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感染症勃発………..うちは特効薬を既に完成させましたけど?あれれ〜聖国さんどうしたの〜かなぁ〜
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ゆっくり出来ると思ったのも束の間、またしても問題が起こった。
これに関しては国内だけでなく他の国も含めての問題だった。
「アル様、辺境の村で感染症が起こっております。」
「なにそれ」
そんなこと初耳なんだけど。セバスも急いで来たみたいだからセバス自身も焦っているのかもな。
何せセバスの故郷は辺境、自分の兄が治める領地が危険な状態にあるかも知れないからだ。
いきなり感染症って、俺はどうしてこうトラブルに巻き込まれるかね。
こうやってダラダラジュースでも飲みながら煎餅を食べていたいのに。
俺はトラブル体質なのか?いや絶対違うはずだ。違わないと困るからな。
「そんで?」
「既に病院の研究所にて特効薬などを作成中です。」
「で、結果は?」
「未だ完成しておりません」
「それって結構ヤバいの?」
「回復魔法でどうにか繋いでいるそうです。応援などを送っていますが歯止めは効いてないそうです。」
かなりヤバい状況じゃんか。俺一人の手ではどうにか出来ないよ。
「これはいつわかったんだ?」
「本日の早朝に知らせが届きました。なので恐らくもう最低でも五日は経過しているかと」
「それはヤバいな。というかこの短期間で特効薬を作れないのは当たり前だな。臨床とかもし無いといけないし。でも病床は今頃埋まっているか。」
「おそらく」
「とりあえず兄さん達と病院長を招集してくれ。親父の部屋にね。必要最低限の人数にしてくれよ」
「かしこまりました。」
セバスは慌てるどころか転移でどこかに行ってメンバーを呼びに行った。もう俺の安息っていつ訪れるんだよ。
とりあえず会議は喉が渇くから梨ジュースを持って、さぁ行こう。
「アルフレッド、どうすれば良い。」
「正直に言って僕たちでは出来ることは少ないんだ。アルだけが頼みなんだ」
「えぇそんなことを言われても。さっきスキルで覗いて見たけどかなりヤバいんだよね。体の弱い殆どの人が入院、他の人たちもかなり苦しそうだ。」
俺も俺でなにもしない訳にはいかないのですこし覗いてみたが病院ではかなり多くの患者が寝ており既に少数ではあるが死者も出ている。
だがそもそも感染源が分かってない。この国が感染源なのかそれとも他国、または他のところなのか全く分かってない。
少しだも情報があれば特効薬も作れるだろうしこの状況を生んだ国からお金を掠め取れる。
もう既に経済損害も大きくなっている。村では農作物を育てている。首都にも多く輸入されるため勉強の農民が倒れるのは一気に食糧不足という問題も生んでしまう。
そのためどうにかして助けないといけない。助ければ王族の信頼度が上がるという目に見えないメリットはあるから親父として是非とも解決してほしいだろう。
逆に解決しない時のデメリット、損失が大きすぎる。と言っても俺は特効薬を作ることは不可能だ。
病院のトップオブトップにこいうのは任せるべきだ。既に色々としておりあと一週間もすればできるだろう。
彼はそれほどまでに有能な人材だ。辺境の病院の人たちも勇気を持って感染症の原因かも知れないウイルスを送ったおかげで研究が進んでいるとも言える。
「アルフレッド、お前考えているのか?」
「考えているって、俺を何だと思っているんだか。今は動けないけど夜には動くよ。出来るのは時間稼ぎだけだから。病院長さんや出来るだけはやく特効薬を頼むよ。」
「分かりました。殿下のお力を多くは借りるわけには行きませんから」
「そういうならダラダラさせてもらえると助かるんだけどなぁ」
「アルフレッド、これが終わればダラダラなんていくらでもさせてやる。」
「えっマジ?」
「終わったらな」
「と言っても今は動けないから、じゃあ俺は部屋に戻るね。」
「頼むぞ」
「へいへい」
会議という名の話し合いはすぐに終わり俺は自室へと戻った。作戦としては現状維持作戦だ。
俺が使える時間魔法は特に有効なのでウイルスの進行を止めるか無い状態に戻すかどちらかだ。
俺は止める方を今回はしようと思う。今後、この感染症がスタンダードになり特効薬も見つかり助かる病気となれば安心して暮らせるだろう。
しかし俺がこの病気の存在を無くしてしまえば次に再びこの様な状態に戻ってしまう。
それが一年後か二年後か百年後か分からないが俺の生きている間は出来ればそういうのはやめていただきたいので解決できるときにしたいと思っている。
でも俺の魔力量にも限界があり出来る数も限られているから見極めていかないといけない。
夜、多くのみんなが寝静まったころに俺は動き始めた。今回は一人で動くことにした。
回復魔法で俺はおそらくその感染症にかかっても無事だがセバス達はどうなるか分からない。
行こうとした時はセバス達に結構ガチで止められたけど、親父からこの先ダラダラし放題ということを言ってもらえた。
目の前ににんじんを吊るされた駄馬は強いんだぜ?
そんな訳で二週間に渡る夜の不気味なお医者さんのお仕事は病院が確実に効く特効薬を作り上げてお役御免となった。
他国の事情は知らないが他国もこの感染症により苦しんでいるそうだ。
「アル様、聖国が特効薬を販売し始めたそうです。そしてこの国の特効薬は効かないと風潮しているそうです。」
「で?」
「聖国が作った特効薬は効果は無いそうです。そのため密偵によると聖国では感染症の死傷者が減らないそうです。」
「それはなんか可哀想だな。とりあえず友好国には渡してあげれば?」
「既にしております。」
「ならいいや。」
俺はそこで会話を終わらせてダラダラし始めるのだった。
噂によると聖国がばら撒いと感染症だなんて言われるがそうだったら許さん!!
ってその前に魔王にやられるかもな。ご愁傷様です。
更新が遅くなり申し訳ないです。リアルが忙しくなり何もお伝え出来ずに申し訳ありません。更新については不定期とさせてください。本当に申し訳ございません。
近況につきましては毎回の更新でお伝え出来ればと思っております。読んでいただける読者の皆様、これからも宜しくお願いします。
これに関しては国内だけでなく他の国も含めての問題だった。
「アル様、辺境の村で感染症が起こっております。」
「なにそれ」
そんなこと初耳なんだけど。セバスも急いで来たみたいだからセバス自身も焦っているのかもな。
何せセバスの故郷は辺境、自分の兄が治める領地が危険な状態にあるかも知れないからだ。
いきなり感染症って、俺はどうしてこうトラブルに巻き込まれるかね。
こうやってダラダラジュースでも飲みながら煎餅を食べていたいのに。
俺はトラブル体質なのか?いや絶対違うはずだ。違わないと困るからな。
「そんで?」
「既に病院の研究所にて特効薬などを作成中です。」
「で、結果は?」
「未だ完成しておりません」
「それって結構ヤバいの?」
「回復魔法でどうにか繋いでいるそうです。応援などを送っていますが歯止めは効いてないそうです。」
かなりヤバい状況じゃんか。俺一人の手ではどうにか出来ないよ。
「これはいつわかったんだ?」
「本日の早朝に知らせが届きました。なので恐らくもう最低でも五日は経過しているかと」
「それはヤバいな。というかこの短期間で特効薬を作れないのは当たり前だな。臨床とかもし無いといけないし。でも病床は今頃埋まっているか。」
「おそらく」
「とりあえず兄さん達と病院長を招集してくれ。親父の部屋にね。必要最低限の人数にしてくれよ」
「かしこまりました。」
セバスは慌てるどころか転移でどこかに行ってメンバーを呼びに行った。もう俺の安息っていつ訪れるんだよ。
とりあえず会議は喉が渇くから梨ジュースを持って、さぁ行こう。
「アルフレッド、どうすれば良い。」
「正直に言って僕たちでは出来ることは少ないんだ。アルだけが頼みなんだ」
「えぇそんなことを言われても。さっきスキルで覗いて見たけどかなりヤバいんだよね。体の弱い殆どの人が入院、他の人たちもかなり苦しそうだ。」
俺も俺でなにもしない訳にはいかないのですこし覗いてみたが病院ではかなり多くの患者が寝ており既に少数ではあるが死者も出ている。
だがそもそも感染源が分かってない。この国が感染源なのかそれとも他国、または他のところなのか全く分かってない。
少しだも情報があれば特効薬も作れるだろうしこの状況を生んだ国からお金を掠め取れる。
もう既に経済損害も大きくなっている。村では農作物を育てている。首都にも多く輸入されるため勉強の農民が倒れるのは一気に食糧不足という問題も生んでしまう。
そのためどうにかして助けないといけない。助ければ王族の信頼度が上がるという目に見えないメリットはあるから親父として是非とも解決してほしいだろう。
逆に解決しない時のデメリット、損失が大きすぎる。と言っても俺は特効薬を作ることは不可能だ。
病院のトップオブトップにこいうのは任せるべきだ。既に色々としておりあと一週間もすればできるだろう。
彼はそれほどまでに有能な人材だ。辺境の病院の人たちも勇気を持って感染症の原因かも知れないウイルスを送ったおかげで研究が進んでいるとも言える。
「アルフレッド、お前考えているのか?」
「考えているって、俺を何だと思っているんだか。今は動けないけど夜には動くよ。出来るのは時間稼ぎだけだから。病院長さんや出来るだけはやく特効薬を頼むよ。」
「分かりました。殿下のお力を多くは借りるわけには行きませんから」
「そういうならダラダラさせてもらえると助かるんだけどなぁ」
「アルフレッド、これが終わればダラダラなんていくらでもさせてやる。」
「えっマジ?」
「終わったらな」
「と言っても今は動けないから、じゃあ俺は部屋に戻るね。」
「頼むぞ」
「へいへい」
会議という名の話し合いはすぐに終わり俺は自室へと戻った。作戦としては現状維持作戦だ。
俺が使える時間魔法は特に有効なのでウイルスの進行を止めるか無い状態に戻すかどちらかだ。
俺は止める方を今回はしようと思う。今後、この感染症がスタンダードになり特効薬も見つかり助かる病気となれば安心して暮らせるだろう。
しかし俺がこの病気の存在を無くしてしまえば次に再びこの様な状態に戻ってしまう。
それが一年後か二年後か百年後か分からないが俺の生きている間は出来ればそういうのはやめていただきたいので解決できるときにしたいと思っている。
でも俺の魔力量にも限界があり出来る数も限られているから見極めていかないといけない。
夜、多くのみんなが寝静まったころに俺は動き始めた。今回は一人で動くことにした。
回復魔法で俺はおそらくその感染症にかかっても無事だがセバス達はどうなるか分からない。
行こうとした時はセバス達に結構ガチで止められたけど、親父からこの先ダラダラし放題ということを言ってもらえた。
目の前ににんじんを吊るされた駄馬は強いんだぜ?
そんな訳で二週間に渡る夜の不気味なお医者さんのお仕事は病院が確実に効く特効薬を作り上げてお役御免となった。
他国の事情は知らないが他国もこの感染症により苦しんでいるそうだ。
「アル様、聖国が特効薬を販売し始めたそうです。そしてこの国の特効薬は効かないと風潮しているそうです。」
「で?」
「聖国が作った特効薬は効果は無いそうです。そのため密偵によると聖国では感染症の死傷者が減らないそうです。」
「それはなんか可哀想だな。とりあえず友好国には渡してあげれば?」
「既にしております。」
「ならいいや。」
俺はそこで会話を終わらせてダラダラし始めるのだった。
噂によると聖国がばら撒いと感染症だなんて言われるがそうだったら許さん!!
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更新が遅くなり申し訳ないです。リアルが忙しくなり何もお伝え出来ずに申し訳ありません。更新については不定期とさせてください。本当に申し訳ございません。
近況につきましては毎回の更新でお伝え出来ればと思っております。読んでいただける読者の皆様、これからも宜しくお願いします。
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