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犯人が来たけど風のように去っていった
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子猫が寄って来たので入れてあげて魚を出してあげたのだがそれより肉を寄越せと爪でガシガシやってくるので大人しく肉を出してあげた。
猫は魚じゃ無かったのかよ!!まぁ、良いや。それで肉を出したのだがそれを凄い勢いで食べていてなんとも癒される光景だった。
「にゃー」
食べ終わるの俺を主人と認めたのか足に頬擦りをしてきてめっちゃ可愛い。
足の上に乗せてあげるとすやすやと眠り始めた。こいつを俺のペットにしよう!!
俺の部屋にこういうマスコット的な奴がいても良いだろう。
人形の如く整った容姿の四人がいるのも良いだろうがやっぱりこういうマスコット的なキャラクターは必要だ。
「そ、その猫は」
「知ってるんですか?」
「あ、ああ、ブラックエンペラーキャット。」
スンゲェ名前だな。というか長い。ブラックエンペラーキャット、ブラックエンペラーキャット、ブラックエンペラーキャット、長いわ!!それに言い難いし。
まぁ、この猛獣蠢く森にいるくらいだかなり強いんだろうな。それ以上に可愛さに目が行くけど。
「それでブラエンキャってどうなんですか?」
「ブラックエンペラーキャットのことだが」
俺の意図を汲み取ってくれたな、いちいちブラックエンペラーキャットなんて呼ぶのは面倒だよ。
「闇魔法がかなり得意で闇夜ではドラゴンでも勝てないとされている。それで、だな」
「ん?」
「ブラックエンペラーキャットは見ての通り尻尾が3本に別れているのだが」
そういえば別れてるな。気にもならなかったけど。それがまた良いんだけど。
でもさ3本じゃないよねこれ?
「4本は見たことがない。ブラックエンペラーキャットはあまり好戦的ではなく姿を現さないのだが」
「懐いてるよね」
「そ、そうだな。おそらく敵わないと思ったのだと思うが俄には信じられない。」
「まぁ良いペットだよ。」
「「「ペット!!?」」」
「いや可愛いし、ちょうど欲しいなぁと思っていたから。」
ドゴォーーーン
おい誰だよ!!猫ちゃんが起きるだろうが!!
「俺もいれてくれ」
「普通に来てくれよ結界が壊れたらどうすんの?」
「お前の結界がそんな柔なわけが無いだろう。俺も焼肉に入れろ」
「また逃げてきたのか?」
「ギクッ」
「少しだけ匿ってあげるよ。」
「恩に着る」
この大男が現れて焼肉を摘んでいた少女も手を止めて少し震えていた。
威圧的な体格と額にはツノが5本あり肌は少し黒く明らかに魔族であるがその種族の中でもかなり突出した存在。
そう、こいつは魔王なのだ!!
あの爆発事件を共に起こした犯人であり、たびたび執務から逃げ出してくる野郎である。
そんな魔王がいきなり現れたら誰だってビビる。あのアンナでさえビビっていたからな。鉄仮面を少し崩して尻餅ついていたからな。
あれは面白ったなぁ~。とか言ったらアンナに虐められるのでやめておく。
親父はなんとか耐えていたけど、というか親父ってかなり強いんだよな。
もちろん見た目だけでなく実力もかなりのもので筋肉バカとかこのことだ。
そして苦手なのが魔力操作で膨大な魔力がダダ漏れとなり恐怖を感じるのだ。
それはSランク冒険者も同様で少しすれば慣れるのだが最初はかなりキツイだろうな。
「お前への土産だ。」
「サンキュー、ちょうど切れかかって居たんだよね。じゃあその代わりに肉を食べて。」
魔国では水資源が豊富なので米を作っている。いや作らせた。王国でも作れないことないがやはり適していないし売れないので作っていない。
その代わりに魔国に作ってもらっている。この魔国産の米が美味しいのでいつも貰っている。
「美味い!!」
「どうも、それで今回はなんで逃げてきたの?」
「仕事に飽きた」
「そうだと思ったよ。はぁ、宰相さんが可哀想になってきた。」
冒険者は未だにフリーズしており箸も完全に止まっている。
「やはりここでしたか」
「げっ」
「さてまだ執務が残っております。帰りますよ。」
もう宰相さんに見つかってしまったらしい。いつもこのパターンが多い。
「ま、待て、焼きそばもしてないのだぞ?」
「知りません」
「こ、この肉だけぇ~」
結局、ステーキ肉をフォークに刺したまま宰相さんの転移で連れて行かれた。
風のような一時だったな。さてと焼きそばしますか。
「ま、魔王だったのか」
「そうですよ~。かなり強いんで喧嘩を売るのはお勧めしません。」
「あ、ああ、そんな命を捨てるようなことはしない。」
その後、鉄板に切り替えて焼きそばを作り始めた。麺は既に作ってあるんだな。
ソースも特製ソースを作ってあるし豚肉に野菜も入れて。胡椒を振ってソースを絡ませて完成!!
「はい皆さんどうぞ」
「す、すまない」
俺はそこに生卵を落とすんだけどね。
ジーーーー
「なんすか?」
「わたしにも」
「しょうがないですね~」
「ありがとう」
俺はこれで終わるような人間じゃないんだよ!!!
食べ進めていくうちに半分くらいになりと悪魔のカロリーマヨネーズを取り出してかけた。
ジーーーー
「それわたしにも」
「太りますよ?」
「わたし太らない」
「そうっすか」
フレア姉さんタイプなのね。フローズ姉さんとは仲良くなれないタイプだわ。
焼きそばをしっかり堪能して城に帰った。この冒険者もギルドで送ってあげた。
原因は俺と魔王だしね。
猫は魚じゃ無かったのかよ!!まぁ、良いや。それで肉を出したのだがそれを凄い勢いで食べていてなんとも癒される光景だった。
「にゃー」
食べ終わるの俺を主人と認めたのか足に頬擦りをしてきてめっちゃ可愛い。
足の上に乗せてあげるとすやすやと眠り始めた。こいつを俺のペットにしよう!!
俺の部屋にこういうマスコット的な奴がいても良いだろう。
人形の如く整った容姿の四人がいるのも良いだろうがやっぱりこういうマスコット的なキャラクターは必要だ。
「そ、その猫は」
「知ってるんですか?」
「あ、ああ、ブラックエンペラーキャット。」
スンゲェ名前だな。というか長い。ブラックエンペラーキャット、ブラックエンペラーキャット、ブラックエンペラーキャット、長いわ!!それに言い難いし。
まぁ、この猛獣蠢く森にいるくらいだかなり強いんだろうな。それ以上に可愛さに目が行くけど。
「それでブラエンキャってどうなんですか?」
「ブラックエンペラーキャットのことだが」
俺の意図を汲み取ってくれたな、いちいちブラックエンペラーキャットなんて呼ぶのは面倒だよ。
「闇魔法がかなり得意で闇夜ではドラゴンでも勝てないとされている。それで、だな」
「ん?」
「ブラックエンペラーキャットは見ての通り尻尾が3本に別れているのだが」
そういえば別れてるな。気にもならなかったけど。それがまた良いんだけど。
でもさ3本じゃないよねこれ?
「4本は見たことがない。ブラックエンペラーキャットはあまり好戦的ではなく姿を現さないのだが」
「懐いてるよね」
「そ、そうだな。おそらく敵わないと思ったのだと思うが俄には信じられない。」
「まぁ良いペットだよ。」
「「「ペット!!?」」」
「いや可愛いし、ちょうど欲しいなぁと思っていたから。」
ドゴォーーーン
おい誰だよ!!猫ちゃんが起きるだろうが!!
「俺もいれてくれ」
「普通に来てくれよ結界が壊れたらどうすんの?」
「お前の結界がそんな柔なわけが無いだろう。俺も焼肉に入れろ」
「また逃げてきたのか?」
「ギクッ」
「少しだけ匿ってあげるよ。」
「恩に着る」
この大男が現れて焼肉を摘んでいた少女も手を止めて少し震えていた。
威圧的な体格と額にはツノが5本あり肌は少し黒く明らかに魔族であるがその種族の中でもかなり突出した存在。
そう、こいつは魔王なのだ!!
あの爆発事件を共に起こした犯人であり、たびたび執務から逃げ出してくる野郎である。
そんな魔王がいきなり現れたら誰だってビビる。あのアンナでさえビビっていたからな。鉄仮面を少し崩して尻餅ついていたからな。
あれは面白ったなぁ~。とか言ったらアンナに虐められるのでやめておく。
親父はなんとか耐えていたけど、というか親父ってかなり強いんだよな。
もちろん見た目だけでなく実力もかなりのもので筋肉バカとかこのことだ。
そして苦手なのが魔力操作で膨大な魔力がダダ漏れとなり恐怖を感じるのだ。
それはSランク冒険者も同様で少しすれば慣れるのだが最初はかなりキツイだろうな。
「お前への土産だ。」
「サンキュー、ちょうど切れかかって居たんだよね。じゃあその代わりに肉を食べて。」
魔国では水資源が豊富なので米を作っている。いや作らせた。王国でも作れないことないがやはり適していないし売れないので作っていない。
その代わりに魔国に作ってもらっている。この魔国産の米が美味しいのでいつも貰っている。
「美味い!!」
「どうも、それで今回はなんで逃げてきたの?」
「仕事に飽きた」
「そうだと思ったよ。はぁ、宰相さんが可哀想になってきた。」
冒険者は未だにフリーズしており箸も完全に止まっている。
「やはりここでしたか」
「げっ」
「さてまだ執務が残っております。帰りますよ。」
もう宰相さんに見つかってしまったらしい。いつもこのパターンが多い。
「ま、待て、焼きそばもしてないのだぞ?」
「知りません」
「こ、この肉だけぇ~」
結局、ステーキ肉をフォークに刺したまま宰相さんの転移で連れて行かれた。
風のような一時だったな。さてと焼きそばしますか。
「ま、魔王だったのか」
「そうですよ~。かなり強いんで喧嘩を売るのはお勧めしません。」
「あ、ああ、そんな命を捨てるようなことはしない。」
その後、鉄板に切り替えて焼きそばを作り始めた。麺は既に作ってあるんだな。
ソースも特製ソースを作ってあるし豚肉に野菜も入れて。胡椒を振ってソースを絡ませて完成!!
「はい皆さんどうぞ」
「す、すまない」
俺はそこに生卵を落とすんだけどね。
ジーーーー
「なんすか?」
「わたしにも」
「しょうがないですね~」
「ありがとう」
俺はこれで終わるような人間じゃないんだよ!!!
食べ進めていくうちに半分くらいになりと悪魔のカロリーマヨネーズを取り出してかけた。
ジーーーー
「それわたしにも」
「太りますよ?」
「わたし太らない」
「そうっすか」
フレア姉さんタイプなのね。フローズ姉さんとは仲良くなれないタイプだわ。
焼きそばをしっかり堪能して城に帰った。この冒険者もギルドで送ってあげた。
原因は俺と魔王だしね。
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