上 下
124 / 226
パラレルパラルル

えりりんとラインでラリー

しおりを挟む
 [フィールドオブヘブン・ミルキーえりりん]こと天野絵里は、以前所属していたアイドルグループ[ヒーリングガール]の元メンバーです。

 私と絵里はダンジョンでの活動が意外と性に合っていたので、楽しくダンジョンアイドルをやっていました。
 他のメンバーはどうも巨大な虫系がダメだったり、そもそもモンスターと闘ったりするのがダメだったりして、一人辞め、二人辞めして、その後グループは解散し、私達はそれぞれ別々にダンジョンに入り続けていました。

 絵里も自撮りでダンジョン内で撮った写真を自身のSNSにアップしたり、その写真を見ながらライブ配信をしたりと、アイドルっぽい活動も続けています。

 夜に、ゆっくりまた電話しようと言って、一旦電話を切りました。

 午後からも2層を行って戻ってを繰り返して、行き止まりにいたリザードマンやゴブリン、ホブゴブリン、ゴブリンメイジのトリオを倒すシーンの撮影をして、3層に降りる階段も見つけました。

 階段の前にはダークウルフが待ち構えています。
 おじさまは、引きでカメラをセットしてから画角ギリギリ見切れるぐらいに位置どって、シミターをダークウルフに投げました。
 おじさまに向かって噛みつこうとするダークウルフを横から斬って倒すシーンもバッチリ撮れていました。

「今日はここまでにして、明日はいよいよ3層に降りたいと思います」

 と、撮影を締めくくって、3層を覗いてからあがります。

 ~ ~ ~ ※ ~ ~ ~ ※ ~ ~ ~

 ホテルに帰って、着替えて晩ごはんを食べに行きます。

 着替える途中で裸でおじさまに抱きつき、キスをしながら手マンで1回[軽イキ]させてもらいました。

 スマホチェックすると、絵里からラインが来ていました。

 [自撮りでチョコチョコ動画を撮ってあげていたこと]

 知ってる知ってる。
 全部みてるよ。

 [その日同じパーティーの人に記念写真程度に撮ってもらったこともあること]

 わかるわかる。
 私も撮ってもらったことある。
 記念写真程度なんだよね。

 [SNSで撮影スタッフを募集して、ファンの人が何人か応募してくれて、何度か撮影してもらったけど、そういうのは結局単発なこと]

 うん、募集していたの知ってる。
 その後、動画がアップされてた。

 [毎回撮ってもらうには、パートナー的なパーティーメンバーが必要なこと]

 そう! そうなのよ!

 以下は絵里からきたラインの原文です。

「りお、これから熊野の探索動画をアップしていく予定って言ってたじゃない」
「それって誰か、専属のスタッフさんみたいな人のアテがあるのよね?」
「熊野のオープンに合わせて準備してたの?」
「オープンしたてのダンジョンの探索動画なんて、絶対に引きがあるわ」
「私も一緒にやりたい!」
「ね、ね、行っていい? オッケーならすぐにでも行くわ」
「返事頂戴ね~」

 定食屋さんで[さば味噌定食]を食べて(おじさまは豚のしょうが焼き定食)ホテルに戻ります。
 部屋に帰って絵里にラインの返信をしました。

「来てもいいけど、ひとつ条件があるわ」

 こう送ると、すぐに既読が付き、

「その条件、のんだ! 明日にでも行くわ」

 と返事がきました。

「まだ条件言ってないし…(;´∀`)」これ、私から、

「どんな条件でものむわよ」これ、絵里から、

「内臓売れって言われても?」

「内臓は売らない!(笑) ま、りおがそんなこと言うわけないし。りおの出す条件ならどんな条件でものめるって」

「でも、結構ハードル高いよ」

「なになに? 早く言いなさいよ」

「その、専属のスタッフさんみたいな人って
 私は[おじさま]って呼んでるんだけど
 私、おじさまに処女を捧げて、
 それからずっとおじさまとエッチ三昧なの」

「なに、その予想外の発表?!」

「だから、絵里、もしこっちきたら…」これ、私から、

「大丈夫よ、邪魔はしないわよ」これ、絵里から…

「おじさまと私と絵里で、毎日毎朝毎晩 3P三昧よ!」

 絵里から次の返事が来るのに、ちょっとだけ間があきました。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

俺だけ✨宝箱✨で殴るダンジョン生活

双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
俺、“飯狗頼忠(めしく よりただ)”は世間一般で【大ハズレ】と呼ばれるスキル【+1】を持つ男だ。 幸運こそ100と高いが、代わりに全てのステータスが1と、何をするにもダメダメで、ダンジョンとの相性はすこぶる悪かった。 しかし世の中には天から二物も三物ももらう存在がいる。 それが幼馴染の“漆戸慎(うるしどしん)”だ。 成績優秀、スポーツ万能、そして“ダンジョンタレント”としてクラスカースト上位に君臨する俺にとって目の上のたんこぶ。 そんな幼馴染からの誘いで俺は“宝箱を開ける係”兼“荷物持ち”として誘われ、同調圧力に屈して渋々承認する事に。 他にも【ハズレ】スキルを持つ女子3人を引き連れ、俺たちは最寄りのランクEダンジョンに。 そこで目の当たりにしたのは慎による俺TUEEEEE無双。 寄生上等の養殖で女子達は一足早くレベルアップ。 しかし俺の筋力は1でカスダメも与えられず…… パーティは俺を置いてズンズンと前に進んでしまった。 そんな俺に訪れた更なる不運。 レベルが上がって得意になった女子が踏んだトラップによる幼馴染とのパーティ断絶だった。 一切悪びれずにレベル1で荷物持ちの俺に盾になれと言った女子と折り合いがつくはずもなく、俺たちは別行動をとる事に…… 一撃もらっただけで死ぬ場所で、ビクビクしながらの行軍は悪夢のようだった。そんな中響き渡る悲鳴、先程喧嘩別れした女子がモンスターに襲われていたのだ。 俺は彼女を囮に背後からモンスターに襲いかかる! 戦闘は泥沼だったがそれでも勝利を収めた。 手にしたのはレベルアップの余韻と新たなスキル。そしてアイアンボックスと呼ばれる鉄等級の宝箱を手に入れて、俺は内心興奮を抑えきれなかった。 宝箱。それはアイテムとの出会いの場所。モンスタードロップと違い装備やアイテムが低い確率で出てくるが、同時に入手アイテムのグレードが上がるたびに設置されるトラップが凶悪になる事で有名である。 極限まで追い詰められた俺は、ここで天才的な閃きを見せた。 もしかしてこのトラップ、モンスターにも向けられるんじゃね? やってみたら案の定効果を発揮し、そして嬉しい事に俺のスキルがさらに追加効果を発揮する。 女子を囮にしながらの快進撃。 ステータスが貧弱すぎるが故に自分一人じゃ何もできない俺は、宝箱から出したアイテムで女子を買収し、囮役を引き受けてもらった。 そして迎えたボス戦で、俺たちは再び苦戦を強いられる。 何度削っても回復する無尽蔵のライフ、しかし激戦を制したのは俺たちで、命からがら抜け出したダンジョンの先で待っていたのは……複数の記者のフラッシュだった。 クラスメイトとの別れ、そして耳を疑う顛末。 俺ができるのは宝箱を開けることくらい。 けどその中に、全てを解決できる『鍵』が隠されていた。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

世界中にダンジョンが出来た。何故か俺の部屋にも出来た。

阿吽
ファンタジー
 クリスマスの夜……それは突然出現した。世界中あらゆる観光地に『扉』が現れる。それは荘厳で魅惑的で威圧的で……様々な恩恵を齎したそれは、かのファンタジー要素に欠かせない【ダンジョン】であった! ※カクヨムにて先行投稿中

かつてダンジョン配信者として成功することを夢見たダンジョン配信者マネージャー、S級ダンジョンで休暇中に人気配信者に凸られた結果バズる

竜頭蛇
ファンタジー
伊藤淳は都内の某所にあるダンジョン配信者事務所のマネージャーをしており、かつて人気配信者を目指していた時の憧憬を抱えつつも、忙しない日々を送っていた。 ある時、ワーカーホリックになりかねていた淳を心配した社長から休暇を取らせられることになり、特に休日に何もすることがなく、暇になった淳は半年先にあるS級ダンジョン『破滅の扉』の配信プロジェクトの下見をすることで時間を潰すことにする. モンスターの攻撃を利用していたウォータースライダーを息抜きで満喫していると、日本発のS級ダンジョン配信という箔に目が眩んだ事務所のNO.1配信者最上ヒカリとそのマネージャーの大口大火と鉢合わせする. その配信で姿を晒すことになった淳は、さまざまな実力者から一目を置かれる様になり、世界に名を轟かす配信者となる.

髪を切った俺が『読者モデル』の表紙を飾った結果がコチラです。

昼寝部
キャラ文芸
 天才子役として活躍した俺、夏目凛は、母親の死によって芸能界を引退した。  その数年後。俺は『読者モデル』の代役をお願いされ、妹のために今回だけ引き受けることにした。  すると発売された『読者モデル』の表紙が俺の写真だった。 「………え?なんで俺が『読モ』の表紙を飾ってんだ?」  これは、色々あって芸能界に復帰することになった俺が、世の女性たちを虜にする物語。 ※『小説家になろう』にてリメイク版を投稿しております。そちらも読んでいただけると嬉しいです。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

処理中です...