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第二回富士ダンジョン探索(後半戦)

上半身がお察し状態

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 メイジにクナイを投げてから、近づいてきて棍棒を振り下ろしてくる、ちょっと大きめのゴブリン(以降ホブゴブリンと呼ぶ)を左手の棍棒でいなして横を抜ける。
 後からきた普通のゴブリンをモーニングスター一回しで倒し、メイジが撃ってきた 2発目のファイヤーボールをモーニングスターと短い棍棒をクロスさせて受け、メイジの脳天に鉄球を落とす。
 その場で回って、横回転でもう一発メイジを殴って消えてもらい、最後にホブゴブリンをタイマンで倒した。

 話しかけるとか、余計なことをしたので、3匹倒すのに HPが3も下がってしまった。

 やはり私の戦い方は不意打ちに限る。
 余計なことに惑わされず、自分のスタイルを貫き通すのだ!
(コソコソ不意打ち宣言;´∀`)

 川下の方に進むと、今度は人魚が現れた。
 これはナントモ見目麗しい。
 おみ足部分がウロコピチピチで上半身はお察しの状態だ。

 見惚れていると人魚が話しかけてきた。

「相撲とるべか」

{こいつ、さっきのカッパか?!}

「お前、さっきのカッパだろ!」私は人差し指を人魚に向けて言った。

「違うくさ」と言うと人魚は川に入り、潜って消えていった。

{あれ…? 本当に人魚だったのかな…? だとしたら、人魚と相撲…? あの上半身お察し状態の…? ぃゃィャ、惑わされるな! 怪し過ぎる! 怪しい…妖しい… 4層、調子狂うなぁ…}

 またゴブリンが、今度はホブゴブリン2匹と普通のゴブリン2匹だ。
 メイジはいない。

{不意打ち、不意打ち}

 手前にいるホブゴブリンに短めシミターを山なりに投げる。
 見事に頭に当たった。
 次に投げたクナイも顔面に直撃し、無傷のもう1匹のホブゴブリンの棍棒を避けて、普通のゴブリンをモーニングスター一撃で倒す。
 もう1匹の普通のゴブリンをホブゴブリンの方に押してぶつけ、その隙に瀕死のホブゴブリンにとどめを刺す。
 身体ごと回って、横回転のモーニングスターの鉄球をホブゴブリンにかすらせて、そのままもう一回転して普通のゴブリンを倒す。
 ホブゴブリンの棍棒をまた避けて、今度は縦回転で鉄球を脳天に落として4匹倒した。

 普通のゴブリンが棍棒を、先に倒したホブゴブリンが木の盾をドロップした。
 木の盾を左手に持ってみる。
 軽くていい感じだが、今持っている短い棍棒の方が私には扱いやすい。
 左手は今まで通り、短い棍棒でいこう。
 普通のゴブリンがドロップした棍棒は、勿体ないが置いていこう。

 と、今度は上半身お察しのカッパが現れた。(キ~ザクラ~ ♪)
 
「相撲とるべか」

 あか~ん、怪し過ぎる~ ^_^;) ^_^; )^_^;)
 その時、対岸の草むらに何やら物影が…
 私は、置いていこうとした棍棒を、対岸のその草むらの方に投げた。
 棍棒は対岸まで届かず草むらの手前に落ちて流れていった。
 何かが逃げて行ったようだった。
 キザクラカッパは消えていた。

 後に聞いた話によると、カワウソかアマビエかその両方の仕業ではないかとのことだ。

 さらに川下に進むと 3層のリザードマンより装備が良さげなリザードマンがいた。
 その時、MPが上がって10になった。

{あいつ、強そうだけど闘るか}

 私は意を決して根っこで作った魔法のステッキを取り出した。
 リザードマンは頭に鎖帷子頭巾をかぶっている。
 まず、こっちを向かせて眉間にメタルショットを撃ち込もう。

 短めシミターを投げる。
 鎖帷子頭巾に当たった。
 振り向くリザードマン。
 私はリザードマンの喉元目掛けてクナイを投げる。
 若干はずれて、装備の胸当てに刺さった。

 根っこのステッキをリザードマンの眉間に向けて構え、照準を合わせて叫ぶ。

「メタルショーット!」

 見事、リザードマンの鼻のあたりに命中した。

 ステッキをモーニングスターに持ち替えて、鉄球ボコ殴りでダンジョンに還した。
 アイテムは落とさなかったが、宝箱を出した。
 中にはHPポーションが入っていた。
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