転生王子 だらだら過ごすが偶にやる気を出す

佐原

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やっぱりタダじゃ終わらない

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パーティーでは何も起こらなかった。そうパーティーではだ。問題は外で起こったらしい。

それは俺の管轄外だと思った。そもそも俺は自室警備員だ。それなのに母さん達と言ったら会場を守れだなんて。

ハァ

そして問題が起こったらしい外だけど。外というのは他の貴族が主催したパーティーで問題は起こったらしい。

おそらく最初からここで狙っていたんだと思うけど、これに関しては俺は関係無いと思うがそうはいかないのだ。

狙われたのがフローズ姉さんだった。たまたまマリーナをつけていたため大事には至らなかったが殺すということではなくて攫いに来たらしい。

それにフローズ姉さんはガチギレして俺の部屋に乗り込んできた。

「アル?ぴーして?」

「フローズ姉さんが汚い言葉使ったらダメだよー。ねっ?ポテチあげるから。しかもチョココーティング」

「とりあえず貰っておくわ。」

そう、今日は珍しくフレア姉さんと共に来ておらず1人で来ているのだ。フローズ姉さんはそれほど怒っているのかもしれない。

「それで?○して?」

「えー、面倒だけど」

キリッ

「やります。やらせて頂きます」

「それで良いのよ」

コエー!!大蛇みたいな鋭い視線だったぞ。女って怖い。フレア姉さんみたいなバカの方が扱いやすいのに。

しかしながらフレア姉さんの場合はウザイというデメリットもあるけど。

「それでいつまで出来そう?」

「来週には」

「え?」

「明後日には」

「分かったわ」

本当に怖いよこのお姉さん!!俺がなにしたっていうんだよ!!みんなが贅沢できるのは俺のおかげも多少あるんだからね!!

感謝くらいしてくれて良いのに!!みんなしてこき使って。

「変なこと考えて無いでしょうね?」

「ソンナコトカンガエテナイヨ~」

「それなら良いのよ。」

女の勘というものは鋭いな。フレア姉さんには持ち得ないものだ。フレア姉さんはどちらかと言ったら野生の勘だからな。

「私を狙ったのだからそれ相応の苦しみを味わって貰わないと」

魔女だよ、この部屋にすごい冷気が満たされるのを感じる。

ここで怒らないでくれよ~。もう何でフローズ姉さんを狙うんだよ狙うならフレア姉さんにしてくれればよかったのに。

まぁ家族に手を出されて黙っている俺でも無いんだけど。

「マリーナ資料」

「既に調べておきました」

「調べていたならはやく言いなさいよ」

「それもまた一興ってね。」

狙われた時からカイリーとセバスに調査を依頼していて既に犯人は上がっているとの事。

「クーズス伯爵家か最近新しく領主になった奴が姉さんに婚約を申し込んだが断られた腹いせで誘拐しようとしたと」

フローズ姉さんに婚約を申し込むとか頭おかしいだろ。変なことしたら氷漬けにされるぞ。

それにフローズが大人しく妻としているわけが無い。特にこの財務状況を見ても絶対に口出しして権限を握るはずだ。

それをやりかねない女のだよフローズ姉さんという奴は。

「アルが何か変なことを考えているのは少しムカつくけど私が無能な男の下につくわけがないじゃない」

「でしょうね。とりあえずセバス、このクーズス伯爵に捕縛命令を。それと繋がっている盗賊もつぶしておいて。いやそれは夜にやるから良いか」

「かしこまりました。」

セバスは親父に伝えに行って。これでとりあえず一件落着だな。はぁ、パーティーの一件がここまで長引くとはな。

「フローズの姉貴、終わりやしたぜ」

「何その変な言い方は、馬鹿にしてるの?」

「そんな事無いって。」

冗談も通じなくなったのか。いやいつも通じてないな。堅物ばかりで困るよ。

「解決したなら良いのよ。ふふっクーズス伯爵がどんな目にあうか楽しみね。」

フローズ姉さんは不敵な笑いでこの部屋を出て行った。フローズ姉さんは怒らせたらダメだな。

フレア姉さんはいくらでも怒らせて良いけど。フレア姉さんエリック兄さんやダン兄にでも押し付ければ良いからな。

夜になるとローブを見に纏いクーズス伯爵と繋がっていた盗賊のアジトにやってきた。

「洞窟に住んでいるんだな。風呂とかどうすんだよ。とりあえず催眠ガスでねむらせましょう。」

「いやもう真夜中ですし寝てるかも知れませんよ。」

「念には念をだって。セバスは見張りを倒してくれ」

「かしこまりました」

と言うとセバスはナイフを二つ投げて眉間に的中させた。スナイパーかよ。

それから俺は催眠ガスを洞窟内に流し込んで盗賊を全員捕縛した。

その中には奴隷も居たらしい。その人達は保護されて親元に返された人もいれば孤児院に入れられた人もいた。

そしてちゃっかり溜め込んでいた金は俺が取り込んで自分のものしようとしたがカイリー、セバス、アンナ、マリーナがジト目で見てきたので五等分に分配した。

「「「「ありがとうございます。ご主人様!!」」」」

「お前たちはそういう時だけ俺に良い格好をさせるんだな!!」

いつも適当に扱うくせに、まぁ臨時ボーナスとしてあげれば良いか。

それにしても俺はそこまで少なく無い賃金をあげているはずなんだけど。



明後日くらいに更新します


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