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おめでたくも無いけどお寿司を食べる一同(料理長アルフレッド)
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「えっとそこのxはマイナスとプラスの二つの値があって」
「そこは解の公式を」
「それは平方完成して」
ここは婚約者候補同士の顔合わせだったはずだ。最初まではお茶を飲んでそれらしい雰囲気も醸し出していた。しかし今ではどうだろうか。予想していたものとかなり異なっている。俺は適当に駄弁って終わりかと思ったのに。
どこで間違えたのだろうか。
今では普通の勉強会となっている。学ぶほうからしたらメリットはあるかもしれない。しかし教える側としては面倒でしか無いのだ。
美少女と接近してお話できるから羨ましいって?馬鹿をいっちゃいけねぇ。容姿は確かに良いが胸が無いのだ!!
何を楽しみに教えるんだよ。ボインのお姉さんなら喜んで飛びつくのに。今はボランティアで教えているようなものだ。
このボランティアは金ももらえず、個室にいるためダラけ王子というイメージも払拭出来ない。
貰えるのは美少女2人のありがとうの一言のみ。
こんなのやってられるかぁ!!俺は聖人さんじゃないんだぞ!!
あの聖国の人たちだって金、金、金しか考えてない人間だ!!(一部偏見有り)
それに比べれば俺は十分聖人かもしれないがこれの何が楽しんだよ!!俺はお菓子を食べてゴロゴロしていたいのにぃ!!
「アルフレッド様、こちらは」
「あーセバス」
「アルフレッド様にお聞きになっておられますのでお答えはアルフレッド様が行って下さい。それに執事である私のような存在が上からお答えする事は無礼ですので」
君、こういう時だけ執事の名前を使いやがって卑怯だよ?君さぁ一応伯爵なんだよ?そこんところ意識してくれないと困るよ。
伯爵家当主と侯爵家令嬢なんてほとんど同じようなもんだろ。
「えっとそれは軸が~」
結局俺が2人の疑問を全て解決する形となっている。セバス助けて。
しかも此奴ら二次関数までもう理解しちゃってるよ。このままずっと教え続けるのか?これはある種の地獄だよ。
「そういえばセバス、俺たち何食べるんだ?」
「それはアル様に一任すると陛下が」
「まーた面倒なことを言うなぁ。なんか暇だし釣りに行ってこようかな。ほら食材を調達と思ってさ」
「はぁ」
そんな呆れたような目で見ないでよ。なんか俺が哀れじゃ無いか。
この世界の魚は近くの海でしか獲らないから遠くの海では入れ食い状態なんだよ。
釣れない釣りは楽しくないけど釣れる釣りは楽しいだろ?
遠洋で釣りをするから誰もにもバレないし多分迷惑もかけない。偶に網で馬鹿みたいに獲る時もあるけど他の漁師に影響は多分ないと思いたい。
それにさ、なんか肉食べたら魚も食べたくなってきちゃったんだよね。
「今ある食材ではダメなのですか?」
「ま、まぁどうにかなるけど」
「ではそうして下さい。」
「こうなったら俺の好きなものを食べるからな!!」
俺はキッチンに行って保管してある魚を出した。マグロ、サーモン、鯛、鰤などなど。
「そしてこちらを捌いていくぅ!!」
一度やって見たかったんだ。ごめんなさい大声出して。そんなやばい奴がいるみたいな目で見ないで。
君たちのご飯作ってやんないぞ!!
俺は一人で魚を捌いて寿司用に切り分けた。ここからが大変なんだよ。と言ってもシャリを握るのが面倒だし上手くできないから型にご飯を入れるんだけどね。
酢飯を作ってご飯を型に詰めて、はいシャリの完成!!
その上にネタを次々に乗せていけばお寿司の完成。意外に作りすぎたかもしれない。魚だけでなくて肉寿司も作ったし貝や甲殻類の寿司も作ったし。
やはり500貫は多いな。これはかなりやすぎたかもしれない。
最悪、料理長あたりに差し入れとしてあげれば良いか。今日は忙しそうだし。
この他にも味噌汁や茶碗蒸し、焼き魚も焼いた。鮮度や熱を損なわないようにするために時間停止のバック(アルフレッド作)に入れておいた。
こうして約2時間高ピッチで料理してやっと全て出来上がった。
俺は一応王子なんだよね?そうなんだよね?ダラけ王子なんて呼ばれるけど一応王子なんだよ。
なのに何故料理をしているのかな?そもそもこういうのは僕の役割じゃ無いのに。今更悔いてもしょうがないけどさ。
「セバスー、カイリー手伝ってー」
と大声で呼んで二人に寿司などを運んでもらった。めでたくもないのに寿司だなんて俺たちは贅沢ものだな。
邪魔なソファも退かしていつも通りのこたつをセッティングし机の上にはお寿司を大量に並べた。
大食い企画でもするのかって思うけど今ここにいるのは俺とセーラ嬢、ティア嬢そして俺の執事セバスとカイリーとティア嬢達ののメイド二人だけだ。
「カイリーこれ料理長に持ってって」
「かしこまりました。」
料理長達用に作ったというか作りすぎてあまりそうな寿司を詰めてカイリーに持っていってもらった。
その間に味噌汁と焼き魚等も並べてたりして準備完了となった。
「では食べようっと。ん?どうしたの?」
「あ、あの、このような料理は見た事がなくどのようにして食べれば良いか」
「あーなるほどね。」
俺は寿司をいくつか箸で取ってそれからワサビと醤油をつけて手掴みで食べて見せた。
それにティア嬢達はかなり驚いていた。まさか手掴みで食べるなんて思わなかっただろうしね。
でも君たちは箸を使えないから手掴みで食べることになりそうだよ?小さいトングを用意したけどそれは自らの器に取り分けるようだしね。
仮にフォークで刺せばバラバラ事件が勃発するしスプーンなら上手く食べれるかな?
でも食べにくいと思うよ。それなら手掴みで食べた方が良いと思うんだど。
「この食材はなんですの?」
「生魚とか貝とか肉とか?と言っても肉はほんの少しだけど」
「「生魚….」」
「害はないから。っていうかマジうめぇよ?という事で食べようよ」
俺とセバス、カイリーはもう既に手をつけてバクバク食べている。セバス達も待つのが面倒だと思ったのだろう。
そこは執事としてしっかりしろよ。と言いたいところだが躊躇う時間が長すぎて自分たちが食べれば手をつけると思ったのだろう。
「アルフレッド様、こちらはなんでしょうか?」
「ティア嬢それは雲丹なんだけど美味しいけど難易度高いと思うよ?この粒々のいくらの方が良いと思うけど」
「じゃあこれをいただきます」
先陣はティアが行きイクラを口にすると先程まで引き攣っていたティアの顔は一気に笑顔が溢れた。
「美味しい」
「でしょう?」
「プチプチして美味しいです!!他にはどれが美味しいですか?」
「俺が好きなのはエンガワなんだけどこれだよ」
ティアは俺が勧めたエンガワに少し醤油をつけて口に運んだ
「それも美味しいです。」
「セーラ嬢も食べなよ。美味いよ?」
「そ、そうですわね。ではこれを」
「何故君たちはそんなに難易度が高そうなものを選ぶんだ。」
セーラ嬢が選んだのは白子のお寿司で俺やセバス達が食べるように作り数量もかなり少ない。
それを食べて寿司を嫌いになられては困るので俺は慌ててサーモンを勧めた。
「美味しい」
意外だ!と言わんばかりにセーラ嬢は言いもう次のお寿司に手を伸ばそうとしていた。
「メイドさん達もどんどん食べて。たくさんあるからさ。どうせ食べきれないし」
その後はみんな各々好きな寿司が決まってそれを中心に食べていた。
お寿司を限界まで食べた二人は少し動けなくなっていたのはとても笑えた。
少し楽になったところで二人は家族と共に王都にある屋敷へと帰っていった。
あれ?なんか結局勉強会とご飯を楽しく食べただけになったけど、まぁいいか。
更新が遅くなり申し訳ないです。
次回は3家族の会食の様子をお伝えします。誤字脱字がありましたらご報告お願いします。まだご指摘いただいた前話、前々話の箇所を修正していませんが随時修正したいとおもいます。
「そこは解の公式を」
「それは平方完成して」
ここは婚約者候補同士の顔合わせだったはずだ。最初まではお茶を飲んでそれらしい雰囲気も醸し出していた。しかし今ではどうだろうか。予想していたものとかなり異なっている。俺は適当に駄弁って終わりかと思ったのに。
どこで間違えたのだろうか。
今では普通の勉強会となっている。学ぶほうからしたらメリットはあるかもしれない。しかし教える側としては面倒でしか無いのだ。
美少女と接近してお話できるから羨ましいって?馬鹿をいっちゃいけねぇ。容姿は確かに良いが胸が無いのだ!!
何を楽しみに教えるんだよ。ボインのお姉さんなら喜んで飛びつくのに。今はボランティアで教えているようなものだ。
このボランティアは金ももらえず、個室にいるためダラけ王子というイメージも払拭出来ない。
貰えるのは美少女2人のありがとうの一言のみ。
こんなのやってられるかぁ!!俺は聖人さんじゃないんだぞ!!
あの聖国の人たちだって金、金、金しか考えてない人間だ!!(一部偏見有り)
それに比べれば俺は十分聖人かもしれないがこれの何が楽しんだよ!!俺はお菓子を食べてゴロゴロしていたいのにぃ!!
「アルフレッド様、こちらは」
「あーセバス」
「アルフレッド様にお聞きになっておられますのでお答えはアルフレッド様が行って下さい。それに執事である私のような存在が上からお答えする事は無礼ですので」
君、こういう時だけ執事の名前を使いやがって卑怯だよ?君さぁ一応伯爵なんだよ?そこんところ意識してくれないと困るよ。
伯爵家当主と侯爵家令嬢なんてほとんど同じようなもんだろ。
「えっとそれは軸が~」
結局俺が2人の疑問を全て解決する形となっている。セバス助けて。
しかも此奴ら二次関数までもう理解しちゃってるよ。このままずっと教え続けるのか?これはある種の地獄だよ。
「そういえばセバス、俺たち何食べるんだ?」
「それはアル様に一任すると陛下が」
「まーた面倒なことを言うなぁ。なんか暇だし釣りに行ってこようかな。ほら食材を調達と思ってさ」
「はぁ」
そんな呆れたような目で見ないでよ。なんか俺が哀れじゃ無いか。
この世界の魚は近くの海でしか獲らないから遠くの海では入れ食い状態なんだよ。
釣れない釣りは楽しくないけど釣れる釣りは楽しいだろ?
遠洋で釣りをするから誰もにもバレないし多分迷惑もかけない。偶に網で馬鹿みたいに獲る時もあるけど他の漁師に影響は多分ないと思いたい。
それにさ、なんか肉食べたら魚も食べたくなってきちゃったんだよね。
「今ある食材ではダメなのですか?」
「ま、まぁどうにかなるけど」
「ではそうして下さい。」
「こうなったら俺の好きなものを食べるからな!!」
俺はキッチンに行って保管してある魚を出した。マグロ、サーモン、鯛、鰤などなど。
「そしてこちらを捌いていくぅ!!」
一度やって見たかったんだ。ごめんなさい大声出して。そんなやばい奴がいるみたいな目で見ないで。
君たちのご飯作ってやんないぞ!!
俺は一人で魚を捌いて寿司用に切り分けた。ここからが大変なんだよ。と言ってもシャリを握るのが面倒だし上手くできないから型にご飯を入れるんだけどね。
酢飯を作ってご飯を型に詰めて、はいシャリの完成!!
その上にネタを次々に乗せていけばお寿司の完成。意外に作りすぎたかもしれない。魚だけでなくて肉寿司も作ったし貝や甲殻類の寿司も作ったし。
やはり500貫は多いな。これはかなりやすぎたかもしれない。
最悪、料理長あたりに差し入れとしてあげれば良いか。今日は忙しそうだし。
この他にも味噌汁や茶碗蒸し、焼き魚も焼いた。鮮度や熱を損なわないようにするために時間停止のバック(アルフレッド作)に入れておいた。
こうして約2時間高ピッチで料理してやっと全て出来上がった。
俺は一応王子なんだよね?そうなんだよね?ダラけ王子なんて呼ばれるけど一応王子なんだよ。
なのに何故料理をしているのかな?そもそもこういうのは僕の役割じゃ無いのに。今更悔いてもしょうがないけどさ。
「セバスー、カイリー手伝ってー」
と大声で呼んで二人に寿司などを運んでもらった。めでたくもないのに寿司だなんて俺たちは贅沢ものだな。
邪魔なソファも退かしていつも通りのこたつをセッティングし机の上にはお寿司を大量に並べた。
大食い企画でもするのかって思うけど今ここにいるのは俺とセーラ嬢、ティア嬢そして俺の執事セバスとカイリーとティア嬢達ののメイド二人だけだ。
「カイリーこれ料理長に持ってって」
「かしこまりました。」
料理長達用に作ったというか作りすぎてあまりそうな寿司を詰めてカイリーに持っていってもらった。
その間に味噌汁と焼き魚等も並べてたりして準備完了となった。
「では食べようっと。ん?どうしたの?」
「あ、あの、このような料理は見た事がなくどのようにして食べれば良いか」
「あーなるほどね。」
俺は寿司をいくつか箸で取ってそれからワサビと醤油をつけて手掴みで食べて見せた。
それにティア嬢達はかなり驚いていた。まさか手掴みで食べるなんて思わなかっただろうしね。
でも君たちは箸を使えないから手掴みで食べることになりそうだよ?小さいトングを用意したけどそれは自らの器に取り分けるようだしね。
仮にフォークで刺せばバラバラ事件が勃発するしスプーンなら上手く食べれるかな?
でも食べにくいと思うよ。それなら手掴みで食べた方が良いと思うんだど。
「この食材はなんですの?」
「生魚とか貝とか肉とか?と言っても肉はほんの少しだけど」
「「生魚….」」
「害はないから。っていうかマジうめぇよ?という事で食べようよ」
俺とセバス、カイリーはもう既に手をつけてバクバク食べている。セバス達も待つのが面倒だと思ったのだろう。
そこは執事としてしっかりしろよ。と言いたいところだが躊躇う時間が長すぎて自分たちが食べれば手をつけると思ったのだろう。
「アルフレッド様、こちらはなんでしょうか?」
「ティア嬢それは雲丹なんだけど美味しいけど難易度高いと思うよ?この粒々のいくらの方が良いと思うけど」
「じゃあこれをいただきます」
先陣はティアが行きイクラを口にすると先程まで引き攣っていたティアの顔は一気に笑顔が溢れた。
「美味しい」
「でしょう?」
「プチプチして美味しいです!!他にはどれが美味しいですか?」
「俺が好きなのはエンガワなんだけどこれだよ」
ティアは俺が勧めたエンガワに少し醤油をつけて口に運んだ
「それも美味しいです。」
「セーラ嬢も食べなよ。美味いよ?」
「そ、そうですわね。ではこれを」
「何故君たちはそんなに難易度が高そうなものを選ぶんだ。」
セーラ嬢が選んだのは白子のお寿司で俺やセバス達が食べるように作り数量もかなり少ない。
それを食べて寿司を嫌いになられては困るので俺は慌ててサーモンを勧めた。
「美味しい」
意外だ!と言わんばかりにセーラ嬢は言いもう次のお寿司に手を伸ばそうとしていた。
「メイドさん達もどんどん食べて。たくさんあるからさ。どうせ食べきれないし」
その後はみんな各々好きな寿司が決まってそれを中心に食べていた。
お寿司を限界まで食べた二人は少し動けなくなっていたのはとても笑えた。
少し楽になったところで二人は家族と共に王都にある屋敷へと帰っていった。
あれ?なんか結局勉強会とご飯を楽しく食べただけになったけど、まぁいいか。
更新が遅くなり申し訳ないです。
次回は3家族の会食の様子をお伝えします。誤字脱字がありましたらご報告お願いします。まだご指摘いただいた前話、前々話の箇所を修正していませんが随時修正したいとおもいます。
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