異世界満腹亭 沢山の人?を料理で満足させます

佐原

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カツ丼とエルフ

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さて、夕飯は何を作るかと言うとカツ丼だ。

昼が軽めだったからガッツリ食べたいと思った。

まあ、いつもどおりカツは揚げるだけの状態にした。

しっかり筋を切り、叩きまくった。

柔らかい方が良いからな。あと今回は普通のパン粉を使う。カリッとした食感を味わって欲しい。

あとは漬物と豆腐の味噌汁を出す。


まずは、イリーナさん達の分を作ろう。

カツを揚げる。

最初は低温度で、次は高温度で揚げカリッとさせる。

その後、玉ねぎが入っているつゆに切り分けたカツを入れて卵でとじる。

それをご飯の上にのせ、三つ葉を乗せ完成だ

美麗と共に、イレーナとリーシュとハクアの三人に運んだ。

「一味をかけると美味しいですよ。ハクアはやめといた方がいいかもな。辛いから。」

「どうぞ、召し上がれ。」


チリンチリン

「いらっしゃい」

「うむ、今日も美味しそうだなぁ。」

いつもの二家族が来た。

「特盛りでいい?」

「うむ、うちはそれで頼む。」

「俺達もそれで頼む。」

「あいよー空いてる席に座って待っていてくれ。」


チリンチリン

ん?

「いらっしゃい」

「うむ、やはりお主、我達の跡をつけていたな?」

「まあ、気にすることじゃ無かったしな。フェンリルお前の子供達も気づいていただろ?」

あーそうなのか、フェルさん達の後ろは誰も来ないだろうね。

「そうだな、それにしてもお主はエルフだったのか。」

耳が長いのはエルフなのか初めて見た。すげー美人だな。

「あ、そ、その跡をつけてすいません。」

「うむ、我達は気にしておらん、お主も席に座るがいい。」

「エルフさんはどれくらい食べる?」

「あ、その普通でお願いします。」

「分かったよ、空いてる席に座ってね。」

「わ、分かりました。」

まだ、ビビってるのか。




sideエルフ

「あら?エルフ?珍しいわね。よくこんなところ来れたわね。」

え?このオーラは!!?

「え!?せ、精霊様?」

「私達のことを精霊だと分かるのね、流石エルフかしら?でも、私とリーシュは風の精霊じゃないから残念ね。私は水の精霊イリーナよ。」

いやいやそんなことないですよ!精霊と会えるのはすごい嬉しいですし、イリーナ様とリーシュ様はおそらく上位精霊ですから。

「え、えでも、精霊様と会えるのはこ、光栄です。」

「そう言ってもらえて嬉しいわね、でもよくここ来れたわね?ああ、あの家族の後ろついてきたのかしら?」

確かに私はあの家族が気になり跡をつけていた。バレるとは思わなかったけど。

「は、はい。」

「それなら納得だわ、あの家族に森で近づこうとするのは、バカかノーラさんかアンドリューさん達しかいないからね。あっティーナも仲が良かったわね。」

「え、ええ。あの、ここって、何処なんですか?あと、ここにいる方達は、」

「ここって料理屋さんなのよ。でね、私も含め私たちはここの常連よ。」

「イリーナ説明が足りないわよ。私たちはは精霊だけど、あの二家族はフェンリルとエンシェントドラゴンよ。あとで、ノーライフキングと吸血鬼の始祖もくると思うわよ。」

え!?それ、もしかしたら私殺されていたのかもしれないの?確かにバレてたし。

「え!?そ、それ本当ですか?」

「ええ、本当よ。だからあなたは魔物に襲われずここに来れたのよ。」

なるほどだから魔物の気配がなかったのか。

「な、なるほどだから魔物に合わなかったのですね。」



チリンチリン

「いらっしゃい。ノーラさん今日は早いですね。」

「もちろんだよ!!今日僕はハクアちゃんに教える番だからね。張り切っちゃってね。」

「そういうことでしたか、よろしくお願いします。ハクアー!」

「あっ!ノーラおじさん!」

「ハクア、ノーラさんにたくさん教わるんだよ。じゃあノーラさんお願いします。どこでやりますか?」

「それは、大丈夫だよ僕が空間作るからどこにも被害は出さないよ。」

「あっそうですか、ではお願いします。」



「エルフさん今の話聞いた?あの人がノーライフキングよ。まあ、話してみると優しいから大丈夫だと思うけど。一人で、大国を潰せるぐらい強いからね。」

「は、はいぃ。」


「お待ちどうさま。エルフさんにはカツ丼で、イリーナさん達は軽くつまめる物持ってきました。それと、エルフさん名前を教えてもらってもいいですか?さすがに種族名で呼ぶのは失礼ですから。」

確かに、自己紹介もしてなかった。

「私はシリーナです。よろしくお願いします。」

「シリーナさんですね、よろしくお願いします。さあ、冷めないうちに食べてくださいね。」


と私は出されたカツ丼?をスプーンですくい一口食べた。

うっ、これは美味しい。

初めて食べました。カツ?のサクサク感とと卵のふんわり感が合わさって美味しいです。あとこのつぶつぶもこれにあっていて美味しい。

私はその後、一心不乱にカツ丼と味噌汁を食べてしまった。

「あら、シリーナちゃんもう食べてしまったの?おかわりすれば?」

「え、でも」

この美味しいものにいくら払えばいいのだろう。今あんまり手持ちがないから

「あら、代金のことを心配してるの?」

「は、はい。」

「そうならエルフなら魔力は軽く10000はあるでしょ?」

「それぐらいなら。」

私は魔力20000くらいある。これでも多い方だ。

「それなら大丈夫よ、ここは魔力で払うから。おそらく2000もあれば十分よ。」

え、たったそれだけでいいの?それならもう一杯食べようかな。

と私はもう一杯食べてしまった。

その後本当に吸血鬼の方がこられていたけど、普通に食事をしていた。


「シリーナさんは1600ですね。」

「分かりました。」

私は言われた通り、魔力をチャージして帰る。本当に美味しかった。また、一人で来ようと思う。




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