異世界満腹亭 沢山の人?を料理で満足させます

佐原

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天ぷらうどんとドラゴンさん

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フェルさん家族がお帰りなったので、早速夜の仕込みをはじめた。

今日は天ぷらうどんとおにぎりだ。

おにぎりは天ぷらうどんだけじゃもの足りなさを感じる人用だな。

うどんの方はいつも、お願いしてる製麺所のうどんだ。

コシが強く、喉越し最高だ。

つゆの方は短い時間で作ろうと思う。ベースは鰹だ。それに椎茸と煮干しを少し入れる。

つゆを作ってる間に天ぷらの方に取り掛かる、といってもほぼ具材を切る事なんだけな。

海老天、カシワ天、卵天、ごぼう天、かき揚げなどなど多くの天ぷらを準備する。注文を聞いたあとに揚げたいと思っている。

やはり、出来立てが一番いいと思うから。

その後仕込みが終わり、五時半になり看板をOPENにした。

そして、三十分後誰もこないなぁとか思ってると

チリンチリン

客が来たっと思ったが、フェルさん家族ともう一組の家族だった。


「いらっしゃいませ!」

「ヨシト、また来たぞ!」

確かにまた来たな。と思った。まあ、来てくれのはすごい嬉しいからいいんだが。

「それで隣の家族は?」

「うむ、我の友人の家族のドラゴンだ!」

ど、ドラゴンか、うんさすが異世界だ。この一日でとても実感した。

人化してもドラゴンらしさが少し残ってるから、そうかと思っていたよ。

人化って、服とかどうするのだろうか。
まあおいおい聞いていきたいと思うな。

「うむ、よろしくな。我たちもフェンリルに教えて貰ったんだ。頼むな!」

「はい。空いている席に座ってください。さて注文を取りますよ。」

みんなに天ぷらの説明をして、それぞれ好きなもの天ぷらの注文を取った。

野菜を好きな人もいれば魚、肉好きな人もいた。人それぞれだったが、ドラゴン家族は肉が多い。

ちなみにドラゴン家族は父母に加え、お姉さんみたいな人に少女にお兄さんの五人家族だった。

フェルさん家族の子供は男女の区別が全くつかない。

俺はまず、天ぷらを一通り揚げた。

結構な数になったので、二十分ほど経ったけどな。

その後作ったダシに茹でた麺を入れ、天ぷらも別皿に盛り出来上がったものを出した。

「この一味辛いものですが、かけたかったらかけてもいいですよ。あと箸かスプーンあとはレンゲを使って食べてください。おかわりしても大丈夫ですから」

「では、めし上がれ。」 

とフェルさん家族の子供達が食べてるのは凄い和むなあ。

小さな体の割にスゲー食うんだよなぁ。

「おかわりー」
「僕もー」

ほらみろもうおかわりだってよ。

「はいよーさっきと同じやつでいいかー?」

「「「「うん!!」」」」

「俺もいいか?」
「私もお願いします。」

「大丈夫っすよ。少し待っていてくださいね。」

ドラゴン家族も食うのが早かったようだ。

その後、三杯ほど出してみんな満足してくれたようだ。


「じゃあヨシトよ今回はどのくらいだ?」

800のうどんを約三杯が六人分だからこのくらいだろう。

「14000ぐらいで、」

「フェンリルもなんだそれは。」

「うむ、この料理の対価に魔力を渡すことになってるんだ。」

そういえば、ドラゴン家族に説明してなかったな。説明を書くべきだな。

「じゃあ俺たちもそうしよう。俺たちはいくらだ?」

「10000ぐらいでお願いします。」

「分かったぞ。では、」

と二人は魔力を渡して帰ろうとしていた。

フェルさん家族は全員元の姿に戻って帰っていったが、ドラゴン家族の一人が、

「私はここに残っていい?」

とお姉さんのドラゴンが言いはじめたのだ。

まあいつか、誰かを雇おうかと思っていたが。

「いや、働いてくれるならいいけど、」

「何するの?」

「配膳とか、掃除とかだな。」

「うむそれなら、できるだろう。俺の娘をお願いできるか?」

「まあ、それならいいか。名前教えてくれるか?」

「俺たちに名前なんてないぞ。」

それ不便じゃないか?呼びにくいし、みんなドラゴンと言わなきゃならんし。

「それは困るな。」

「じゃあヨシトがつけてくれ。」

「いいのか?」

「俺がいいと言っているからいいだろ。」

「お母さんも?」

「ええ、大丈夫ですよ。」

「分かった。」

ドラゴンの名前か、しかも美人さんだからな。いい名前をつけないと。

美しくて、麗しいから美麗でいいかな。まあドラゴンさん達は漢字の意味はわからないから意味は伝わらないと思うけど。

「美麗でいいか?」

「いいと思うぞ。」

「私もいいと思いますよ。何か意味とかありますか?」

と俺は軽く美麗の意味を言うと、みんな更に納得してくれたのでよかった。

「じゃあこれから美麗よろしくな。」

「はい!よろしくお願いします!」


その後美麗さん以外のドラゴン家族は帰っていった。

「じゃあ美麗、まだ営業時間だからどうする?」

「手伝いたい!」

こういってくれるのは嬉しいな。それに美人だから俺もやる気出るよ。

「まあ、ここでは誰が来ても殺傷行為はできないから暴力とかはやめてくれよ。」

「はい。」

「じゃあ、客が来るまで少し待とうか。できた料理をお待ちどう様ですといって渡してくれればいいから。」

と少し、この店のことなどを教えていると

チリンチリン

おっ誰か聞きたようだ。

え?骸骨?

俺はまだ異世界のことを全然知らないそうだ。








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