転生王子 だらだら過ごすが偶にやる気を出す

佐原

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無駄って俺は指摘するが、俺は無駄が好き

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「分かりました、」

俺は見せられた書類にさっと、目を通した。無駄が多すぎる、なんだこの意味の分からない金の使い方は、それに不正も多そうだ。

まずは、仲介する業者が多い、一つで十分だろう。三つも四つもいらない。

そのために金使うのなら、俺に小遣いをくれ。

他にも色々、無駄が多い。

「まず、こことここ無駄ですね、ここも、ここも。この貴族は不正しています。この大臣もおそらく着服を、」

と言うと、父はにっこり笑っているが、宰相は更に顔を引きつっていった。

「そうか、三歳とは思えんな。まぁいい。偶にでいいから、書類に目を通してくれないか?」

「いいですが、その、」

「なんだ?」

タダ働きはしたくない。何故三歳児が、公務をしなければならないんだよ。

家族であろうが、見返りがないと俺はダラダラしてるし、

「お小遣い下さい、」  

「なんだ、そんなことか構わんぞ。俺の金からやるよ。一週間に一回、重要な書類には目を通して欲しい。」

「分かりました、あっ、それと俺は王になりませんのでよろしくお願いします。」

「「えっ!!」」

「何を驚いているんです?」

そんな面倒なこと誰がするか、何もせず金をもらうことが出来ればいいが、そんなことは出来ないから、短い労働時間で金を稼ぎたいな。

「何故だ?」

「王は兄に任せます。俺は三男ですし、おそらく王になるのは、いや、やめておきます。」

「なんだ、もう王誰がなるのか、分かるのか?」

「いや、予想ですよ。」

大体見ていれば、王に相応しいやつは分かる。二人の兄は、仲が良さそうだし、暗殺されない限り決まりだろう。

「それで小遣いを貰って何を買いたいんだ?」

「う~ん、お金貯めて奴隷を買いたいですね。」

「「奴隷!!?」」

また、そんな驚くことか?

「何故、奴隷を買いたいんだ?返答次第では許可できない。」

「ぶっちゃけると、俺はあんまり動きたくないんですよ。俺のお世話係かな?」

「ハァ、そんなことか、学園に入るときにはそれは認める。だから、それまでは我慢してくれ。」

はぁ、早くに地盤を固めたかったけどな。そうはいかないか、優秀な奴に育てるつもりだったんだがな。

「分かりましたよ。あっ、今ざっと目を通しましたが、北の方で問題が起こるかもしれませんよ。」

「それは、何だ!」

「八歳に引き下げたら、教えますよ。」

「くっ、まあ、いい。それでなんだ」

父に交渉する俺ってヤバい?

「北でスタンピードの傾向があります。年々の軍事費が少ない、というより着服してますね。あとは、見ました。」

俺は資料に目を通している途中に、気になったので北の方の森を見た。するも、魔物が結構いた。

「「はぁ?」」

「いや、スキル使って、その方を見るとどんどん魔物が集まってましたよ。1ヶ月後にはやく5000ほどの魔物のスタンピードが起こりますね。」

「それは、本当か?」

父は王らしい表情になり、聞いて来た。  

「不安なら確かめて見るべきですよ。北は長閑ないい街ですが、領主がクズですから。可哀想ですね。」  

「分かった、宰相頼む。」

「かしこまりました。」

執事というか、宰相いいな。俺の世話役早く欲しいな。

「俺はそろそろいいですか?」

「ああ、来てもらってすまないな。また、頼むぞ!!」

「はい、じゃあ俺はこれで。」

俺は退出して早く自室に向かった。

やはり、ここはいい。俺のスキル物質創造でクッションとか、枕とか、椅子とか自分好みに作っているから、ここは人をダメにするいや、俺をダメにする。さらに、オヤツあれば最高なんだけどな。

コンコン

ヤベッ、俺はすぐさま空間収納にしまった。アンナにバレると父に報告されるということを分かったからな、さらに見せられなくなった。

「失礼致します。」

「どうした?」

「いえ、ここへ戻られたお聞いたので、」

アンナもなかなか過保護かもしれない、まぁ、目の保養になるから良いんだけどな。

でも、もう父にクッションとか報告されてもいいから、アンナが来る時もだらけたい。

「あのさ、俺はスキル使えるんだけど。」

「はい、存じております。」

「でさ、これなんだけど、こうしたらめっちゃ楽なんだよ。」

俺はクッションにうつかかり、ダラァーとした。

「どうこれ?」

「どうと言われましても、あまり必要ないものだと思いますが、」

要するに無駄だから、そんなもの捨ててしまえと言いたいのだな。少し被害妄想あるかもしれないが、ほとんどそうだろう。

だが、俺はだらけ続ける!!

アンナに言われようと俺はやめるわけがない!!

「何しているんですか?」

「ああ、気にしないでくれ。ねぇ、アンナ、俺の遊びに付き合ってよ。」

「なんでございましょうか、」

俺は二人で花札をする。花札は俺がダラける時間を割いて作ったものだ。花札の雰囲気がでるように座布団も作った。

「じゃあこれに座ってくれ。」

俺は手作りの座布団を出した。

「また、無駄なものを、ボソッ」

あっ!また無駄って!次は本音出てるぞ!まぁ、良いアンナに花札に付き合ってもらおう。

ずっとダラけるのも暇だから、こういうのもやるのも悪くないと思って作ったが、やってこそだ!!さぁ、レッツ花札!!

俺は、アンナに花札のやり方を説明して、花札を二人で行った。

最初は俺が勝っていたが途中からボコボコに負けた。俺が調子に乗った隙にちょいちょいとやられてしまった。

「また、私の勝ちですね。まだ、やります?」

クソー!!この余裕を崩したいが無理だな、うん諦めよう。

「参りました、俺はこれからダラけるから。夕食の時呼びに来てー」

「ハァ、少しくらいは外に出て欲しいですが、分かりました。夕食の際に呼びに行きます。」

「はいよー」

俺はいつも通り、ダラける生活を続けた。








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