転生王子 だらだら過ごすが偶にやる気を出す

佐原

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廃人と聖国

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時間停止を解除した後に親父と兄さんにジト目で見られた。

セバスは奥さんが金が買うなんて言われて殺気立っている。明らかに廃人になったコイツを見ても収まらない。

聖国の連中に無言の殺気を放っている。聖国連中からしたら金縛りにあっている感じかな。

「我が国は貴国のように人を金で売るようなことしない。これは国際問題とさせていただき賠償金をさせて頂く。」

セバスの殺気で廃人となってしまった奴以外は首を上下に振るしかなかった。

はいお小遣いアップ確定致しましたーー!!やっぱりお小遣いがアップっていうのは嬉しいよなぁ。

ギルドから大金を貰えるけどさそれとはまた違った嬉しさなんだよなぁ。

「では後日そちらの教会に書状を送らせていただきますので期日内にお支払いお願い致します。」

兄さんに法外な金をむしりとられる未来しか見えないよ。

可哀想に聖国

さて本当に金を支払うのかね?聖国がそう簡単に金を支払うとは思えないんだよなぁ。

「もし支払えない場合は教会の土地を差し押さえさせていただきますので」

だよね~、金なんかよりその土地の方が欲しいよな。

それに教会をいち早くこの国から撤退して欲しいからな。俺の予想としてはこの会談が終わった後に逃げるように帰っていくだろう。



そして俺の予想通り、数日後に金をもらいに行った役人にやると教会はもぬけのからとなっていたらしい。

要するに逃げた

金も支払え無いし、自分たちの身が危険と感じたのかもしれないな。あの廃人になっちゃった王子のせいで。

エリック兄さんは面白く無いなぁ。もうちょっとしぼりたいと思っていたのな」と俺以上に怖い事を笑顔で言うから怖さが倍増した。

そんで持ってすぐに教会を取り壊して大きな病院を設置した。

これでこの国の教会は排除に成功しました~。金を搾り取られることもなくなり万事解決。

そして病院からお金がドバドバ入ってくるから王家も潤い最高の循環だ。

唯一の心配は聖国からの反撃だけど、その前にあの国には大きな敵がいるからその敵をどうにかしないとこっちには攻めて来ないだろう。

頑張ってねぇ~

まっ、その人を倒せるとはまったく思って無いけど。その人に勝てるのは奥さんと娘さんだけって言ってたし。

情けない声で「妻と娘には頭が上がらん」とか言っていていた。息子さんが業務のほとんどをしてるらしいから息子さんにも頭がもう上がらないのだとか。

本当にお馬鹿さんだよ、そして馬鹿力だから手を出したら聖国もいよいよヤバいかな?

俺としては余計な禍根を残さずに排除してほしいところだけど。ダン兄を派遣するから是非とも一緒にぶっ潰してくれ。

あの兄さんなら喜んで向かうだろう。強い者を求めてバッサバッサと切り倒してそうだし。

「アル様、どうかされました?」

「いや何でもないよセバス。それにしてもよくあの時は何もしなかったね?」

「しようと思いましたが一瞬だけアル様の魔力が跳ね上がりましたから必要無いなと思いまして。気づいたら色々と様相が変わってましたから。少し同情してしまうくらい酷い目にあったんだと思ったら怒りがおさまりましたから」

「なるほどね」

というかよく気づいたな。一瞬だったのに。流石、俺の有能執事セバスだな。

「聖国ではあんな廃人になった王子を見てどうなることやらちょっとそこら辺は知りたいけど。」

「宜しければ調べさせますか?」

「いや良いよ。面倒だし、そんなことまでして興味は引かれないから」

あんな王子のそもそも名前すら知らねえし、もう顔も覚てないこともないけど最初の顔ではなく帰り際の顔だ。

俺たちに恐怖し、目を合わせようとしない表情しか覚えてない。

トラウマを解消するのは難しいしあれは回復魔法で治るものではない。

お得意の紛い物の回復魔法の見せどきだろうがそれも役に立たないとなると聖国の意味すらもなくなるだろうなぁ。

王子も治せない回復魔法で大金を取られていると、まぁ隠蔽するだろうと思うけど。

聖国の恥の恥だもんな。俺たちのことを本当に報告するのかすら怪しい。自分たちの失態を言えばどうなるか予想できるし

自分の保身のために適当なことを言うに違いないよな。でも王子のことはどう説明するんだろうか?

俺たちにやられたというと思うけど証拠が無いから言ったところでどうにもならない。

仮にそれについての書状が送られてきても返すのは

『そちらの司祭と騎士にお聞きください。私たちは何もしておりません』

ということであって書状を送るだけ無駄だ。この国から教会が消えているのも勘づかれるだろうし次はどんな者が来るのか楽しみだ。

次の相手はもちろんエリック兄さんと親父にしてもらう。

やっぱり俺はこうやってだらだらするのが性に合っていると思う。

「アル様、陛下がお呼びですか」

「げっ」

今日も親父にこき使われるて、ゴロゴロするのはお預けみたい。あぁ、俺のクッションが、俺の枕が~

さっさと終わらせておやつ食べよ。




完全に投稿を忘れてました。投稿してない時は是非教えていただけるとありがたいです。

次話からいつも通りの日常をお送りします。お楽しみに。







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