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いじめのエスカレートとユニークボス

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俺は昼休憩に保健室に行った。

ここが唯一、面倒な生徒が来ないところだ。

ガラガラガラガラ

「浜田先生、こんにちは。」

「来たのね、今日は靴を隠されたのね。本当に頭を使わないのね。で担任は?」

履いているスリッパを見られた瞬間、そう言われてしまった。

「特に何も、適当に反省文を書いて出しておきましたよ。」

「あなたが反省文?よく意味がわからないわね。まあ、周りの生徒に流されたのね。」

「はい、そんなところです。」

さすが浜田先生だ、予想が完全に的中している。

「どんな反省文を書いたの?」

「まあ、学校指定靴の重要性について。」

実際あっただろう事は書かない。あの担任と話す事は嫌だし面倒だ。適当に書いて納得して貰えばそれで良い。それは両者が望んでいる事だ。

俺は担任と話したくない、あちらは陰キャの生徒に構いたくないとでも思ってるだろう。

俺は担任もそう思っていると感じている。カーストの上の方と仲良くしておけば良いと思ってるのだろう。

「まあ、良いわ。でも辛くなったら信頼できる人に言うのよ?」

「その時は是非頼らせていただきます。」

「私にそんな権力ないのだけれど。」

俺はここでセバス特製お弁当を浜田先生と食べ、教室へと戻った。

そのあとはクラスメイトに無視されるぐらいで、特に面倒事はなく学校は終わった。

今日はバイトが休みだ。そして5,10,15階層のユニークボスを倒していきたいと思う。

今日は5,10階層のボスを倒す予定だ。転移で移動は簡単だが、一日に何体も倒しては慢心につながる為、倒す魔物の数を抑制する。

まずは五階層だ。ここは普通ゴブリンジェネラルが出る。

そして出たのは


アサシンゴブリン Lv67

HP:5000/5000
MP:5000/5000
筋力:30000
防御:300
敏捷:6000000
器用:200000
幸運:30

スキル
暗殺術Lv8
隠密Lv10
短剣術Lv7

ユニークスキル
気配操作

称号
ユニークボス
仕事人


昨日のアブソーブスライムよりやり難い相手だ。

何せ隠密が得意という点だ。いまアサシンゴブリンのほかにゴブリンジェネラルが6体いる。それに加えて普通のゴブリンも十体だ。

この人数差、さらにアサシンゴブリンが隠れるには良い数だ。俺の不利が大きくなる。

俺は何もできないという事はない。しかし、やはり消失スキルに頼ることになってしまう。それではやはり成長は望めない。そのスキルに頼りがちになってしまうからだ。

そのため、他のスキルを使って倒す。


と思っていたが、今現在そのユニークボスを見失っている。

とりあえず、ユニークボスの取り巻きを全員倒した。

すると、徐々に察知できるようになってきた。しかし、こいつは一向に攻撃を仕掛けて来ない。

何故だろうか。この疑問はとりあえず置いておきまずは相手の行動力を削ぐ。

俺は暗黒魔法を俺以外のここ一体に使った

『ダークネスセンス』

そして相手の視覚、嗅覚、触覚を奪った。

すると相手は混乱したのか一瞬だが隙が出来たので俺はその隙を見逃さず、首を切り落とした。

ドロップしたのは以前と同じスクロールだった。

そのスクロールは気配誘導というアサシンゴブリンが持っていたユニークスキルの下位互換だった。


スキル気配誘導
自らまた、他人の気配を誘導することが可能、しかし必ずしも気配を操れることが出来るわけではない。


俺は次に十階層のユニークボスに向かった。ここはオークのユニークボスが出てくるだろう。

扉の先にいたのは、オークだとは思うが普通のオークについている脂肪などはなく引き締まった体のオークにオークジェネラル六体程だった。そして杖も持っていた。



マジックオーク Lv84

HP:50000/50000
MP:500000/500000
筋力:300000
防御:300000
敏捷:6000
器用:2000
幸運:30

スキル
火魔法Lv6
水魔法Lv6
風魔法Lv6
体術Lv6
怪力

ユニークスキル
魔力変換

称号
ユニークボス
万能


オークが魔法?なにかの冗談かと思ったが、なかなか強い。魔法のレベルも高い、それに加えて体術も使える。これがオークにしては万能と言うことか。

それにユニークスキルだな。よく分からないが、おそらく筋力、防御を魔力に変えるのだろう。

しかし、これはさっきのアサシンゴブリンよりは戦いやすい。

俺はこのボスを消失を使わずにあっさり倒した。正面から向かってくる相手なのでやりやすい。

ドロップアイテムは火魔法、水魔法、風魔法の三つのスキルスクロールだった。

ゴブリンよりかは使いやすいスキルだ。俺は今、暗黒魔法しか、持ち合わせていない。やはり他の魔法スキルがあった方が戦いに幅が広がる。

今日は予定通りにここで切り上げた。


翌日学校へ行くと、今日は買い直した靴を履き教室へと向かった。

いつも通り席に座り音楽を聴く。しかし、机の上には死ね、ウザい、キモいなど色々なことが書かれていた。もちろんマジックで。

しかし、消しゴムを使えば鉛筆ほどではないが消すことが出来るので、担任が来る前には消し終えることが出来た。

この消しゴムも弁償代に含んでおこう。

そして、俺が必死に机に書かれたものを消している様子がよほど面白いのか、以前俺に突っかかってきたやつが笑いながら取り巻きと共に眺めていた。

まあ、今のうちに悦に浸っておけばいいさ。卒業時には、しっかり請求してやるからな。

そして、昼休み俺は保健室へと向かった。


ガラガラガラガラ

俺が保健室に入ると、先客がいたようだ。まあ、怪我とか体調が悪いような感じはしないが。

「佐藤くん、お昼ご飯食べましょう。」

浜田先生は気にもしないそぶりで俺に言ってきた。

「わかりました。で、橋田先生どうしてここに?」

「浜田先生とお昼ご飯と思いまして。」

この先生は俺の国語の担当。この先生は若く、見た目は眼鏡を掛けていて少し陰キャっぽい。でもキチンと悪い事を注意したりする。そのため生徒達からは、あまり人気がない。俺の担任と比べられているのも一つの理由だ。

俺はこの先生が嫌いではない。





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