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教会消去完了
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「アル様、陛下に執務室に来るようにと」
「えぇ、また働かせられるの?」
セバスから親父に来いとの伝言を伝えられた。今の時間は昼頃だ。この時間に呼ばれるということは俺に仕事をさせる選択肢しか無い。
「アル様、行きますよ。」
「分かったよ」
セバスに急かされて重い腰を上げて親父の居る執務室へと向かった。
「親父~、なんか用か~」
「とりあえず座ってそこの資料を読んでくれ。」
親父は書類に目を通しながら言ってきた。王というのは忙しいなぁ。ならなくて正解だったわ。ダン兄も無理だろうし、俺は数日で投げ出すだろう。
やっぱり、エリック兄さんしか王をできる人はいないよな。
「分かった」
俺はソファに腰を下ろしてテーブルに置いてある資料を読んだ。
『教会を全て撤退させ病院を設立した。』
おぉ~、やっとかぁ~。
この国で怪我や病気を治すには教会に行くのが普通になっている。
しかし、この教会が問題だった。ぼったくられるのだ。ただの擦り傷治すだけでもかなりのお金が掛かる。
そんなもん消毒して絆創膏を貼っておけば治るのに。それなのにわざわざ回復魔法を使って治すからかなりのお金を取られるんだよ。
回復魔法は聖国の十八番みたいになっているが俺も使える魔法だ。と言うことは適正のある人は誰だって使える魔法なのだ。
ただ単に使い方を教えられてないだけで使えない人が多く、それに目をつけた聖国がこの国に病を治すから教会建てるね?とか言って教会を建て始めたのだ。
最初は低賃金だったらしいが年々、高い金を取るようになっていって平民では訪れられないくらいに高い。
そんな事情を知った俺は親父に教会を撤退させれは良いと適当に助言するとそれに親父と宰相さんが食いついてきて作戦を立てるようになったのが三年前だった。
撤退というのがキーポイントで金を稼げなくなったからという理由で自国に帰ってもらおうと思っているのだ。
こちらから王国から教会は立ち去れ!!とか言うとまた問題が起こるのでこちらとしては問題が起こらないように相手を営業不振にさせて自主的に撤退してもらおうも考えたのだ。
俺がなぜこんな面倒なことに首を突っ込んだのかというと教会は王国からかなりお金をむしり取っている。
俺のお小遣いの百倍以上だ。親父から教会が消えればその分、王国に金が余るのでそれをお小遣いにまわしてくれるというのだ。
今では冒険者ギルドというお財布あるからあんまり俺は恩恵を受けないのだが、教会のやり口が嫌いだったので親父に協力した。
その為には必要かなことが二つあった。
一つ目は病院の設立、二つ目は医師の育てること。
どちらもお金がかかるが教会がこれから居なくなると考えれば安いものだ。しっかりとした病院を建てている間に医師を育てる。
王族から『働きたい人を求める!!』と求人を出すと貴族から平民まで色々な人が来てこれで医師の卵は集まった。
王族からの求人はやはり人気でさらに身分を問わないと書いてあったのが更に人気が出たと思う。
俺の執筆した『病よとんでけ~』を教科書としてセバス、アンナ、カイリー、マリーナ、エリック兄さんが教えていた。
エリック兄さんに関しては頼むとすぐに了承してくれて学園を休んでまで教えている。
エリック兄さんの知識はとんでもないからな。もう俺を越えているんじゃないか?とさえ思ってしまう。
エリック兄さん以外の四人には実技を教えてもらっていた。この時間は専属が減って存分にダラダラできるぞ!!
と思ったが四人はうまいことまわしていて出来なかったのは少し予定が狂ったことだろう。
教育を約三ヵ月ほど続けて回復魔法を使える人、使えない人でも応急処置を学んでもらった。絆創膏なども作ってもらって王族主体で動き始めた。
みんな美形なので男女ともに真剣に聞いてくれた事もあってかなり早めに教育が終わった。いや、みんなが厳しいのかもしれないな。
ドSばかりだし。特にセバスとアンナ。
一年後には段々と王立病院が普及し始めて、教会より使ってくれる人が増えてこちらもどんどんお金が入ってくる。
俺と親父と宰相は報告書を見てニヒヒと笑いながら晩酌をすることが日課になっていた。
誰もが
『教会ざまぁ』
と思っている。
王立病院が普及し始めると教会には誰も行かなくなるのでお金儲けは出来ず維持費だけでお金が消えて赤字が続いてその内誰もいなくなる。
その土地だけでもと思って聖国のやつらはお金に変えて立ち去っていく報告を聞いてまたニヤニヤして晩酌をする。
『聖国ざまぁ』
そして今日、王国にある一つの教会を除いて撤退したそうだ。
親父は俺の方を見てニヤニヤが止まっていない。お金が入ってくるニヤニヤと厄介者が居なくなったというニヤニヤだ。
「こうまで上手くいくとはな!!」
「そうですね、こちらの収入も増えてニヤニヤが止まりませんね」
「「「ハッハッハ」」」
俺と親父と宰相さんの笑い声が部屋中に響き渡る。いやぁ、仕事をさせられるかと思ったらこんなことか。
これは面白い報告を聞かせてもらったな。
「親父、じゃあ、俺はこれで」
「話は終わってない。」
「えっ」
「聖国の使者が来るらしい、頼むぞアルフレッド。」
「げっ、その為に呼んだのかよ。」
最悪の報告は最後に待っていたらしい。親父め上げて落とすのかよ。既に俺が出席することが確定してるし。
ハァ、話ができる奴が来て欲しいな。
「えぇ、また働かせられるの?」
セバスから親父に来いとの伝言を伝えられた。今の時間は昼頃だ。この時間に呼ばれるということは俺に仕事をさせる選択肢しか無い。
「アル様、行きますよ。」
「分かったよ」
セバスに急かされて重い腰を上げて親父の居る執務室へと向かった。
「親父~、なんか用か~」
「とりあえず座ってそこの資料を読んでくれ。」
親父は書類に目を通しながら言ってきた。王というのは忙しいなぁ。ならなくて正解だったわ。ダン兄も無理だろうし、俺は数日で投げ出すだろう。
やっぱり、エリック兄さんしか王をできる人はいないよな。
「分かった」
俺はソファに腰を下ろしてテーブルに置いてある資料を読んだ。
『教会を全て撤退させ病院を設立した。』
おぉ~、やっとかぁ~。
この国で怪我や病気を治すには教会に行くのが普通になっている。
しかし、この教会が問題だった。ぼったくられるのだ。ただの擦り傷治すだけでもかなりのお金が掛かる。
そんなもん消毒して絆創膏を貼っておけば治るのに。それなのにわざわざ回復魔法を使って治すからかなりのお金を取られるんだよ。
回復魔法は聖国の十八番みたいになっているが俺も使える魔法だ。と言うことは適正のある人は誰だって使える魔法なのだ。
ただ単に使い方を教えられてないだけで使えない人が多く、それに目をつけた聖国がこの国に病を治すから教会建てるね?とか言って教会を建て始めたのだ。
最初は低賃金だったらしいが年々、高い金を取るようになっていって平民では訪れられないくらいに高い。
そんな事情を知った俺は親父に教会を撤退させれは良いと適当に助言するとそれに親父と宰相さんが食いついてきて作戦を立てるようになったのが三年前だった。
撤退というのがキーポイントで金を稼げなくなったからという理由で自国に帰ってもらおうと思っているのだ。
こちらから王国から教会は立ち去れ!!とか言うとまた問題が起こるのでこちらとしては問題が起こらないように相手を営業不振にさせて自主的に撤退してもらおうも考えたのだ。
俺がなぜこんな面倒なことに首を突っ込んだのかというと教会は王国からかなりお金をむしり取っている。
俺のお小遣いの百倍以上だ。親父から教会が消えればその分、王国に金が余るのでそれをお小遣いにまわしてくれるというのだ。
今では冒険者ギルドというお財布あるからあんまり俺は恩恵を受けないのだが、教会のやり口が嫌いだったので親父に協力した。
その為には必要かなことが二つあった。
一つ目は病院の設立、二つ目は医師の育てること。
どちらもお金がかかるが教会がこれから居なくなると考えれば安いものだ。しっかりとした病院を建てている間に医師を育てる。
王族から『働きたい人を求める!!』と求人を出すと貴族から平民まで色々な人が来てこれで医師の卵は集まった。
王族からの求人はやはり人気でさらに身分を問わないと書いてあったのが更に人気が出たと思う。
俺の執筆した『病よとんでけ~』を教科書としてセバス、アンナ、カイリー、マリーナ、エリック兄さんが教えていた。
エリック兄さんに関しては頼むとすぐに了承してくれて学園を休んでまで教えている。
エリック兄さんの知識はとんでもないからな。もう俺を越えているんじゃないか?とさえ思ってしまう。
エリック兄さん以外の四人には実技を教えてもらっていた。この時間は専属が減って存分にダラダラできるぞ!!
と思ったが四人はうまいことまわしていて出来なかったのは少し予定が狂ったことだろう。
教育を約三ヵ月ほど続けて回復魔法を使える人、使えない人でも応急処置を学んでもらった。絆創膏なども作ってもらって王族主体で動き始めた。
みんな美形なので男女ともに真剣に聞いてくれた事もあってかなり早めに教育が終わった。いや、みんなが厳しいのかもしれないな。
ドSばかりだし。特にセバスとアンナ。
一年後には段々と王立病院が普及し始めて、教会より使ってくれる人が増えてこちらもどんどんお金が入ってくる。
俺と親父と宰相は報告書を見てニヒヒと笑いながら晩酌をすることが日課になっていた。
誰もが
『教会ざまぁ』
と思っている。
王立病院が普及し始めると教会には誰も行かなくなるのでお金儲けは出来ず維持費だけでお金が消えて赤字が続いてその内誰もいなくなる。
その土地だけでもと思って聖国のやつらはお金に変えて立ち去っていく報告を聞いてまたニヤニヤして晩酌をする。
『聖国ざまぁ』
そして今日、王国にある一つの教会を除いて撤退したそうだ。
親父は俺の方を見てニヤニヤが止まっていない。お金が入ってくるニヤニヤと厄介者が居なくなったというニヤニヤだ。
「こうまで上手くいくとはな!!」
「そうですね、こちらの収入も増えてニヤニヤが止まりませんね」
「「「ハッハッハ」」」
俺と親父と宰相さんの笑い声が部屋中に響き渡る。いやぁ、仕事をさせられるかと思ったらこんなことか。
これは面白い報告を聞かせてもらったな。
「親父、じゃあ、俺はこれで」
「話は終わってない。」
「えっ」
「聖国の使者が来るらしい、頼むぞアルフレッド。」
「げっ、その為に呼んだのかよ。」
最悪の報告は最後に待っていたらしい。親父め上げて落とすのかよ。既に俺が出席することが確定してるし。
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