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母さんたちのお茶会に男一人で参加する、俺
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俺は基本的に自室でダラけている。それは、誰もが知る事実。
部屋にキッチンを作ってから、更にそうなった。朝昼晩の食事は自室で出来る。
だが、それはしない。親父にご飯くらいは家族と一緒に食えと言われている。
それは俺も賛成だ、後々なって、愚痴愚痴言われてもしょうがないからな。それに、俺は一応家族を大切にする人間だ。
その家族が偶に、1ヶ月に一回の頻度でお茶会に俺のことを呼ぶ。母達だ。俺のお菓子を前あげたらそれを狙いに呼ぶようになった。
それに、母達は他の貴族のご令嬢は呼ばないが貴族の奥さんを呼ぶため俺はそう言う人たちと仲が良い。
世間の評価は変わることはないがな。
そして、今日、月一のお茶会だ。うん、お菓子も作った。それと別に手土産という、化粧品も持った。さぁ、行こう。
俺はセバスとアンナを連れて、お茶会のある庭園へと向かった。
「エリス母さん、カエラ母さん、サラ母さん、こんにちわー」
俺には実の母、義母含めて三人いる。実の母はエリス母さんだ。
だが、他の二人も、血のつながりなど関係なく俺に接してくれる。仲のいい家族だとつくづく思う。
「あら、アル来たわね。今日は私たちの他に数人来るわよ。公爵、侯爵家から四人。手土産は、大丈夫のようね。座ってちょうだい。」
手土産の心配か、これは意外に人気らしいからな。俺が前世のことを思い出しながら作った力作だからな。試行錯誤の繰り返しで一日中使う日もある。
一日以上はやらない出来なかったら気分が向いた時にやる。
「はいよ~、アンナこれ頼むよ。」
俺はアンナに菓子を渡した。今日はアップルパイだ。いいリンゴがあったから、これにした。食材は、親父に母さん達のお茶会の菓子のためと言ったら快く了承してくれた。妻には勝てないようだ。
アップルパイは三人で作った、俺たちは味見として食べたから俺はいらない。それより塩気のあるせんべいを食べたい。
そう思ったので、俺はせんべいを取り出した。ウメー
「あら、それ何かしら?」
「俺は味見で、甘いやつを食べたからね。これは塩っぱいやつを食べてる。」
「美味しそうね、少し頂戴。」
「はいよー、」
俺は一枚だけ、三人に醤油煎餅をあげた。
「あら、これも美味しいわね。」
「それはよかったよ。」
と話していると四人の奥さん方が現れた。一応挨拶をしておくか、
「お久しぶりです、ジュリアさん、ナディアさん、そちらのお二人は初めましてですね。私はアルフレッド・フォン・グリードと申します。世間ではダラけ王子と呼ばれております。」
俺は、自虐的に自己紹介をした。一応これでも王子だもん!!しっかりしなくちゃ。
「あら!私はアルちゃんが来るって言うから来たのよ!!」
「そうよ!このお茶会が一番だからね。エリス様、アルフレッド君を私の娘にどうですか?」
この二人は手土産とお菓子が目的だろう、一割でも俺に会いに来てくれたと思ってくれたら嬉しいよ。そして、さりげなく俺に婚約者を勧めてくる。これもいつものことだ。
「それは、まだ早いわよ。それに、アルはダラけ王子と呼ばれてるから反対するわよ。」
「ダラけ王子ねぇ、私の夫はそんなこと言ってないのよ。」
この人達の夫は宰相さんだから話を聞いてるんだな。
「そういえば、アルフレッド、このお二人は初めてよね?侯爵家のブレンダさんと、ヘレナさんよ。」
ええ、そうですよ。貴女達が勝手に俺の婚約者の話をしていたからこの二人は置いていきぼりだったんですよ。
「アルフレッド殿下、はじめましてブレンダ・ナッシャートと申します。こちらがヘレナです。宜しくお願いいたします。」
「はい、宜しくお願いいたします。」
全員の自己紹介も終えたところで、みんな椅子に座ってお茶タイムだ。俺だけがホウジ茶だけど、だって煎餅だぜ?ほうじ茶だろ。
「失礼致します、」
とメイドさん達が俺お手製のアップルパイを切り分けて運んできた。
「アル、これは何?」
「アップルパイです。まぁ、食べてみてください。」
「アル、その口調気持ち悪いから、普段のように話していいわよ。」
気持ち悪いって、気を遣って話していたのに。
「はいよー、いいリンゴあったから、作った。」
と皆さんがアップルパイを食べた。表情から察するに喜んでもらえたようで良かった。
「王妃様、これは!!」
「ブレンダさんは、初めてでしたね。家の息子が作っているんですよ。ただ、引きこもっているだけじゃないと言うことです。間違いました、殆どダラダラしてます。」
おい、いい印象が台無しじゃんかぁ!!!
「何かしら、アル?」
「お母さま、何もございません。いい印象が台無しとか、まったく思ってません。」
「まぁ、いいわ。手土産をだして。」
「はい、最近肌寒くなって来たので、クリームです。このように手につけて伸ばします。すると、乾燥せずしっとりした手になります。ベタベタしないようにしたので是非使って下さい。」
俺は母さん達も含めて七人とメイドさん達用にあげた。沢山作っておいて良かった。
「いつも、ありがとうね。アルちゃん。やっぱり婿に欲しいわ。アルちゃん、最近第一王子が怪童、第二王子が神童と呼ばれているけど何かしていると聞いたわよ?」
あら、耳が早いこと、
「そうね、私も聞いたわよ。」
母さん達もかい、
「えーっと、俺はこれでも結構強いし、頭良いですから兄さん達に課題をあげてやってもらってます。すると、どうでしょうか、あんなに立派になって。この国も安泰、俺の生活も安泰。」
「課題ねぇ、少し見せてもらえるかしら?」
「サラ母さんどうぞ、」
とサラ母さんに渡すとみんながサラ母さんに近寄って見た。
「アル、これ本当にやるの?相当、難しいわよ?」
「それは、エリック兄さんのやつだったね、それはまだ簡単な方だからね。」
「アル、貴方、鬼?」
「褒めてもらってありがとうございます。」
「「「「褒めてないわよ。」」」」
「そうっすか、」
「でも、アルフレッド様はこれをお作りなっているのですよね?」
「俺のことはアルでいいですよ。伊達にダラけ王子とは呼ばれてませんから。それを作ったのは俺ですね。ダン兄には強くなるための課題、エリック兄さんは賢くなるための課題ですね。」
「噂はやはり、噂ですね。アル君でいいですか?」
「あっいいです。」
「アル君はダラけ王子では、無いですね。」
「「「いや、ダラけ王子よ。」」」
おい!!母さん達はどっちの味方なんだよ!!ここから、始まりだったんだぞ!もう知り合いの奥様方には俺の印象はこんな感じだ。せめてこの御二方には、良い印象を持って貰いたい!
「ブレンダさんと、ヘレナさんは、知らないけどこの子は本当に部屋から出ないのよ。食事か、夫に呼ばれるくらいなのよ。アンナ、アルの日常生活は?」
「はい、奥様、朝起きて朝食を取り、セバスと遊ぶか、ゴロゴロして、昼食を食べ、セバスと遊ぶかゴロゴロして、夕食をとり、陛下と宰相様とお風呂に入り、ゴロゴロして就寝なさいます。」
アンナめ!裏切り者だーー!!
してやったりみたいな顔してるな、クソッ!!
ほら、ブレンダさんとヘレナさんも呆れたのような顔してるし。これは、もう取り返しのつかないことになってしまった。
「ブレンダさんとヘレナさん、アルはダラけ王子ですが、優秀ですので。そして、この性格ですから、気軽に接して下さい。この間に暇な子はこの子くらいしか居ませんし。」
そうか、みんな勉強やら、訓練やらしてるのか。兄弟で暇な奴は俺一人って訳か、
「はい!アル君とは、仲良くさせて貰いますわ。また、来ても宜しいですか?」
「ええ、アルも必ず呼びますよ」
はぁ、これからも奥様方の相手をしなければならないようだな。美人さんばかりで良いんだけどな。
少し長めでした。
部屋にキッチンを作ってから、更にそうなった。朝昼晩の食事は自室で出来る。
だが、それはしない。親父にご飯くらいは家族と一緒に食えと言われている。
それは俺も賛成だ、後々なって、愚痴愚痴言われてもしょうがないからな。それに、俺は一応家族を大切にする人間だ。
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それに、母達は他の貴族のご令嬢は呼ばないが貴族の奥さんを呼ぶため俺はそう言う人たちと仲が良い。
世間の評価は変わることはないがな。
そして、今日、月一のお茶会だ。うん、お菓子も作った。それと別に手土産という、化粧品も持った。さぁ、行こう。
俺はセバスとアンナを連れて、お茶会のある庭園へと向かった。
「エリス母さん、カエラ母さん、サラ母さん、こんにちわー」
俺には実の母、義母含めて三人いる。実の母はエリス母さんだ。
だが、他の二人も、血のつながりなど関係なく俺に接してくれる。仲のいい家族だとつくづく思う。
「あら、アル来たわね。今日は私たちの他に数人来るわよ。公爵、侯爵家から四人。手土産は、大丈夫のようね。座ってちょうだい。」
手土産の心配か、これは意外に人気らしいからな。俺が前世のことを思い出しながら作った力作だからな。試行錯誤の繰り返しで一日中使う日もある。
一日以上はやらない出来なかったら気分が向いた時にやる。
「はいよ~、アンナこれ頼むよ。」
俺はアンナに菓子を渡した。今日はアップルパイだ。いいリンゴがあったから、これにした。食材は、親父に母さん達のお茶会の菓子のためと言ったら快く了承してくれた。妻には勝てないようだ。
アップルパイは三人で作った、俺たちは味見として食べたから俺はいらない。それより塩気のあるせんべいを食べたい。
そう思ったので、俺はせんべいを取り出した。ウメー
「あら、それ何かしら?」
「俺は味見で、甘いやつを食べたからね。これは塩っぱいやつを食べてる。」
「美味しそうね、少し頂戴。」
「はいよー、」
俺は一枚だけ、三人に醤油煎餅をあげた。
「あら、これも美味しいわね。」
「それはよかったよ。」
と話していると四人の奥さん方が現れた。一応挨拶をしておくか、
「お久しぶりです、ジュリアさん、ナディアさん、そちらのお二人は初めましてですね。私はアルフレッド・フォン・グリードと申します。世間ではダラけ王子と呼ばれております。」
俺は、自虐的に自己紹介をした。一応これでも王子だもん!!しっかりしなくちゃ。
「あら!私はアルちゃんが来るって言うから来たのよ!!」
「そうよ!このお茶会が一番だからね。エリス様、アルフレッド君を私の娘にどうですか?」
この二人は手土産とお菓子が目的だろう、一割でも俺に会いに来てくれたと思ってくれたら嬉しいよ。そして、さりげなく俺に婚約者を勧めてくる。これもいつものことだ。
「それは、まだ早いわよ。それに、アルはダラけ王子と呼ばれてるから反対するわよ。」
「ダラけ王子ねぇ、私の夫はそんなこと言ってないのよ。」
この人達の夫は宰相さんだから話を聞いてるんだな。
「そういえば、アルフレッド、このお二人は初めてよね?侯爵家のブレンダさんと、ヘレナさんよ。」
ええ、そうですよ。貴女達が勝手に俺の婚約者の話をしていたからこの二人は置いていきぼりだったんですよ。
「アルフレッド殿下、はじめましてブレンダ・ナッシャートと申します。こちらがヘレナです。宜しくお願いいたします。」
「はい、宜しくお願いいたします。」
全員の自己紹介も終えたところで、みんな椅子に座ってお茶タイムだ。俺だけがホウジ茶だけど、だって煎餅だぜ?ほうじ茶だろ。
「失礼致します、」
とメイドさん達が俺お手製のアップルパイを切り分けて運んできた。
「アル、これは何?」
「アップルパイです。まぁ、食べてみてください。」
「アル、その口調気持ち悪いから、普段のように話していいわよ。」
気持ち悪いって、気を遣って話していたのに。
「はいよー、いいリンゴあったから、作った。」
と皆さんがアップルパイを食べた。表情から察するに喜んでもらえたようで良かった。
「王妃様、これは!!」
「ブレンダさんは、初めてでしたね。家の息子が作っているんですよ。ただ、引きこもっているだけじゃないと言うことです。間違いました、殆どダラダラしてます。」
おい、いい印象が台無しじゃんかぁ!!!
「何かしら、アル?」
「お母さま、何もございません。いい印象が台無しとか、まったく思ってません。」
「まぁ、いいわ。手土産をだして。」
「はい、最近肌寒くなって来たので、クリームです。このように手につけて伸ばします。すると、乾燥せずしっとりした手になります。ベタベタしないようにしたので是非使って下さい。」
俺は母さん達も含めて七人とメイドさん達用にあげた。沢山作っておいて良かった。
「いつも、ありがとうね。アルちゃん。やっぱり婿に欲しいわ。アルちゃん、最近第一王子が怪童、第二王子が神童と呼ばれているけど何かしていると聞いたわよ?」
あら、耳が早いこと、
「そうね、私も聞いたわよ。」
母さん達もかい、
「えーっと、俺はこれでも結構強いし、頭良いですから兄さん達に課題をあげてやってもらってます。すると、どうでしょうか、あんなに立派になって。この国も安泰、俺の生活も安泰。」
「課題ねぇ、少し見せてもらえるかしら?」
「サラ母さんどうぞ、」
とサラ母さんに渡すとみんながサラ母さんに近寄って見た。
「アル、これ本当にやるの?相当、難しいわよ?」
「それは、エリック兄さんのやつだったね、それはまだ簡単な方だからね。」
「アル、貴方、鬼?」
「褒めてもらってありがとうございます。」
「「「「褒めてないわよ。」」」」
「そうっすか、」
「でも、アルフレッド様はこれをお作りなっているのですよね?」
「俺のことはアルでいいですよ。伊達にダラけ王子とは呼ばれてませんから。それを作ったのは俺ですね。ダン兄には強くなるための課題、エリック兄さんは賢くなるための課題ですね。」
「噂はやはり、噂ですね。アル君でいいですか?」
「あっいいです。」
「アル君はダラけ王子では、無いですね。」
「「「いや、ダラけ王子よ。」」」
おい!!母さん達はどっちの味方なんだよ!!ここから、始まりだったんだぞ!もう知り合いの奥様方には俺の印象はこんな感じだ。せめてこの御二方には、良い印象を持って貰いたい!
「ブレンダさんと、ヘレナさんは、知らないけどこの子は本当に部屋から出ないのよ。食事か、夫に呼ばれるくらいなのよ。アンナ、アルの日常生活は?」
「はい、奥様、朝起きて朝食を取り、セバスと遊ぶか、ゴロゴロして、昼食を食べ、セバスと遊ぶかゴロゴロして、夕食をとり、陛下と宰相様とお風呂に入り、ゴロゴロして就寝なさいます。」
アンナめ!裏切り者だーー!!
してやったりみたいな顔してるな、クソッ!!
ほら、ブレンダさんとヘレナさんも呆れたのような顔してるし。これは、もう取り返しのつかないことになってしまった。
「ブレンダさんとヘレナさん、アルはダラけ王子ですが、優秀ですので。そして、この性格ですから、気軽に接して下さい。この間に暇な子はこの子くらいしか居ませんし。」
そうか、みんな勉強やら、訓練やらしてるのか。兄弟で暇な奴は俺一人って訳か、
「はい!アル君とは、仲良くさせて貰いますわ。また、来ても宜しいですか?」
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