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爽やかイケメンに勝とうとするのが間違いだ。
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続いてエリック兄さんの元へと向かう俺だがセバスによるとエリック兄さんは王城にある図書館に居るとのこと。
勉強しているのか何をしているのか分からないがとりあえず行ってみよう。
邪魔するつもりはないから遠目からエリック兄さんを観察しよう。
双眼鏡準備よーし!!
出発進行!!
図書館に行くまでに王城にいるメイドなどに驚いたような目で見られた。おそらくほとんど自室から出ない俺がこうやって歩いていることに驚いているのだろう。
しかーし!!さっきの騎士みたいにあからさまに侮辱されるということはない。
むしろ王族として一目置いて見られているような気がする。それはひとえに化粧品などのおかげだろう。
女性陣には化粧品、スイーツ、シャンプーなどを供給している。アンナに頼んで沢山のメイドに実験体
ゴホン
多くのメイドに試してもらっておりその影響で俺の株が上がったというわけだ!!
騎士もこうなるためには武器を渡せば良いって?俺はあんなクソ騎士に武器なんて渡さないもんねー。
図書館につくとエリック兄さんの横にエリック兄さんの護衛であるすこしガッチリした体格の人が居た。
名前は知らないが良いところの貴族の子息なのだろう。でもエリック兄さんは弱いわけじゃ無いから護衛なんて必要ないと思うんだけど。
俺は遠くから双眼鏡を構えてエリック兄さんを観察する。
うん本を読んでいるだけで絵になるとは流石次期国王と言ったところか。本を読むだけなら俺だって出来るのにこうも違うとはな。
女子からしたらエリック兄さんの空間だけキラキラして爽やかな風が吹いているように感じる。
その聖域は何人たりとも邪魔出来ず見守るだけだ。
ページをめくる一つ一つの仕草が女性を惹きつける。クッソ~同じ親父を持っている人間ってとは思えないぞ!!
「アル様、エリック様ですがおそらく私達に気づいていると思われますがどういたしましょうか?」
「だよね~。特に気配を隠してないから気づいているよな。」
エリック兄さんはダン兄よりも気配察知に優れている。それはあの森でも多少はやっていけるレベルだ。
というと強めの暗殺者でも難なく気づいてしまいエリック兄さんはまあまあ強いので普通に倒してしまう。
ダン兄の場合は『俺の筋肉に刃は通らん!!』とか言って攻撃を受けても大丈夫そうだ。
もちろん生身の肉体ではなく常時身体強化を使っているためそのような身体となっている。恐ろしい兄上だ
「チーッス」
「アルが部屋から出るって珍しいね。どうしたの?」
「エリック兄さんを観察しようと思って。特に深い意味は無いよ」
深い意味なんてものは俺にとっていつも無い。ペラッペラな人間だからね。それにしても間近で見ると男版天使のような人ですな。
容姿端麗、才色兼備それらの言葉の全てがエリック兄さんを表すかのようだ。
「なんだい?」
「美しくかっけーなぁと思ってさ。ちょっとくらい譲ってくれても良いだろう!!」
「はひふんの」
俺はエリック兄さんのほっぺを上下左右しながら言うが肌もすべすべって何この人。
「はぁこんな色男は誰も放って置かないだろう。一体兄さんは何人のハーレムを作るのやら。」
「仮に婚約しても正妻が後継を産んでくれればそれで良いと思っているよ。それに僕は正妻を身分関係なく好きな人が良い思っているから。そんな女性のまえで不義理なことはあまりしたく無いんだよ。」
いったいこの色男はどこまで人を惹き付ければ気がすむのだろうか。
この色男が言っているのは俺は好きになった一人しか娶らないし頑張って跡継ぎを産んでもらう。無理だったらその時はワンチャン側室を考えるのこと
この色男の寵愛をただ一人だけ最大限に受けられるのだ。さぞかし正妻は幸せだろう。
毎日こんな美形な兄さんとイチャイチャ出来るんだぞ?女性にとって毎日卒倒もんだ。
「というか婚約の打診は沢山来ているんじゃ無いの?」
国内外に神童の名が広がっているエリック兄さんだ。国内外からそのような打診が来ていることは容易に想像できる。
しかし浮いた話しが一つもないとはことは婚約の話は全く進んでいないという事だろう。
その際にはもちろん弟チェックが入るからね!!弟チェックは圧迫面接をするから厳しいぞ~
「そうだね。他国からもそのような旨の書状は届いているよ。もちろん全て断っているけどね。僕は外見より内面を重視したいんだ。紙程度で選んでは痛い目を見そうだから」
「そ、そうだね」
エリック兄さんや俺のことを哀れな目で見ないでくれ。確かにフレア姉さん、フローズ姉さんは見た目はエクセレント。
見た目はだ。しかし俺に対する姉さんたちは酷いものだ。余分なお菓子を奪い取ったり余分な料理を奪いとったり。
ん?確かに酷いがギスギスするよりマシなのか?いやいや優しく包容力のある姉さんが良かったのに~。
フレア姉さん、フローズ姉さんの上の姉。第一王女殿下である姉さんも居るがそれはそれはかなりの変わり者なので期待は出来ない。遠目から一度しか見たことがない鬼才な姉さんだ。
王族の中で直感のまま直走るヤベー奴というのが俺の中での印象だ。
近々帰ってくるそうだがさらに城が騒がしくなるだろう。この動物と化した城の園長である親父には是非とも頑張ってほしい。
「エリック兄さんのタイプな女性ってどんな感じ?」
「僕のタイプか~。外見はお母様のような感じかな?」
「えっ」
まさか母さん達がタイプとはそれななかなかレベルが高いのでは?母さん達は俺の扱いはかなり雑だが絶世の美女だ。
誰もが惹きつけられる容姿、その容姿に似合わない息子へと仕打ち。そう外と内が一致しない。
見た目に騙されてはダメだぞ!!だから外見はって断って居ると思うけど。
「もちろん王妃としての振る舞いや最低限の知識は身につけてほしいけどそれ以上に僕は共に国を動かしていけるような人が良いと思っているよ。」
この男は何を馬鹿なことを言っているんだ。エリック兄さんに並んで頭の良いやつなんてお、お、俺くらいしかいないじゃないか~。エリック兄さんから愛の告白なんて恥ずかしい。
BLはお断りだぞ!!俺にはアリーシャっていう婚約者がいるんだから!!
「アル、頬を赤らめて何か変化ことを考えていそうだから言っておくけどアルでは無いよ。」
「分かってます」
「まだ時間はあるから気長に考えるよ。今後長く共に生活を共にするのに焦って婚約してしまえばそれこそ共に後悔はしてしまうからね。良い子が居たら紹介してね。」
「まぁ考えておくよ」
兄さんのイケメンっぷりを存分に感じてお腹いっぱいになったので自室へと戻る事にした。
そんな自分の部屋にまさかの天使と評される妹が居るとは思いもしなかった。
次にアルじゃない視点を一つ挟みます。エリック視点とダンフォード視点です。その次から初登場の妹の話になります。
長女???(変人)
次女フローズ(双子)
三女フレア(双子)
四女???
長男ダンフォード
次男エリック
三男アルフレッド
アルフレッドの兄弟はこれだけとなりますのでご容赦ください。少し四女の話になります。
誤字脱字がありましたらご報告お願いします。加えて更新が遅くなり申し訳ありません。
勉強しているのか何をしているのか分からないがとりあえず行ってみよう。
邪魔するつもりはないから遠目からエリック兄さんを観察しよう。
双眼鏡準備よーし!!
出発進行!!
図書館に行くまでに王城にいるメイドなどに驚いたような目で見られた。おそらくほとんど自室から出ない俺がこうやって歩いていることに驚いているのだろう。
しかーし!!さっきの騎士みたいにあからさまに侮辱されるということはない。
むしろ王族として一目置いて見られているような気がする。それはひとえに化粧品などのおかげだろう。
女性陣には化粧品、スイーツ、シャンプーなどを供給している。アンナに頼んで沢山のメイドに実験体
ゴホン
多くのメイドに試してもらっておりその影響で俺の株が上がったというわけだ!!
騎士もこうなるためには武器を渡せば良いって?俺はあんなクソ騎士に武器なんて渡さないもんねー。
図書館につくとエリック兄さんの横にエリック兄さんの護衛であるすこしガッチリした体格の人が居た。
名前は知らないが良いところの貴族の子息なのだろう。でもエリック兄さんは弱いわけじゃ無いから護衛なんて必要ないと思うんだけど。
俺は遠くから双眼鏡を構えてエリック兄さんを観察する。
うん本を読んでいるだけで絵になるとは流石次期国王と言ったところか。本を読むだけなら俺だって出来るのにこうも違うとはな。
女子からしたらエリック兄さんの空間だけキラキラして爽やかな風が吹いているように感じる。
その聖域は何人たりとも邪魔出来ず見守るだけだ。
ページをめくる一つ一つの仕草が女性を惹きつける。クッソ~同じ親父を持っている人間ってとは思えないぞ!!
「アル様、エリック様ですがおそらく私達に気づいていると思われますがどういたしましょうか?」
「だよね~。特に気配を隠してないから気づいているよな。」
エリック兄さんはダン兄よりも気配察知に優れている。それはあの森でも多少はやっていけるレベルだ。
というと強めの暗殺者でも難なく気づいてしまいエリック兄さんはまあまあ強いので普通に倒してしまう。
ダン兄の場合は『俺の筋肉に刃は通らん!!』とか言って攻撃を受けても大丈夫そうだ。
もちろん生身の肉体ではなく常時身体強化を使っているためそのような身体となっている。恐ろしい兄上だ
「チーッス」
「アルが部屋から出るって珍しいね。どうしたの?」
「エリック兄さんを観察しようと思って。特に深い意味は無いよ」
深い意味なんてものは俺にとっていつも無い。ペラッペラな人間だからね。それにしても間近で見ると男版天使のような人ですな。
容姿端麗、才色兼備それらの言葉の全てがエリック兄さんを表すかのようだ。
「なんだい?」
「美しくかっけーなぁと思ってさ。ちょっとくらい譲ってくれても良いだろう!!」
「はひふんの」
俺はエリック兄さんのほっぺを上下左右しながら言うが肌もすべすべって何この人。
「はぁこんな色男は誰も放って置かないだろう。一体兄さんは何人のハーレムを作るのやら。」
「仮に婚約しても正妻が後継を産んでくれればそれで良いと思っているよ。それに僕は正妻を身分関係なく好きな人が良い思っているから。そんな女性のまえで不義理なことはあまりしたく無いんだよ。」
いったいこの色男はどこまで人を惹き付ければ気がすむのだろうか。
この色男が言っているのは俺は好きになった一人しか娶らないし頑張って跡継ぎを産んでもらう。無理だったらその時はワンチャン側室を考えるのこと
この色男の寵愛をただ一人だけ最大限に受けられるのだ。さぞかし正妻は幸せだろう。
毎日こんな美形な兄さんとイチャイチャ出来るんだぞ?女性にとって毎日卒倒もんだ。
「というか婚約の打診は沢山来ているんじゃ無いの?」
国内外に神童の名が広がっているエリック兄さんだ。国内外からそのような打診が来ていることは容易に想像できる。
しかし浮いた話しが一つもないとはことは婚約の話は全く進んでいないという事だろう。
その際にはもちろん弟チェックが入るからね!!弟チェックは圧迫面接をするから厳しいぞ~
「そうだね。他国からもそのような旨の書状は届いているよ。もちろん全て断っているけどね。僕は外見より内面を重視したいんだ。紙程度で選んでは痛い目を見そうだから」
「そ、そうだね」
エリック兄さんや俺のことを哀れな目で見ないでくれ。確かにフレア姉さん、フローズ姉さんは見た目はエクセレント。
見た目はだ。しかし俺に対する姉さんたちは酷いものだ。余分なお菓子を奪い取ったり余分な料理を奪いとったり。
ん?確かに酷いがギスギスするよりマシなのか?いやいや優しく包容力のある姉さんが良かったのに~。
フレア姉さん、フローズ姉さんの上の姉。第一王女殿下である姉さんも居るがそれはそれはかなりの変わり者なので期待は出来ない。遠目から一度しか見たことがない鬼才な姉さんだ。
王族の中で直感のまま直走るヤベー奴というのが俺の中での印象だ。
近々帰ってくるそうだがさらに城が騒がしくなるだろう。この動物と化した城の園長である親父には是非とも頑張ってほしい。
「エリック兄さんのタイプな女性ってどんな感じ?」
「僕のタイプか~。外見はお母様のような感じかな?」
「えっ」
まさか母さん達がタイプとはそれななかなかレベルが高いのでは?母さん達は俺の扱いはかなり雑だが絶世の美女だ。
誰もが惹きつけられる容姿、その容姿に似合わない息子へと仕打ち。そう外と内が一致しない。
見た目に騙されてはダメだぞ!!だから外見はって断って居ると思うけど。
「もちろん王妃としての振る舞いや最低限の知識は身につけてほしいけどそれ以上に僕は共に国を動かしていけるような人が良いと思っているよ。」
この男は何を馬鹿なことを言っているんだ。エリック兄さんに並んで頭の良いやつなんてお、お、俺くらいしかいないじゃないか~。エリック兄さんから愛の告白なんて恥ずかしい。
BLはお断りだぞ!!俺にはアリーシャっていう婚約者がいるんだから!!
「アル、頬を赤らめて何か変化ことを考えていそうだから言っておくけどアルでは無いよ。」
「分かってます」
「まだ時間はあるから気長に考えるよ。今後長く共に生活を共にするのに焦って婚約してしまえばそれこそ共に後悔はしてしまうからね。良い子が居たら紹介してね。」
「まぁ考えておくよ」
兄さんのイケメンっぷりを存分に感じてお腹いっぱいになったので自室へと戻る事にした。
そんな自分の部屋にまさかの天使と評される妹が居るとは思いもしなかった。
次にアルじゃない視点を一つ挟みます。エリック視点とダンフォード視点です。その次から初登場の妹の話になります。
長女???(変人)
次女フローズ(双子)
三女フレア(双子)
四女???
長男ダンフォード
次男エリック
三男アルフレッド
アルフレッドの兄弟はこれだけとなりますのでご容赦ください。少し四女の話になります。
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