請っている
隷属どうこう関係なしに…

「素直なユウマも可愛いな、ちゃんと舐めて吸ってやるよ」

じゅるるっ♡じゅぷじゅぽ♡ぐぽ♡
「あぁああ~♡♡じゅぽじゅぽ♡やばぃ♡やぁーーィ゙イーー♡♡ィ゙ぐっ♡あんっ♡もっどっ♡♡♡」

やばいマジで…気持ちいいのが悪い…
グレスはおれが強請ると嬉しそうに耳や尻尾をパタパタさせる…かわいい………いや、かわいいってなんだよ…
素直に言うと言う分だけ返してくれるグレスはずるい

特効薬を渡すための治療行為だと割り切り、甘えるのもされるがままなのもペットだからと言い張るのには限界があるんじゃないかなと、思うくらいにはグレスへ順応し、信頼し依存している気がする…

どうしよう、おれ女の子のエッチな姿で勃たなくなりそう…
そんな事を考えつつ気持ちよさに流されて本日は5回イったのだ…新記録だ…





………………
満足いくまでイって、飲まれて…
汗かいたから風呂に入ろうとグレスに誘われいつものように抱っこされて現在入浴中

「ユウマ、見てみろここも瘴気の侵食が後退し始めた」

「おお!すげぇ!肌色見えてる!」 

嬉しそうにおれに報告するグレスの脇腹は侵食で真っ黒に塗りつぶされていた所が、肌色になりつつある、凄い変化だ…触ってみると侵食部分は皮膚とは言い難い触り心地だが肌色になった部分は皮膚だった

おれの体液を特効薬とするまで、グレスの身体はかなり侵食されていたんだなと互いに裸で風呂に入ってると感じる
グレスは人ならざる者の血を引いてる、多分シベリアンハスキーっぽい獣人が祖先にいるんだろう、本人の髪や毛も黒いが艶があり綺麗だ、けど侵食された部分は艶のない黒、その場所を塗りつぶすような黒になるようだ

おれの精液とか唾液で侵食消えるの今だに信じられないけど事実なんだな…複雑な気持ちだよ…
それでもグレスがこの先も生きる望みを得られて幸せそうな姿が好きだな…役に立てて嬉しい


「ユウマに出会えたこと以上の幸運はないよ、ありがとう、これからもずっと一緒にいよう、俺のユウマ」

そんな事をさらっと言ってくれるグレス
本当に、これからもおれの味方で、ずっと側にいてくれるのか…?
…そうだったらいいな
 

「おれも一緒にいたいよグレス」


湯船の中でも後ろから抱きしめられたまま、ゆっくりと温かい湯に浸りながら過ごす
順応してしまったこの環境が生活が幸せ過ぎて、ずっと続く事を知らずに望んでしまうんだ…















「ユウマ…それ毒はいってるから食べるな」

「…………えっ?」

カシャンと床へ落ちるスプーン、おれへ用意された食事の中に毒が入っているという…

順応した生活の中で、ずっと続いて欲しくない事もある
神子様、改め楓原のおれに対するネガティブキャンペーンとその影響だ、神子様信者どもの行動がどんどん酷くなってきている…


本日の朝食、殆どはこの離宮の料理人が作ってはいるが、ここで調達できないものは王宮から届くのだそうだ…今回毒が入っていたのはスープを彩るバジルのような葉の部分
そう、スープの見た目にワンポイントなバジル部分だ…グレスの先祖返り犬嗅覚が無ければ飲んでた絶対

バジルっぽい毒を混ぜないでくれませんかね…今回の毒は即死の毒ではなく蓄積型の毒、このバジルの様な毒を少しずつ接種させおれを亡き者にしようとしたのか…こわい…


神子様を害するものが離宮に匿われている、モブ兵士がバラしたのかもと考えたが…

いや、王宮でおれの姿を確認できないまま噂が噂を呼び、ここではない所にいて、神子様を害するために王宮に来ている、総結論付けたと思われる
この離宮は基本グレスとグレスの家臣のみ、第二王子と神子様の訪問があった日からネガティブキャンペーン開始だった、ならばその離宮に、いるのでは?と誰か気づいたんだな…

いざ離宮をおそらく監視してみれば平凡な男が過ごしているではないですか、神子様の言う見た目に合う平凡な男が!

きっとそういう流れで、日々暗殺の対象にされ…平凡なおれは暗殺の危機を感じながらの生活を送っているのだ…
食事への読に初め、衣類への針の混入(おれ以外に刺さったらどうしようとか考えてくれ!)、離宮の使用人に化けた刺客や時々、矢が飛んでくる等など
多種多様な嫌がらせを毎日されるようになってしまった


ほぼ、グレスが先に気づいて回避してくれる…
離宮の使用人の皆さんも訳アリだからか余り気にしてない様子…強い
刺客を捕らえては情報を吐かせて王宮に送り返している…処分はおれの立場上しない方がいいらしい、刺客の皆さんは「神子様のためにやった」と一様に答えているらしい
よく考えて…おれのこと監視したらわかるだろ?いつ神子様に嫌がらせに行くんだよ!!!



見事に回避はできているが日々続く狙われた生活…
周りはそれほど気にしなくても、おれは平凡な生活をしてきた生粋の日本人!!こんな暗殺とか荷が重い!!
離宮での平和で平穏な生活を返してくれー!
悲しい日々に、段々と病んでいく心…


「グレス…むり、心が暗殺される、しんどい…癒やして…」
「ん?ああ、ユウマは暗殺とかと無縁な生活していたんだよな?しんどくなるのも当然だ…いいよ、おいで?」

おいしいご飯を汚されてしんどくなったおれを飼い主は優しく迎え入れてくれる
大きな腕に抱きしめられて胸に顔埋めるとすごく安心する…しっぽもおれを抱き寄せるように腰に巻き付く感じなの癒しだ…
背中ぽんぽん、なでなでされて、おれの涙腺はゆるくなった


「ぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅうっ…おれが何したっていうんだよ…!
ご飯捨てなきゃいけないの勿体ないと思わないのかよー!
楓原何したいかわかんない…その信者どもみんな目が死んでるか視力がしんでるとしか思えない…こんな生活毎日毎日毎日毎日むりだぁ…ぐずっぐず…」


「俺も暗殺されそうになった経験何度もあるからわかるよ…しんどいよな、ユウマはなんも悪くない、あの神子様信者どうにかしないとな…
ああ、食事無駄にしたくないなら俺のを一緒に食おう、俺は毒にすぐ気付くから盛られなくなってるんだ
2人分にしてもらって一緒に食うなら無駄にならないと思うぞ」


「え………?天才じゃんグレス…昔毒盛られ済みなの怖いけど食事無駄になるのがつらいんだ…グレスの一緒に食べる」


思わぬ勿体ない毒料理回避術に少し気持ちが穏やかになった
神子様信者もだけど楓原をなんとかしないと根本的な解決がな…いい方法は無いのか…
あいつが何考えてるかわからない…















嘘だろ…?




「日比野先輩、とても会いたかったですよ」

怪しく楓原が笑う
頭が痛い…手足が動かない…


わからないからこそ油断していたんだ…
信者は勝手に動いていると思っていた
そう、思い込んでいたんだ

まさか楓原が自ら指示を出していたなんて思いもしなかった







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