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明智刑事の事件録
第六話 「時限殺人」
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私は結婚して10年
子宝には恵まれず
主人と普通に暮らしていた
でも
私は結婚後に
昔、勤めていた会社の上司と連絡を取り合うようになり
そのまま不倫へ
今もその関係は続いていて
上司からは妻と別れて私と一緒になると言われていた
【あの人が邪魔】
私は糖尿病の事を調べた
・腎障害
酷くなると透析が必要
・網膜症
視覚障害が起きる
最悪失明の恐れ
どれも時間がかかるわね
ん?
血管が詰まる
プラークが破裂して
血のかたまり(血栓)が血管を塞いでしまう
・心筋梗塞
・脳梗塞
これだ!突然死だ!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
夫
「この間の健診結果来てた?」
私
「ううん まだ来てないわ」
夫
「そっか」
実は健診結果は既に来ていた
重度の糖尿病
Hb-a1cが15もあり
血糖値が800を超えている
すぐにでも治療を始めないと危ないらしい
私
「今日は松茸の炊き込みご飯にお味噌汁
デザートはヨーグルトだよ」
夫
「うん 美味しいよ お味噌汁も」
私(心の声)
(松茸ご飯は思いっきり砂糖入れたし
お味噌汁にも思いっきり砂糖を入れたし
ヨーグルトにも思いっきり砂糖入れたし)
夫
「喉乾いたなぁ 最近やたらと喉が渇く」
私
「はい スポーツドリンク」
夫
「ありがとう」
私(心の声)
(スポーツドリンクにも沢山の砂糖が入ってるみたい)
(喉がやたら渇くのはきっと糖尿のせい)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ある日の夕食前
「タカシさん 今日の夕食は・・・」
バタン
「タカシさん!タカシさん・・・やった~」
私は救急車を呼び夫は搬送先の病院で死亡が確認された
私は夫の死を嘆く良き妻を演じていた
これであの人と・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
小林刑事
「この方です」
「亡くなったのはタカシさん42歳」
明智刑事
「病院からの通報ですか?」
小林刑事
「いえタカシさんの実母からの相談です」
タカシの実母
「あの女がいない時にタカシの家に行ったの
するとお砂糖のストックがキッチンの棚に隠すようにたくさん・・・」
「冷蔵庫を開けると甘いペットボトル飲料がずらりと」
小林刑事
「タカシさんが糖尿病を患っていたのを知っていましたか?」
タカシの実母
「はい 今回病院でお医者様から・・・検診も受けてたのに」
明智刑事
「タカシさんは殺されました これは殺人事件です」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
明智刑事
「市役所に問い合わせると
既に健診結果は届いているはずです」
小林刑事
「あなたのパソコンの履歴を調べさせてもらいました」
私
「えっ」
私(心の声)
「履歴は消したはずなのに・・・」
明智刑事
「履歴は消したはずなのにですね」
小林刑事
「科捜研で特殊な方法で履歴を復元して貰いました」
「糖尿病の事をやたら調べてたみたいですね」
私
「それは夫の糖尿病を治そうと・・・」
明智刑事
「なら履歴を消す必要もありませんね」
「健診結果も隠す必要ないですし」
タカシの実母
「タカシはね あなたが作った砂糖まみれのお味噌汁とか
マズイ料理も文句を言わず美味しい美味しいって食べてたの」
「タカシがどんな気持ちで食べてたか分かる?」
「私がタカシにカナさんが悪いって言うと怒るのよ!
カナさんは悪くないって!」
明智刑事
「旦那様のSNSもチェックさせて貰いました」
「旦那様はあなたの事を心から愛していて」
「一生を添い遂げようとあなたとの
生活の為に必死に働いて・・・」
私(カナ)(タカシとの回想)
「カナさん 僕と一緒に一生を添い遂げて貰えますか?」
「何があってもあなたの味方でありあなたを守ります」
私(カナ)
「プロポーズ・・・凄く・・・凄く嬉しかった・・・」
「・・・タカシさん・・・ごめんなさい・・・うぅ・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
小林刑事
「あの後 カナさんは不倫をしていた上司と別れました」
「今回の事でその上司の奥様はお怒りの様子で」
「裁判沙汰になるみたいですね」
「カナさんは裁判まで自害を封じる為に署の方で拘留されてます」
明智刑事
「不倫相手が妻と別れて君と一緒になるって」
「そもそも奥様がいるのに浮気する男なんて信用出来ないですね」
出典:どうなる?どうする?糖尿病サイト様
子宝には恵まれず
主人と普通に暮らしていた
でも
私は結婚後に
昔、勤めていた会社の上司と連絡を取り合うようになり
そのまま不倫へ
今もその関係は続いていて
上司からは妻と別れて私と一緒になると言われていた
【あの人が邪魔】
私は糖尿病の事を調べた
・腎障害
酷くなると透析が必要
・網膜症
視覚障害が起きる
最悪失明の恐れ
どれも時間がかかるわね
ん?
血管が詰まる
プラークが破裂して
血のかたまり(血栓)が血管を塞いでしまう
・心筋梗塞
・脳梗塞
これだ!突然死だ!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
夫
「この間の健診結果来てた?」
私
「ううん まだ来てないわ」
夫
「そっか」
実は健診結果は既に来ていた
重度の糖尿病
Hb-a1cが15もあり
血糖値が800を超えている
すぐにでも治療を始めないと危ないらしい
私
「今日は松茸の炊き込みご飯にお味噌汁
デザートはヨーグルトだよ」
夫
「うん 美味しいよ お味噌汁も」
私(心の声)
(松茸ご飯は思いっきり砂糖入れたし
お味噌汁にも思いっきり砂糖を入れたし
ヨーグルトにも思いっきり砂糖入れたし)
夫
「喉乾いたなぁ 最近やたらと喉が渇く」
私
「はい スポーツドリンク」
夫
「ありがとう」
私(心の声)
(スポーツドリンクにも沢山の砂糖が入ってるみたい)
(喉がやたら渇くのはきっと糖尿のせい)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ある日の夕食前
「タカシさん 今日の夕食は・・・」
バタン
「タカシさん!タカシさん・・・やった~」
私は救急車を呼び夫は搬送先の病院で死亡が確認された
私は夫の死を嘆く良き妻を演じていた
これであの人と・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
小林刑事
「この方です」
「亡くなったのはタカシさん42歳」
明智刑事
「病院からの通報ですか?」
小林刑事
「いえタカシさんの実母からの相談です」
タカシの実母
「あの女がいない時にタカシの家に行ったの
するとお砂糖のストックがキッチンの棚に隠すようにたくさん・・・」
「冷蔵庫を開けると甘いペットボトル飲料がずらりと」
小林刑事
「タカシさんが糖尿病を患っていたのを知っていましたか?」
タカシの実母
「はい 今回病院でお医者様から・・・検診も受けてたのに」
明智刑事
「タカシさんは殺されました これは殺人事件です」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
明智刑事
「市役所に問い合わせると
既に健診結果は届いているはずです」
小林刑事
「あなたのパソコンの履歴を調べさせてもらいました」
私
「えっ」
私(心の声)
「履歴は消したはずなのに・・・」
明智刑事
「履歴は消したはずなのにですね」
小林刑事
「科捜研で特殊な方法で履歴を復元して貰いました」
「糖尿病の事をやたら調べてたみたいですね」
私
「それは夫の糖尿病を治そうと・・・」
明智刑事
「なら履歴を消す必要もありませんね」
「健診結果も隠す必要ないですし」
タカシの実母
「タカシはね あなたが作った砂糖まみれのお味噌汁とか
マズイ料理も文句を言わず美味しい美味しいって食べてたの」
「タカシがどんな気持ちで食べてたか分かる?」
「私がタカシにカナさんが悪いって言うと怒るのよ!
カナさんは悪くないって!」
明智刑事
「旦那様のSNSもチェックさせて貰いました」
「旦那様はあなたの事を心から愛していて」
「一生を添い遂げようとあなたとの
生活の為に必死に働いて・・・」
私(カナ)(タカシとの回想)
「カナさん 僕と一緒に一生を添い遂げて貰えますか?」
「何があってもあなたの味方でありあなたを守ります」
私(カナ)
「プロポーズ・・・凄く・・・凄く嬉しかった・・・」
「・・・タカシさん・・・ごめんなさい・・・うぅ・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
小林刑事
「あの後 カナさんは不倫をしていた上司と別れました」
「今回の事でその上司の奥様はお怒りの様子で」
「裁判沙汰になるみたいですね」
「カナさんは裁判まで自害を封じる為に署の方で拘留されてます」
明智刑事
「不倫相手が妻と別れて君と一緒になるって」
「そもそも奥様がいるのに浮気する男なんて信用出来ないですね」
出典:どうなる?どうする?糖尿病サイト様
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