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フローズ姉さん派はクセが強い!!
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フローズ姉さん派にカイリーを派遣したのだが日に日にやつれているような気がするが見ないことにしておこう。
そんなある日、またしてもフローズ姉さんとフレア姉さんが俺の部屋に押しかけてきた。
「アル~、お菓子~」
フレア姉さん、あんたはいつもそれだな!!たくさん食べるのに栄養は何処へ行っているのやら。
「アル、また変なことを考えたでしょ?」
そう言ってまた姉弟の絡みとして今回は袈裟固めを完璧に決められてしまった。こやつ、なぜこんなに体術が得意なのだろうか。
次あたりは関節技を決められそうだ。俺は転移でスルッと抜け出した。
「アル、私たちは不仲説が改善されたと実感しないのだけど」
「流石に短い期間じゃどうにも出来ないんだよね~。ねぇ?セバス?」
「アル様、この担当はカイリーとマリーナですので私では存じないです。」
こいつ、俺を裏切りやがったな。フレア姉さんとフローズ姉さんの視線が痛い。こう言いたいのだろう。
『お前何もやってないのか』
しかし、言い訳させて欲しい。
「ね、姉さん達、今は調査段階だから。何事にも情報は大切でしょ?」
「そうね、情報は大切ね。」
「アル、お菓子」
フレア姉さんはまだお菓子を狙っていたのかよ。アンナに3人分のお茶を出してもらって、俺が楽しみにしていたミルククレープを出してあげた。
作るのにかなり時間がかかるミルククレープを味わうことなく食べるのにフレア姉さんに出すのは少し嫌だったけど、いやかなり嫌だったけど出してあげた。
「アル、これ美味しい。」
「本当ね美味しいわね。」
はぁ、姉さん達から美味しいって言われたから言いか。
「アル、おかわり!!」
「ダメ!フレア姉さんにはやらん!」
結局、次は関節技を決められてシブシブ出してあげた。それも一瞬で食べ終えてしまったのでプリンを出してあげた。
フレア姉さんの胃袋は無尽蔵かよ。王女っぽくないよ。性格もそして体付きも。
パンっ
「イテッ」
「また変なことを考えたでしょ!!」
女の勘はあるみたいです。男勝りなんだけどね。
「アル、フレアはこう見えて女の子なのよ?」
こう見えてって言っちゃってるじゃん。フローズ姉さんも少なからず思ってるって事でしょ。
「アル、何かしら?」
「な、何でもないです。」
「そう、なら良いのよ。フレアは髪の手入れもしっかりしているし服装も考えているのよ?意中の男も居ないのにね。」
「フローズ!!やめてよ!貧弱な奴らなんて興味ないから。」
うわ~、本気でそう思ってるよ。フレア姉さんに勝てそうな奴って居るのか?居ないだろうな。
「フローズ姉さんこそ気になっている子息とか居ないの?」
「居ないわよ、エリックほどは求めないけど賢くないと。そんな子息がいるわけないじゃ無い。」
フレア姉さんより望みが薄そうだ。エリック兄さん並みに賢い人なんて居るわけないないでしょ。
居るとしてもセバスくらいか、いやもう一人いるな。
「アル、馬鹿なことを考えないで。身内じゃなくて眼中に無いわ。」
ですよね~。そのもう一人とは俺のことだが眼中に無いらしい。厳しい姉上だこと。
「じゃあアル、しっかりとしてちょうだいね。お母様に報告しないといけないから。」
「それはやめてください。色々と言われそうだから。」
「アリーシャちゃんにも言うかもしれないわね。姉のことを助けてくれないとかフレアを虐めるとか」
「最後のは事実無根だと思うのだけど。」
お菓子を取られて、羽交い締めされて、寝技を決められて、関節技を決められて、どう見ても虐められているのは俺なのに。
「そういえば、フローズ姉さん。フローズ姉さんの好きな恋愛小説なんだけど」
そう言うと氷槍が飛んで来た。俺じゃなきゃ死んでいたよ。
「何か言ったかしら?」
もしかして地雷踏んだ?フローズ姉さんが恋愛小説好きって知られたく無かったのかな?
「じゃあアルしっかりするのよ?次はどうなるかしらね?」
こ、怖ぇぇえ。
フローズ姉さん派潜入捜査
一日目
『カイリー
フローズ様派には頭がおかしい方しか居ません。特に男です。』
カイリー、どういうことだ?もう少し詳しい情報提供を求む。
『マリーナ
フローズ様派に潜り込みました。フローズ様派の令嬢は一見お淑やかな方ですがかなりの変人です。』
こちらも変人と来たか、フローズ姉さんを好いている人はクセが強い人が多いのか?今後に期待だな。
七日目
『カイリー
彼らは変人です。いきなり意味の分からないことを言い始めます。「フローズ様に凍らされたい」「フローズ様に蔑まれたい」とかです。フレア様派より厄介です。』
ヤベー奴らの集まりみたいだな。是非とも関わりたく無いジャンルだな。暑苦しい奴らも嫌だけどクセが強過ぎるやつも苦手だ。
『マリーナ
フローズ様派にフローズ様の情報を多少売ったところ功績が認められてトップになりましたが私より知る人がいますと言ったところアルフリットというか偽名の人がトップになりました。もちろんアル様ですけど。』
おい!!何やってくれとんじゃあ!!俺がフローズ姉さん派のトップだって?どうすんだよ。会合に出ないといけないのか?
いやいや、絶対に出ないぞ!!俺はダラけ王子だからな。そう自室警備員だから。今回はダラけ王子を使わせてもらおう。
『マリーナ
ついでにフレア様派でもアルフリットと言う名でトップにしておきました。』
おい、マジかよ。どうすんだよこの状況。
大変、更新が遅くなり申し訳ございません。もう1話挟んだ後に話がガラっと変わりますのでお楽しみに。感想は少しずつ返して行きます。誤字脱字が多いかもしれません。ご指摘いただけると嬉しいです。
他作品についてはもう少しお待ち下さい。
そんなある日、またしてもフローズ姉さんとフレア姉さんが俺の部屋に押しかけてきた。
「アル~、お菓子~」
フレア姉さん、あんたはいつもそれだな!!たくさん食べるのに栄養は何処へ行っているのやら。
「アル、また変なことを考えたでしょ?」
そう言ってまた姉弟の絡みとして今回は袈裟固めを完璧に決められてしまった。こやつ、なぜこんなに体術が得意なのだろうか。
次あたりは関節技を決められそうだ。俺は転移でスルッと抜け出した。
「アル、私たちは不仲説が改善されたと実感しないのだけど」
「流石に短い期間じゃどうにも出来ないんだよね~。ねぇ?セバス?」
「アル様、この担当はカイリーとマリーナですので私では存じないです。」
こいつ、俺を裏切りやがったな。フレア姉さんとフローズ姉さんの視線が痛い。こう言いたいのだろう。
『お前何もやってないのか』
しかし、言い訳させて欲しい。
「ね、姉さん達、今は調査段階だから。何事にも情報は大切でしょ?」
「そうね、情報は大切ね。」
「アル、お菓子」
フレア姉さんはまだお菓子を狙っていたのかよ。アンナに3人分のお茶を出してもらって、俺が楽しみにしていたミルククレープを出してあげた。
作るのにかなり時間がかかるミルククレープを味わうことなく食べるのにフレア姉さんに出すのは少し嫌だったけど、いやかなり嫌だったけど出してあげた。
「アル、これ美味しい。」
「本当ね美味しいわね。」
はぁ、姉さん達から美味しいって言われたから言いか。
「アル、おかわり!!」
「ダメ!フレア姉さんにはやらん!」
結局、次は関節技を決められてシブシブ出してあげた。それも一瞬で食べ終えてしまったのでプリンを出してあげた。
フレア姉さんの胃袋は無尽蔵かよ。王女っぽくないよ。性格もそして体付きも。
パンっ
「イテッ」
「また変なことを考えたでしょ!!」
女の勘はあるみたいです。男勝りなんだけどね。
「アル、フレアはこう見えて女の子なのよ?」
こう見えてって言っちゃってるじゃん。フローズ姉さんも少なからず思ってるって事でしょ。
「アル、何かしら?」
「な、何でもないです。」
「そう、なら良いのよ。フレアは髪の手入れもしっかりしているし服装も考えているのよ?意中の男も居ないのにね。」
「フローズ!!やめてよ!貧弱な奴らなんて興味ないから。」
うわ~、本気でそう思ってるよ。フレア姉さんに勝てそうな奴って居るのか?居ないだろうな。
「フローズ姉さんこそ気になっている子息とか居ないの?」
「居ないわよ、エリックほどは求めないけど賢くないと。そんな子息がいるわけないじゃ無い。」
フレア姉さんより望みが薄そうだ。エリック兄さん並みに賢い人なんて居るわけないないでしょ。
居るとしてもセバスくらいか、いやもう一人いるな。
「アル、馬鹿なことを考えないで。身内じゃなくて眼中に無いわ。」
ですよね~。そのもう一人とは俺のことだが眼中に無いらしい。厳しい姉上だこと。
「じゃあアル、しっかりとしてちょうだいね。お母様に報告しないといけないから。」
「それはやめてください。色々と言われそうだから。」
「アリーシャちゃんにも言うかもしれないわね。姉のことを助けてくれないとかフレアを虐めるとか」
「最後のは事実無根だと思うのだけど。」
お菓子を取られて、羽交い締めされて、寝技を決められて、関節技を決められて、どう見ても虐められているのは俺なのに。
「そういえば、フローズ姉さん。フローズ姉さんの好きな恋愛小説なんだけど」
そう言うと氷槍が飛んで来た。俺じゃなきゃ死んでいたよ。
「何か言ったかしら?」
もしかして地雷踏んだ?フローズ姉さんが恋愛小説好きって知られたく無かったのかな?
「じゃあアルしっかりするのよ?次はどうなるかしらね?」
こ、怖ぇぇえ。
フローズ姉さん派潜入捜査
一日目
『カイリー
フローズ様派には頭がおかしい方しか居ません。特に男です。』
カイリー、どういうことだ?もう少し詳しい情報提供を求む。
『マリーナ
フローズ様派に潜り込みました。フローズ様派の令嬢は一見お淑やかな方ですがかなりの変人です。』
こちらも変人と来たか、フローズ姉さんを好いている人はクセが強い人が多いのか?今後に期待だな。
七日目
『カイリー
彼らは変人です。いきなり意味の分からないことを言い始めます。「フローズ様に凍らされたい」「フローズ様に蔑まれたい」とかです。フレア様派より厄介です。』
ヤベー奴らの集まりみたいだな。是非とも関わりたく無いジャンルだな。暑苦しい奴らも嫌だけどクセが強過ぎるやつも苦手だ。
『マリーナ
フローズ様派にフローズ様の情報を多少売ったところ功績が認められてトップになりましたが私より知る人がいますと言ったところアルフリットというか偽名の人がトップになりました。もちろんアル様ですけど。』
おい!!何やってくれとんじゃあ!!俺がフローズ姉さん派のトップだって?どうすんだよ。会合に出ないといけないのか?
いやいや、絶対に出ないぞ!!俺はダラけ王子だからな。そう自室警備員だから。今回はダラけ王子を使わせてもらおう。
『マリーナ
ついでにフレア様派でもアルフリットと言う名でトップにしておきました。』
おい、マジかよ。どうすんだよこの状況。
大変、更新が遅くなり申し訳ございません。もう1話挟んだ後に話がガラっと変わりますのでお楽しみに。感想は少しずつ返して行きます。誤字脱字が多いかもしれません。ご指摘いただけると嬉しいです。
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