24 / 76
双子の姉にたかられるダラけ王子
しおりを挟む
俺は親父の執務室から戻ると双子の姉のフレアとフローズがいた。髪の色が赤みがかっているのがフレア姉さんで青みがかっているのがフローズ姉さんだ。
二人の性格は間反対でフレア姉さんは元気いっぱいで戦闘が好きでダン兄ほどでは無いがかなり強いらしいよ。同年代の貴族から人気らしいよ。
対してフローズ姉さんはお淑やかで本を読むのが好きだそうだ。聡明でエリック兄さんのような感じだ。こちらも同年代の貴族からは人気でフレア姉さん派とフローズ姉さん派でキッパリ分かれているそうだ。
フレア姉さんは
『フレア様の活発なお姿は凛々しい!!』
フローズ姉さん派
『フローズ様のお淑やかなお姿は美しい!!』
と男達が騒いでいる。なんとも馬鹿らしいとも言えないよ。その気持ちは痛いほど分かるもん。
俺はどちらかと言ったらフローズ姉さん派だ。何故かと言われると優しいからだ。「アルの紹介してくれた本は面白かったわ。ありがとう。」と毎回言ってくれる。
対してフレア姉さんは「アル!!戦闘しようぜ!!」と馬鹿みたいに大きい声で俺の部屋で叫ぶ。
いつもアンナかマリーナに任せているが一向に諦めない。また菓子も「これ美味いな!貰ってくよ!!」と言ってぶんどっていく。
食べ物の恨みは忘れないからね!!でも憎めないのがフレア姉さんなんだよね。
そして二人はかなり美人だ。俺の兄弟ってなぜこんなにも美形が多いんだぁ!!!って毎度毎度思うがしょうがないことだ。
しかし、何故この二人が俺の部屋にきているのだろうか。意味が分からない。
「ねえアル、私たちって仲が悪いように見える?」
「仲良いんじゃないの?こうして二人でいるわけだしさ」
フローズ姉さんからそう聞かれたけど二人は不仲では無いむしろ仲良し。フレア姉さんの戦闘にフローズ姉さんは毎回付き合わされているが嫌な顔を一つせずに付き合っている。
フローズ姉さんのお茶会には毎回フレア姉さんも同席している。フレア姉さんはお茶会なんて開こうとしてないからな。マナーも全てフローズ姉さんが教えている。
そんな二人の姉さんの姿をみて仲が悪いなんて思えないんだけど。
「そうよね....」
フローズ姉さんは何か思い詰めている顔をしている横でフレア姉さんはアンナに出されたお菓子を凄い勢いで食べている。俺は完全にフローズ姉さん派だわ。確信した。
「アル、私たちが仲悪いみたいに言われているのよ。フレアはこんなんだから気にして無いけど色々と問題もあって....」
「フレア姉さんはこんなんだしね....」
「アル!!なにをーー!!」
とフレアに姉さんに羽交い締めにされた、締まってるから
「ギブギブ」
「フレア、やめてあげて。」
「フローズに感謝するんだな!!」
この野郎!!お菓子をもうあげないからな!!フレア姉さんのどこが良いんだよ!!
ぺったんこだし、羽交い締めにされた時にまな板みたいだった。これからの成長に期待だ。うん!
ギロっ
「アル、余計なことを考えなかった?」
「えっ、なんのことかなぁ~。」
「アル、フレアはこれでもアルと戯れたいだけなの。アルがいつも相手してくれないから。フレアにとってアルは可愛い弟なのよ。だって、フレアはいつも」
「あー!!あー!!フローズ、そんなこと言う必要ないでしょ!!」
「フローズ姉さん、それは是非とも聞きたいね。」
ギロっ
「あっ、やっぱ良いです。」
こえぇーーフレア姉さんの睨みはアンナに似ているな。マジで怖い。俺の考えでも分かるのか?どちらにせよ変なことは言えないな。
言わずとも何かを察知しそうだから考えもられない。フレア姉さん恐るべしだ。
「アルの部屋に来たのはどうすれば良いか相談したくて。お母様たちにはアルに任せなさいって言われたのよ。」
「母さん達め面倒事を押し付けやがって」
「アル?面倒事なの?締められたいの?」
「フレア姉さん、それとこれ、とは、ってフローズ姉さん?」
「あら、うっかりお茶が凍ってしまったわ。アルやってくれないのかしら?」
怖えぇぇぇぇ!!冷気を感じると思ったらフローズ姉さんお得意の氷魔法が俺に炸裂するところだった。
フレア姉さんより怖いんじゃないか?お淑やかの裏はこれ以上はやめておこう。凍らされるかもしれないからな。
「アル、なんとかしてくれないかしら?」
「アル、お願い!!」
おい、フレア姉さんお菓子を食いながら言っても説得力が無いぞ!!
あー、これって俺には拒否権ないよね?家族に嫌われる事をとるか好かれるために面倒事を引き受けるか。
そんなの後者を選ぶしかないじゃん。特に先程垣間見えたフローズ姉さんのヤバさ。
あれがこちらに向くのはどうしても避けたい。もしかしたらフレア姉さんより強いのでは?
普段は本を読んでお淑やかなイメージはあるけど。どちらにせよ今日でフローズ姉さんのイメージは崩壊した。
怒らせたら氷像にされる。あの氷魔法はかなりヤバいよ。あー、逃げ道が無い。とりあえず
「保留で」
「あら、なんだか冷えてきたわね」
「ひぃぃ、ひ、引き受けます!引き受けますから!!」
「良かったわ!!これで私たちも安心ね。じゃあフレア行きましょうか。」
「フローズ、寒いぃ。」
フレア姉さんはフローズ姉さんに抱きついて暖をとっていた。マニアには堪らないシーンだろう。それを見ればめちゃくちゃ仲良いんだけどね。
はぁ、面倒事を引き受けちゃったよ。せっかくゆっくり出来ると思ったのに。
「カイリー、情報収集よろ~」
「かしこまりました」
まぁ、カイリー達に任せてダラダラするんだけどね。
今週は投稿が出来ない日があるかもしれません。リアルがかなり忙しくて
二日に一回は投稿したいと思います。申し訳ございません。
二人の性格は間反対でフレア姉さんは元気いっぱいで戦闘が好きでダン兄ほどでは無いがかなり強いらしいよ。同年代の貴族から人気らしいよ。
対してフローズ姉さんはお淑やかで本を読むのが好きだそうだ。聡明でエリック兄さんのような感じだ。こちらも同年代の貴族からは人気でフレア姉さん派とフローズ姉さん派でキッパリ分かれているそうだ。
フレア姉さんは
『フレア様の活発なお姿は凛々しい!!』
フローズ姉さん派
『フローズ様のお淑やかなお姿は美しい!!』
と男達が騒いでいる。なんとも馬鹿らしいとも言えないよ。その気持ちは痛いほど分かるもん。
俺はどちらかと言ったらフローズ姉さん派だ。何故かと言われると優しいからだ。「アルの紹介してくれた本は面白かったわ。ありがとう。」と毎回言ってくれる。
対してフレア姉さんは「アル!!戦闘しようぜ!!」と馬鹿みたいに大きい声で俺の部屋で叫ぶ。
いつもアンナかマリーナに任せているが一向に諦めない。また菓子も「これ美味いな!貰ってくよ!!」と言ってぶんどっていく。
食べ物の恨みは忘れないからね!!でも憎めないのがフレア姉さんなんだよね。
そして二人はかなり美人だ。俺の兄弟ってなぜこんなにも美形が多いんだぁ!!!って毎度毎度思うがしょうがないことだ。
しかし、何故この二人が俺の部屋にきているのだろうか。意味が分からない。
「ねえアル、私たちって仲が悪いように見える?」
「仲良いんじゃないの?こうして二人でいるわけだしさ」
フローズ姉さんからそう聞かれたけど二人は不仲では無いむしろ仲良し。フレア姉さんの戦闘にフローズ姉さんは毎回付き合わされているが嫌な顔を一つせずに付き合っている。
フローズ姉さんのお茶会には毎回フレア姉さんも同席している。フレア姉さんはお茶会なんて開こうとしてないからな。マナーも全てフローズ姉さんが教えている。
そんな二人の姉さんの姿をみて仲が悪いなんて思えないんだけど。
「そうよね....」
フローズ姉さんは何か思い詰めている顔をしている横でフレア姉さんはアンナに出されたお菓子を凄い勢いで食べている。俺は完全にフローズ姉さん派だわ。確信した。
「アル、私たちが仲悪いみたいに言われているのよ。フレアはこんなんだから気にして無いけど色々と問題もあって....」
「フレア姉さんはこんなんだしね....」
「アル!!なにをーー!!」
とフレアに姉さんに羽交い締めにされた、締まってるから
「ギブギブ」
「フレア、やめてあげて。」
「フローズに感謝するんだな!!」
この野郎!!お菓子をもうあげないからな!!フレア姉さんのどこが良いんだよ!!
ぺったんこだし、羽交い締めにされた時にまな板みたいだった。これからの成長に期待だ。うん!
ギロっ
「アル、余計なことを考えなかった?」
「えっ、なんのことかなぁ~。」
「アル、フレアはこれでもアルと戯れたいだけなの。アルがいつも相手してくれないから。フレアにとってアルは可愛い弟なのよ。だって、フレアはいつも」
「あー!!あー!!フローズ、そんなこと言う必要ないでしょ!!」
「フローズ姉さん、それは是非とも聞きたいね。」
ギロっ
「あっ、やっぱ良いです。」
こえぇーーフレア姉さんの睨みはアンナに似ているな。マジで怖い。俺の考えでも分かるのか?どちらにせよ変なことは言えないな。
言わずとも何かを察知しそうだから考えもられない。フレア姉さん恐るべしだ。
「アルの部屋に来たのはどうすれば良いか相談したくて。お母様たちにはアルに任せなさいって言われたのよ。」
「母さん達め面倒事を押し付けやがって」
「アル?面倒事なの?締められたいの?」
「フレア姉さん、それとこれ、とは、ってフローズ姉さん?」
「あら、うっかりお茶が凍ってしまったわ。アルやってくれないのかしら?」
怖えぇぇぇぇ!!冷気を感じると思ったらフローズ姉さんお得意の氷魔法が俺に炸裂するところだった。
フレア姉さんより怖いんじゃないか?お淑やかの裏はこれ以上はやめておこう。凍らされるかもしれないからな。
「アル、なんとかしてくれないかしら?」
「アル、お願い!!」
おい、フレア姉さんお菓子を食いながら言っても説得力が無いぞ!!
あー、これって俺には拒否権ないよね?家族に嫌われる事をとるか好かれるために面倒事を引き受けるか。
そんなの後者を選ぶしかないじゃん。特に先程垣間見えたフローズ姉さんのヤバさ。
あれがこちらに向くのはどうしても避けたい。もしかしたらフレア姉さんより強いのでは?
普段は本を読んでお淑やかなイメージはあるけど。どちらにせよ今日でフローズ姉さんのイメージは崩壊した。
怒らせたら氷像にされる。あの氷魔法はかなりヤバいよ。あー、逃げ道が無い。とりあえず
「保留で」
「あら、なんだか冷えてきたわね」
「ひぃぃ、ひ、引き受けます!引き受けますから!!」
「良かったわ!!これで私たちも安心ね。じゃあフレア行きましょうか。」
「フローズ、寒いぃ。」
フレア姉さんはフローズ姉さんに抱きついて暖をとっていた。マニアには堪らないシーンだろう。それを見ればめちゃくちゃ仲良いんだけどね。
はぁ、面倒事を引き受けちゃったよ。せっかくゆっくり出来ると思ったのに。
「カイリー、情報収集よろ~」
「かしこまりました」
まぁ、カイリー達に任せてダラダラするんだけどね。
今週は投稿が出来ない日があるかもしれません。リアルがかなり忙しくて
二日に一回は投稿したいと思います。申し訳ございません。
13
お気に入りに追加
7,092
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。

もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?

婚約破棄……そちらの方が新しい聖女……ですか。ところで殿下、その方は聖女検定をお持ちで?
Ryo-k
ファンタジー
「アイリス・フローリア! 貴様との婚約を破棄する!」
私の婚約者のレオナルド・シュワルツ王太子殿下から、突然婚約破棄されてしまいました。
さらには隣の男爵令嬢が新しい聖女……ですか。
ところでその男爵令嬢……聖女検定はお持ちで?

側妃に追放された王太子
基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」
正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。
そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。
王の代理が側妃など異例の出来事だ。
「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」
王太子は息を吐いた。
「それが国のためなら」
貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。
無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。


元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる