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29話
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「よーし!探すぞー!」
ハオとミウはリルの誕生日プレゼントを「絶対に喜んで貰えるのを選ぶぞ!」と気合十分だ。
「はい!」
「なに?」
「なにって、手繋ぐの!はぐれないようにっ!」
ハオはミウが連れ去られた時のことを気にしているらしく、「今度は絶対悪い人たちにミウを取らせないからねっ!」とギュッと手を繋いできた。
「はしゃぎしぎんなよ」
「分かってるよ!」
今日は仕事が忙しく、オルガは来れなかった。
エリル、ラランそしてガルバが護衛をしてくれることとなった。
「どんなもの選びましょうかね~」
「ハメは外さないでくださいね」
「分かってるよ!」
ワクワクしてテンションが上がっているガルバにラランは冷静に指摘した。
ガルバはラランたちとは騎士科の時の同期らしく、仲の良い雰囲気だった。
「アルンさま、リルがどんなものが好きか少しも心当たりはありませんか?」
「⋯⋯⋯ないな、面目無い」
「いえいえっ!好きそうなもの探しましょ」
そして最初に入ったのは服屋。
「これとかリルに似合うんじゃないかなぁ?」
「わぁ!似合いそう!」
「確かに、これを着てるリルは可愛いだろうな」
「ですよねっ!」
アルンがふたりに混ざってリルのことを話しているのがなんだか可愛らしくて、護衛の者たちは新鮮な気持ちだった。
「リルさんとハオは体型が似ているから合わせてみたら?」
「そうだね」
リルに似合いそうな可愛らしい服をハオに当てた。
「どう?似合うっ?」
くるっと振り返ってハオはエリルに聞いた。
するとエリルは顔を真っ赤にして「うるせぇ」と照れ隠しなのかそう答えた。
「素直になればいいのに」
「ほんとに」
もどかしいふたりにボソッとミウが言うと、いつの間にか隣にいたラランがそう返してきた。
「⋯ラランさまはハオのこと好き⋯なのでは⋯?」
ミウはラランもハオのことをてっきり好きだと思っていたので後押しする言葉に疑問がわいた。
「まぁ気に入ってたけど、あのふたり見てたら何も言えなく無い?」
「確かに」
ミウとラランは笑いあった。
ミウはなんだか少し仲良くなれた気がして嬉しくなった。
「ふたりしてナイショの話ー?」
「違うよ」
「僕にも教えてくださいよー!」
ハオとガルバにミウは問い詰められてアタフタした。
「ふたりだけのヒミツ⋯だよね?」
「え、ずるい!!」
ラランの意味深な返しによってまたもやもみくちゃにされたミウであった。
「ちょ、ややこしくしないでくださいよ!」
「ふふ」
笑っているラランを見てミウは「他人事だと思って!」と少しむくれた。
ハオとミウはリルの誕生日プレゼントを「絶対に喜んで貰えるのを選ぶぞ!」と気合十分だ。
「はい!」
「なに?」
「なにって、手繋ぐの!はぐれないようにっ!」
ハオはミウが連れ去られた時のことを気にしているらしく、「今度は絶対悪い人たちにミウを取らせないからねっ!」とギュッと手を繋いできた。
「はしゃぎしぎんなよ」
「分かってるよ!」
今日は仕事が忙しく、オルガは来れなかった。
エリル、ラランそしてガルバが護衛をしてくれることとなった。
「どんなもの選びましょうかね~」
「ハメは外さないでくださいね」
「分かってるよ!」
ワクワクしてテンションが上がっているガルバにラランは冷静に指摘した。
ガルバはラランたちとは騎士科の時の同期らしく、仲の良い雰囲気だった。
「アルンさま、リルがどんなものが好きか少しも心当たりはありませんか?」
「⋯⋯⋯ないな、面目無い」
「いえいえっ!好きそうなもの探しましょ」
そして最初に入ったのは服屋。
「これとかリルに似合うんじゃないかなぁ?」
「わぁ!似合いそう!」
「確かに、これを着てるリルは可愛いだろうな」
「ですよねっ!」
アルンがふたりに混ざってリルのことを話しているのがなんだか可愛らしくて、護衛の者たちは新鮮な気持ちだった。
「リルさんとハオは体型が似ているから合わせてみたら?」
「そうだね」
リルに似合いそうな可愛らしい服をハオに当てた。
「どう?似合うっ?」
くるっと振り返ってハオはエリルに聞いた。
するとエリルは顔を真っ赤にして「うるせぇ」と照れ隠しなのかそう答えた。
「素直になればいいのに」
「ほんとに」
もどかしいふたりにボソッとミウが言うと、いつの間にか隣にいたラランがそう返してきた。
「⋯ラランさまはハオのこと好き⋯なのでは⋯?」
ミウはラランもハオのことをてっきり好きだと思っていたので後押しする言葉に疑問がわいた。
「まぁ気に入ってたけど、あのふたり見てたら何も言えなく無い?」
「確かに」
ミウとラランは笑いあった。
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「ふたりしてナイショの話ー?」
「違うよ」
「僕にも教えてくださいよー!」
ハオとガルバにミウは問い詰められてアタフタした。
「ふたりだけのヒミツ⋯だよね?」
「え、ずるい!!」
ラランの意味深な返しによってまたもやもみくちゃにされたミウであった。
「ちょ、ややこしくしないでくださいよ!」
「ふふ」
笑っているラランを見てミウは「他人事だと思って!」と少しむくれた。
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