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結局、家族団らん仲良く鍋を食べる。
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「や、やぁ」
「アルそこつめて」
「はい」
フレア姉さんに詰めてと言われて端っこによってリンティアを挟むように座るのかと思ったがフローズ姉さんに止められていた。
「フレアはダンフォード兄様の隣に行きなさい。リンティアの面倒を見れないでしょ?」
もう鍋を食べるのは前提なのね。でもフローズ姉さんのご指摘はご最もだ。フレア姉さんはダン兄並みに良く食べる。
そうなるとリンティアのことをかまうことなんて全くしないだろう。フレア姉さんは良くも悪くも自己中だからしょうがないんだけどさ。
今回に関しては悪い面が全面に出そうなためフローズ姉さんに止められている。
対してフローズ姉さんはフレア姉さんと双子である影響もありとても面倒見が良い。フローズ姉さんが居れば安心とも言える。
「分かった~」
フローズ姉さんの指示に素直に従いフレア姉さんはダン兄のところに座った。それにしても鍋を沢山作っておいて良かった。
いや待てよ?そういえばセバスは多めに作っておいた方が良いみたいなことを言っていたな。
まさか鍋を食べることをリークしたとか?いやセバスに限ってそんなことしない。それなら真っ先に親父に言って親父が母さん達より早く来るはずだ。
となるとこうなることを予測していたわけか。セバスよちょっと教えくれれば対策できたのに。
しかし母さん達と姉さん達の対策なんて思いつかないからこの状況になることは決定的だったのかもしれないけど。
そして鍋の他にこたつも特大サイズにしておいて良かった。以前俺たちはみんなでこたつに入ろうとした時に小さくてマックス15人入れる特大サイズのコタツを作ったのだ。
しかも横に長さを調節できるためとても便利なコタツとなっている。みんなが来たためサイズを横に広げてみんながコタツに入る。
「はぁ、あったかいわ」
「良かったら母さんの部屋にも置く?」
「それはダメという無理よ、分かってるでしょ?」
「まぁ分かってるけど」
母さん達は俺の母ということから王妃だ。そんな王妃はともかく品位が問われる。
コタツというのは地べたに座る。王妃様が地べたに座るなんて品位を落とすようなものだ。
例えコタツが有用だったとしても人前で使うわけにはいかない。アンナやマリーナは既にこのことを知っているため外に漏らすことはないのでアンナ達と俺たちの前では堂々とコタツを使える。
コンコン
「入るぞー。やっぱりいたか。俺一人で飯を食わせる気か!!」
「食えば良いのに」
「たまには良いんじゃ無い?」
「一人で食べるのも良いかもしれないわよ?」
俺の実の母親エリス母さんそして正妻のカエラ母さんにもそんなことを親父は言われてなんとも情けない。
こんなのが国のトップとは息子として恥ずかしいよ。
「アルフレッド、覚えとけよ。」
「何故俺だけ!母さん達も言ったでしょ!!」
「俺には聞こえなかった。」
「都合の良い耳なこって。」
親父もこたつに入り一人を除き家族全員がこたつに揃った。あと一人は変人、奇人の異名を持つ姉で最近帰ってくると言いながら帰ってくる気配が全くない。本当に何を考えているか不明な人なのでよく知らない。
「それにしてもアルフレッドはリンティアとしっかり会うのは初めてじゃ無いか?実妹なのに可哀想だな」
親父の言う通り、こうしてリンティアと今日になってしっかり話したのは初めてなのだが俺とリンティアは同じ母を持つ実の兄妹だ。
もちろんそれもあってこうして会えなかった。異母兄妹の兄さん達の方が会っていたのだからおかしな話だろ?
「なら親父がどうにかしてくれれば良いのに」
「お前がしっかりすれば良い話だ。」
「面倒~」
「まぁお前の好きなように生きれば良いさ。たまに仕事を手伝ってくれれば良い」
「へいへい」
「そういえば酒は無いのか?」
「あるわけ無いだろといいたいところだがあるんだよなぁ。」
まだ年齢のこともあり飲んではいけないが俺が成人して飲めるようになった時にまずい酒よりうまい酒を飲みたいのでコソコソ作っている。
それは親父達ももう知っておりたまに晩酌の時に出して味の良し悪しを確かめてもらっている。
「何が良い?」
「エールで頼む。いややっぱりあれだあれなんだったかニホ、シュ?」
「日本酒な、ほれ」
「すまんな。おでんに酒は最高なんだよ」
「あら貴方?以前に私たちに隠れて食べていたの?」
「えっ?いや、そのアハハ、冷めないうちに食べようじゃないか」
あからさまに話題を逸らしやがってちょっとは親父っぽいところを見せつけて欲しいよ。
やはりこの城でのヒエラルキーは変わりそうに無いようだ。俺はどのくらいに位置してあるのか気になるところだが考えるだけ悲しくなるのでやめておこう。
「もうこの時期になったのか。やはりおでんが無ければ冬は乗り切れないな」
そう呟きながら親父は少しからしをつけながらおでんを頬張る。やはり親父の歳になると他の鍋よりおでんが美味しく感じるのだろうか?
そして口におでんがなくなると日本酒を飲む。日本酒は米から作られているからあまり俺としては無駄にして欲しくない。
その一杯でどのくらいのコメが使われているか親父は知らないくせにそんなに大量に飲みやがって米の量も限られるのに少しは考えて欲しいぜ。
「兄様達はこんな美味しいものを食べていたんですか!!卑怯です!!」
もぐもぐしながらリーティアが卑怯なんて言うがそれは俺じゃなくて兄さん達に言って欲しい。
君たちがここに来るから料理がみんなにバレてここを食事処みたいな扱いになっているんだよ。
「ほら言われるぞエリック兄さん」
「僕じゃないだろう。ねぇ兄さん?」
「そうだな。俺とエリックではなくアルお前だろう。こんな美味いものを沢山作って俺達に食べてくれと言っているようなものじゃないか。」
「そういうわけじゃないでしょ。ダン兄は鍛錬終わりに良く腹減ったとか言って肉をせびるじゃないか。」
「しょうがないだろう。アルのところしかすぐに出せるところは無いんだからな。それにお前が鍛錬後は早く肉を食べろとか言っていたじゃないか。」
そういやそんなことも言った記憶がある。それが原因で毎日ではないがよくステーキを焼かされていたのか。
俺も偶に牛丼とか作って食べていたからダン兄をあまり責めれないけどさ。
「もしかして私の知らない料理がまだあるの?」
「フレア姉さん勘弁してくれよ~。あんたはどんだけ食べれば気がすむんだよ。良くそれで太らないよな。うん、細っそりしてる。身体が一直線だな。」
母さん達は息子から見てもボンギュッボンなのにフレア姉さんはキュッキュッキュッだ。まだまだ子供だなぁ。
カキン
「何すんだよ!!」
「邪なことを考えていたからよ!!」
フレア姉さんはお玉で俺を叩こうとしたが俺は箸で受けとめた。此奴は野獣か何かか?
「やめなさい二人とも。食事中でしょ?」
「「はい」」
母さんの圧力に負けて二人とも睨み合うことをやめたと思ったのだが姉さんは俺の器に野菜、それもにんじんだけをいれて「これでも食べて」と言ってきた。こいつまだ根に持っているな。器の小さい女だな。
「姉さんのもよそってあげるよ」
一瞬のうちに姉さんのを器を取って全て大根だけをいれてあげた。俺の方が器が小せえって?俺は単にやり返しただけさ。
王族というのは舐められちゃあかんのだよ。大根はしっかりスープが染みているから美味しいぞ?
「ぐぬぬぬ」
「はぁ二人とも本当にそこらへんにしておきなさい。怒るわよ?」
「「は、はい」」
母さんからの最終通告が来たため俺たちは無言で休戦協定を結んだ。
更新が遅くなって申し訳ないです。誤字脱字がありましたらご報告お願いします。
「アルそこつめて」
「はい」
フレア姉さんに詰めてと言われて端っこによってリンティアを挟むように座るのかと思ったがフローズ姉さんに止められていた。
「フレアはダンフォード兄様の隣に行きなさい。リンティアの面倒を見れないでしょ?」
もう鍋を食べるのは前提なのね。でもフローズ姉さんのご指摘はご最もだ。フレア姉さんはダン兄並みに良く食べる。
そうなるとリンティアのことをかまうことなんて全くしないだろう。フレア姉さんは良くも悪くも自己中だからしょうがないんだけどさ。
今回に関しては悪い面が全面に出そうなためフローズ姉さんに止められている。
対してフローズ姉さんはフレア姉さんと双子である影響もありとても面倒見が良い。フローズ姉さんが居れば安心とも言える。
「分かった~」
フローズ姉さんの指示に素直に従いフレア姉さんはダン兄のところに座った。それにしても鍋を沢山作っておいて良かった。
いや待てよ?そういえばセバスは多めに作っておいた方が良いみたいなことを言っていたな。
まさか鍋を食べることをリークしたとか?いやセバスに限ってそんなことしない。それなら真っ先に親父に言って親父が母さん達より早く来るはずだ。
となるとこうなることを予測していたわけか。セバスよちょっと教えくれれば対策できたのに。
しかし母さん達と姉さん達の対策なんて思いつかないからこの状況になることは決定的だったのかもしれないけど。
そして鍋の他にこたつも特大サイズにしておいて良かった。以前俺たちはみんなでこたつに入ろうとした時に小さくてマックス15人入れる特大サイズのコタツを作ったのだ。
しかも横に長さを調節できるためとても便利なコタツとなっている。みんなが来たためサイズを横に広げてみんながコタツに入る。
「はぁ、あったかいわ」
「良かったら母さんの部屋にも置く?」
「それはダメという無理よ、分かってるでしょ?」
「まぁ分かってるけど」
母さん達は俺の母ということから王妃だ。そんな王妃はともかく品位が問われる。
コタツというのは地べたに座る。王妃様が地べたに座るなんて品位を落とすようなものだ。
例えコタツが有用だったとしても人前で使うわけにはいかない。アンナやマリーナは既にこのことを知っているため外に漏らすことはないのでアンナ達と俺たちの前では堂々とコタツを使える。
コンコン
「入るぞー。やっぱりいたか。俺一人で飯を食わせる気か!!」
「食えば良いのに」
「たまには良いんじゃ無い?」
「一人で食べるのも良いかもしれないわよ?」
俺の実の母親エリス母さんそして正妻のカエラ母さんにもそんなことを親父は言われてなんとも情けない。
こんなのが国のトップとは息子として恥ずかしいよ。
「アルフレッド、覚えとけよ。」
「何故俺だけ!母さん達も言ったでしょ!!」
「俺には聞こえなかった。」
「都合の良い耳なこって。」
親父もこたつに入り一人を除き家族全員がこたつに揃った。あと一人は変人、奇人の異名を持つ姉で最近帰ってくると言いながら帰ってくる気配が全くない。本当に何を考えているか不明な人なのでよく知らない。
「それにしてもアルフレッドはリンティアとしっかり会うのは初めてじゃ無いか?実妹なのに可哀想だな」
親父の言う通り、こうしてリンティアと今日になってしっかり話したのは初めてなのだが俺とリンティアは同じ母を持つ実の兄妹だ。
もちろんそれもあってこうして会えなかった。異母兄妹の兄さん達の方が会っていたのだからおかしな話だろ?
「なら親父がどうにかしてくれれば良いのに」
「お前がしっかりすれば良い話だ。」
「面倒~」
「まぁお前の好きなように生きれば良いさ。たまに仕事を手伝ってくれれば良い」
「へいへい」
「そういえば酒は無いのか?」
「あるわけ無いだろといいたいところだがあるんだよなぁ。」
まだ年齢のこともあり飲んではいけないが俺が成人して飲めるようになった時にまずい酒よりうまい酒を飲みたいのでコソコソ作っている。
それは親父達ももう知っておりたまに晩酌の時に出して味の良し悪しを確かめてもらっている。
「何が良い?」
「エールで頼む。いややっぱりあれだあれなんだったかニホ、シュ?」
「日本酒な、ほれ」
「すまんな。おでんに酒は最高なんだよ」
「あら貴方?以前に私たちに隠れて食べていたの?」
「えっ?いや、そのアハハ、冷めないうちに食べようじゃないか」
あからさまに話題を逸らしやがってちょっとは親父っぽいところを見せつけて欲しいよ。
やはりこの城でのヒエラルキーは変わりそうに無いようだ。俺はどのくらいに位置してあるのか気になるところだが考えるだけ悲しくなるのでやめておこう。
「もうこの時期になったのか。やはりおでんが無ければ冬は乗り切れないな」
そう呟きながら親父は少しからしをつけながらおでんを頬張る。やはり親父の歳になると他の鍋よりおでんが美味しく感じるのだろうか?
そして口におでんがなくなると日本酒を飲む。日本酒は米から作られているからあまり俺としては無駄にして欲しくない。
その一杯でどのくらいのコメが使われているか親父は知らないくせにそんなに大量に飲みやがって米の量も限られるのに少しは考えて欲しいぜ。
「兄様達はこんな美味しいものを食べていたんですか!!卑怯です!!」
もぐもぐしながらリーティアが卑怯なんて言うがそれは俺じゃなくて兄さん達に言って欲しい。
君たちがここに来るから料理がみんなにバレてここを食事処みたいな扱いになっているんだよ。
「ほら言われるぞエリック兄さん」
「僕じゃないだろう。ねぇ兄さん?」
「そうだな。俺とエリックではなくアルお前だろう。こんな美味いものを沢山作って俺達に食べてくれと言っているようなものじゃないか。」
「そういうわけじゃないでしょ。ダン兄は鍛錬終わりに良く腹減ったとか言って肉をせびるじゃないか。」
「しょうがないだろう。アルのところしかすぐに出せるところは無いんだからな。それにお前が鍛錬後は早く肉を食べろとか言っていたじゃないか。」
そういやそんなことも言った記憶がある。それが原因で毎日ではないがよくステーキを焼かされていたのか。
俺も偶に牛丼とか作って食べていたからダン兄をあまり責めれないけどさ。
「もしかして私の知らない料理がまだあるの?」
「フレア姉さん勘弁してくれよ~。あんたはどんだけ食べれば気がすむんだよ。良くそれで太らないよな。うん、細っそりしてる。身体が一直線だな。」
母さん達は息子から見てもボンギュッボンなのにフレア姉さんはキュッキュッキュッだ。まだまだ子供だなぁ。
カキン
「何すんだよ!!」
「邪なことを考えていたからよ!!」
フレア姉さんはお玉で俺を叩こうとしたが俺は箸で受けとめた。此奴は野獣か何かか?
「やめなさい二人とも。食事中でしょ?」
「「はい」」
母さんの圧力に負けて二人とも睨み合うことをやめたと思ったのだが姉さんは俺の器に野菜、それもにんじんだけをいれて「これでも食べて」と言ってきた。こいつまだ根に持っているな。器の小さい女だな。
「姉さんのもよそってあげるよ」
一瞬のうちに姉さんのを器を取って全て大根だけをいれてあげた。俺の方が器が小せえって?俺は単にやり返しただけさ。
王族というのは舐められちゃあかんのだよ。大根はしっかりスープが染みているから美味しいぞ?
「ぐぬぬぬ」
「はぁ二人とも本当にそこらへんにしておきなさい。怒るわよ?」
「「は、はい」」
母さんからの最終通告が来たため俺たちは無言で休戦協定を結んだ。
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