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入学試験2

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今日は入学試験当日、ディーともに王都にある、学園へと向かった。

「やはり人が多いなぁ、」

まだ学園の入り口にも関わらず、受験者かは分からないが人が沢山いる。
 
「そうだね、なんか居心地悪いよ。あそこの貴族か何かわからないけど、威張ってるの目につくね、たかが貴族の息子なのになんであそこまで威張るかな。」
 
ど真ん中を歩き、いかにも「退けよ」と言わんばかりだ。本当に貴族の悪いところ丸出しだよな。

「そうだね、俺たちはそういうのはいやだよね、普通に過ごしていこう。まだ、入学って決まったんけじゃないけど」

「そうだね、早く受付に行こうか。」

俺たちはさっさと受付を済まし、学力試験を受けるための教室へと向かった。

「ここだよね?」

「そうだけど、誰も中に入らないのかな?」

みんな廊下で試験に向けて、勉強していた。

「僕たちは中で待っていようよ。」

「そうだな、ディーの言う通りだな。気楽待っていようか。」 

俺たちは誰もいない教室の中、席につきディーと共に軽く話していた。


そんな中、俺たちに話しかけてくる人が居た。

「あの、」

「ん?どうしたのかな?」

「せ、精霊様ですよね?」

この子はよく見たらエルフか。エルフは精霊と強いつながりを持つと聞くからわかったのだろう。

それに、この学園を受験するということは何処かの偉い人なのかもしれない。

「そうだけど?」
 
「何故、こんなところにいらして居るのでしか?」  

「んー?どうして?アレク?」

「いや、おれに振るなよ。俺の監視じゃないのか?ヴァンに何か言われてるだろう。」

「そうだね、アレクが一人じゃ、無茶した時誰が処理するのさ、」

「おい、ディー俺が何かやらかす前提かよ!」

「絶対何かはやらかす断言するよ、ヴァン達やサーラさん達もみんなそう思ってるよ。」

俺ってそんなに信用されてないの?俺は学園ではひっそりと学園生活を送るつもりだったのに

「ということで、僕はアレクの問題処理としてここを受験しに来ました。これで満足かな?」

「え?問題処理のために受験をですか?」

驚くのも無理ないか、エルフの中では精霊を信仰している者も多いから、たかが俺の問題処理のために受験と聞いても馬鹿げているとしか思わないしな。

「そうだよ、君たちハイエルフは上位精霊しか見たことないかもだけど、僕はその上だから下手に関わって嫌われるの避けた方がいいと思うよ?」

「わ、分かりました。お時間取らせてしまって申し訳ございませんでした。」

「ごめん、少し脅し過ぎちゃったね、何かあったら僕じゃなくて、アレクに言ってね~」

「分かりました、では失礼いたします。」

「バイバイ」「じゃあなぁー」

話しているうちに試験の時間も近づいて来たようだ。


「席についたな、では説明するぞ、」

と説明されたのは不正行為をするな、したら貴族だろうが王族だろうが即座に退出させる。ということだ。

そんなことして、受けられないのか一番最悪だろ。

というか、バレずにやればいいものを。

そして俺たちに問題用紙と、解答用紙が配られた。

「では、始め!」

科目は算術、歴史の二つだ。

これを2時間以内に全て解かなければならない。

しかし、俺は苦手な歴史から解いたが鉛筆が進む、進む。こんな簡単な問題とは思わなかった。

ヴァンはいつも細かいところまで言ってくるから、それが当たり前だと思って居た。

くそ、ヴァンの奴め。

と、次に算術を解き始めたが、俺の得意科目なので、数分で終わってしまった。

これについては俺が追放される前に勉強し終わっていたところであったので、歴史より早く解けた。

今までかかった時間は30分も経っていない。あと1時間半あるんだが、どうしよう。

『ねえ、アレクこれ簡単過ぎじゃない?もう僕終わったんだけど。』

とディーから念話が来た。念話をしているが全く試験官も気づいていない。

『そうだね、俺ももう終わった。答え合わせでもするか?』

『そうだね、まずは算術から、』

と答え合わせを暇を潰した、答えは二人とも完全に一致だった。

『こんなん間違えたらヴァンに怒られるよ。』

『そうだね、俺も初歩的すぎて驚いた。ヴァンの奴、俺たちに難しいこと教えすぎなんだよな。』


とこの後俺たちは残った時間、念話でしりとりしながら、残り時間を過ごした。

「そこまで、午後からは実技試験があるから、指定時間までに闘技場にいるように。」

解答用紙が集められ、俺たちは昼休憩へと移った。

昼は俺とユキとサキが作った弁当を食べる。食堂も使えるようだが、人が多そうなので回避した。

今度、使ってみたいと思うが昨日のところは遠慮しておく。

俺とディーは人気の少ない、ところに座り共に弁当を食べる。

二人で食べ始めて数分後、俺たちに近づいてくるまたもや違う女子が居た。

「私もご一緒しても宜しいですか?」

「まあ、俺はいいけどディーは?」

「アレクがいいならいいよ。」

「ということなので、どうぞ。」

「ありがとうございます。」

彼女は自前のサンドイッチを食始めたが、俺は彼女に、話しかけた。

「それで、一つ聞きたいんだけど。」

「なんでしょう?」

「なんで変装魔法なんてしているのですか?それに貴女おそらく学生ではないでしょう。」

恐らく、魔族だろう。あまりこの辺ではいい顔されないからな。

「あら、バレましたか、」

「会った瞬間から気づいていたよ、何かやって来たら殺っていたよー。でも、そんな気配なかったから、放って置いたんだよ。」

「それは、申し訳ございません。」

「それにしても、魔族がこんなところに来るのは珍しいな。」

「そのことまで、気づいておられたのですね。私はここに来たのは特に理由はありません、強いて言えば、魔族の住むところを探すためですね。」

「ん?住むところを探す?」

「ええ」



少しの間不定期投稿になります。リアルがかなり忙しくなります。申し訳ございません







  
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