8 / 144
第1章 始動
5 禍津町の呪いの家
しおりを挟む
穂乃香の依頼内容はおそらく行方不明の友達二人を探して欲しいというものだろう。それぞれの家族からは警察に捜索願いが出されているというが、さすがに高校生の女の子が十日近くも家を空けるというのはどう考えても非常事態だ。しかも二人も。そう考えると、穂乃香が巷を賑わせている連続殺人事件と結びつけるのも頷ける。人は防衛本能の一貫として、極度の不安に襲われると最悪の事態を思い描き、避難訓練さながら、最も酷い結末に少しでも慣れておこうとするものだ。草太はもう一度最初から経緯を聞いてノートに書き留めながら、鎮痛な面持ちで語る少女の心持ちを慮った。
「穂乃香ちゃんはその行方不明の二人とは結構仲良かったのかな?」
こうやってわざわざ探偵事務所に訪ねてくるくらいだから聞くまでもないことだったが、少女はこの質問には目を伏せ、少し言い淀んだ。そしておもむろに顔を上げ、
「実は二人と少し前に喧嘩しちゃって、いつもは三人でよく一緒にいるんですけど、ここ最近は私だけ別行動でした」
と、悲しげにまつ毛を伏せた。
「そうなんだ。じゃあ、二人がいなくなった日のことは詳しく分からない?」
「あ、ええと…これは別のクラスメイトから聞いたんですけど、陽菜はずっと何かを怖がってて、それで11日に一人でお留守番する日の夜に心晴も家に呼んでたらしいんです。でも心晴は当日、学校には来なくて…」
「それでコハルちゃんは11 日から、ヒナちゃんは次の日には行方不明になったんだったね。その、ヒナちゃんが怖がってたっていうのは、何に怖がってたのか分かってるのかな?」
そこで穂乃香はコクンと生唾を飲み、詰まった息を整えるようにコーヒーのグラスを取った。水滴で一度手を滑らせ、慌てて両手で包み込んでから、一口飲むとホッと息を吐く。そしてまた草太の方に真摯な目を向けて語り出した。
「二人は都市伝説が好きで、YourTubeとかでそういう動画をよく観てたんです。私はそれほど好きじゃなかったけど、二人と一緒にいたかったからいつも話を合わせてました。そしてある日、陽菜が禍津町にある呪いの家に行こうって言い出したんです。心晴は乗り気だったけど、私はそういうのはちょっと怖くて…行きたくないって言うと陽菜が、あんたの家が一番近いのにって怒って、その辺から二人は何だか私と余所余所しくなって、二人は実際に行ったらしいんですけど、私は一緒に行かなかった負い目から二人から離れて行動するようになったんです」
「そっか、それは寂しかったね。で、二人がその…呪いの家?に行ったのは確かなんだね?」
「はい。で、その日から二人は何かに怯えるようになったらしくて…これは二人が行方不明になった後でクラスメイトたちが噂してるのを聞いたんですけど、何か、幽霊に襲われるって言ってたらしくて……」
穂乃香はそこまで言うとグッと目を見開き、草太の方へ身を乗り出した。
「これはきっと呪いなんです!あんな…あんな呪いの家なんかに肝試しに行ったから!」
最初、二人の行方不明は連続殺人事件と関連があるみたいなことを匂わせていたけど、急に話はオカルティックな方向へ進み出し、穂乃香の圧に草太は上体を仰け反らせた。連続殺人と呪いは関係ないないだろう、と、エキセントリックな言動をする少女を不安気に見る。
「ちょっと待って、呪いの家って……何か映画でそんなのあったけど、二人の行方不明と結びつけるのはちょっと突飛すぎるんじゃないかなあ?」
「ですよね、こんな話しても誰にも信じてもらえないと思うし…だから、ここに来たんです」
またソファに腰を沈めた少女の鎮痛な面持ちを見て、言動はともかく、友達のことを心配しているのは本当のようだと信用する。草太はその気持ちにはちゃんと向き合ってあげようと思い直した…のだったが…
「その呪いの家ってこの禍津町にあるんです。きっとそこに陽菜と心晴がいなくなった手掛かりがあると思うんですけど、一人で行くのは怖くて…ここ、何でも屋さんなんですよね?今からそこに私と一緒に行ってもらえませんか?」
そこまで聞いて、草太はガクッと気持ちを上滑りさせた。この少女も例に漏れず一乗寺探偵事務所を何でも屋と思ってやって来たのだ。事件を解決して欲しいんじゃない。
「なるほどなるほど、まあ…妥当な選択ではあるかな」
結局いつものゴミ案件と変わりないことに今回は少し安堵した。行方不明の二人はきっと警察が捜査してるだろうし、少女としては居ても立っても居られない気持ちから行動を起こそうとしているのだ。そんな家に行っても何も見つからないだろうが、この傷心の少女がそれで納得するならやってあげてもいいかと思った。そのくらいのことなら一乗寺の手を煩わせることもない。
「うん、分かったよ。で、その呪いの家の場所って分かってるの?」
「はい。それは調べて来ました。二年前に一家惨殺事件のあった家です」
穂乃香は手帳に書いた住所をまるで水戸黄門の印籠を見せるように草太の目の前に掲げた。女子高生らしくない達筆な文字が踊っていた。
二年前の一家惨殺事件……
草太はその事件のことを知らなかった。綿パンのポケットからスマホを取り出し、「禍津町、一家惨殺事件」と打って調べてみる。まとめ記事によると、鮫島という家の夫婦と中学生の娘が殺害されたらしい。犯人はすでに逮捕されており、見つかった時は精神錯乱状態だったという。動機ははっきりしなかったが犯人は捕まったため、事件の捜査としてはそこで終了している。犯人は草太と同じくらいの二十代前半の男性で、三日くらい徹夜したような視点の定まらない暗い目をした顔写真が添付されていてた。
「よし!じゃあ行ってみますか!」
草太がスマホの記事を読み終わるまで不安そうな目で見守っていた穂乃香は、その草太の言葉でパッと花開いたように微笑むと、スックと立ち上がってよろしくお願いしますとまた深々と頭を下げ、再び髪の右側をコーヒーで濡らした。
メゾン・ド・ノワールの後方の東側は山の斜面になっていて、その先は山々の尾根が連なっている。西側には高台を蛇行しながら降りる道路があり、降り切るとすぐにローカル線の宇根野駅がある。そのローカル線は都会を始点とする私鉄沿線の一つの路線の中程の駅に乗り上げる形で分岐しており、間隔の狭い十三の駅の真ん中やや終点側から「源の鳥居」「宇根野」「山神」と三つ並ぶ駅が禍津町の中にある。禍津町は人口こそ少ないが、面積は都会の市の一つ分くらいはあった。そして件の家は源の鳥居駅の西側に歩いて十分ほどの距離にあった。
(昼までには戻って来れるかな…)
草太はスマホの時刻で9時過ぎなのを確かめ、ノワールを出た。狭くて急な斜面を、ともすれば大股になるのを着地した足を踏ん張って小股にする。一人の時は走る手前くらいのスピードでテクテク降りるのだが、今日は後ろから付いてくる少女を気遣ってできるだけスピードを殺した。時々振り返ると、白いワンピースが照りつける太陽光を反射して瞳を刺した。周囲の草むらから一定の高音で鳴き続ける虫の声が、アブラゼミのジージーという音と混ざり合って煩かった。
宇根野駅まで着くと隣りの源の鳥居までの切符を二枚買い、一枚を穂乃香に渡す。
「あ、私、払います」
「いいのいいの、どうせ経費としてもらうから」
今回の依頼は経費どころか探偵助手のバイト代も出るかどうか微妙なところだが、傷心の高校生を何とか元気づけてやりたく、また出来るだけ涼しく移動させてやりたかった。
このローカル線の禍津町とK市の境界付近には清和源氏発祥の地とされる神社があるのだが、源の鳥居駅東側にも源氏由来の神社があったらしい。だがかなり昔の土砂崩れによって社屋は埋まり、今は駅の東にポツンと鳥居だけが残され、他には特筆すべきものは何もない。西側は全体的にのんびりした田園風景が広がっている。駅舎も何もない駅を西に出ると、両側を田んぼに挟まれた舗装道路を真っすぐ歩いていく。この駅を出た時点から穂乃香が前に立って草太を誘導したが、まるで例の家がどこにあるか知っているように確かな足取りで進んでいた。
青々と広がる田んぼに風が渡り、海原の波のように稲を揺らす。湿気を多く含んだ風は生温く、肌にまとわりついて照りつける日射しの暑さを増し、涼風とは程遠かった。なのに、少女の言う呪いの家が近づいてくると、西から吹く風にひんやりとした冷気が感じられた。その冷気は木々の出す新鮮な空気が心地よいという類のものではなく、物理的というより心理的な、例えば葬式で斎場に向かうときみたいな心を冷やすような感覚に似て、歩くにつれてそれが強くなっていくのを感じていた。激しい蝉しぐれが、良くない所に向かっている自分に警鐘を鳴らしているようだった。
「穂乃香ちゃんはその行方不明の二人とは結構仲良かったのかな?」
こうやってわざわざ探偵事務所に訪ねてくるくらいだから聞くまでもないことだったが、少女はこの質問には目を伏せ、少し言い淀んだ。そしておもむろに顔を上げ、
「実は二人と少し前に喧嘩しちゃって、いつもは三人でよく一緒にいるんですけど、ここ最近は私だけ別行動でした」
と、悲しげにまつ毛を伏せた。
「そうなんだ。じゃあ、二人がいなくなった日のことは詳しく分からない?」
「あ、ええと…これは別のクラスメイトから聞いたんですけど、陽菜はずっと何かを怖がってて、それで11日に一人でお留守番する日の夜に心晴も家に呼んでたらしいんです。でも心晴は当日、学校には来なくて…」
「それでコハルちゃんは11 日から、ヒナちゃんは次の日には行方不明になったんだったね。その、ヒナちゃんが怖がってたっていうのは、何に怖がってたのか分かってるのかな?」
そこで穂乃香はコクンと生唾を飲み、詰まった息を整えるようにコーヒーのグラスを取った。水滴で一度手を滑らせ、慌てて両手で包み込んでから、一口飲むとホッと息を吐く。そしてまた草太の方に真摯な目を向けて語り出した。
「二人は都市伝説が好きで、YourTubeとかでそういう動画をよく観てたんです。私はそれほど好きじゃなかったけど、二人と一緒にいたかったからいつも話を合わせてました。そしてある日、陽菜が禍津町にある呪いの家に行こうって言い出したんです。心晴は乗り気だったけど、私はそういうのはちょっと怖くて…行きたくないって言うと陽菜が、あんたの家が一番近いのにって怒って、その辺から二人は何だか私と余所余所しくなって、二人は実際に行ったらしいんですけど、私は一緒に行かなかった負い目から二人から離れて行動するようになったんです」
「そっか、それは寂しかったね。で、二人がその…呪いの家?に行ったのは確かなんだね?」
「はい。で、その日から二人は何かに怯えるようになったらしくて…これは二人が行方不明になった後でクラスメイトたちが噂してるのを聞いたんですけど、何か、幽霊に襲われるって言ってたらしくて……」
穂乃香はそこまで言うとグッと目を見開き、草太の方へ身を乗り出した。
「これはきっと呪いなんです!あんな…あんな呪いの家なんかに肝試しに行ったから!」
最初、二人の行方不明は連続殺人事件と関連があるみたいなことを匂わせていたけど、急に話はオカルティックな方向へ進み出し、穂乃香の圧に草太は上体を仰け反らせた。連続殺人と呪いは関係ないないだろう、と、エキセントリックな言動をする少女を不安気に見る。
「ちょっと待って、呪いの家って……何か映画でそんなのあったけど、二人の行方不明と結びつけるのはちょっと突飛すぎるんじゃないかなあ?」
「ですよね、こんな話しても誰にも信じてもらえないと思うし…だから、ここに来たんです」
またソファに腰を沈めた少女の鎮痛な面持ちを見て、言動はともかく、友達のことを心配しているのは本当のようだと信用する。草太はその気持ちにはちゃんと向き合ってあげようと思い直した…のだったが…
「その呪いの家ってこの禍津町にあるんです。きっとそこに陽菜と心晴がいなくなった手掛かりがあると思うんですけど、一人で行くのは怖くて…ここ、何でも屋さんなんですよね?今からそこに私と一緒に行ってもらえませんか?」
そこまで聞いて、草太はガクッと気持ちを上滑りさせた。この少女も例に漏れず一乗寺探偵事務所を何でも屋と思ってやって来たのだ。事件を解決して欲しいんじゃない。
「なるほどなるほど、まあ…妥当な選択ではあるかな」
結局いつものゴミ案件と変わりないことに今回は少し安堵した。行方不明の二人はきっと警察が捜査してるだろうし、少女としては居ても立っても居られない気持ちから行動を起こそうとしているのだ。そんな家に行っても何も見つからないだろうが、この傷心の少女がそれで納得するならやってあげてもいいかと思った。そのくらいのことなら一乗寺の手を煩わせることもない。
「うん、分かったよ。で、その呪いの家の場所って分かってるの?」
「はい。それは調べて来ました。二年前に一家惨殺事件のあった家です」
穂乃香は手帳に書いた住所をまるで水戸黄門の印籠を見せるように草太の目の前に掲げた。女子高生らしくない達筆な文字が踊っていた。
二年前の一家惨殺事件……
草太はその事件のことを知らなかった。綿パンのポケットからスマホを取り出し、「禍津町、一家惨殺事件」と打って調べてみる。まとめ記事によると、鮫島という家の夫婦と中学生の娘が殺害されたらしい。犯人はすでに逮捕されており、見つかった時は精神錯乱状態だったという。動機ははっきりしなかったが犯人は捕まったため、事件の捜査としてはそこで終了している。犯人は草太と同じくらいの二十代前半の男性で、三日くらい徹夜したような視点の定まらない暗い目をした顔写真が添付されていてた。
「よし!じゃあ行ってみますか!」
草太がスマホの記事を読み終わるまで不安そうな目で見守っていた穂乃香は、その草太の言葉でパッと花開いたように微笑むと、スックと立ち上がってよろしくお願いしますとまた深々と頭を下げ、再び髪の右側をコーヒーで濡らした。
メゾン・ド・ノワールの後方の東側は山の斜面になっていて、その先は山々の尾根が連なっている。西側には高台を蛇行しながら降りる道路があり、降り切るとすぐにローカル線の宇根野駅がある。そのローカル線は都会を始点とする私鉄沿線の一つの路線の中程の駅に乗り上げる形で分岐しており、間隔の狭い十三の駅の真ん中やや終点側から「源の鳥居」「宇根野」「山神」と三つ並ぶ駅が禍津町の中にある。禍津町は人口こそ少ないが、面積は都会の市の一つ分くらいはあった。そして件の家は源の鳥居駅の西側に歩いて十分ほどの距離にあった。
(昼までには戻って来れるかな…)
草太はスマホの時刻で9時過ぎなのを確かめ、ノワールを出た。狭くて急な斜面を、ともすれば大股になるのを着地した足を踏ん張って小股にする。一人の時は走る手前くらいのスピードでテクテク降りるのだが、今日は後ろから付いてくる少女を気遣ってできるだけスピードを殺した。時々振り返ると、白いワンピースが照りつける太陽光を反射して瞳を刺した。周囲の草むらから一定の高音で鳴き続ける虫の声が、アブラゼミのジージーという音と混ざり合って煩かった。
宇根野駅まで着くと隣りの源の鳥居までの切符を二枚買い、一枚を穂乃香に渡す。
「あ、私、払います」
「いいのいいの、どうせ経費としてもらうから」
今回の依頼は経費どころか探偵助手のバイト代も出るかどうか微妙なところだが、傷心の高校生を何とか元気づけてやりたく、また出来るだけ涼しく移動させてやりたかった。
このローカル線の禍津町とK市の境界付近には清和源氏発祥の地とされる神社があるのだが、源の鳥居駅東側にも源氏由来の神社があったらしい。だがかなり昔の土砂崩れによって社屋は埋まり、今は駅の東にポツンと鳥居だけが残され、他には特筆すべきものは何もない。西側は全体的にのんびりした田園風景が広がっている。駅舎も何もない駅を西に出ると、両側を田んぼに挟まれた舗装道路を真っすぐ歩いていく。この駅を出た時点から穂乃香が前に立って草太を誘導したが、まるで例の家がどこにあるか知っているように確かな足取りで進んでいた。
青々と広がる田んぼに風が渡り、海原の波のように稲を揺らす。湿気を多く含んだ風は生温く、肌にまとわりついて照りつける日射しの暑さを増し、涼風とは程遠かった。なのに、少女の言う呪いの家が近づいてくると、西から吹く風にひんやりとした冷気が感じられた。その冷気は木々の出す新鮮な空気が心地よいという類のものではなく、物理的というより心理的な、例えば葬式で斎場に向かうときみたいな心を冷やすような感覚に似て、歩くにつれてそれが強くなっていくのを感じていた。激しい蝉しぐれが、良くない所に向かっている自分に警鐘を鳴らしているようだった。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
化想操術師の日常
茶野森かのこ
キャラ文芸
たった一つの線で、世界が変わる。
化想操術師という仕事がある。
一般的には知られていないが、化想は誰にでも起きる可能性のある現象で、悲しみや苦しみが心に抱えきれなくなった時、人は無意識の内に化想と呼ばれるものを体の外に生み出してしまう。それは、空間や物や生き物と、その人の心を占めるものである為、様々だ。
化想操術師とは、頭の中に思い描いたものを、その指先を通して、現実に生み出す事が出来る力を持つ人達の事。本来なら無意識でしか出せない化想を、意識的に操る事が出来た。
クズミ化想社は、そんな化想に苦しむ人々に寄り添い、救う仕事をしている。
社長である九頭見志乃歩は、自身も化想を扱いながら、化想患者限定でカウンセラーをしている。
社員は自身を含めて四名。
九頭見野雪という少年は、化想を生み出す能力に長けていた。志乃歩の養子に入っている。
常に無表情であるが、それは感情を失わせるような過去があったからだ。それでも、志乃歩との出会いによって、その心はいつも誰かに寄り添おうとしている、優しい少年だ。
他に、志乃歩の秘書でもある黒兎、口は悪いが料理の腕前はピカイチの姫子、野雪が生み出した巨大な犬の化想のシロ。彼らは、山の中にある洋館で、賑やかに共同生活を送っていた。
その洋館に、新たな住人が加わった。
記憶を失った少女、たま子。化想が扱える彼女は、記憶が戻るまでの間、野雪達と共に過ごす事となった。
だが、記憶を失くしたたま子には、ある目的があった。
たま子はクズミ化想社の一人として、志乃歩や野雪と共に、化想を出してしまった人々の様々な思いに触れていく。
壊れた友情で海に閉じこもる少年、自分への後悔に復讐に走る女性、絵を描く度に化想を出してしまう少年。
化想操術の古い歴史を持つ、阿木之亥という家の人々、重ねた野雪の過去、初めて出来た好きなもの、焦がれた自由、犠牲にしても守らなきゃいけないもの。
野雪とたま子、化想を取り巻く彼らのお話です。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
【短編】怖い話のけいじばん【体験談】
松本うみ(意味怖ちゃん)
ホラー
1分で読める、様々な怖い体験談が書き込まれていく掲示板です。全て1話で完結するように書き込むので、どこから読み始めても大丈夫。
スキマ時間にも読める、シンプルなプチホラーとしてどうぞ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる