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フレア姉さん派は熱くて面倒です
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フローズ姉さんの新たな一面を知ってから数日後カイリーにもらった資料を見ている。
カイリーに資料を渡されそうになった時俺の平穏が崩されると思って逃亡しようとしたのだが逃亡する場所が無かったので断念した。自室以外の何処に行けば良いというんだ。
資料とはカイリーにフローズ姉さんとフレア姉さんの不仲説のことについて調査してもらった資料だ。
資料に書いてあったことを簡単にまとめるとフレア姉さん派とフローズ姉さん派の男共だけでなく女共も対立していると書かれている。
フローズ姉さんとフレア姉さんが仲悪い訳でなく二つの派閥が仲悪いだけじゃんか。そういうのはお二人にどうにかして欲しいところだ。
俺が出る幕じゃ無いと思うけど、フローズ姉さんはかなり怖い。逆らうわけにもいかない。フレア姉さんの手綱を握っているだけある。
フレア姉さんの容姿は可愛らしいが何をしでかすか分からない活発さを持ち合わせている。フレア姉さんを完全に制御できるのはフローズ姉さんくらいだろう。
俺はそんなことは出来るとは思わない。羽交い締めににされて終わりだ。
親父に相談してもフローズ姉さんには勝てないと思う。さすが母さん達の子供だとつくづく思う。
「カイリー、マリーナ潜入捜査だ!!まずはフレア姉さん派に行ってこい。」
「私がですか」
「良いですよ!楽しそうですし」
マリーナはかなりノリノリだけど、カイリーが乗り気じゃ無い。かなり嫌そうな顔をしている。
「カイリー捜査官、君は私に口答えするのかね?」
「カイリー、嫌ならしなくても良いですよ。」
「じゃあ、セバ」
「カイリー、やりなさい。やるべきですよ。」
セバスに代わりにやってもらおうと言おうとした瞬間にカイリーを捨てやがった。セバスよ弟子のカイリーが少し可哀想になってきたじゃ無いか。
「カイリー、この一件が終わったら休暇をあげるから。」
「はぁ、わかりましたよ。アル様、これは高くつきますからね。」
おい、雇い主に向かってその言い方は無いだろう。一応、雇い主だよ?給金も親父から出るのに加えて俺からかなり出してるし。
と言ってもカイリー達に素材を換金してもらってそこから出しているんだけどさ。それがかなりの額するからセバスやアンナ、カイリー、マリーナにはかなりの額をあげている。
下級貴族の比じゃないと思うんだけどな。それ以上にこいつは俺にたかろうとしているんだぞ?
ヤベェ奴だわ。あの従順なカイリーは何処へやら。対してマリーナは面白そうなことに首を突っ込む。
雇い主の命令に背いてもだ。カイリーとマリーナは反抗期なのだろう。セバスとアンナは結婚して丸くなるかと思ったけどさらに尖って小言を言ってくるし。
もう味方はアリーシャしか居ないんだよ!!
「じゃあカイリー捜査官、マリーナ捜査官、フレア姉さん派の潜入捜査を任せる。一日にあった出来事をこのノートに記して提出するように。」
「じゃあ、いってら~。」
俺は再び自室でゴロゴロを開始した。動かずとも解決は出来るさ!多分ね!
潜入捜査一日目
『カイリー
フレア様派に接触に成功致しました。熱苦しい連中ばかりです。』
『マリーナ
フレア様派の人と会話しました。フレア様の話題をすると目の色を変えて熱く語ってくれました~。隣にいたフローズ様派の人と言い争っていました~。修羅場でしたよ~』
カイリー、お前は文量少な過ぎるだろ!!もう少し真面目にやってくれよ!!って俺が言える訳がないので言わないでおく。言ったら『自分でやって下さい』と言われてしまうからな。
マリーナは初日から修羅場って大変そうだな。こちらも熱く語っていたのか、フレア姉さん派の人たちは熱苦しい奴らばかりなのだろうか。今後に期待だな。
潜入捜査三日目
『カイリー
フレア様派はかなり暑苦しいです。』
おい、カイリー。一文になってるじゃないか。暑苦しいって、なんとなく想像出来るけど。今度、カイリーの口から聞いてみることにしよう。
『マリーナ
フレア様派の幹部になりました。フレア様の情報を渡したら意外にすぐになれましたよ。どんどん上に上り詰めたいと思います~。』
おいー
マリーナはカイリーと違ってかなり楽しんでいるようだが上に登りつめてどうするんだよ。
情報収集をして欲しいって言っただけなのに。やりすぎないようにな。
そうして一週間が経ったがカイリーはかなり疲れた顔をしている。マリーナはいつものような感じだけど。
「か、カイリー、どうした?」
「アル様、フレア様派はかなり厄介ですよ。暑苦しいんですよ。私はついていけません。」
とカイリーから話を聞いたがフレア姉さん派はいつもフレア姉さんが鍛錬しているところを隠れて大勢で見ているらしい。
バレないようにと思っているらしいが、完全にカイリーからしてみればバレているらしいがフレア姉さんは全く気付いてない。
それがさらにフレア姉さん派を暑苦しくさせるのだろう。
「お前もフレア様に近づくために筋トレだ!!とか言われるんですよ、私はもう無理です。」
うわ、それはなんか悪いことをしたな。フレア姉さん派の情報収集はこれで終わりにしようか。
「分かった、じゃあフローズ姉さん派を頼む。」
「アル様~~」
まだフローズ姉さん派が残っているからな。まぁ、頑張ってくれ。マリーナは今頃何をしているんだろうか。とりあえずフローズ姉さん派に移ってくれとだけは言っておいた。
遅くなって申し訳ございません。明日は投稿出来るか微妙です。感想を返せず申し訳ございません。土日あたりには返したいと思います。本当にすみません。
カイリーに資料を渡されそうになった時俺の平穏が崩されると思って逃亡しようとしたのだが逃亡する場所が無かったので断念した。自室以外の何処に行けば良いというんだ。
資料とはカイリーにフローズ姉さんとフレア姉さんの不仲説のことについて調査してもらった資料だ。
資料に書いてあったことを簡単にまとめるとフレア姉さん派とフローズ姉さん派の男共だけでなく女共も対立していると書かれている。
フローズ姉さんとフレア姉さんが仲悪い訳でなく二つの派閥が仲悪いだけじゃんか。そういうのはお二人にどうにかして欲しいところだ。
俺が出る幕じゃ無いと思うけど、フローズ姉さんはかなり怖い。逆らうわけにもいかない。フレア姉さんの手綱を握っているだけある。
フレア姉さんの容姿は可愛らしいが何をしでかすか分からない活発さを持ち合わせている。フレア姉さんを完全に制御できるのはフローズ姉さんくらいだろう。
俺はそんなことは出来るとは思わない。羽交い締めににされて終わりだ。
親父に相談してもフローズ姉さんには勝てないと思う。さすが母さん達の子供だとつくづく思う。
「カイリー、マリーナ潜入捜査だ!!まずはフレア姉さん派に行ってこい。」
「私がですか」
「良いですよ!楽しそうですし」
マリーナはかなりノリノリだけど、カイリーが乗り気じゃ無い。かなり嫌そうな顔をしている。
「カイリー捜査官、君は私に口答えするのかね?」
「カイリー、嫌ならしなくても良いですよ。」
「じゃあ、セバ」
「カイリー、やりなさい。やるべきですよ。」
セバスに代わりにやってもらおうと言おうとした瞬間にカイリーを捨てやがった。セバスよ弟子のカイリーが少し可哀想になってきたじゃ無いか。
「カイリー、この一件が終わったら休暇をあげるから。」
「はぁ、わかりましたよ。アル様、これは高くつきますからね。」
おい、雇い主に向かってその言い方は無いだろう。一応、雇い主だよ?給金も親父から出るのに加えて俺からかなり出してるし。
と言ってもカイリー達に素材を換金してもらってそこから出しているんだけどさ。それがかなりの額するからセバスやアンナ、カイリー、マリーナにはかなりの額をあげている。
下級貴族の比じゃないと思うんだけどな。それ以上にこいつは俺にたかろうとしているんだぞ?
ヤベェ奴だわ。あの従順なカイリーは何処へやら。対してマリーナは面白そうなことに首を突っ込む。
雇い主の命令に背いてもだ。カイリーとマリーナは反抗期なのだろう。セバスとアンナは結婚して丸くなるかと思ったけどさらに尖って小言を言ってくるし。
もう味方はアリーシャしか居ないんだよ!!
「じゃあカイリー捜査官、マリーナ捜査官、フレア姉さん派の潜入捜査を任せる。一日にあった出来事をこのノートに記して提出するように。」
「じゃあ、いってら~。」
俺は再び自室でゴロゴロを開始した。動かずとも解決は出来るさ!多分ね!
潜入捜査一日目
『カイリー
フレア様派に接触に成功致しました。熱苦しい連中ばかりです。』
『マリーナ
フレア様派の人と会話しました。フレア様の話題をすると目の色を変えて熱く語ってくれました~。隣にいたフローズ様派の人と言い争っていました~。修羅場でしたよ~』
カイリー、お前は文量少な過ぎるだろ!!もう少し真面目にやってくれよ!!って俺が言える訳がないので言わないでおく。言ったら『自分でやって下さい』と言われてしまうからな。
マリーナは初日から修羅場って大変そうだな。こちらも熱く語っていたのか、フレア姉さん派の人たちは熱苦しい奴らばかりなのだろうか。今後に期待だな。
潜入捜査三日目
『カイリー
フレア様派はかなり暑苦しいです。』
おい、カイリー。一文になってるじゃないか。暑苦しいって、なんとなく想像出来るけど。今度、カイリーの口から聞いてみることにしよう。
『マリーナ
フレア様派の幹部になりました。フレア様の情報を渡したら意外にすぐになれましたよ。どんどん上に上り詰めたいと思います~。』
おいー
マリーナはカイリーと違ってかなり楽しんでいるようだが上に登りつめてどうするんだよ。
情報収集をして欲しいって言っただけなのに。やりすぎないようにな。
そうして一週間が経ったがカイリーはかなり疲れた顔をしている。マリーナはいつものような感じだけど。
「か、カイリー、どうした?」
「アル様、フレア様派はかなり厄介ですよ。暑苦しいんですよ。私はついていけません。」
とカイリーから話を聞いたがフレア姉さん派はいつもフレア姉さんが鍛錬しているところを隠れて大勢で見ているらしい。
バレないようにと思っているらしいが、完全にカイリーからしてみればバレているらしいがフレア姉さんは全く気付いてない。
それがさらにフレア姉さん派を暑苦しくさせるのだろう。
「お前もフレア様に近づくために筋トレだ!!とか言われるんですよ、私はもう無理です。」
うわ、それはなんか悪いことをしたな。フレア姉さん派の情報収集はこれで終わりにしようか。
「分かった、じゃあフローズ姉さん派を頼む。」
「アル様~~」
まだフローズ姉さん派が残っているからな。まぁ、頑張ってくれ。マリーナは今頃何をしているんだろうか。とりあえずフローズ姉さん派に移ってくれとだけは言っておいた。
遅くなって申し訳ございません。明日は投稿出来るか微妙です。感想を返せず申し訳ございません。土日あたりには返したいと思います。本当にすみません。
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