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冒険者ギルドに行ってみた。テンプレは起こしたくないが起きるもの

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アリーシャ達が帰ってから、アンナとセバスいわゆるゴールがまさしくゴールインした。

そのため、森の奥地に別荘を建ててあげた。そこは幻惑あり、結界ありだから安全な筈だ。

是非ともその別荘でイチャイチャしてほしい。それを写真に俺は納めたいが、二人が許してくれなさそうなので遠慮しておく。

だが、アンナを弄るのは楽しそうだから、今後やっていくつもりだ。

そして、ある日セバスが冒険者ギルドに行かないかと誘ってきた。

「いきなりどうした」

「正直に言いますと空間収納に魔物が多すぎてそろそろ売りたいと思います。ギルドなら魔物を売れて、お金を得られ、更にはランクも上がりますから一石三鳥です。」

「なるほどな、金か。悪くないな。カイリーも連れて行くか、舐められてはいかんからな。」

俺一人じゃ舐められることなんて目に見えている。美形二人を横につければ舐められないだろう。

「かしこまりました。」

「カイリーも様になってきたなぁ。爵位でもやろうか?」

「私は奴隷の身ですから、遠慮致します。」

「いつでも外すことは出来るんだけど。」

「そうなのですか、ですが、やはりアル様に拾って貰った身、生涯仕えたいと思います。」

「そうか、だけどセバスみたいに結婚したい時は言えよ。」

「はい。」

「じゃあ冒険者ギルドに行くか。」

冒険者ギルド、依頼を受けたり魔物を狩ったりして金を稼ぐ。

ランクはG~Sまである。

俺のイメージでは、ヤンキーの溜まり場とまではいかないものの、やはり面倒そうなやつはいるだろう。

出来れば何事もなく去りたい。だがなぁ、俺子供だし、ダラけ王子だし、トラブルは起こる気がするんだよなぁ。

俺達は徒歩でギルドに向かった。馬車なんてデカいもので移動する気にはならない。揺れるし酔いそうだし。

カランカラン

中に入ると早々、注目の的だ。執事を二人も連れて子供が入って来たからな。

多分貴族だと感じているから特に何も言ってこないのかもな。

それはそれで楽だからいいか。

「あの~受付嬢さん?」

「は、はい!」

ど緊張してるね、こりゃ。

「とりあえず俺の冒険者登録頼みたいんだけどいい?あと後ろの二人も。」

「は、はい!では、この用紙に必要事項をお願いいたします。」

えーっとなになに、名前、年齢、性別、レベル、スキル、うーんレベルとスキルは書きたくないなぁ。


「受付嬢さん、これ全部書かないといけないの?」

「い、いえ、最低名前だけ書いて頂ければ大丈夫です。」

「そう、なら名前を書いとくか。」

俺は名前にアルフレッドと書いて、渡した。

「アルフレッド様ですね、つかぬ事をお聞きしますが、貴族の方でいらっしゃいますよね?」

「貴族というより、王族?」

「え、ええ!!し、失礼致しました。」

王族と聞いてさらに緊張させてしまったな。隠しておけばよかったかな。

「いいよ。」

「すぐに御三方のカードを発行いたします。その間にギルドの御説明は必要でしょうか。」

「いや、いいや。大体というか、全部知ってるから。」

「すみません、余計なお世話でした。」

「いや、それが仕事だから責めることはしないよ。」

「ありがとうございます。」

と少ししてカードが出来たようだ。そして、そのカードに血を一滴垂らしてカードを受け取った。これが、自分のカードだと証明するものだそうだ。

「受付嬢さん、素材の買取をしてもらっていい?」

「は、はい、大丈夫です。」

「じゃあ、あんな」

「おい!ダラけ王子はさっさとここから出てけ!お前が来るとこじゃねえ。」

うわー面倒な奴がきたよ、俺の名を盗み聞きして気づいたんだな、というか結構みんな気づいているけど、誰も言わないのか、

俺一応、王族だしね。あとで何があるか分からないもんな。

「それは、出来ませんね。というか、一応俺は王子なんだけど、」

「はぁ?ダラけ王子だろ?そんなもの怖くねぇぜ。どうせ廃嫡されて捨てられんだろ?もうほとんど平民じゃねぇか。そんな奴を怖がる必要がどこにあるんだよ。」

あら、そういう噂まであるんだ。他の冒険者も頷くためそういう風に思われているのか。俺の評価低すぎ、と考えているとセバスとカイリーが殺気だち始めた。

これは、ヤバい。

結構怒っているんだが、無意識かは知らないが結構ブチギレているな。

廃嫡がよくなかったか?いや、捨てられるか?何れにせよ悪いのはあっちだ。

はぁ、どう納めたものか。

「お、おう、やるのか?ど、どうせ執事頼りなんだろ?」

何も言ってないのに、そう言い始めた。しかもビビってるし。しかも、取り巻き達も出てきた。さらに面倒なことになった。

「この人数差だぜ?どうせ平民になるし、王城でも大した扱いされてないだろう。腕の一本や二本許されるだろうぜ、」

あっ、お前やめとけってこの二人に油注ぐだけだって。ほらみろ、完全にキレちゃったよ。

この威圧、ほとんどの冒険者立って無いじゃん。立っていても辛そうだし、

はぁ、本当にどうしよう。

「こ、これは何事ですか!」

と上から四人ほどの冒険者が出てきた。多少やるようだが、これでランクはどのくらいだろうか、

「えぇと、一応自己紹介しておきますね、アルフレッド・フォン・グリードです。」

「お、王族!!そ、それは失礼致しました。私はギルド長のカレン・サレイヤと申します。」

一応家名を持ってるから貴族なんだな。

「これは、一体、」

「それは、私から説明させて頂きます。私はアルフレッド様の執事をしておりますセバスと申します、横にいるのがカイリーです。」

「私の主人に向かって出来もしないのに腕を切るとそこにいる冒険者が言いましたから少し威圧したら、こうなりました。」

「これがあんた一人でやったのか?」

冒険者らしきの三人のうちの一人が質問してきた。

「正確には二人ですが、何か問題でもありましたか?私からは手を出してはいません。ただ威圧しただけにすぎません。」

「執事強いんだな。」

「やめ」

それのセリフでセバスとカイリーがその冒険者の背後に周り殺すつもりはないが、首に刃物を当てた。

俺を含めなかったことに怒ってるのか、確かにわざとそういう言い方をしたのかもな。

「弱すぎですね、貴方ではアル様の強さは分かりそうにないです。魔法使いの方はわかっているんじゃありませんか?アル様の異常な魔力量に。」

「は、はい。」

男を止めようとした女の冒険者だな。

「私を育てたのはアル様です。私も主人を侮辱される言い方は見逃しません。次は無いですよ?」

ニコニコしながら、男の冒険者にセバスが言った。その笑顔、めちゃくちゃコエーよ。

「アル様、不快な思いをさせて申し訳ございません。」

「いいよ、いいよ。というか結構キレてたけどよく制御出来たね、それの方が驚きなんだけど。」

「本気で威圧しましたら、気絶じゃすまないですから、特にアル様は。」

「そうだな、俺が威圧したら心臓止まって死ぬかもな。ギルド長、明日はカイリーが来るから宜しく。魔物を買い取ってね!じゃ、また。」

俺たちは転移で自室へと向かった。カードが出来ただけでもよしとするか。

カイリーあとは任せた!







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