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獣王国にて

アレンの学園生活4

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みんなと修行の後、学校に登校した。

4人はもうすでに登校していた。

「みんなおはよう」

「「「おはよう」」ございます」


みんな同じクラスなので共に授業を受ける


「あ、みんな常時結界を自分に張っておいてね!」



朝のホームルームが終わり、1時間目が始まった。この授業は魔法学だ。座学だ。

うんだるいので僕はここで隠密を使用して誰にも居るかも分からないようにしよう。


そしてボーッとしているうちに授業が終わった。


次の時間は武術なので闘技場に行くと、なぜか校長がいた。

校長に来てくれと言われたので端に移動した。

「アレン君は体術しか出来ないのか?」


「いえ一応剣術はできますが、クロードさんほどではありませんし、体術が一番得意ですね。」


「そうか。ちなみにここの学園はどうだ?」


「はっきり言うと。レベルが低いですね。僕が学べることがありません。数十年後ここはなくなるかもしれないですね。」


「トレイル領か」


「そうですね。そういえば僕は授業出なくていいんですか?」


「ああ、構わんよ試験だけ受ければ。なぜここに来たんだ?」


「父が一応行っておけと。」


「なるほど。今あそこの学園から学園選抜戦をしないか?といわれているのだよ」


「いいんじゃないですか?上級生がボコボコに負ければ。あっ僕は出ませんよ。」


「そんなに強いのか?」


「ええ、心身共に強いですよ。あの学園は色々な授業で生徒の自主性を尊重してます、そしてそこは平民や孤児しかいません。そのため見下す人はいませんし、みんなで教え合いをしています。得意な人は不得意な人に、そして不得意な人は自分の得意なことを他の人に教え合いますから、自ずと生徒のレベルが上がります。」

おそらく見下したら校長が怒りそうだし。優しいけど、顔だけは怖いからね。


「それは、見習いたいが無理だの」


「ええ、しかもあそこは教師もハイレベルですし、教え方がうまいです。師匠たちからしごかれたらしいですから」


「その師匠たちをこの学園に雇えないかの?」


「無理ですね。この学園はダメなとこを改善しようとするのを見受けられないですから。師匠たちは努力しない者に手を差し伸べませんから。」


「では、選抜戦をやめるかの。」


「じゃあ交換留学というのはどうですか?」


「それはどういうものかの?」


と僕が説明したのは、

その学園から教師を含む数人がトレイル領の学園に行き、トレイル領の学園から教師を含む数名がこの学園に来るというものだった。


「上級生はやめましょう。だれが行くかを、僕が決めていいですか?」


「誰にするのかの?」


「僕とミレーナ王女、その護衛のリナ、後は平民のゴーシュとリンです。」


「平民の2人は貴族に物怖じしないので大丈夫です。」


「では、そういう風にあちら学園に提案しようかの。」


ここで授業が終わり昼休みとなった。


「アレン、お前学園長と何話してたんだ?」

「ああ、今度みんなでトレイル領の学園に留学するんだよ。」

「「「ええ~」」」


「まあ、あそこは修行にうってつけの場所だからね。」


昼休みが終わり、次の授業は魔法実践だった。


学園長からサボりの許可をもらいはしたが、最初ぐらいは授業に出ることにした。


「これから授業を始めるぞ。みんなボール系の魔法を使えると思うからアロー系の魔法を的に打ってくれ」


「ゴーシュ、アロー系はボールの形を変えるだけだから気負わずにやってね。」


実際僕の師匠に教えられたのは、魔法とは想像力でアロー、シールドだろうと結局は形を変えるだけなので、僕はみんなが詠唱しているが無駄にしか思わない


「アレンさんコツを教えてもらえませんか?」

とリナが声をかけてきた。


「もちろんいいよ。まずウィンドボールを出してみて」

「出来ました。」


「じゃあそれの形をアローのようにしてみて。ゆっくりでいいからね」
 

「はい」 


少し時間が掛かったが、しっかりリナは出来ていた。 

「出来ました。教えて頂きありがとうございます。」


「全然大丈夫だよ」
 

内心僕は、この子が4人の中で1番強くなるのではないか?と思った。


わからないことはすぐに人に聞く

感謝をしっかり伝えられる

努力を怠らない

諦めない


この4点が4人を上回っているからね。


と僕はリナを教え終わったので、端の方で指を切断しては、神聖魔法で治すを繰り返していた。暇だからね


「アレン何をやってるの?」

とミレーナが声を掛けてきた。

と僕は切断した指を見せ神聖魔法で治した。

「神聖魔法の特訓」

と言うと顔をかなり引きつっていた

「それよりどうしたのミレーナ?」

「いや、なんでもないわ。」

「そう。」

とそこに誰かが話しかけてきた

「おい、お前さっきからなんでミレーナ王女と馴れ馴れしく話してんだよ!」

うわー面倒い奴が来たよ

ミレーナに任せよう

「じゃあ僕はこれで」

「おい待てよ、どうせお前は、アロー系が出来ないから端の方にいて、それを見たミレーナ王女が声を掛けてくださったんだろ?」


と言われたので、僕は絡んできた奴らにファイアアローと言われるやつを上に約千本出した。
 

そして2人が逃げた。残るは、声を掛けてきた奴だ
 

「で何?そう言う君は、できるんだろ?見せてよ」

ん?反応ないな


「アレン、この人気絶してますよ?」

「え?たった千本で?まあいいや。それよりこいつ誰?」

「その子は、宮廷魔道士の子供だよ。」

「そうなんだ。少し残念だな」

「え?」

「そろそろ授業終わるから戻ろう。」


僕は、当初宮廷魔道士を目指していたがこの時点でやめた。







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