タイトル未定

明智刑事の事件録

第四話 「生放送」

どうも明智です

今回の事件は「観察力」がカギです



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警察署にこの様な手紙が届いた



M

「３日後にあるテレビの生放送の番組で私はサリンを会場に

持って行き出演者を殺します」

「サリンはネットで作り方を調べて自分で材料を集めて作った」

「僕が受験に失敗したのは社会が悪い」



小林刑事

「サリンは少量で物凄い人を死に至らしめるって聞いた事が・・・」

明智

「ふんふん」

小林刑事

「明智さん　何か？」

明智刑事

「いいですか皆さん　私の言う通りにして下さい」



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テレビ番宣

「今年も生放送が決まりました」

「会場は○○からお届けします」



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テレビ

「さぁ～今年も始まりました～」

「○○から生放送でお届けしております」



M

「よし　ここか」



小林刑事

「すいません　あなたMさんですね」

M

「あぁ～お巡りさんですか？　私はサリンを持ってます」

「ほらコレ」

小林刑事

「レジ袋に？」

M

「ここでサリンをバラまいたらどうなるか？分かりますよね」

明智刑事

「ここでは生放送は行われていないです」

M

「えっ」

明智刑事

「あとあなたが持っているサリンですが偽物ですね」

M

「何故そう思うんだ？」

明智刑事

「本物のサリンは色が黄色です」

「さらに強いツーンとした匂いが特徴です」

M

「私の持っているサリンが偽物と分かってしまったら・・・」

「・・・すいません・・・」

小林刑事

「あなたを威力業務妨害で逮捕します」

M

「このサリンは単なる水です」

「受験に失敗して人生を悲観して・・」

「テレビでタレントが楽しそうにしてて」

「何で俺だけ・・・」

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小林刑事

「日本全国を味方にして見事に解決しましたね」

「まさか会場まで別にしてマスコミにも協力して貰って」

「明日のニュースはこれに持ちきりですよ」



明智刑事

「相手を欺くにはまず味方から～ですね」



小林刑事

「明智さん　さっきのサリンの特徴が・・・」

明智刑事

「もちろんデタラメですよ」

「サリンは無色無臭です」

「それすら分からなかったって事は

ネットで調べてサリンを作ったって言うのは嘘だし」

「学が無いって所もね」

「受験に失敗する位の学ですからサリンの作り方を調べても

実際作れるわけ無いですよ」

小林刑事

「でももし本物なら・・・」

明智刑事

「それは絶対にありえないです」

「彼はレジ袋でサリンを持って来ましたね」

「あれが本当にサリンなら彼は死んでますよ」

小林刑事

「会場を別にしなくても良かったのでは？」

明智刑事

「警察にとって【もしも】を潰して行く

必要があるんですよ」

「万が一の為にね」