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パラレルパラルル
まだ・3層を探索
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{へぇ、コボルトだけじゃなくてハイコボルトもリポップするんだ…}
と思って見ていると、
「えっ、ヤバっ!」
「はやっ! わ、ちょっ…」
「えっ? えっ?」
と3人の探索者さんはハイコボルトを少しもて余し気味です。
「あっ、手伝ってもいいですか?」と聞くと、
「お願いします」
「お願いします」
「お願いします」
と3人はハモって答えました。
私はおじさまと一緒にお助け参戦して、ハイコボルトを倒してから洞穴から出ました。
3人も、私達と一緒に出てきました。
また同じように、右手に崖を見てモンスターを倒しながら進むと、これまた同じように洞穴がありました。
途中で倒したビッグシープがジンギスカンセットをドロップしたので、おじさまと、明日、絵里が来たらジンギスカンパーティーをしようと打ち合わせしました。
「ゥヮァ… この洞穴はスライムだらけですねぇ」
中に入ってみると(中に入る前からでしたけど…)洞穴はスライムであふれかえっていました。
おじさまが、手持ちのニセ薬草6株を、スライム6匹に食べさせて、へしゃげたスライムの核を潰します。
残りのスライムはおじさまにスタンパーを借りて、
「では、この[スタンパー]でスライムを潰していきたいと思います」
と言ってから、グリグリと潰します。
おじさまも、急遽スタンパーをもう一本作って、二人がかりでスライムを潰しまくりました。
私はいつもスライムは放っておいたのですが、おじさまはスライムも毎回キチンと倒します。
スライムだらけの洞窟を出て、また同じように進むと、崖が少し湾曲したように感じたところに洞穴がありました。
中に入るとソロの探索者さんがリポップ待ちをしていました。
「お邪魔しま~す。ここは何が湧きますか?」
と、尋ねるとソロ探索者さんは、
「まだギガワームを 1匹倒しただけだよ」
と答えました。
この洞穴を出たら、おじさまが
「ここをあっちに行くと、多分右手に2層に上る階段があると思います。階段があれば、この洞窟は最初に入った洞窟です」
と言いました。
{なるほど、崖伝いに戻ってきたと言うことね}
私は、おじさまが[あっち]と指差した方を指差して、
「ここをあっちに行くと、多分右手に2層に上る階段があると思います。階段があれば、この洞窟は最初に入った洞窟です」
と、カメラに向かっておじさまの台詞をそのまま繰り返しました。
その時、
「ぁ痛たっ!」
私は跳び上がって叫びました。
足元を何かが通りました。
ガサッ、ガサッと音がして、また襲いかかってくる素早くて小さなモンスター…
これはきっとカマイタチの仕業です。
「スローリー!」
私は喉元を狙ってきたカマイタチの鎌を、少し身体ひねって肩で受けてから、[スローリー]※注1)の呪文を唱えました。
動きが鈍ったカマイタチを私はフランベルジュが突き刺してカマイタチを倒しました。
その攻防を撮影していたおじさまが、
「大丈夫ですか?」
と聞いてきたので、私は
「HPが 4か 5下がりました」と答えました。
そして、あらためて[あっち]の方に歩き出します。
岩石猫とマタンゴ2匹とギガスパイダー2匹を倒して進むと、階段が見えてきました。
「あ、やっぱり階段がありました」
階段の近くまで進んでから、私はカメラに向かって
「今日はこれくらいで切り上げましょうか?」
と聞くと、おじさまはウンウンと首をタテに振ります。
私は戻ってきた方とV字逆の方を指さして
「次回はあっちの方を回ってみますね。ではまた~」
と、最後に手を振って撮影を終えました。
ダンジョンを出ておじさまは、今日手に入れた魔石のうち大きい方から15個と、[MPポーション]と目玉左衛門がドロップした[つけまつ毛]とスタンパーを1本くれました。
【後書き】
※注1)[スローリー]はMP5を消費して、相手の敏捷《AGI》を下げる魔法です。デバフ魔法は実際に使うのは[ダウン]です。
と思って見ていると、
「えっ、ヤバっ!」
「はやっ! わ、ちょっ…」
「えっ? えっ?」
と3人の探索者さんはハイコボルトを少しもて余し気味です。
「あっ、手伝ってもいいですか?」と聞くと、
「お願いします」
「お願いします」
「お願いします」
と3人はハモって答えました。
私はおじさまと一緒にお助け参戦して、ハイコボルトを倒してから洞穴から出ました。
3人も、私達と一緒に出てきました。
また同じように、右手に崖を見てモンスターを倒しながら進むと、これまた同じように洞穴がありました。
途中で倒したビッグシープがジンギスカンセットをドロップしたので、おじさまと、明日、絵里が来たらジンギスカンパーティーをしようと打ち合わせしました。
「ゥヮァ… この洞穴はスライムだらけですねぇ」
中に入ってみると(中に入る前からでしたけど…)洞穴はスライムであふれかえっていました。
おじさまが、手持ちのニセ薬草6株を、スライム6匹に食べさせて、へしゃげたスライムの核を潰します。
残りのスライムはおじさまにスタンパーを借りて、
「では、この[スタンパー]でスライムを潰していきたいと思います」
と言ってから、グリグリと潰します。
おじさまも、急遽スタンパーをもう一本作って、二人がかりでスライムを潰しまくりました。
私はいつもスライムは放っておいたのですが、おじさまはスライムも毎回キチンと倒します。
スライムだらけの洞窟を出て、また同じように進むと、崖が少し湾曲したように感じたところに洞穴がありました。
中に入るとソロの探索者さんがリポップ待ちをしていました。
「お邪魔しま~す。ここは何が湧きますか?」
と、尋ねるとソロ探索者さんは、
「まだギガワームを 1匹倒しただけだよ」
と答えました。
この洞穴を出たら、おじさまが
「ここをあっちに行くと、多分右手に2層に上る階段があると思います。階段があれば、この洞窟は最初に入った洞窟です」
と言いました。
{なるほど、崖伝いに戻ってきたと言うことね}
私は、おじさまが[あっち]と指差した方を指差して、
「ここをあっちに行くと、多分右手に2層に上る階段があると思います。階段があれば、この洞窟は最初に入った洞窟です」
と、カメラに向かっておじさまの台詞をそのまま繰り返しました。
その時、
「ぁ痛たっ!」
私は跳び上がって叫びました。
足元を何かが通りました。
ガサッ、ガサッと音がして、また襲いかかってくる素早くて小さなモンスター…
これはきっとカマイタチの仕業です。
「スローリー!」
私は喉元を狙ってきたカマイタチの鎌を、少し身体ひねって肩で受けてから、[スローリー]※注1)の呪文を唱えました。
動きが鈍ったカマイタチを私はフランベルジュが突き刺してカマイタチを倒しました。
その攻防を撮影していたおじさまが、
「大丈夫ですか?」
と聞いてきたので、私は
「HPが 4か 5下がりました」と答えました。
そして、あらためて[あっち]の方に歩き出します。
岩石猫とマタンゴ2匹とギガスパイダー2匹を倒して進むと、階段が見えてきました。
「あ、やっぱり階段がありました」
階段の近くまで進んでから、私はカメラに向かって
「今日はこれくらいで切り上げましょうか?」
と聞くと、おじさまはウンウンと首をタテに振ります。
私は戻ってきた方とV字逆の方を指さして
「次回はあっちの方を回ってみますね。ではまた~」
と、最後に手を振って撮影を終えました。
ダンジョンを出ておじさまは、今日手に入れた魔石のうち大きい方から15個と、[MPポーション]と目玉左衛門がドロップした[つけまつ毛]とスタンパーを1本くれました。
【後書き】
※注1)[スローリー]はMP5を消費して、相手の敏捷《AGI》を下げる魔法です。デバフ魔法は実際に使うのは[ダウン]です。
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