18 / 76
セバスに相談、いや恋バナ
しおりを挟む
今日は夜の散歩をやめてセバスとのお話だ。
「セバス、じゃあこれから、アリーシャに何を渡して告ればいいかを議論しようじゃないか。とりあえず意見をくれ。」
「は、はぁ、何かと思ったらそういうことですか。指輪でいいんじゃ無いんですか?アリーシャ殿下ですが、空間魔法においては私より上手いんですけど。」
こ、こいつ適当に返しおって、確かにこの世界でも前世と同じように指輪を渡して、左手の薬指にはめるそうだ。
それは、いいんだがやはり派手の方がいいとか、簡素のものででもいいとか、聞きたかったんだよ!!
こう、適当に返されては俺だってやり返したくなる。最近、俺はセバスとアンナがいい感じなのを知っているんだぞ!
これをネタに弄るか、セバスの焦る表情はもう何年も見てないし、面白いかも。
「セバスは、アンナにどういう指輪をあげるんだ?」
「アンナですか。」
呼び捨てかよー、もうそこまで発展しているの?確か、セバスからアンナのことをそう呼んでいたかもしれないが、なんか見せつけられた感じが凄いんだけど!
負けた気がする。
「セバスとアンナはいい感じなんだろ?結婚しちゃえよ!」
「アンナとはゆくゆくは結婚しようという話になっております。ですが、アル様がいますので……」
結婚を誓った仲だと………
それに俺に遠慮して、結婚しないのかよ。俺が悪いみたいじゃないか。
これは俺が恋のキューピットにだと思ったが、その必要が無いほど発展しているのか。
「そうか、それは悪かった。」
「いえ、アル様のせいではございませんで、お気になさらず。」
「デートとかしたの?」
「しましたよ。王都を二人の休日があった日はデートしております。」
美男子のセバスと美女のアンナが連れ添って歩いている姿は、うん絵になるな。
それは、楽しいだろうなあ。
「セバス、今すぐ結婚してもいいんだぞ。金はいっぱい持っているだろう。適当に家を建てて住めばいいじゃないか。」
「いえ、私はアル様に返しきれない恩がありますので。」
「あれ?俺はセバスに何かやったっけ?」
そんなことをした記憶がないのだが、セバスが返しきれない恩があるとしたら、俺はどうなる。ほぼ毎日、相手して貰っているんだぞ?
「アル様が私の家が不正をし、領地を危険に犯したのにも関わらず、私の家を取り潰すことではなく、兄に継がせて頂きました。そして、私もこのように執事をさせていただいております。」
「あぁ、そういうこと、だがなぁ。セバスにも幸せになって欲しいんだよ。二人の子供にお兄ちゃんと呼ばれたいんだよ!!」
妹も俺のことをアル!と呼んでくるよ。でも二人の兄のことはお兄様~とか呼ぶんだよ!!
俺もそう呼んで欲しいんだよ!名前で呼ばれることは嬉しいよ、でもさ、妹にはお兄様~とか呼ばれてキャッキャッしたいじゃん。
「馬鹿ですか。」
「あっ!バカって言ったな!」
「いえ言っておりません。」
俺にはちゃんと聞こえてからな!!
「セバスとアンナはちゃっちゃと結婚しちゃえよ。ついでに爵位でもやろうか?」
「爵位ですか、アル様でどうにか出来るのですか?」
「あ、うん。実は結構俺は爵位を保持しているんだよね。伯爵一つと子爵一つ、男爵二つ、騎士爵三つほど、」
親父から功績として、爵位をくれと言ったところ。渋々了承してくれた、セバスのような家臣にあげたいと思っていて爵位を貰った。
「そうですか。」
「俺的にはちゃっちゃとくっついてほしんだよね、もう20歳位だろ?アンナの年齢は知らないけど、もういいんじゃねえか?というか伯爵やるよ、それで俺の家臣になるか?」
「結婚についてはいいのですが、伯爵位は今は要らないです。」
重い話はこれで終わり、セバスにアンナとどこまで進展したのか聞くことにする。お堅いセバスとアンナがきちんと恋愛をしているのか普通に気になる。
「そうか、それでどこまでいったの?手繋いだ?キスした?交わった?避妊はしてんの?もしかして、もう子供できた?!!」
「あ、あの。」
おっ、少したじろいでいるな。これは根掘り葉掘り聞かないとな。
「手繋いだ?」
コクリ
「キスした?」
コクリ
まぁ、ここまで予想通りだ。キスか、どうせロマンチックなところでしてるんだような。うらやましいなあ。
「大人なやつ?」
コクリ。
マジかよ、冗談で言ったつもりだっけど結構進んでいるようだな。
「交わった?」
これは違うようだな。流石にそこまでいってないか、少し期待したんだがな。
「子供できた?」
「出来ていません。」
「そうか、アンナとセバスいや、ゴールかぁ。結婚式は挙げる?」
「いや、それは考えておりません。教会で誓いをするだけにしようかと思います。」
「じゃあ、帝国の奴らが居なくなったらさっさと教会に行ってこい。あとは、いつもの散歩コースの森にお前らの家を建ててやるから、時間のある時にイチャイチャするがいい!!」
普段はこの二人は城に住み込んでいる。そのため、王都に家を建てることはに不要だ。
だから、別荘として森に家を建ててあげたいんだよ。
「ありがとうございます。」
「そこでなら、ズッコンバッコン出来るぞ!!」
「はい。」
顔を赤くして答えた、下ネタには弱そうだな。弄りがいがあるな。
「あとは指輪だが、俺が作るからちょっと待て。」
俺は二人の指輪を魔法を付与しまくって、特注のものを作った。
「あと一つだけ魔法を付与出来るから二人で好きなものをしてくれ。二人は華美な物は好きじゃないと思ったからシンプルな物にしたよ。二人の名前を裏に刻んでいて、この指輪次にアンナとセバスが触ったら、二人しかつけること出来ないから。ちゃっちゃと渡してしまえ!」
「はい!ありがとうございます。」
セバスの嬉しそうな顔を見られて良かったからいいか。でもなぁ二人がくっつくとはなぁ。そうなるかもと思っていたけど本当にそうなるとは思っても見なかったよ。
というか、俺はセバスと何を話すためにいるんだっけ
「セバス、プレゼントどうしよ。」
「……」
ダンマリかよ!
「セバス、じゃあこれから、アリーシャに何を渡して告ればいいかを議論しようじゃないか。とりあえず意見をくれ。」
「は、はぁ、何かと思ったらそういうことですか。指輪でいいんじゃ無いんですか?アリーシャ殿下ですが、空間魔法においては私より上手いんですけど。」
こ、こいつ適当に返しおって、確かにこの世界でも前世と同じように指輪を渡して、左手の薬指にはめるそうだ。
それは、いいんだがやはり派手の方がいいとか、簡素のものででもいいとか、聞きたかったんだよ!!
こう、適当に返されては俺だってやり返したくなる。最近、俺はセバスとアンナがいい感じなのを知っているんだぞ!
これをネタに弄るか、セバスの焦る表情はもう何年も見てないし、面白いかも。
「セバスは、アンナにどういう指輪をあげるんだ?」
「アンナですか。」
呼び捨てかよー、もうそこまで発展しているの?確か、セバスからアンナのことをそう呼んでいたかもしれないが、なんか見せつけられた感じが凄いんだけど!
負けた気がする。
「セバスとアンナはいい感じなんだろ?結婚しちゃえよ!」
「アンナとはゆくゆくは結婚しようという話になっております。ですが、アル様がいますので……」
結婚を誓った仲だと………
それに俺に遠慮して、結婚しないのかよ。俺が悪いみたいじゃないか。
これは俺が恋のキューピットにだと思ったが、その必要が無いほど発展しているのか。
「そうか、それは悪かった。」
「いえ、アル様のせいではございませんで、お気になさらず。」
「デートとかしたの?」
「しましたよ。王都を二人の休日があった日はデートしております。」
美男子のセバスと美女のアンナが連れ添って歩いている姿は、うん絵になるな。
それは、楽しいだろうなあ。
「セバス、今すぐ結婚してもいいんだぞ。金はいっぱい持っているだろう。適当に家を建てて住めばいいじゃないか。」
「いえ、私はアル様に返しきれない恩がありますので。」
「あれ?俺はセバスに何かやったっけ?」
そんなことをした記憶がないのだが、セバスが返しきれない恩があるとしたら、俺はどうなる。ほぼ毎日、相手して貰っているんだぞ?
「アル様が私の家が不正をし、領地を危険に犯したのにも関わらず、私の家を取り潰すことではなく、兄に継がせて頂きました。そして、私もこのように執事をさせていただいております。」
「あぁ、そういうこと、だがなぁ。セバスにも幸せになって欲しいんだよ。二人の子供にお兄ちゃんと呼ばれたいんだよ!!」
妹も俺のことをアル!と呼んでくるよ。でも二人の兄のことはお兄様~とか呼ぶんだよ!!
俺もそう呼んで欲しいんだよ!名前で呼ばれることは嬉しいよ、でもさ、妹にはお兄様~とか呼ばれてキャッキャッしたいじゃん。
「馬鹿ですか。」
「あっ!バカって言ったな!」
「いえ言っておりません。」
俺にはちゃんと聞こえてからな!!
「セバスとアンナはちゃっちゃと結婚しちゃえよ。ついでに爵位でもやろうか?」
「爵位ですか、アル様でどうにか出来るのですか?」
「あ、うん。実は結構俺は爵位を保持しているんだよね。伯爵一つと子爵一つ、男爵二つ、騎士爵三つほど、」
親父から功績として、爵位をくれと言ったところ。渋々了承してくれた、セバスのような家臣にあげたいと思っていて爵位を貰った。
「そうですか。」
「俺的にはちゃっちゃとくっついてほしんだよね、もう20歳位だろ?アンナの年齢は知らないけど、もういいんじゃねえか?というか伯爵やるよ、それで俺の家臣になるか?」
「結婚についてはいいのですが、伯爵位は今は要らないです。」
重い話はこれで終わり、セバスにアンナとどこまで進展したのか聞くことにする。お堅いセバスとアンナがきちんと恋愛をしているのか普通に気になる。
「そうか、それでどこまでいったの?手繋いだ?キスした?交わった?避妊はしてんの?もしかして、もう子供できた?!!」
「あ、あの。」
おっ、少したじろいでいるな。これは根掘り葉掘り聞かないとな。
「手繋いだ?」
コクリ
「キスした?」
コクリ
まぁ、ここまで予想通りだ。キスか、どうせロマンチックなところでしてるんだような。うらやましいなあ。
「大人なやつ?」
コクリ。
マジかよ、冗談で言ったつもりだっけど結構進んでいるようだな。
「交わった?」
これは違うようだな。流石にそこまでいってないか、少し期待したんだがな。
「子供できた?」
「出来ていません。」
「そうか、アンナとセバスいや、ゴールかぁ。結婚式は挙げる?」
「いや、それは考えておりません。教会で誓いをするだけにしようかと思います。」
「じゃあ、帝国の奴らが居なくなったらさっさと教会に行ってこい。あとは、いつもの散歩コースの森にお前らの家を建ててやるから、時間のある時にイチャイチャするがいい!!」
普段はこの二人は城に住み込んでいる。そのため、王都に家を建てることはに不要だ。
だから、別荘として森に家を建ててあげたいんだよ。
「ありがとうございます。」
「そこでなら、ズッコンバッコン出来るぞ!!」
「はい。」
顔を赤くして答えた、下ネタには弱そうだな。弄りがいがあるな。
「あとは指輪だが、俺が作るからちょっと待て。」
俺は二人の指輪を魔法を付与しまくって、特注のものを作った。
「あと一つだけ魔法を付与出来るから二人で好きなものをしてくれ。二人は華美な物は好きじゃないと思ったからシンプルな物にしたよ。二人の名前を裏に刻んでいて、この指輪次にアンナとセバスが触ったら、二人しかつけること出来ないから。ちゃっちゃと渡してしまえ!」
「はい!ありがとうございます。」
セバスの嬉しそうな顔を見られて良かったからいいか。でもなぁ二人がくっつくとはなぁ。そうなるかもと思っていたけど本当にそうなるとは思っても見なかったよ。
というか、俺はセバスと何を話すためにいるんだっけ
「セバス、プレゼントどうしよ。」
「……」
ダンマリかよ!
12
お気に入りに追加
7,092
あなたにおすすめの小説

聖女なのに王太子から婚約破棄の上、国外追放って言われたけど、どうしましょう?
もふっとしたクリームパン
ファンタジー
王城内で開かれたパーティーで王太子は宣言した。その内容に聖女は思わず声が出た、「え、どうしましょう」と。*世界観はふわっとしてます。*何番煎じ、よくある設定のざまぁ話です。*書きたいとこだけ書いた話で、あっさり終わります。*本編とオマケで完結。*カクヨム様でも公開。

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。

側妃に追放された王太子
基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」
正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。
そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。
王の代理が側妃など異例の出来事だ。
「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」
王太子は息を吐いた。
「それが国のためなら」
貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。
無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。


もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?

婚約破棄……そちらの方が新しい聖女……ですか。ところで殿下、その方は聖女検定をお持ちで?
Ryo-k
ファンタジー
「アイリス・フローリア! 貴様との婚約を破棄する!」
私の婚約者のレオナルド・シュワルツ王太子殿下から、突然婚約破棄されてしまいました。
さらには隣の男爵令嬢が新しい聖女……ですか。
ところでその男爵令嬢……聖女検定はお持ちで?

英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。

思わず呆れる婚約破棄
志位斗 茂家波
ファンタジー
ある国のとある夜会、その場にて、その国の王子が婚約破棄を言い渡した。
だがしかし、その内容がずさんというか、あまりにもひどいというか……呆れるしかない。
余りにもひどい内容に、思わず誰もが呆れてしまうのであった。
……ネタバレのような気がする。しかし、良い紹介分が思いつかなかった。
よくあるざまぁ系婚約破棄物ですが、第3者視点よりお送りいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる