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第4章 炎上
10 工場爆破
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七月も残り僅かだが、日はまだ長く15時を過ぎてもやや西に傾いた太陽は燦々と顔面を照りつけている。ノワールから飛び出した七人は車の通りがないのをいいことに車道に出て西の斜面に沿って張られたガードレールに身を乗り出しながら横一列に並んでいた。眼下には周囲を山に囲われた町が、濃淡ある緑の中を鱗をきらめかせながら泳ぐ魚のように、点在する家々の屋根を銀色に光らせて広がっている。そのちょうど真ん中辺りから黒煙がモウモウと立ち昇り、北側に流れて夕刻の黄色みを帯び出した空を濁らせていた。
「なあ、あそこって久遠寺の辺りじゃないか?」
住人たちはしばらく感嘆とも悲嘆とも取れる声を発して立ち竦んでいたが、やがて弾正が朱美の方を向いて言った。久遠寺とは確か朱美が働くバーku-onのオーナーが住職をしている寺だ。弓削は酔った頭を何とかフル回転させながら、今自分がどう行動するべきかを考えていた。心情的にはすぐにここを駆け下りて現場へ急行したい。だが町には警察庁本部の刑事たちが大勢いるはずで、自分は現状ノワールの潜入捜査を仰せつかっている。考えている間にも、サイレンと鐘を鳴り響かせながら消防車が北から南からと集まってくる。北側には町役場と並んで禍津町の消防分署もあり、そこから駆けつけたのだろう。南からはK市からの応援部隊だ。
「今オーナーに電話したんだけどさ、寺のすぐ北にある工場が爆発したみたいよ。寺は何とか無事みたい」
朱美が安堵の色を浮かべて報告する。が、それを聞いて弾正は顔色を変える。
「おい、寺の北の工場って、アキさんが働いてるとこなんじゃ…?」
それを聞き、朱美の顔も曇る。そして全員の視線が弾正に集まる。
「え、アキさん、て?」
理由がわからず弓削が聞くと、
「3号室の三国明彦さんのことっす。今朝も早くから工場に出てるっすよ」
と、草太が普段よりワントーン高めに説明する。
「おい誰か、アキさんに電話…」
「ちょっと待って!」
血相を変えて叫びかけた弾正を紬が止める。そして、坂の下を凝視して指差した。そこには坂をゆっくりと登ってくる二人の男の姿があった。どうやら一人はびっこを引いているらしく、もう一人の男の肩に捕まっている。
「アキさん!」
弾正が駆け下り、肩を貸している方の男とやり取りしてから、自分の肩をもう一人の男に貸す。そして一緒に登り、やがて三人はノワールの前に到着する。負傷している真ん中の男は頭から血を流している。髪の色は金髪で、弓削はその顔に見覚えがあった。浦安の呼びかけでこの前集まって飲んだ時、速水が見せてくれたしょう油直飲み動画の男だ。テレビのニュースではぼかしが入っていたが、あの動画ではバッチリ顔が映っていた。
「ちょっと!怪我してんじゃない!こんなとこに来てないで、まずは救急車でしょ?」
朱美が負傷の男を見て声を荒げる。それを聞いてもう一人の男は困った顔をし、弾正が朱美を制してノワールの中へと歩を進める。
「話は後だ!まずはこいつを休ませる。草太、アキさんと代わってくれ!」
「分かったっす!」
草太がアキさんと呼ばれた男に代わって肩をかし、男はノワールの中に駆け入っていく。おそらく3号室の自分の部屋へ布団の用意をしに行ったと思われた。金髪の男は苦しそうに顔を歪め、息も絶え絶えだ。左右を支えてもらいながら、ノワールの中へと入っていく。
弓削は三人に続いてノワールに入っていく住人たちの背を見つめながら、自分が本当にここにいていいのか誰かに聞かねばと思った。普段の業態ならまずは直属の上司である浦安に指示を仰ぐ。だが浦安は表向きは謹慎中で、弓削自身は公安調査庁の配下で動いている。本来は朝霧か、刑事課長の岩永に連絡を入れるべきだった。朝霧はどうせペン経由で盗聴しているので、弓削はまず浦安に電話することにした。隠密行動を組織に悟られない選択を選んだ。
スマホを見ると、朝霧から状況を報告せよとのメール。それは浦安への電話で兼ねられると、浦安の番号を押す。数コール後、浦安の低い声が聞こえた。息が少し上がっている。どうやら急いで歩いているらしい。
『どうした?そっちでも何かあったか』
そっちでもと言うことは火事のことは知っているのだろう。弓削は浦安に今どこにいるのか聞く。
『生徒たちの担任を学校の外れに呼び出して話を聞いていたんだが、さっき橋爪から連絡があって町の工場が爆発したってんで俺も一目現場を見ようと向かったんだが、捜査員が多くて誰にも見られない場所に移動中だ』
橋爪の名前が出てチクッと胸を疼かせた。彼は禍津町内で地取り(事件の周辺を捜査すること)を行っているはずで、その最中に火事に出くわしたのだろう。弓削は彼と同じ現場を見ていることに少し心が湧き立った。弓削は高瀬陽翔と思われる男が負傷してノワールに入ったことを報告した。浦安の息を飲む気配がし、
『分かった。俺はこの後橋爪から現場の報告を聞き、後でそっちに合流しようと思う。弓削はそのままそこで情報を収集してくれ』
と言って通話を終了させた。きのうまでの退屈な捜査とは打って変わり、自分の周辺で事態が急転しているような気がして弓削はさっきまでの酔った頭をいい方向に高揚させていた。
ノワールに戻って3号室を覗くと、金髪男が敷布団の上に寝かせられている。朱美が氷を入れた洗面器に水を張ってタオルを浸らせ、高瀬と思われる男の顔を拭いていた。傍らには三国が心配そうに男の顔を覗きこんでいる。弾正以下他の住人の姿はそこにはなかった。
ダイニングに戻ると、弾正、乃愛、駿佑、紬がそれぞれ元の位置に座っている。草太はこちらに背を向けてキッチンで何か作業をしている。さっきまでの明るい雰囲気は一変し、重い空気が部屋を包む。弓削もさっきまで座っていた位置に腰を下ろした。
「あんた、警察に報告したのか?」
弾正が斜め前からジロリと睨む。その鋭利な視線に一瞬怯む。
「え?あ、か、火事のね、状況を聞いてたの」
「で、どうだって?」
「え、ああ、えーと、まだ発生して間がないでしょ?状況把握はまだ出来てないみたい」
「そうか」
弾正はそこまで聞き、手元の缶を忌々しそうにグイッと空けた。他の人間もその様子を伺いながら、手元の飲み物にゆっくり手を付けたりしている。弓削にしてみればなぜ高瀬がこの場に来たのか、把握する必要がある。言葉を精査し、弾正に向く。
「ねえ、さっきの金髪の男の子、何であんな怪我を?そして何で病院に連れて行かないの?」
その質問に、弾正は眉間に深いシワを作り、うーんと低く唸った。そして弓削の方を向き、
「あんた、ここで聞いたことを黙っていられるか?」
と、まぶたを狭めた真剣な眼差しで聞く。さっきまで能天気に飲んでいた顔と全く違い、凛厳とした顔に生唾を飲む。黙るも何も、自分はここに潜入に来ているのだ。今この時の会話もすでに朝霧に筒抜けになっている。弓削も腹を決め、任務に忠実であろうと弾正の目を見ながらゆっくりと頷いた。それを見て弾正は重い口を開く。
「俺もよくは分からないんだが、どうやらあの坊やが工場を爆破させたらしい。工場と心中するつもりだったんだろう。現場で倒れていたところをアキさんが連れ出したんだ。別に匿うつもりで連れて来たんじゃない。落ち着いて話を聞いてやりたい、アキさんにそう頼まれ、俺も手を貸した」
「え、工場を、爆破…?」
「俺も詳しいことは分からん。だがそれが病院に連れて行けない理由だ」
弾正はそこまで言うと草太の方を向き、ウイスキーのロックを作ってくれと頼んだ。草太がはいと言って冷蔵庫を開ける。
「そんな…無責任なこと言ってる場合!?どんな罪を犯そうが、今は匿うよりも怪我の治療が優先でしょ?すぐに救急車を呼ぶべきよ!」
弓削の頭に血が上る。高瀬の状態はどう見ても危険だ。怪我の治療より犯罪の隠匿をしようという軽率な判断に腹が立った。弾正は弓削の鋭い視線を真っ向から受けながらも口を固く結んでいたが、草太からウイスキーのロックを受け取るとそれをカラカラと振って鳴らし、中の茶色い液体をグイッと喉に流し込んだ。そしてまた氷をカラカラ鳴らしてその中を見つめながら、ウイスキーで湿らせた口を開いた。
「あいつはおそらくもう、普通の病院では治せない」
「なあ、あそこって久遠寺の辺りじゃないか?」
住人たちはしばらく感嘆とも悲嘆とも取れる声を発して立ち竦んでいたが、やがて弾正が朱美の方を向いて言った。久遠寺とは確か朱美が働くバーku-onのオーナーが住職をしている寺だ。弓削は酔った頭を何とかフル回転させながら、今自分がどう行動するべきかを考えていた。心情的にはすぐにここを駆け下りて現場へ急行したい。だが町には警察庁本部の刑事たちが大勢いるはずで、自分は現状ノワールの潜入捜査を仰せつかっている。考えている間にも、サイレンと鐘を鳴り響かせながら消防車が北から南からと集まってくる。北側には町役場と並んで禍津町の消防分署もあり、そこから駆けつけたのだろう。南からはK市からの応援部隊だ。
「今オーナーに電話したんだけどさ、寺のすぐ北にある工場が爆発したみたいよ。寺は何とか無事みたい」
朱美が安堵の色を浮かべて報告する。が、それを聞いて弾正は顔色を変える。
「おい、寺の北の工場って、アキさんが働いてるとこなんじゃ…?」
それを聞き、朱美の顔も曇る。そして全員の視線が弾正に集まる。
「え、アキさん、て?」
理由がわからず弓削が聞くと、
「3号室の三国明彦さんのことっす。今朝も早くから工場に出てるっすよ」
と、草太が普段よりワントーン高めに説明する。
「おい誰か、アキさんに電話…」
「ちょっと待って!」
血相を変えて叫びかけた弾正を紬が止める。そして、坂の下を凝視して指差した。そこには坂をゆっくりと登ってくる二人の男の姿があった。どうやら一人はびっこを引いているらしく、もう一人の男の肩に捕まっている。
「アキさん!」
弾正が駆け下り、肩を貸している方の男とやり取りしてから、自分の肩をもう一人の男に貸す。そして一緒に登り、やがて三人はノワールの前に到着する。負傷している真ん中の男は頭から血を流している。髪の色は金髪で、弓削はその顔に見覚えがあった。浦安の呼びかけでこの前集まって飲んだ時、速水が見せてくれたしょう油直飲み動画の男だ。テレビのニュースではぼかしが入っていたが、あの動画ではバッチリ顔が映っていた。
「ちょっと!怪我してんじゃない!こんなとこに来てないで、まずは救急車でしょ?」
朱美が負傷の男を見て声を荒げる。それを聞いてもう一人の男は困った顔をし、弾正が朱美を制してノワールの中へと歩を進める。
「話は後だ!まずはこいつを休ませる。草太、アキさんと代わってくれ!」
「分かったっす!」
草太がアキさんと呼ばれた男に代わって肩をかし、男はノワールの中に駆け入っていく。おそらく3号室の自分の部屋へ布団の用意をしに行ったと思われた。金髪の男は苦しそうに顔を歪め、息も絶え絶えだ。左右を支えてもらいながら、ノワールの中へと入っていく。
弓削は三人に続いてノワールに入っていく住人たちの背を見つめながら、自分が本当にここにいていいのか誰かに聞かねばと思った。普段の業態ならまずは直属の上司である浦安に指示を仰ぐ。だが浦安は表向きは謹慎中で、弓削自身は公安調査庁の配下で動いている。本来は朝霧か、刑事課長の岩永に連絡を入れるべきだった。朝霧はどうせペン経由で盗聴しているので、弓削はまず浦安に電話することにした。隠密行動を組織に悟られない選択を選んだ。
スマホを見ると、朝霧から状況を報告せよとのメール。それは浦安への電話で兼ねられると、浦安の番号を押す。数コール後、浦安の低い声が聞こえた。息が少し上がっている。どうやら急いで歩いているらしい。
『どうした?そっちでも何かあったか』
そっちでもと言うことは火事のことは知っているのだろう。弓削は浦安に今どこにいるのか聞く。
『生徒たちの担任を学校の外れに呼び出して話を聞いていたんだが、さっき橋爪から連絡があって町の工場が爆発したってんで俺も一目現場を見ようと向かったんだが、捜査員が多くて誰にも見られない場所に移動中だ』
橋爪の名前が出てチクッと胸を疼かせた。彼は禍津町内で地取り(事件の周辺を捜査すること)を行っているはずで、その最中に火事に出くわしたのだろう。弓削は彼と同じ現場を見ていることに少し心が湧き立った。弓削は高瀬陽翔と思われる男が負傷してノワールに入ったことを報告した。浦安の息を飲む気配がし、
『分かった。俺はこの後橋爪から現場の報告を聞き、後でそっちに合流しようと思う。弓削はそのままそこで情報を収集してくれ』
と言って通話を終了させた。きのうまでの退屈な捜査とは打って変わり、自分の周辺で事態が急転しているような気がして弓削はさっきまでの酔った頭をいい方向に高揚させていた。
ノワールに戻って3号室を覗くと、金髪男が敷布団の上に寝かせられている。朱美が氷を入れた洗面器に水を張ってタオルを浸らせ、高瀬と思われる男の顔を拭いていた。傍らには三国が心配そうに男の顔を覗きこんでいる。弾正以下他の住人の姿はそこにはなかった。
ダイニングに戻ると、弾正、乃愛、駿佑、紬がそれぞれ元の位置に座っている。草太はこちらに背を向けてキッチンで何か作業をしている。さっきまでの明るい雰囲気は一変し、重い空気が部屋を包む。弓削もさっきまで座っていた位置に腰を下ろした。
「あんた、警察に報告したのか?」
弾正が斜め前からジロリと睨む。その鋭利な視線に一瞬怯む。
「え?あ、か、火事のね、状況を聞いてたの」
「で、どうだって?」
「え、ああ、えーと、まだ発生して間がないでしょ?状況把握はまだ出来てないみたい」
「そうか」
弾正はそこまで聞き、手元の缶を忌々しそうにグイッと空けた。他の人間もその様子を伺いながら、手元の飲み物にゆっくり手を付けたりしている。弓削にしてみればなぜ高瀬がこの場に来たのか、把握する必要がある。言葉を精査し、弾正に向く。
「ねえ、さっきの金髪の男の子、何であんな怪我を?そして何で病院に連れて行かないの?」
その質問に、弾正は眉間に深いシワを作り、うーんと低く唸った。そして弓削の方を向き、
「あんた、ここで聞いたことを黙っていられるか?」
と、まぶたを狭めた真剣な眼差しで聞く。さっきまで能天気に飲んでいた顔と全く違い、凛厳とした顔に生唾を飲む。黙るも何も、自分はここに潜入に来ているのだ。今この時の会話もすでに朝霧に筒抜けになっている。弓削も腹を決め、任務に忠実であろうと弾正の目を見ながらゆっくりと頷いた。それを見て弾正は重い口を開く。
「俺もよくは分からないんだが、どうやらあの坊やが工場を爆破させたらしい。工場と心中するつもりだったんだろう。現場で倒れていたところをアキさんが連れ出したんだ。別に匿うつもりで連れて来たんじゃない。落ち着いて話を聞いてやりたい、アキさんにそう頼まれ、俺も手を貸した」
「え、工場を、爆破…?」
「俺も詳しいことは分からん。だがそれが病院に連れて行けない理由だ」
弾正はそこまで言うと草太の方を向き、ウイスキーのロックを作ってくれと頼んだ。草太がはいと言って冷蔵庫を開ける。
「そんな…無責任なこと言ってる場合!?どんな罪を犯そうが、今は匿うよりも怪我の治療が優先でしょ?すぐに救急車を呼ぶべきよ!」
弓削の頭に血が上る。高瀬の状態はどう見ても危険だ。怪我の治療より犯罪の隠匿をしようという軽率な判断に腹が立った。弾正は弓削の鋭い視線を真っ向から受けながらも口を固く結んでいたが、草太からウイスキーのロックを受け取るとそれをカラカラと振って鳴らし、中の茶色い液体をグイッと喉に流し込んだ。そしてまた氷をカラカラ鳴らしてその中を見つめながら、ウイスキーで湿らせた口を開いた。
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