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第7章 因果
5 朝霧VS四條畷
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青井が手元に用意したカップにコーヒーを注ぐと、その香ばしい香りが浦安の鼻腔をついた。青井が角砂糖の入ったポットとコーヒーフレッシュを乗せた皿をテーブルの真ん中に置き、カチャカチャと各人の前にコーヒーカップを運ぶ。彼が4つ目のカップを浦安の隣りに置いた時、浦安は眉間にシワを寄せてあっと声を漏らした。
「悪いんだけど、青井君はちょっと場を外してもらえないか」
これから始まるであろう事件に関しての繊細なやり取りを一般人に聞かせるわけはいかないと思って言ったのだったが、朝霧はそれを制止し、
「いいじゃない、彼にいてもらっても」
と、青井の同席を許した。仕方なく、浦安はソファの左にズレて右側を空ける。青井はソファの右端に座った。朝霧はカップを鼻に寄せて香りを嗅ぎ、一口コーヒーを啜る。その表情には余裕の色を見て取れた。四條畷は真ん中に置かれた角砂糖ポットを取って中の小さな角砂糖を四粒も入れ、ぐるぐると神経質にカップを掻き回した。甘すぎるだろと心の中で突っ込みを入れた時、朝霧が聴取を始めた。
「さて、7月21日の正午頃のことなんですけどね、そこの彼が佐倉心晴という女子高生の遺体を発見したわけなんですが、その時刻、現場の周辺をウロウロしている男が目撃されてましてね、その男がこのシャツと同じ柄のシャツを着ていたらしいんです。この柄って結構珍しいよね?単刀直入に聞くけど、その目撃された人物って、あなたなのでは?」
朝霧が口火を切ったのを聞き、浦安はいよいよだと思った。相変わらず朝霧の聴取には遊びがない。四條畷の反応を見ると、彼はフンと鼻を鳴らし、
「その時間のことは警察に何度も話したはずだが?俺はその時、働いている塾でテスト答案の丸付けをしていた」
と、橋爪から聞いたことと同じことを言った。
「ええ、塾長もそれは認めてますね。でもね、四條畷さん、あなたの生徒が来るのは早くて夕方の5時、ちょおっと、仕事を始めるの早すぎません?こんな田舎ですからね、あなたのような優秀な先生を迎えるのも難しいでしょう。塾長があなたがいなくなっては困ると、嘘を言ってる可能性も十分あるんですよね。それとね、遺体が見つかったのがあくまで正午頃なのであって、犯行が行われたのはもっと前かもしれない。えーと、君、四條畷さんがここを出たのを当日見ました?」
朝霧が青井に向いて質問し、青井は見てないと言った。朝霧は頷き、また四條畷の方を向く。
「ということは、あなたを午前中に見たって言う人はいないということですよね。四條畷さん、あなた、当日の午前中は何してました?」
詰め方としては的を得ていると思う。だが、これくらいの尋問は本部の捜査員もしただろう。それに、この事件には明らかに不可解な点がある。検死結果では遺体の死亡推定時刻がその日の夜なのだ。つまり、青井が首の無い状態で遺体を見つけた時にはまだ生きていたことになる。その不可解なデータが捜査を混乱させ、結果的に四條畷を泳がせることになっているのだ。
フン!
浦安の位置でもはっきりと聞き取れるくらい大きな音で四條畷は鼻を鳴らした。口元にはあからさまに嘲笑が浮かんでいる。
「茶番は止めにしよう。そもそも、遺体の死亡推定時刻はいつだったんだ?」
浦安はその四條畷の問いに眉を上げた。佐倉心晴の遺体の死亡推定時刻については秘匿されているはずだ。なのに、この男はそれを知っている?
「ほお」
すぐ前では、朝霧が感嘆の笑みを漏らした。
「今、茶番と言いましたね。何が茶番なんです?あなたは、何を知っていると?」
「茶番と言ったのは、そもそも、その首無し事件とやらは殺人ではないってことだ。そんなこと、君も分かって言ってるんだろ?」
殺人ではない?それはまさにこの問答のコペルニクス的展開だった。だがその四條畷の言葉は、浦安の胸の底にしっくりと落ちた。まさにそこに、この禍津町で起こっている事件の本質がある気がした。
「どうやらあなたは、今起こっている現象のことをよく捉えておられるようだ。そうですね、まずじゃあ、僕から打ち明けましょう。僕はあなたを殺人の犯人とは思っていません。なのでこれは警察の尋問とは違う。僕はね、今この町で起こっている現象をどうしたら止めることができるのか、それを知りたいだけなんです。どうか、あなたの知っていることを全て教えてもらえませんか?」
「え?犯人と思っていない?」
浦安は自分が思っていた展開との違いに、思わず間に口を挟んでしまった。朝霧は浦安に向き、素っ頓狂な声を出した浦安の顔を指差して声を上げて笑う。
「まこっちゃ~ん!あんたそれでも刑事?だいたいさあ、もし彼が犯人なら、こんなシャツをあんな場所に置いておくわけないじゃん。もっと誰にも見つからない所で処分するでしょ?それにね、目撃情報の男は短髪だったんだよね。まあそれくらいはかつらで何とでもなるけど、僕は当日このシャツを着ていた男は四條畷さんではないと見て間違いないと思うね。ちなみに、そのシャツからは独特の洗剤の匂いがしてる。鑑識にかけてその物質を特定すれば、当日これを着ていた男も限定できてくるんじゃない?」
そういえば朝霧はやたらとこのシャツの匂いを嗅いでいた。それに目撃された男は短髪だと?浦安は自分が何かに化かされている気持ちになってきた。だが浦安にしても、朝霧と気持ちは同じだ。一つ一つの事件の犯人が知りたいというより、今は妖化現象というものがあるならその元凶を突き止めたいのだ。朝霧はそこにやはりこの男が絡んでいると見ているのか?浦安は四條畷の口元を見つめ、次に彼が何を言うのか注視した。四條畷の口元が、大きく歪む。
「ふん。そもそも今起こっている現象というのは、人の感情が狂うところから始まるんだよ」
吐き捨てるように発した四條畷の言葉に、浦安はハッとした。
「そういえばきのう、あんたはここ最近起こっている事件には間欠性爆発性という病気に似た、ホルモン異常が関わっていると言っていたね。あれから私も考えたんだが、ホルモン異常と言うならそのホルモンを調整する薬を使えばその妖化現象というのは抑えられるんじゃないのか?ほら、そういう病気の人が薬で症状を改善するように」
そう言った浦安に、四條畷は皮肉な笑みを向ける。
「じゃあ聞くが、そもそもホルモンとは何だ?」
四條畷に睨まれ、浦安は口を噤んでしまった。浦安はあまり学術的な知識には自信がない。ホルモンとは…学校で習った気もするが、これまでの日常でそんなことを考えたこともなかったので、定義的なことは完全に忘れている。浦安には四條畷と渡り合える前提知識さえも怪しいのだった。彼が言い淀むのを見て、朝霧が代わりに涼しい声で答える。
「ホルモンとは、豚や牛の内臓肉のことであーる。僕の知ってる店のもつ鍋は最高でね、今度みんなで一緒に行きません?」
人差し指を一本立て、得意げにそんなことを言う朝霧に、浦安はここは自分が突っ込みを入れるべきかどうか迷った。朝霧は場にいる三人の顔を見回し、誰からも反応が無いと見ると、ペロっと舌を出す。
「なーんてね。真面目に言うなら、ホルモン物質とは神経伝達物質のこと…ですかね?」
浦安はおおと眉を上げたが、四條畷はまたフンと鼻を鳴らす。
「まあ、高校生物の教師なら丸を付けるかも
しれんが、俺が採点するならバツだ。ホルモンとは主に内分泌臓器や組織でつくられる、生命機能を維持するための情報伝達物質のことだ。言葉の由来はギリシャ語の(興奮させる)という意味の言葉だが、人の興奮状態を促したり抑制したりする働きもある。ホルモン物質は百種類以上特定されているが、そのうちのドーパミンなんかは快楽物質とも言われ、過剰に分泌されたりすると依存症になったりもする。それを抑制するのがセロトニンという物質だが、これはこれで分泌異常が起こると間欠性爆発症、まあ暴力的になって犯罪衝動を制御できなくなったりするわけだ」
浦安は四條畷が語りだした話を茫洋とした思いで聞いていたが、犯罪という言葉を聞いた時に、こめかみにピクリと痙攣が走った気がした。朝霧も同じところで反応した。
「つまり今回の現象はホルモン異常が原因だと?そうなると、まこっちゃんが言うように薬で何とかこの現象を抑えることが出来るかもってなるよねえ?」
浦安は朝霧の言葉に、喉のつかえが取れたような気持ちで何度も首肯する。しかし、四條畷は眉間にシワを寄せ、横に何度も首を振って浦安とは真逆の反応を見せた。そしてポツリと言った。
「甘いな」
「悪いんだけど、青井君はちょっと場を外してもらえないか」
これから始まるであろう事件に関しての繊細なやり取りを一般人に聞かせるわけはいかないと思って言ったのだったが、朝霧はそれを制止し、
「いいじゃない、彼にいてもらっても」
と、青井の同席を許した。仕方なく、浦安はソファの左にズレて右側を空ける。青井はソファの右端に座った。朝霧はカップを鼻に寄せて香りを嗅ぎ、一口コーヒーを啜る。その表情には余裕の色を見て取れた。四條畷は真ん中に置かれた角砂糖ポットを取って中の小さな角砂糖を四粒も入れ、ぐるぐると神経質にカップを掻き回した。甘すぎるだろと心の中で突っ込みを入れた時、朝霧が聴取を始めた。
「さて、7月21日の正午頃のことなんですけどね、そこの彼が佐倉心晴という女子高生の遺体を発見したわけなんですが、その時刻、現場の周辺をウロウロしている男が目撃されてましてね、その男がこのシャツと同じ柄のシャツを着ていたらしいんです。この柄って結構珍しいよね?単刀直入に聞くけど、その目撃された人物って、あなたなのでは?」
朝霧が口火を切ったのを聞き、浦安はいよいよだと思った。相変わらず朝霧の聴取には遊びがない。四條畷の反応を見ると、彼はフンと鼻を鳴らし、
「その時間のことは警察に何度も話したはずだが?俺はその時、働いている塾でテスト答案の丸付けをしていた」
と、橋爪から聞いたことと同じことを言った。
「ええ、塾長もそれは認めてますね。でもね、四條畷さん、あなたの生徒が来るのは早くて夕方の5時、ちょおっと、仕事を始めるの早すぎません?こんな田舎ですからね、あなたのような優秀な先生を迎えるのも難しいでしょう。塾長があなたがいなくなっては困ると、嘘を言ってる可能性も十分あるんですよね。それとね、遺体が見つかったのがあくまで正午頃なのであって、犯行が行われたのはもっと前かもしれない。えーと、君、四條畷さんがここを出たのを当日見ました?」
朝霧が青井に向いて質問し、青井は見てないと言った。朝霧は頷き、また四條畷の方を向く。
「ということは、あなたを午前中に見たって言う人はいないということですよね。四條畷さん、あなた、当日の午前中は何してました?」
詰め方としては的を得ていると思う。だが、これくらいの尋問は本部の捜査員もしただろう。それに、この事件には明らかに不可解な点がある。検死結果では遺体の死亡推定時刻がその日の夜なのだ。つまり、青井が首の無い状態で遺体を見つけた時にはまだ生きていたことになる。その不可解なデータが捜査を混乱させ、結果的に四條畷を泳がせることになっているのだ。
フン!
浦安の位置でもはっきりと聞き取れるくらい大きな音で四條畷は鼻を鳴らした。口元にはあからさまに嘲笑が浮かんでいる。
「茶番は止めにしよう。そもそも、遺体の死亡推定時刻はいつだったんだ?」
浦安はその四條畷の問いに眉を上げた。佐倉心晴の遺体の死亡推定時刻については秘匿されているはずだ。なのに、この男はそれを知っている?
「ほお」
すぐ前では、朝霧が感嘆の笑みを漏らした。
「今、茶番と言いましたね。何が茶番なんです?あなたは、何を知っていると?」
「茶番と言ったのは、そもそも、その首無し事件とやらは殺人ではないってことだ。そんなこと、君も分かって言ってるんだろ?」
殺人ではない?それはまさにこの問答のコペルニクス的展開だった。だがその四條畷の言葉は、浦安の胸の底にしっくりと落ちた。まさにそこに、この禍津町で起こっている事件の本質がある気がした。
「どうやらあなたは、今起こっている現象のことをよく捉えておられるようだ。そうですね、まずじゃあ、僕から打ち明けましょう。僕はあなたを殺人の犯人とは思っていません。なのでこれは警察の尋問とは違う。僕はね、今この町で起こっている現象をどうしたら止めることができるのか、それを知りたいだけなんです。どうか、あなたの知っていることを全て教えてもらえませんか?」
「え?犯人と思っていない?」
浦安は自分が思っていた展開との違いに、思わず間に口を挟んでしまった。朝霧は浦安に向き、素っ頓狂な声を出した浦安の顔を指差して声を上げて笑う。
「まこっちゃ~ん!あんたそれでも刑事?だいたいさあ、もし彼が犯人なら、こんなシャツをあんな場所に置いておくわけないじゃん。もっと誰にも見つからない所で処分するでしょ?それにね、目撃情報の男は短髪だったんだよね。まあそれくらいはかつらで何とでもなるけど、僕は当日このシャツを着ていた男は四條畷さんではないと見て間違いないと思うね。ちなみに、そのシャツからは独特の洗剤の匂いがしてる。鑑識にかけてその物質を特定すれば、当日これを着ていた男も限定できてくるんじゃない?」
そういえば朝霧はやたらとこのシャツの匂いを嗅いでいた。それに目撃された男は短髪だと?浦安は自分が何かに化かされている気持ちになってきた。だが浦安にしても、朝霧と気持ちは同じだ。一つ一つの事件の犯人が知りたいというより、今は妖化現象というものがあるならその元凶を突き止めたいのだ。朝霧はそこにやはりこの男が絡んでいると見ているのか?浦安は四條畷の口元を見つめ、次に彼が何を言うのか注視した。四條畷の口元が、大きく歪む。
「ふん。そもそも今起こっている現象というのは、人の感情が狂うところから始まるんだよ」
吐き捨てるように発した四條畷の言葉に、浦安はハッとした。
「そういえばきのう、あんたはここ最近起こっている事件には間欠性爆発性という病気に似た、ホルモン異常が関わっていると言っていたね。あれから私も考えたんだが、ホルモン異常と言うならそのホルモンを調整する薬を使えばその妖化現象というのは抑えられるんじゃないのか?ほら、そういう病気の人が薬で症状を改善するように」
そう言った浦安に、四條畷は皮肉な笑みを向ける。
「じゃあ聞くが、そもそもホルモンとは何だ?」
四條畷に睨まれ、浦安は口を噤んでしまった。浦安はあまり学術的な知識には自信がない。ホルモンとは…学校で習った気もするが、これまでの日常でそんなことを考えたこともなかったので、定義的なことは完全に忘れている。浦安には四條畷と渡り合える前提知識さえも怪しいのだった。彼が言い淀むのを見て、朝霧が代わりに涼しい声で答える。
「ホルモンとは、豚や牛の内臓肉のことであーる。僕の知ってる店のもつ鍋は最高でね、今度みんなで一緒に行きません?」
人差し指を一本立て、得意げにそんなことを言う朝霧に、浦安はここは自分が突っ込みを入れるべきかどうか迷った。朝霧は場にいる三人の顔を見回し、誰からも反応が無いと見ると、ペロっと舌を出す。
「なーんてね。真面目に言うなら、ホルモン物質とは神経伝達物質のこと…ですかね?」
浦安はおおと眉を上げたが、四條畷はまたフンと鼻を鳴らす。
「まあ、高校生物の教師なら丸を付けるかも
しれんが、俺が採点するならバツだ。ホルモンとは主に内分泌臓器や組織でつくられる、生命機能を維持するための情報伝達物質のことだ。言葉の由来はギリシャ語の(興奮させる)という意味の言葉だが、人の興奮状態を促したり抑制したりする働きもある。ホルモン物質は百種類以上特定されているが、そのうちのドーパミンなんかは快楽物質とも言われ、過剰に分泌されたりすると依存症になったりもする。それを抑制するのがセロトニンという物質だが、これはこれで分泌異常が起こると間欠性爆発症、まあ暴力的になって犯罪衝動を制御できなくなったりするわけだ」
浦安は四條畷が語りだした話を茫洋とした思いで聞いていたが、犯罪という言葉を聞いた時に、こめかみにピクリと痙攣が走った気がした。朝霧も同じところで反応した。
「つまり今回の現象はホルモン異常が原因だと?そうなると、まこっちゃんが言うように薬で何とかこの現象を抑えることが出来るかもってなるよねえ?」
浦安は朝霧の言葉に、喉のつかえが取れたような気持ちで何度も首肯する。しかし、四條畷は眉間にシワを寄せ、横に何度も首を振って浦安とは真逆の反応を見せた。そしてポツリと言った。
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