転生王子 だらだら過ごすが偶にやる気を出す

佐原

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パーティーには参加致しません

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母さんにパーティーの出席者の紙をもらった。また面倒な仕事を押し付けられた。

しかしこれを断ると母さん達や姉さん達も煩いのでやるしか無い。やらざるおえない仕事なのだ。

まだ十歳にも満たない子供に何させてんだと思うがうるさく言われないためにはやるしか無い。

親父に頼み込んでも母さんに親父は勝てるはずがないからな。

「はぁ」

「どうされましたか?」

「セバスかちょっと面倒な仕事を頼まれたな。危険人物をリフトアップして欲しいって」

周りではフレア姉さんとフローズ姉さんは美人と言われて多くの貴族の子息が嫁にと狙っている。

俺からしてみればフレア姉さんは活発すぎて誰かの下につくような人じゃ無いし、フローズ姉さんも性格に難があるから嫁にしたら後悔すると思うんだけど。

フローズ姉さんはめっちゃ頭良いしエリック兄さんに引けを取らないからそんな姉さんが身近にいたら絶対に引け目を感じると思うんだよなぁ。

もちろん二人に相応しくて二人以上に強くて頭の良い人が居れば良いんだけどそんなのそう簡単に見つかるわけ無いし。

そして1番は暗殺についてだろう。王族というのは少なからず恨みを買ってしまう。

母さん達を人質には取れるとは思わないけど人質にとってキツイことを要求するかもしれない。

パーティー会場には騎士は巡回しているがそれでも騎士以上の手練れが来た時には対応するのは遅れ大きな被害が出るかもしれない。

そんなリスクを最小限にするために俺が色々と裏で動くわけだけどクソ面倒臭い。

俺ってぇー、やっぱりー、部屋でゴロゴロするのが使命っていうか?存在意義?なのに裏で動くなんて面倒でしょうがないよー。

「でしたらアル様がパーティーに出席し王妃様方をお守りすれば宜しいのではないですか?」

「ッ、せ、セバスそれを言ったらおしまいだよ。アンナでも派遣するか」

「私の妻を危険なところに行かせるのですか?」

ウゲェ、セバスの前で言うべきじゃなかった。セバスって愛妻家だし。じゃあカイリーでも派遣しておくか。

「しかし多数で来られた時はどうなさるのですか?」

「そ、それは今からかんがえるよ」

「そうでございましたか」

多分カイリーが居れば大丈夫だと思うんだけど多数で来られたら対応しきれないこともあるしなぁ。

「というか母さん達を守るだけなら簡単なんだけど」

「王家主催ですので問題が起こった時に王族の評判が下がります。」

「だよね~」

それくらい俺も分かってるよ。王家の呼び出しでわざわざ来てやったのに家族を殺されたとかなると恨みが溜まるだけだからな。

でもねそれとこれとは別に面倒なことには変わりないんだよなぁ。はぁ

どうにかパーティーには参加しない方向で考えないといけない。

何故か?それは俺ってダラけ王子だろ?って事は周りの貴族も良い顔をしないし陰口も叩かれることも多い。

家族の品格を下げる俺がパーティーに参加するのはなしの方向で考えたい。

というのは表向きの理由で実際は面倒なだけだ。

だってぇー、貴族達に作り笑いするとか嫌味を言われて耐えるとか辛いじゃん。

俺ってガラスのハートだしぃ。ぽっきりいきそうだし。俺って意外にセンチメンタルなんだよ。

「何を考えているか分かりませんが何か考えておられるのですか?」

「とりあえず母さん達に魔道具を渡して安全を確保しておこう。いや全員に渡せば楽じゃ無いか?」

俺は魔道具を作り放題だ。それを全員に配れば何も起こらず済むんじゃ無いか?

流石に暴言とかは防ぐ事はできないけど死ぬことや怪我をする事は防ぐ事はできるし色々と付与すればなんかやらかした犯人も見つかるかも知れない。

我ながらナイスアイディアでは無いか?適当にバッジみたいな魔道具を作って参加者に渡せば良いか。

危険人物は後で判明するって事で良いだろ。いちいち一人一人調べるのも面倒すぎる。

バッジは後で色々何かあったら嫌だから即日で効果が切れるようにしないと悪用されかね無いからな。

「って何人分作らなければならないんだよ!!どちらにしても面倒だな。はぁでもこれしか無いよな」

「アル様何かお手伝いできる事は」

「俺の代わりに」

「それは出来ません」

「だよねぇ。母さん達に色々書いた書面を渡しておいて。あと親父にも」

「かしこまりました」

それからデザインから機能まで一日潰して考えて魔道具を作り上げた。

それを母さん達に配ってパーティーの出席者にも配ってもらうようにした。

「あとは勝手してくれ俺はできる事をしたからな~。ゴロゴロするだけだぁ~」

「はぁ」

「なんだよその溜息は!!俺だって頑張ったんだぞ!!」

「何度も言いますがパーティーに出席すれば良い事だと思いますが。アル様ならどんな状況でも対応出来るでしょう。」

「そ、そうだけどさ前みたいな事があるかもしれないじゃん?」

前みたいな事とは貴族達に喧嘩を売られてボコボコにしてやった事だ。できるならあんな事はしたく無いんだよ。

「その時は真正面から倒せば宜しいのでは無いですか?」

いつからセバスが凶暴になったんだ。

「俺の心情はダラダラする事だからぁ~」

「変わりませんね。では私は準備等がありますので失礼致します」

「バイバイ~」

こうして危険なパーティーを乗り切ったのだが、結局何も起こらなかった。俺は無駄働きをさせられた事になった。





かなり更新が遅れて申し訳ございません。明日または明後日には次話も更新したいと思います。

数話後に学園編に入りますのでご愛読のほどよろしくお願いします。

八月からと言いましたがかなり遅れて本当に申し訳ありませんでした。

誤字脱字等があればご報告お願いします。



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