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第8章 蔓延
7 広がる妖化
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午後8時過ぎ、浦安は公安調査庁の室町に呼ばれてK署に設けられた彼の部屋を訪れた。相変わらず殺風景な部屋でデスクのパソコンを眺めていた室町は、前に立った浦安に苛立たしげな視線を投げた。部屋の真ん中にあるソファを勧めることもしなかった。
「明日から五月山天冥を警護すると聞きましたが、一体どういうおつもりで?」
浦安はそれとは分からない程度に、鼻からため息を吐く。その事情は沖芝管理官の前で熱く語り、何とか最低限の人員を確保できたところなのに、ここでもかとうんざりした気持ちになる。
「朝霧調査員がどこかに行かれてしまい、四條畷が死んでしまって様子を見ているのかと。それでその間、こちらで出来ることをやろうと思ったんです」
そう前置きし、天冥から語られた内容を一から説明した。この夏から禍津町で起こっている事態を、陰陽道の力で沈めるという天冥に望みを託してみようと思った顛末を。室町は銀縁眼鏡を時折指でずり上げながら静かに聞いていたが、話し終える頃には口元に皮肉な笑みを浮かべていた。
「どうやらあなたは、五月山にすっかり洗脳されてしまったようだ」
「洗脳?まさか、そんなんじゃありません」
しばし、互いの視線をぶつけ合う。室町がこれ見よがしにため息をつく。
「紫妙湖で複数の遺体が上がったと聞きました。中には四條畷が死んでから殺されたと思われる遺体もあるとか。ということは、四條畷は犯人ではなかった、もしくは四條畷と共謀している犯人がいる、ということです。我々は当初の目算通り、五月山が怪しいと踏んでいます。なので勝手なことをされては困るのですよ」
「では、室長としてはこれからどのように調査を進めるおつもりなのですか?」
「我々は現在、セフィロトに踏み込む準備を進めています。浦安さん、あなたもこちらの仕事を手伝うことになっているのですから、それに同行していただかなくては。そんな得体の知れない儀式に関わっている場合ではないのですよ?」
この男は感情に左右されるタイプではない、そう判断して出来るだけ天冥の言葉を理論的に伝えたつもりだったが、どうやら室町はそれを得体の知れないものと一蹴する構えのようだ。浦安の心には、天冥が真実を告げていると伝わった。だがそれは所詮、信じるか信じないかという不確かなところに落ち着いてしまう。浦安は目の前のこの泰然自若な漢をどう説得しようかと思案した。
「私も人間の首が伸びるという事態を実際この目で見ました。経験則から言って、そんなことは通常あり得ないことです。あり得ないことだからこそ、あり得ないと思える解決策があるのではと思うんです。といっても古来日本ではモノノケ退治を陰陽師が請け負ってきたという歴史もあります。得体の知れないと一蹴するのは違うと思うんです」
精一杯の力説だったが、室町は鼻から侮蔑の息を吐く。
「あなたと議論するつもりはないのですが、まあいいでしょう。百歩譲って、陰陽師を名乗る五月山に何らかの特別な力があるとします。でもその力が人々を救う方向に向くという保証はどこにあるんです?将門やら結界やらともっともらしい偶像を担ぎ出すところなんてどこぞの霊感商法で問題視されているカルト教団と変わりないではありませんか。そうやって人心に惑わし、裏で人に害をもたらす何らかの薬物を蔓延させているとしたら?あなたはそれに加担することになるんですよ?」
まるで機械と喋っているようだと浦安は感じた。室町の言うことも一理あるのかもしれないが、その言葉は一向に心に響かない。
「では、天冥やセフィロトが害をなしているという証拠はあるんですか?それを示していただけるなら、私も考えを改めます」
「物的な証拠は今のところありません。ですが、あなたも朝霧と同席して聞いたでしょう。四條畷はある程度科学的に今起こっている現象について説明していました。そして、こちらの調べで四條畷もセフィロトに出入りしていたことは掴んでいます。なので、踏み込んで物的証拠を見つけるのです。警察だって百パーセント黒の状態で家宅捜索をするわけではないでしょう?何が見つかるか、それとも何も見つからないか、それは踏み込んでみければ分かりません。見つからないなら見つからないでそれは一歩先に進んだことになります。そう思いませんか?我々はセフィロトに内部調査の要請を出していますが、彼らは頑なに断ってきています。なので現在、令状を作成する段階に入っています。あなたにもそれに加わって欲しい、そう言っているのですよ、私は」
四條畷がセフィロトに出入りしていたことは初耳だったが、結局証拠は無いという。これ以上話しても平行線を辿るだけだろう。そう判断し、浦安は自分の決意を述べた。
「明日からの二週間は、例え免職させられたとしても、天冥の警護をするつもりです。私は警察官であり、市民を守る義務があります。室長の仰ることも分かりますが、それでは積極的な解決にならないと判断します。どうか二週間だけ自由にさせて下さい。お願いします!」
警察官というところを強調し、最後に深く頭を下げる。室町の口からは何の音も発されない。顔を上げると、鉄面皮が冷たく見据えていた。
「どうしてもと言うなら仕方ありません。ですが、あなたはそれでいいとして、他の部下の方々はどうなんです?本当にそれでいいと?」
弓削、遠藤、橋爪の顔が浮かぶ。彼らは自分に付いてくると言ってくれた。だがもし彼らの経歴に傷をつけることになるとしたら、本当にそれでいいんだろうか?一瞬、迷いが生じたが、いや待てよ、と、心の中で首を振る。目の前の男は公安調査庁の人間であり、自分たちとは本来管轄が違う。自分は沖芝管理官の許可を得ているのだ。もし後に警察庁から横槍が入るとしても、それはその時に考えればいいではないか。浦安は室町にしっかりとした視線を返しながら、一言、大丈夫です、と言ってその場を辞した。
その日は久々に妻と食事をした。急な帰宅の連絡だったが、ちゃんと一汁三菜の食事を用意してくれた。テーブルの向かいに座る妻の顔をまじまじと見る。小ぢんまりとした真ん丸の顔にはシワが増え、年の割には毛量の多い髪にも白い筋が目立ってきた。心なしか、少し小さくなったようにも思う。
「何よ、気持ち悪いわねえ」
浦安の視線に気づき、妻はバツの悪そうな笑顔を向ける。
「いや、俺たちももう、結婚して30年になるんだなあと思ってさ」
「あら、結婚記念に何か買ってくれちゃう?」
「そうだな、何か欲しいものあるか?」
「う~ん急に言われてもねえ…」
妻は小首を傾げ、思案する。そして浦安を見つめ返し、目を細める。
「ねえ、温泉に行かない?ちょっと長めの休暇を取って。だってあなた、すごく疲れた顔してるから」
こんな時でも自分を気遣ってくれる妻の優しい言葉に、目頭が熱くなる。確かに自分は疲れている。だがこの事件さえ終われば、自分は辞表を出す。そして残りの人生を妻とゆっくり過ごしたいと思う。それを言えば、きっと妻は喜んでくれると思っている。だが、まだ言えない。全然目処が立たない状況で言ってもぬか喜びさせるだけだ。日々悪化する状況に、本当に終わりが来るのかと不安ばかりが募っている。
妻、君枝は若い頃、バリバリのヤンキーだった。当時流行りのクリクリの髪を金色に染め、バイクでブイブイいわしていた。そんな君枝と浦安と出合ったのは、浦安が君枝のチームを検挙した時だった。そのチームには薬物疑惑があり、抜き打ちで捕まえて持ち物検査をしたところ、案の定合成麻薬を所持していた。君枝の薬物判定は陽性だった。
浦安は親身になって君枝の更生の手助けをした。始めは浦安のことを親の敵でもあるかのように疎んじていた君枝も次第に浦安の懐の深さに絆され、懐くようになっていった。浦安の方も君枝が実は繊細で傷つきやすい娘であると分かり、いつしか女性として惹かれるようになっていた。だが警察官と被疑者は私的な接触を良しとされない。上司からは再三諌められた。そして君枝に前科がつき、浦安は選択を迫られた。警察官と前科者の交際が禁じられているわけではなかったが、昇進のための身辺調査には引っかかることになる。浦安は出世を諦め、君枝を取った。そして結婚し、一人の息子を授かった。
浦安が旅行に行くことを約束すると、君枝は喜び、それから喜々として自分の身の回りに起こったことを報告し始めた。それはいつものようにたわいない内容だったが、ある一つの報告が浦安を青ざめさせた。
「三階の西田さんの旦那さん、目から血を流したんですって。何かまた悪い感染症が流行ってるんじゃないかしら。怖いわ。あなたは大丈夫?」
浦安の住む分譲団地は禍津町の中ではないが、一山隔てて紫妙湖のすぐ南に位置している。ついにここまで来てしまったかと、ザワザワと心を掻き立てた。否が応でも明日からのお焚き火供養を成功させねば、と決意を新たにした。
「明日から五月山天冥を警護すると聞きましたが、一体どういうおつもりで?」
浦安はそれとは分からない程度に、鼻からため息を吐く。その事情は沖芝管理官の前で熱く語り、何とか最低限の人員を確保できたところなのに、ここでもかとうんざりした気持ちになる。
「朝霧調査員がどこかに行かれてしまい、四條畷が死んでしまって様子を見ているのかと。それでその間、こちらで出来ることをやろうと思ったんです」
そう前置きし、天冥から語られた内容を一から説明した。この夏から禍津町で起こっている事態を、陰陽道の力で沈めるという天冥に望みを託してみようと思った顛末を。室町は銀縁眼鏡を時折指でずり上げながら静かに聞いていたが、話し終える頃には口元に皮肉な笑みを浮かべていた。
「どうやらあなたは、五月山にすっかり洗脳されてしまったようだ」
「洗脳?まさか、そんなんじゃありません」
しばし、互いの視線をぶつけ合う。室町がこれ見よがしにため息をつく。
「紫妙湖で複数の遺体が上がったと聞きました。中には四條畷が死んでから殺されたと思われる遺体もあるとか。ということは、四條畷は犯人ではなかった、もしくは四條畷と共謀している犯人がいる、ということです。我々は当初の目算通り、五月山が怪しいと踏んでいます。なので勝手なことをされては困るのですよ」
「では、室長としてはこれからどのように調査を進めるおつもりなのですか?」
「我々は現在、セフィロトに踏み込む準備を進めています。浦安さん、あなたもこちらの仕事を手伝うことになっているのですから、それに同行していただかなくては。そんな得体の知れない儀式に関わっている場合ではないのですよ?」
この男は感情に左右されるタイプではない、そう判断して出来るだけ天冥の言葉を理論的に伝えたつもりだったが、どうやら室町はそれを得体の知れないものと一蹴する構えのようだ。浦安の心には、天冥が真実を告げていると伝わった。だがそれは所詮、信じるか信じないかという不確かなところに落ち着いてしまう。浦安は目の前のこの泰然自若な漢をどう説得しようかと思案した。
「私も人間の首が伸びるという事態を実際この目で見ました。経験則から言って、そんなことは通常あり得ないことです。あり得ないことだからこそ、あり得ないと思える解決策があるのではと思うんです。といっても古来日本ではモノノケ退治を陰陽師が請け負ってきたという歴史もあります。得体の知れないと一蹴するのは違うと思うんです」
精一杯の力説だったが、室町は鼻から侮蔑の息を吐く。
「あなたと議論するつもりはないのですが、まあいいでしょう。百歩譲って、陰陽師を名乗る五月山に何らかの特別な力があるとします。でもその力が人々を救う方向に向くという保証はどこにあるんです?将門やら結界やらともっともらしい偶像を担ぎ出すところなんてどこぞの霊感商法で問題視されているカルト教団と変わりないではありませんか。そうやって人心に惑わし、裏で人に害をもたらす何らかの薬物を蔓延させているとしたら?あなたはそれに加担することになるんですよ?」
まるで機械と喋っているようだと浦安は感じた。室町の言うことも一理あるのかもしれないが、その言葉は一向に心に響かない。
「では、天冥やセフィロトが害をなしているという証拠はあるんですか?それを示していただけるなら、私も考えを改めます」
「物的な証拠は今のところありません。ですが、あなたも朝霧と同席して聞いたでしょう。四條畷はある程度科学的に今起こっている現象について説明していました。そして、こちらの調べで四條畷もセフィロトに出入りしていたことは掴んでいます。なので、踏み込んで物的証拠を見つけるのです。警察だって百パーセント黒の状態で家宅捜索をするわけではないでしょう?何が見つかるか、それとも何も見つからないか、それは踏み込んでみければ分かりません。見つからないなら見つからないでそれは一歩先に進んだことになります。そう思いませんか?我々はセフィロトに内部調査の要請を出していますが、彼らは頑なに断ってきています。なので現在、令状を作成する段階に入っています。あなたにもそれに加わって欲しい、そう言っているのですよ、私は」
四條畷がセフィロトに出入りしていたことは初耳だったが、結局証拠は無いという。これ以上話しても平行線を辿るだけだろう。そう判断し、浦安は自分の決意を述べた。
「明日からの二週間は、例え免職させられたとしても、天冥の警護をするつもりです。私は警察官であり、市民を守る義務があります。室長の仰ることも分かりますが、それでは積極的な解決にならないと判断します。どうか二週間だけ自由にさせて下さい。お願いします!」
警察官というところを強調し、最後に深く頭を下げる。室町の口からは何の音も発されない。顔を上げると、鉄面皮が冷たく見据えていた。
「どうしてもと言うなら仕方ありません。ですが、あなたはそれでいいとして、他の部下の方々はどうなんです?本当にそれでいいと?」
弓削、遠藤、橋爪の顔が浮かぶ。彼らは自分に付いてくると言ってくれた。だがもし彼らの経歴に傷をつけることになるとしたら、本当にそれでいいんだろうか?一瞬、迷いが生じたが、いや待てよ、と、心の中で首を振る。目の前の男は公安調査庁の人間であり、自分たちとは本来管轄が違う。自分は沖芝管理官の許可を得ているのだ。もし後に警察庁から横槍が入るとしても、それはその時に考えればいいではないか。浦安は室町にしっかりとした視線を返しながら、一言、大丈夫です、と言ってその場を辞した。
その日は久々に妻と食事をした。急な帰宅の連絡だったが、ちゃんと一汁三菜の食事を用意してくれた。テーブルの向かいに座る妻の顔をまじまじと見る。小ぢんまりとした真ん丸の顔にはシワが増え、年の割には毛量の多い髪にも白い筋が目立ってきた。心なしか、少し小さくなったようにも思う。
「何よ、気持ち悪いわねえ」
浦安の視線に気づき、妻はバツの悪そうな笑顔を向ける。
「いや、俺たちももう、結婚して30年になるんだなあと思ってさ」
「あら、結婚記念に何か買ってくれちゃう?」
「そうだな、何か欲しいものあるか?」
「う~ん急に言われてもねえ…」
妻は小首を傾げ、思案する。そして浦安を見つめ返し、目を細める。
「ねえ、温泉に行かない?ちょっと長めの休暇を取って。だってあなた、すごく疲れた顔してるから」
こんな時でも自分を気遣ってくれる妻の優しい言葉に、目頭が熱くなる。確かに自分は疲れている。だがこの事件さえ終われば、自分は辞表を出す。そして残りの人生を妻とゆっくり過ごしたいと思う。それを言えば、きっと妻は喜んでくれると思っている。だが、まだ言えない。全然目処が立たない状況で言ってもぬか喜びさせるだけだ。日々悪化する状況に、本当に終わりが来るのかと不安ばかりが募っている。
妻、君枝は若い頃、バリバリのヤンキーだった。当時流行りのクリクリの髪を金色に染め、バイクでブイブイいわしていた。そんな君枝と浦安と出合ったのは、浦安が君枝のチームを検挙した時だった。そのチームには薬物疑惑があり、抜き打ちで捕まえて持ち物検査をしたところ、案の定合成麻薬を所持していた。君枝の薬物判定は陽性だった。
浦安は親身になって君枝の更生の手助けをした。始めは浦安のことを親の敵でもあるかのように疎んじていた君枝も次第に浦安の懐の深さに絆され、懐くようになっていった。浦安の方も君枝が実は繊細で傷つきやすい娘であると分かり、いつしか女性として惹かれるようになっていた。だが警察官と被疑者は私的な接触を良しとされない。上司からは再三諌められた。そして君枝に前科がつき、浦安は選択を迫られた。警察官と前科者の交際が禁じられているわけではなかったが、昇進のための身辺調査には引っかかることになる。浦安は出世を諦め、君枝を取った。そして結婚し、一人の息子を授かった。
浦安が旅行に行くことを約束すると、君枝は喜び、それから喜々として自分の身の回りに起こったことを報告し始めた。それはいつものようにたわいない内容だったが、ある一つの報告が浦安を青ざめさせた。
「三階の西田さんの旦那さん、目から血を流したんですって。何かまた悪い感染症が流行ってるんじゃないかしら。怖いわ。あなたは大丈夫?」
浦安の住む分譲団地は禍津町の中ではないが、一山隔てて紫妙湖のすぐ南に位置している。ついにここまで来てしまったかと、ザワザワと心を掻き立てた。否が応でも明日からのお焚き火供養を成功させねば、と決意を新たにした。
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