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獣国の王女を連れてきちゃった!?
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「んでさ、何故ここに居るの?」
レイン姉さんは母さんの挨拶を軽く済まして何故か俺の部屋でベッドの上でお菓子を食べていた。
おい、俺の寝床を汚すんじゃ無いと言いたいところだがまずは解決しないといけない事がいくつかある。
「レイン姉さん、この方は?」
そう、レイン姉さんと共に来た獣人の人のことだった。これで男を連れて帰って来てくれれば我が家は全員、いろんな意味で安心するんだけどなぁ。
しかし、レイン姉さんを制御できる奴なんてこの国には居るはずがない。となると目向けるべきは他国だ。
他国ならと思ったがそんな期待は持つだけ無駄だったらしい。男の一人や二人引っ掛けてくれば良いのに。
そうすればこの状況にもなら無かったはずだ。俺のベッドに汚すなんて状況はね!!
それにしてもレイン姉さん共に来た獣人の人はレイン姉さんと同様にかなり強い。
それに身なりもかなり綺麗だから貴族とかかな?と考えていた俺が馬鹿だと気づくのは後の事だった。
「シーナのことか?獣国に寄った時に意気投合してそれ以来一緒に行動しているんだ。」
シーナさんの方を向くとぺこりと挨拶をして来た。そのお淑やかさの一割でもレイン姉さんに譲って欲しいくらいだ。
ほら見ろ、シーナさんは少し足を崩しているが正座をしてお茶を飲んでいるけど、レイン姉さんベッドから離れてくれたのは良いけど、あぐらをかいて座って菓子をバリバリ食べている。
どうして共に行動する二人にこんな違いが生まれるのだろうか。是非とも研究者に解明してほしい謎だ。
エリック兄さんにそれを言ったら『ハァ?』みたいな顔をされて呆れられる事は間違い無い。これ以上、エリック兄さんに俺の対する評価を下げるわけにはいかない。だってこの国を追い出されたらダラダラ出来ないじゃん!!
しかしこの問題を一気に解決できる方法がある。問題児のレイン姉さんが帰って来たんだ、ここらで俺は問題児というレッテルをレイン姉さんに完全に譲渡したい。
そうしてダラけ王子なんて異名は忘れ去られてレイン姉さんの問題児ぶりが露わになれば良いんだ。
そうすればさらに俺はダラダラ出来るはずだ。そう上手く行けば誰も苦労はしたいけどね。
「そういえば、言い忘れていたがシーナはライガース獣国の王女だぞ。」
「は?マジで?」
「マジだ」
「嘘だろ?」
「本当だ。」
「あんた何故そんな大事な事を最初に言わないんだぁ!!」
「忘れていた、というよりいつもシーナが王女だと意識した事がなかった。」
「あ、あんた、この現状分かってないだろ!!」
「現状?シーナとこうして仲良く菓子を食べているぞ?」
「そういう事じゃないだろ」
俺がレイン姉さんに問題児の称号を渡すとか渡さないとか馬鹿な事を考えていた俺が一番の馬鹿野郎だった。
ほら見ろ、いつも表情を変えないセバスもかなり驚愕している。
そしてアンナもいつも音を立てないのに驚きすぎてお茶を淹れているときにカチャッと音を立てていた。いつもならこれをネタにするのだが今俺にはそんな余裕は一切無い。
たかが王族が来ただけだろ?というかもしれないがそれがそうじゃないんだよなぁ。
「とりあえずアンナ、緑茶を頼む」
「かしこまりました。」
「ついでに大福も」
ズーズー
パクッ
「ふぅー」
「私にもそれをくれ」
「あんたポテチ食べて大福まで食べたら太るぞ?」
「その分動けば良いんだよ。」
俺の大福を横取りして口いっぱいに頬張りやがった。こやつ、まじで何も考えてないよな。
これがどんなに重大な事か。今、この国にはシーナさんという王女がいる。
それが友好国なら別に問題は無い。しかし、この国とライガース獣国は国交が全くと言っていいほど無い。
そうなると獣国はどうも思うか。
『王女が連れ去られた!!』
『王女が監禁されている!!』
とか騒がれる可能性があるというわけだ。レイン姉さんが他国に行く分には勝手にしてくれって感じだけどこうして国交の無い獣国の王女を連絡も無く連れてこられて全く歓迎の用意もできていないと言うのが問題だ。
最悪の場合、二つの国の間に亀裂が生じて戦争が起こるなんてことも考えられる。というかこれ親父たち知ってんのか?
いや、知っていたらこの部屋に居ないか。セバスがすぐに部屋を出て行ったから報告しに行ったと思う。
となると俺はあとは流れに身を任せれば良いか。下手に動くだけ無駄かな。面倒事は親父に任せるとしよう。
「そういえばアルフレッド、お前のことはなんて呼べば良い?」
「兄さんたちはアルって呼んでるから。アルで良いよ」
「ならそうしよう。アル、この菓子が無くなったぞ。」
「アンナ、あれを出してあげて」
「宜しいのですか?」
「しょうがないじゃん。」
俺が今日食べる予定で作ったケーキを出してもらう事にした。他にもう菓子が無いと言うのもあるが他国の王女様に粗末なものを食べさせるわけにはいかないからだ。
もうー、何でレイン姉さんは王女様なんて連れてくるかなぁ。王族同士仲良くなったのかも知らないけどこちらとしてはいい迷惑だよ。
アンナにケーキを切り分けて貰い二人に出してもらった。しかし切り分けたケーキを大きな口でレイン姉さんは一口で食べてしまった。
これにはアンナも目を見開いて驚いていた。もちろん俺も驚きを通り越して呆れていた。
「美味いが量が少ないな。」
「あんたにそれを出した俺が馬鹿だったよ。レイン姉さんはパンでも食べていて」
俺は最近作った大量のクロワッサンを籠ごと渡した。この人に苦労して作ったやつを絶対にやらん!!
「ここで私の国で見たことのないものばかりですね。レインはいつもこんな美味しいものを食べていたのですか?」
「いや違うぞ?私も初めて見るものが多い。アル、お前の仕業だろ?」
「ま、まぁ」
「それは凄いですね。是非私の国でそれらを教えてほしいところです。私の国なんて焼くか煮るか生のままですから。毎日そんな食事は流石に飽きてしまいますから」
コメントしづらい。何か言ったら獣国を貶しそうだから。健康に良いですね。とでも言うか?
それとも手間が掛からなくて良いですねとか?いやいやそんなこと言ったら獣国から不興を買うに決まってる。
もう~本当にやりにくい!!
「そういえば以前流行した病ではこの国が薬を開発したと聞きました。」
レイン姉さんと共に行動しているからレイン姉さんと同類かと思ったらこの人は真逆みたいだ。油断ならないよ。
「な、何故それを?」
うちと国交が皆無な獣国が何故そんな事を知っているか本当に不明だ。暗部とかうちの国来たか?いやいやそれならカイリーが捕縛している筈だ。
「獣国は魔国と、というより父と魔王が仲良いですから。それ経由で獣国でも少数ですが病にかかったものに魔王から薬を分けていただいたのでその時に」
「あー、そういうことでしたか」
っていうかあの野郎変なこと言ってないだろうな?何か言って居たら右アッパーをお見舞いしてやろう。頑丈なあいつは大丈夫な筈だ。
というかさ、獣王と魔王が仲良しなんて俺初耳なんですけど!!その二国が手を組んだら….うん負けるね。ボッコボコにうちは負けるね。
ヤベーくらい強い魔王が居て更にはおそらくそれと同類レベルに強い獣王。どうやって勝てって言うんだよ!!
それに兵士のレベルも絶対に段違いに高い筈だ。やはり負けるビジョンしか見えない。
親父ガンバレ!いやここは国王としてがんば!
俺が親父に面倒事を押し付けようと決意した時にレイン姉さんは俺のことを全く考えない事を言うのだった。
「よし、食後の運動といこうか。」
何言ってんのこの人!?俺を巻き込まないよね?ねぇ!?
姉貴ィイ腕を掴まないでぇーーー!!
更新が遅くなり申し訳ありません。テストという強大な敵に立ち向かっておりました。本当に強大でした。えぇ、ヤバいです。そんなことは置いておいて、明日も更新する予定ですので読んでいただけると嬉しいです。誤字脱字がありましたらご報告お願い致します。お気に入り7400突破ありがとうございます!!レイン編がしばらく続きますのでお楽しみにぃ~。それが終わるとやっと学園編です。やっと学園編だ。思ったより長かった。あと約十話後ですけど。
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おい、俺の寝床を汚すんじゃ無いと言いたいところだがまずは解決しないといけない事がいくつかある。
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そう、レイン姉さんと共に来た獣人の人のことだった。これで男を連れて帰って来てくれれば我が家は全員、いろんな意味で安心するんだけどなぁ。
しかし、レイン姉さんを制御できる奴なんてこの国には居るはずがない。となると目向けるべきは他国だ。
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そうすればこの状況にもなら無かったはずだ。俺のベッドに汚すなんて状況はね!!
それにしてもレイン姉さん共に来た獣人の人はレイン姉さんと同様にかなり強い。
それに身なりもかなり綺麗だから貴族とかかな?と考えていた俺が馬鹿だと気づくのは後の事だった。
「シーナのことか?獣国に寄った時に意気投合してそれ以来一緒に行動しているんだ。」
シーナさんの方を向くとぺこりと挨拶をして来た。そのお淑やかさの一割でもレイン姉さんに譲って欲しいくらいだ。
ほら見ろ、シーナさんは少し足を崩しているが正座をしてお茶を飲んでいるけど、レイン姉さんベッドから離れてくれたのは良いけど、あぐらをかいて座って菓子をバリバリ食べている。
どうして共に行動する二人にこんな違いが生まれるのだろうか。是非とも研究者に解明してほしい謎だ。
エリック兄さんにそれを言ったら『ハァ?』みたいな顔をされて呆れられる事は間違い無い。これ以上、エリック兄さんに俺の対する評価を下げるわけにはいかない。だってこの国を追い出されたらダラダラ出来ないじゃん!!
しかしこの問題を一気に解決できる方法がある。問題児のレイン姉さんが帰って来たんだ、ここらで俺は問題児というレッテルをレイン姉さんに完全に譲渡したい。
そうしてダラけ王子なんて異名は忘れ去られてレイン姉さんの問題児ぶりが露わになれば良いんだ。
そうすればさらに俺はダラダラ出来るはずだ。そう上手く行けば誰も苦労はしたいけどね。
「そういえば、言い忘れていたがシーナはライガース獣国の王女だぞ。」
「は?マジで?」
「マジだ」
「嘘だろ?」
「本当だ。」
「あんた何故そんな大事な事を最初に言わないんだぁ!!」
「忘れていた、というよりいつもシーナが王女だと意識した事がなかった。」
「あ、あんた、この現状分かってないだろ!!」
「現状?シーナとこうして仲良く菓子を食べているぞ?」
「そういう事じゃないだろ」
俺がレイン姉さんに問題児の称号を渡すとか渡さないとか馬鹿な事を考えていた俺が一番の馬鹿野郎だった。
ほら見ろ、いつも表情を変えないセバスもかなり驚愕している。
そしてアンナもいつも音を立てないのに驚きすぎてお茶を淹れているときにカチャッと音を立てていた。いつもならこれをネタにするのだが今俺にはそんな余裕は一切無い。
たかが王族が来ただけだろ?というかもしれないがそれがそうじゃないんだよなぁ。
「とりあえずアンナ、緑茶を頼む」
「かしこまりました。」
「ついでに大福も」
ズーズー
パクッ
「ふぅー」
「私にもそれをくれ」
「あんたポテチ食べて大福まで食べたら太るぞ?」
「その分動けば良いんだよ。」
俺の大福を横取りして口いっぱいに頬張りやがった。こやつ、まじで何も考えてないよな。
これがどんなに重大な事か。今、この国にはシーナさんという王女がいる。
それが友好国なら別に問題は無い。しかし、この国とライガース獣国は国交が全くと言っていいほど無い。
そうなると獣国はどうも思うか。
『王女が連れ去られた!!』
『王女が監禁されている!!』
とか騒がれる可能性があるというわけだ。レイン姉さんが他国に行く分には勝手にしてくれって感じだけどこうして国交の無い獣国の王女を連絡も無く連れてこられて全く歓迎の用意もできていないと言うのが問題だ。
最悪の場合、二つの国の間に亀裂が生じて戦争が起こるなんてことも考えられる。というかこれ親父たち知ってんのか?
いや、知っていたらこの部屋に居ないか。セバスがすぐに部屋を出て行ったから報告しに行ったと思う。
となると俺はあとは流れに身を任せれば良いか。下手に動くだけ無駄かな。面倒事は親父に任せるとしよう。
「そういえばアルフレッド、お前のことはなんて呼べば良い?」
「兄さんたちはアルって呼んでるから。アルで良いよ」
「ならそうしよう。アル、この菓子が無くなったぞ。」
「アンナ、あれを出してあげて」
「宜しいのですか?」
「しょうがないじゃん。」
俺が今日食べる予定で作ったケーキを出してもらう事にした。他にもう菓子が無いと言うのもあるが他国の王女様に粗末なものを食べさせるわけにはいかないからだ。
もうー、何でレイン姉さんは王女様なんて連れてくるかなぁ。王族同士仲良くなったのかも知らないけどこちらとしてはいい迷惑だよ。
アンナにケーキを切り分けて貰い二人に出してもらった。しかし切り分けたケーキを大きな口でレイン姉さんは一口で食べてしまった。
これにはアンナも目を見開いて驚いていた。もちろん俺も驚きを通り越して呆れていた。
「美味いが量が少ないな。」
「あんたにそれを出した俺が馬鹿だったよ。レイン姉さんはパンでも食べていて」
俺は最近作った大量のクロワッサンを籠ごと渡した。この人に苦労して作ったやつを絶対にやらん!!
「ここで私の国で見たことのないものばかりですね。レインはいつもこんな美味しいものを食べていたのですか?」
「いや違うぞ?私も初めて見るものが多い。アル、お前の仕業だろ?」
「ま、まぁ」
「それは凄いですね。是非私の国でそれらを教えてほしいところです。私の国なんて焼くか煮るか生のままですから。毎日そんな食事は流石に飽きてしまいますから」
コメントしづらい。何か言ったら獣国を貶しそうだから。健康に良いですね。とでも言うか?
それとも手間が掛からなくて良いですねとか?いやいやそんなこと言ったら獣国から不興を買うに決まってる。
もう~本当にやりにくい!!
「そういえば以前流行した病ではこの国が薬を開発したと聞きました。」
レイン姉さんと共に行動しているからレイン姉さんと同類かと思ったらこの人は真逆みたいだ。油断ならないよ。
「な、何故それを?」
うちと国交が皆無な獣国が何故そんな事を知っているか本当に不明だ。暗部とかうちの国来たか?いやいやそれならカイリーが捕縛している筈だ。
「獣国は魔国と、というより父と魔王が仲良いですから。それ経由で獣国でも少数ですが病にかかったものに魔王から薬を分けていただいたのでその時に」
「あー、そういうことでしたか」
っていうかあの野郎変なこと言ってないだろうな?何か言って居たら右アッパーをお見舞いしてやろう。頑丈なあいつは大丈夫な筈だ。
というかさ、獣王と魔王が仲良しなんて俺初耳なんですけど!!その二国が手を組んだら….うん負けるね。ボッコボコにうちは負けるね。
ヤベーくらい強い魔王が居て更にはおそらくそれと同類レベルに強い獣王。どうやって勝てって言うんだよ!!
それに兵士のレベルも絶対に段違いに高い筈だ。やはり負けるビジョンしか見えない。
親父ガンバレ!いやここは国王としてがんば!
俺が親父に面倒事を押し付けようと決意した時にレイン姉さんは俺のことを全く考えない事を言うのだった。
「よし、食後の運動といこうか。」
何言ってんのこの人!?俺を巻き込まないよね?ねぇ!?
姉貴ィイ腕を掴まないでぇーーー!!
更新が遅くなり申し訳ありません。テストという強大な敵に立ち向かっておりました。本当に強大でした。えぇ、ヤバいです。そんなことは置いておいて、明日も更新する予定ですので読んでいただけると嬉しいです。誤字脱字がありましたらご報告お願い致します。お気に入り7400突破ありがとうございます!!レイン編がしばらく続きますのでお楽しみにぃ~。それが終わるとやっと学園編です。やっと学園編だ。思ったより長かった。あと約十話後ですけど。
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