25 / 34
入学式と鍋パ
しおりを挟む
3日前、ハクアが主席が合格したと聞いた。
まぁ、教える人がノーラさん達だからな。
そして、今日入学式があるので出席予定だ。
入学に行くのは、アンドリューさん一家、エンドラさん、フェルさん、イリーナさんと、リーシュさんシュナさんにアニーだ。それに俺と美麗だ。
なかなか大人数になってしまったが、教え子、娘の晴れ舞台を見たいものだ。
俺たちはこの大人数で学園に向かった。
学園にはアンドリューさんが用意してくれた馬車に乗って行く。
車と違ってめっちゃ乗り心地が悪いし。
うっぷ
酔いそうだ。
そうこうしているうちに学園についた。
ハクアとはここで別れた。
「ハクア様の保護者の方ですね」
「はい、そうですけど、この人数はやっぱりダメでした?」
「いえ、そんなことはありません。皆様に席を用意したので案内しますので。」
「では、お願いします。」
俺たちが案内された席は近過ぎず、遠すぎずいい位置だった。それに俺たちしかここの場所はいなかった。
俺たちはいわゆるVIP席なのか?
椅子も来賓ぽい椅子より高級だし、カーペットも高そうだし。
アンドリューさんが根回ししたのかもしれないが、ここは黙っておくべきだろう。
あの人はそういうのを言わない方がいい感じがする。
仕事人ぽいからな。
「ハクアは主席だったんだよな?」
「そうだよ。」
「ノーラさんってことは挨拶とかする感じ?それは悪目立ちするからやめて欲しいなぁ。ハクアのために。適当にそこそこの子供にやらして欲しい。」
「ヨシト、それは断っておいたよ!」
「え?どういうこと?」
と聞いたら、ノーラさんが簡単に説明してくれた。
なんでも全て満点だったらしいが、貴族のメンツを気にした奴らが、ハクアの点数を意図的に下げたそうだ。
それをノーラさんは良しとせず、その場でその先生を断罪したそうだ。
たしかに、後でそんなこと言われたらブチ切れるな、ハクアの頑張りを無視したに同義だからな。
お、ハクアが入場して来たぞ。
うん、ハクアが一番可愛い。
「可愛い。」
ほら美麗も言ってるし。
「ハクア、可愛い!」
ほら、エリーザさんも言ってる。
ノーラさんとイリーナさん達精霊さん達は泣いちゃってるよ。まあ、人一倍気を遣っていたからなあ。それに厳しく、優しく接してくれた。
エンドラさんとフェルさんも嬉しそうだ。
「うう、ハクアちゃんがぁー」
アンジュちゃんは号泣だ。会えなくなるのが、悲しいのだろう。
ハクアも姉のように慕っていたしな。
入学式が始まるとなんか長々と学園長と、色んな人が喋っていたが、全く耳に入ったこなかった。
興味がなかったんだが。
「新入生代表、アリス・フォン・テレンシア」
「はい!」
これがハクアの次の子かぁ。
しっかりしてそうだな。
「ヨシト、あれが王女様だって。才女って呼ばれてるらしいよ。」
「え?それまじ?じゃあ何か悪いことしたなぁ。次席なのに、主席の子に代表を譲られるとはプライドが高い奴は怒るだろうなぁ。」
とその才女の挨拶を聞いていたが、全くそんなことなく、気にしていないようだった。
「そういえば、ハクアって何組なの?」
「Sクラスだったはず。」
一番上のクラスらしい。この学園では実力ごとにクラスが分かれるのか。
その後入学式が終わり、ハクアが帰ってきてみんなで門の前で写真を撮影して、家に帰った。
写真はみんなにあげ、店に飾る予定だ。
俺たちは明日には帰るので今日で一旦、ハクアとはお別れだ。
そのため、今日は鍋パをする。
おでん、すき焼き、味噌鍋、キムチ鍋色んな鍋を作った。
朝のうちにほぼ仕込みを終えておいた。
おでんは昨日から準備した。そうしないと染み込まないからな。
鍋パは
もちろん、エンドラ一家とフェル一家なのでも呼んで行う。
仲間外れはかわいそうだからな。
「ハクアの主席合格祝って乾杯!」
「「「「「「「カンパイ!」」」」」」」
鍋パはみんなガヤガヤして、たらふく食って子供達が満足して帰って行った。
ハクアも、みんなと最後ではないが、しばらくの間、お別れになるので楽しく喋っていた。
そして、しゃべり疲れたのか、ぐっすり眠ってしまった。
子供達はみんなここで一泊していく、大量に部屋があるからね。
その後は、大人たちで飲み会だ。
「ハクアが学園かぁ、寂しくなるなぁ。」
「うむ、そうであるな。」
「ハクアが居なくなるのね、私ここに住もうかしら。」
「イリーナさんそれではハクアのためにならんないでしょう。独り立ちしてもらうために僕たちはあまり動いてはいけないよ。」
「ノーラさんそうですね。これもハクアのためですよね。」
凄い考えてくれてるよ。ハクアの知らないところでみんなは頑張っていたんだな。
「でも、私はハクアに変な男ついたら排除するわよ。」
「アンジュ、それは当たり前よ。それに手を出してきたら潰すわよ。マイエンジェルなんだから。」
いや、吸血鬼のそれも始祖が、天使とか言っていいの?
「その時は僕も入れてよね。権力とか使っていじめてきたりしたら跡形もなく潰すからね。」
「ノーラ、お主だけではずるいぞ我も入れてくれ。それに一番はイリーナお主だろう。」
「ええ、そんな汚い真似したらふふっ」
え?コワイよイリーナさん。
「私はこの国を暗闇にしてあげますよ。」
シュナさんまで
「私はブレスで消しますね。」
美麗まで、いい始めたよ。
「まあ、今はハクアの入学を祝おうではないか。問題が起きた時はその時考えれば良いし、私が常時発動の結界とかみんなも何か教えてるだろう。だから大丈夫だ。」
「たしかに、催眠とか魅力とかにかからないように教えたわ。」
「気配を察知できるよう教えた。」
「状態異常にかからないようにした。」
と他にも色々ハクアに教えていたようで、あんまり心配いらないかった。
その後はハクアの来た当初の時とかの話をしてみんなそれぞれの部屋で眠りについた。
更新が遅くなり申し訳ありません。もう少し頻度を増やしていければと思います。誤字脱字がありましたらご報告お願いします。
まぁ、教える人がノーラさん達だからな。
そして、今日入学式があるので出席予定だ。
入学に行くのは、アンドリューさん一家、エンドラさん、フェルさん、イリーナさんと、リーシュさんシュナさんにアニーだ。それに俺と美麗だ。
なかなか大人数になってしまったが、教え子、娘の晴れ舞台を見たいものだ。
俺たちはこの大人数で学園に向かった。
学園にはアンドリューさんが用意してくれた馬車に乗って行く。
車と違ってめっちゃ乗り心地が悪いし。
うっぷ
酔いそうだ。
そうこうしているうちに学園についた。
ハクアとはここで別れた。
「ハクア様の保護者の方ですね」
「はい、そうですけど、この人数はやっぱりダメでした?」
「いえ、そんなことはありません。皆様に席を用意したので案内しますので。」
「では、お願いします。」
俺たちが案内された席は近過ぎず、遠すぎずいい位置だった。それに俺たちしかここの場所はいなかった。
俺たちはいわゆるVIP席なのか?
椅子も来賓ぽい椅子より高級だし、カーペットも高そうだし。
アンドリューさんが根回ししたのかもしれないが、ここは黙っておくべきだろう。
あの人はそういうのを言わない方がいい感じがする。
仕事人ぽいからな。
「ハクアは主席だったんだよな?」
「そうだよ。」
「ノーラさんってことは挨拶とかする感じ?それは悪目立ちするからやめて欲しいなぁ。ハクアのために。適当にそこそこの子供にやらして欲しい。」
「ヨシト、それは断っておいたよ!」
「え?どういうこと?」
と聞いたら、ノーラさんが簡単に説明してくれた。
なんでも全て満点だったらしいが、貴族のメンツを気にした奴らが、ハクアの点数を意図的に下げたそうだ。
それをノーラさんは良しとせず、その場でその先生を断罪したそうだ。
たしかに、後でそんなこと言われたらブチ切れるな、ハクアの頑張りを無視したに同義だからな。
お、ハクアが入場して来たぞ。
うん、ハクアが一番可愛い。
「可愛い。」
ほら美麗も言ってるし。
「ハクア、可愛い!」
ほら、エリーザさんも言ってる。
ノーラさんとイリーナさん達精霊さん達は泣いちゃってるよ。まあ、人一倍気を遣っていたからなあ。それに厳しく、優しく接してくれた。
エンドラさんとフェルさんも嬉しそうだ。
「うう、ハクアちゃんがぁー」
アンジュちゃんは号泣だ。会えなくなるのが、悲しいのだろう。
ハクアも姉のように慕っていたしな。
入学式が始まるとなんか長々と学園長と、色んな人が喋っていたが、全く耳に入ったこなかった。
興味がなかったんだが。
「新入生代表、アリス・フォン・テレンシア」
「はい!」
これがハクアの次の子かぁ。
しっかりしてそうだな。
「ヨシト、あれが王女様だって。才女って呼ばれてるらしいよ。」
「え?それまじ?じゃあ何か悪いことしたなぁ。次席なのに、主席の子に代表を譲られるとはプライドが高い奴は怒るだろうなぁ。」
とその才女の挨拶を聞いていたが、全くそんなことなく、気にしていないようだった。
「そういえば、ハクアって何組なの?」
「Sクラスだったはず。」
一番上のクラスらしい。この学園では実力ごとにクラスが分かれるのか。
その後入学式が終わり、ハクアが帰ってきてみんなで門の前で写真を撮影して、家に帰った。
写真はみんなにあげ、店に飾る予定だ。
俺たちは明日には帰るので今日で一旦、ハクアとはお別れだ。
そのため、今日は鍋パをする。
おでん、すき焼き、味噌鍋、キムチ鍋色んな鍋を作った。
朝のうちにほぼ仕込みを終えておいた。
おでんは昨日から準備した。そうしないと染み込まないからな。
鍋パは
もちろん、エンドラ一家とフェル一家なのでも呼んで行う。
仲間外れはかわいそうだからな。
「ハクアの主席合格祝って乾杯!」
「「「「「「「カンパイ!」」」」」」」
鍋パはみんなガヤガヤして、たらふく食って子供達が満足して帰って行った。
ハクアも、みんなと最後ではないが、しばらくの間、お別れになるので楽しく喋っていた。
そして、しゃべり疲れたのか、ぐっすり眠ってしまった。
子供達はみんなここで一泊していく、大量に部屋があるからね。
その後は、大人たちで飲み会だ。
「ハクアが学園かぁ、寂しくなるなぁ。」
「うむ、そうであるな。」
「ハクアが居なくなるのね、私ここに住もうかしら。」
「イリーナさんそれではハクアのためにならんないでしょう。独り立ちしてもらうために僕たちはあまり動いてはいけないよ。」
「ノーラさんそうですね。これもハクアのためですよね。」
凄い考えてくれてるよ。ハクアの知らないところでみんなは頑張っていたんだな。
「でも、私はハクアに変な男ついたら排除するわよ。」
「アンジュ、それは当たり前よ。それに手を出してきたら潰すわよ。マイエンジェルなんだから。」
いや、吸血鬼のそれも始祖が、天使とか言っていいの?
「その時は僕も入れてよね。権力とか使っていじめてきたりしたら跡形もなく潰すからね。」
「ノーラ、お主だけではずるいぞ我も入れてくれ。それに一番はイリーナお主だろう。」
「ええ、そんな汚い真似したらふふっ」
え?コワイよイリーナさん。
「私はこの国を暗闇にしてあげますよ。」
シュナさんまで
「私はブレスで消しますね。」
美麗まで、いい始めたよ。
「まあ、今はハクアの入学を祝おうではないか。問題が起きた時はその時考えれば良いし、私が常時発動の結界とかみんなも何か教えてるだろう。だから大丈夫だ。」
「たしかに、催眠とか魅力とかにかからないように教えたわ。」
「気配を察知できるよう教えた。」
「状態異常にかからないようにした。」
と他にも色々ハクアに教えていたようで、あんまり心配いらないかった。
その後はハクアの来た当初の時とかの話をしてみんなそれぞれの部屋で眠りについた。
更新が遅くなり申し訳ありません。もう少し頻度を増やしていければと思います。誤字脱字がありましたらご報告お願いします。
10
お気に入りに追加
1,817
あなたにおすすめの小説

兄がやらかしてくれました 何をやってくれてんの!?
志位斗 茂家波
ファンタジー
モッチ王国の第2王子であった僕は、将来の国王は兄になると思って、王弟となるための勉学に励んでいた。
そんなある日、兄の卒業式があり、祝うために家族の枠で出席したのだが‥‥‥婚約破棄?
え、なにをやってんの兄よ!?
…‥‥月に1度ぐらいでやりたくなる婚約破棄物。
今回は悪役令嬢でも、ヒロインでもない視点です。
※ご指摘により、少々追加ですが、名前の呼び方などの決まりはゆるめです。そのあたりは稚拙な部分もあるので、どうかご理解いただけるようにお願いしマス。

追放された薬師でしたが、特に気にもしていません
志位斗 茂家波
ファンタジー
ある日、自身が所属していた冒険者パーティを追い出された薬師のメディ。
まぁ、どうでもいいので特に気にもせずに、会うつもりもないので別の国へ向かってしまった。
だが、密かに彼女を大事にしていた人たちの逆鱗に触れてしまったようであった‥‥‥
たまにやりたくなる短編。
ちょっと連載作品
「拾ったメイドゴーレムによって、いつの間にか色々されていた ~何このメイド、ちょっと怖い~」に登場している方が登場したりしますが、どうぞ読んでみてください。

もう、終わった話ですし
志位斗 茂家波
ファンタジー
一国が滅びた。
その知らせを聞いても、私には関係の無い事。
だってね、もう分っていたことなのよね‥‥‥
‥‥‥たまにやりたくなる、ありきたりな婚約破棄ざまぁ(?)もの
少々物足りないような気がするので、気が向いたらオマケ書こうかな?

無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

王家も我が家を馬鹿にしてますわよね
章槻雅希
ファンタジー
よくある婚約者が護衛対象の王女を優先して婚約破棄になるパターンのお話。あの手の話を読んで、『なんで王家は王女の醜聞になりかねない噂を放置してるんだろう』『てか、これ、王家が婚約者の家蔑ろにしてるよね?』と思った結果できた話。ひそかなサブタイは『うちも王家を馬鹿にしてますけど』かもしれません。
『小説家になろう』『アルファポリス』(敬称略)に重複投稿、自サイトにも掲載しています。

もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?

英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる