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傷心旅行一日目と言っても家を作って引き篭もるだけ
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家出して一日目。早朝に家を出たため俺の跡をついてきている奴らは居ない。カイリーやセバスもしっかり撒いてきた。最大の敵の二人を撒けば俺は勝ったようなものだ。ククッ
行く場所はいつもの森。しかし、セバス達のことだから俺がいつも居る場所は何となく分かっているかもしれない。
そうするとセバス達に連れ戻される可能性が大、大、大であるためいつも行かないところへ行く予定だ。
早朝の森はかなり寒く俺は側からみればモコモコの格好をしているためかなり動きにくい。
モコモコの服装はかなり暖かいが森で着用するべきではなかったなと今更ながら思った。だって葉っぱやら木の屑やら更には虫まで服に付いていてこの後が面倒そうだもん。
ほんと俺は何でこんな服を着ているだ?頭悪いだろう。でもね、マジで寒かったんだよ。俺って冷え性だからさ部屋にはヒーター、コタツ、カイロが完備する徹底ぶりなんだ。
モコモコ服を着ながらもセバス達には見つからないような洞窟を発見したためそこに居たオーク達を倒して自らの拠点にした。
オーク達が俺のことを見て弱いと思ったのか襲ってきてので倒してボスのところまで行くとちょうど良い洞窟があったためそれを占領したのだ。
まぁ俺がモコモコの服を着ていたせいで襲われたのだがこのモコモコの服を着ていたおかげで間接的に拠点を手に入れることが出来たから良いかな。
オーク達ごめんよ。そしてありがとう。
ついでにオークという食糧も手に入ったことだし飯はオークカツかな?それとも生姜焼きとか?
オーク肉の選択肢は無限大だからな。後でじっくり考えるとしよう。その前にやらなくてならないことがある。
「家を作ろう」
何馬鹿なこと言っているんだ?とかいうのかもしれないしかし俺のある能力を思い出して欲しい。
『物質創造』
木材や大理石をこの能力で創造して組み立てればあーら不思議みるみるうちに家が出来て行くではありませんか!
そして家具も電化製品ではなく魔道具もす~ぐ作れる。はい、万能スキル~!!
という事でオークが拠点としていた洞窟の最奥に一人で暮らすにはちょうど良いサイズのワンルームの家を作った。
そこにコタツ、ヒーター、そしてコタツの上にみかんを完備してダラダラ空間の出来上がりだ。
俺はコタツの中に身体全部を入れてゆったりしながら蜜柑を食べるという冬の模範となる過ごし方をしてダラダラしていた。
どうせアルフレッドはポケ~っとして蜜柑を食べて無駄な時間を過ごすんだろっていうやつがいるんじゃ無いか?
この時間の何が無駄なんだよ!勉強?そんなことしたら疲れるんじゃん、鍛錬?筋肉痛で次の日に死ぬ。
本を読めばって?まぁ確かにこたつで読む本は良いと思う。でも、本なら城でいくらでも読めるからそんなことをして時間を無駄したく無い。
誰が時間を無駄にしたく無いとか言ってんだ?とか思うかもしれないけど俺はポケ~っとするのがここに来た一番の目的なんだよ!誰が何と言おうともこの時間だけは邪魔させないぜ!(キラン!)
「ふはぁ、いいねぇ1人時間は。」
ポケ~っとしているとお腹が空いたのでキッチンへと移動して料理を作ることにした。
今日は新鮮なオーク肉が手に入ったからそれを使って料理を作る予定だ。
かと言ってとんかつのようなクソ面倒な料理を作る気は無い。となるとしゃぶしゃぶ一択だ。
スープに肉を潜らせて食べれるというとても簡単な料理だからね。
スープも二つほど作ってコタツにコンロと鍋を置いて野菜を切ったものとオーク肉、コカちゃんの肉といつもお世話になってるミノちゃんのお肉もセッティングして準備完了だ!!
もちろんしっかりお米も用意したよ!俺はアイラブ米だもん。
薄ーく切ったお肉達をスープの中に投入して色が変わってきたところをすくって誰につけて口に運んだ
「うっめぇ」
そしてすぐにご飯を口に駆け込む。
「はぁ、最高」
王族の食事なんてマナーやらなんやら煩いからこうなって好きに食べられ無いんだよね。
だから、こうやって一人で飯を食べるのって楽しいし食そのものを楽しめる。
何で飯を食べる時に疲れないと行けないんだっていう話だ。本当に馬鹿馬鹿しいよ。
ある程度、食べ終わった後はしっかりスープも残しておいて夜食の雑炊のために取っておく。
これがまた美味しいんだよね。うどんの選択肢もあったけどアイラブ米の立場としては雑炊を食べたい。もう一つのスープはうどんかな。
卵雑炊、まさに寒い季節にはぴったりだ。まぁ、食べるのはポカポカのお部屋でコタツに入りながらだけどね。
少し、ごろごろして気づいたらうたた寝していた。外の時間ももう夜だろう。
普通なら一度寝たらほとんど起きない俺なのだが目が覚めたのは理由があった。
いや、目を覚まされたと言ったほうが正しい。
ドンドン!!ドンドン!!
「はぁ、煩いなぁ。結界を張っておけばよかった。」
俺の家の扉を強く叩く奴が現れたのだ。俺の睡眠を邪魔した罪は大きいぞ。
俺は重い腰を起こして近くにある扉を開けるとボロボロでもう倒れそうな女の人が立っていた。
俺は面倒事に首を突っ込みたく無いということではなく、折角ゆったり出来る時間を奪われたく無いのでゆっくりと扉を閉め…
「おい!足を退けろ!!さっさと帰れ!!」
「お願いします!!助けてください!!」
「うん、ごめん無理。」
「なっ!?」
「だって如何にも面倒事を全身に抱えていそうだもん。って事で」
「このまま、引き下がったら死にますからぁ。お願いしまずぅ、外寒くて魔物が強くて本当に死にますからがらぁー」
「えっ」
この人全く足を引き下げない。大事な事だからもう一度言うけど全く足を引き下げないが、顔がぐちゃぐちゃになるぐらいに泣いて懇願してきた。
とても良心が痛むが、俺にも引けない理由があるのさ。俺だってここに来て一日目だよ?
なのにこんな見ず知らずの人に邪魔をされるなんて意味が分からない。
俺のダラダラ生活を邪魔する奴は何人たりとも容赦はしない!!
というスタンスなんだけどね、俺にだって良心はあるんだよ。しかし、ここで家にいれたら俺の生活空間が崩されてしまう。
さて、どうしたことか。
謎の女。次回で明らかになります。
投稿が遅くなり申し訳ありません。誤字脱字も多いかと思います。報告をいただけると嬉しいです。年末年始に修正しようと思います。
行く場所はいつもの森。しかし、セバス達のことだから俺がいつも居る場所は何となく分かっているかもしれない。
そうするとセバス達に連れ戻される可能性が大、大、大であるためいつも行かないところへ行く予定だ。
早朝の森はかなり寒く俺は側からみればモコモコの格好をしているためかなり動きにくい。
モコモコの服装はかなり暖かいが森で着用するべきではなかったなと今更ながら思った。だって葉っぱやら木の屑やら更には虫まで服に付いていてこの後が面倒そうだもん。
ほんと俺は何でこんな服を着ているだ?頭悪いだろう。でもね、マジで寒かったんだよ。俺って冷え性だからさ部屋にはヒーター、コタツ、カイロが完備する徹底ぶりなんだ。
モコモコ服を着ながらもセバス達には見つからないような洞窟を発見したためそこに居たオーク達を倒して自らの拠点にした。
オーク達が俺のことを見て弱いと思ったのか襲ってきてので倒してボスのところまで行くとちょうど良い洞窟があったためそれを占領したのだ。
まぁ俺がモコモコの服を着ていたせいで襲われたのだがこのモコモコの服を着ていたおかげで間接的に拠点を手に入れることが出来たから良いかな。
オーク達ごめんよ。そしてありがとう。
ついでにオークという食糧も手に入ったことだし飯はオークカツかな?それとも生姜焼きとか?
オーク肉の選択肢は無限大だからな。後でじっくり考えるとしよう。その前にやらなくてならないことがある。
「家を作ろう」
何馬鹿なこと言っているんだ?とかいうのかもしれないしかし俺のある能力を思い出して欲しい。
『物質創造』
木材や大理石をこの能力で創造して組み立てればあーら不思議みるみるうちに家が出来て行くではありませんか!
そして家具も電化製品ではなく魔道具もす~ぐ作れる。はい、万能スキル~!!
という事でオークが拠点としていた洞窟の最奥に一人で暮らすにはちょうど良いサイズのワンルームの家を作った。
そこにコタツ、ヒーター、そしてコタツの上にみかんを完備してダラダラ空間の出来上がりだ。
俺はコタツの中に身体全部を入れてゆったりしながら蜜柑を食べるという冬の模範となる過ごし方をしてダラダラしていた。
どうせアルフレッドはポケ~っとして蜜柑を食べて無駄な時間を過ごすんだろっていうやつがいるんじゃ無いか?
この時間の何が無駄なんだよ!勉強?そんなことしたら疲れるんじゃん、鍛錬?筋肉痛で次の日に死ぬ。
本を読めばって?まぁ確かにこたつで読む本は良いと思う。でも、本なら城でいくらでも読めるからそんなことをして時間を無駄したく無い。
誰が時間を無駄にしたく無いとか言ってんだ?とか思うかもしれないけど俺はポケ~っとするのがここに来た一番の目的なんだよ!誰が何と言おうともこの時間だけは邪魔させないぜ!(キラン!)
「ふはぁ、いいねぇ1人時間は。」
ポケ~っとしているとお腹が空いたのでキッチンへと移動して料理を作ることにした。
今日は新鮮なオーク肉が手に入ったからそれを使って料理を作る予定だ。
かと言ってとんかつのようなクソ面倒な料理を作る気は無い。となるとしゃぶしゃぶ一択だ。
スープに肉を潜らせて食べれるというとても簡単な料理だからね。
スープも二つほど作ってコタツにコンロと鍋を置いて野菜を切ったものとオーク肉、コカちゃんの肉といつもお世話になってるミノちゃんのお肉もセッティングして準備完了だ!!
もちろんしっかりお米も用意したよ!俺はアイラブ米だもん。
薄ーく切ったお肉達をスープの中に投入して色が変わってきたところをすくって誰につけて口に運んだ
「うっめぇ」
そしてすぐにご飯を口に駆け込む。
「はぁ、最高」
王族の食事なんてマナーやらなんやら煩いからこうなって好きに食べられ無いんだよね。
だから、こうやって一人で飯を食べるのって楽しいし食そのものを楽しめる。
何で飯を食べる時に疲れないと行けないんだっていう話だ。本当に馬鹿馬鹿しいよ。
ある程度、食べ終わった後はしっかりスープも残しておいて夜食の雑炊のために取っておく。
これがまた美味しいんだよね。うどんの選択肢もあったけどアイラブ米の立場としては雑炊を食べたい。もう一つのスープはうどんかな。
卵雑炊、まさに寒い季節にはぴったりだ。まぁ、食べるのはポカポカのお部屋でコタツに入りながらだけどね。
少し、ごろごろして気づいたらうたた寝していた。外の時間ももう夜だろう。
普通なら一度寝たらほとんど起きない俺なのだが目が覚めたのは理由があった。
いや、目を覚まされたと言ったほうが正しい。
ドンドン!!ドンドン!!
「はぁ、煩いなぁ。結界を張っておけばよかった。」
俺の家の扉を強く叩く奴が現れたのだ。俺の睡眠を邪魔した罪は大きいぞ。
俺は重い腰を起こして近くにある扉を開けるとボロボロでもう倒れそうな女の人が立っていた。
俺は面倒事に首を突っ込みたく無いということではなく、折角ゆったり出来る時間を奪われたく無いのでゆっくりと扉を閉め…
「おい!足を退けろ!!さっさと帰れ!!」
「お願いします!!助けてください!!」
「うん、ごめん無理。」
「なっ!?」
「だって如何にも面倒事を全身に抱えていそうだもん。って事で」
「このまま、引き下がったら死にますからぁ。お願いしまずぅ、外寒くて魔物が強くて本当に死にますからがらぁー」
「えっ」
この人全く足を引き下げない。大事な事だからもう一度言うけど全く足を引き下げないが、顔がぐちゃぐちゃになるぐらいに泣いて懇願してきた。
とても良心が痛むが、俺にも引けない理由があるのさ。俺だってここに来て一日目だよ?
なのにこんな見ず知らずの人に邪魔をされるなんて意味が分からない。
俺のダラダラ生活を邪魔する奴は何人たりとも容赦はしない!!
というスタンスなんだけどね、俺にだって良心はあるんだよ。しかし、ここで家にいれたら俺の生活空間が崩されてしまう。
さて、どうしたことか。
謎の女。次回で明らかになります。
投稿が遅くなり申し訳ありません。誤字脱字も多いかと思います。報告をいただけると嬉しいです。年末年始に修正しようと思います。
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