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第1章 始動
1 高魔台の黒鐘の屋敷
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7月21日
青井草太は両手の拳を天に突き上げ、大きく伸びをした。草太が深く息を吸うのに合わせたように、竹林の葉がザアッと鳴る。清涼感が汗ばんだ身体に吹き抜け、心地良かった。柏手を打ち、目の前の祠に手を合わせる。
「おはようございます!今日も一日よろしくお願いします!!」
草太の大声が響き渡り、それに答えるようにまた竹林がザァーっと鳴った。そしてまた深呼吸する。新鮮な空気を吸い込むと身体の中が浄化される気がした。鬱蒼と生えた竹の葉の隙間から木漏れ日がキラキラと煌めいている。別にもっとゆっくり寝ていてもいいのだが、草太はこの明け方の洗い立てな感じのする空気が好きだった。草太に取って大切なのは「快」か「不快」かで、この竹林で早朝の空気を吸うことは一等「快」なのだ。
草太の一日は早い。早朝5時には起きて建物の周りの掃除を始める。夏至から一ヶ月過ぎているが5時の空はすでに明るく、周囲の木々からは死期まで間がない命の時間を惜しむようなクマゼミのシャンシャンという大合唱が聞こえている。草太は起きてすぐに寝泊まりしている建物の裏庭から続く小道を抜け、そこに広がる竹林の中にポツンとある稲荷の祠にお参りすることを日課にしていた。朱塗りの剥げた古めかしい祠の扉の両横には白い瀬戸物の狐が向かい合って置かれている。どこにでもある路傍のお稲荷さんなのだが、ここの祠が他と少し違うのは、扉の中に鎮座している狐の置き物の尾が九つに分かれていることだ。草太は着任早々この祠を見つけ、こっそりと扉を開けてそれを見たのだったが、その時に不思議な郷愁にかられた。それ以来、毎朝一日の始まりの挨拶をその九尾の狐にしているのだった。
草太はH県の禍津町にあるシェアハウスの住み込み管理人をしている。そのシェアハウスはメゾン・ド・ノワールといい、町を見下ろせる小高い丘に建っている。ノワールの西の門を出ると二車線の狭い道路が南北に走り、道路下はちょっとした崖になっていて、眼下にはなかなか雄大な町の眺望が広がっている。草太はここから見える喉かな田園風景が好きだった。
禍津町は大都市から私鉄とローカル鉄道を乗り継いで約一時間というところに位置し、周囲は山々に囲まれて近郊都市というにはやや田舎よりではあるが、昭和の時代に拓けて近隣に団地なども出来、人口は1万人弱はいる盆地である。とはいえ町にはまだ昔ながらの一戸建てがほとんどで、町からこの高台を見上げればノワールの洋風の外観は結構目立っていて、高魔台の黒鐘の屋敷などとやや不吉な韻を含んで呼ばれている。ノワールの住所は正確には高間台なのだが、町の人の言う「たかま」の「ま」には「魔」のニュアンスが含まれているのだった。
竹林から出て裏庭の道具入れから掃除用具を取り出していると、背後からカアカアと野太い声が聞こえる。草太は眉根を寄せながら、振り向いて建物の二階部分を仰ぎ見る。ノワールの外壁はまるでタールを塗ったように漆黒で、西洋の黒い教会といった外観だった。二階建ての横に長い直方体の真ん中部分に細い塔が突き出ていて、その先端には寺の撞鐘のような黒い釣り鐘が備え付けられている。その鐘楼部分は西洋風の外観とはミスマッチで、そんなアンバランスさが黒鐘の魔屋敷などと町の人から揶揄されるのだろう。二階には柵の低いバルコニーがあり、そこに数羽のカラスが溜まっていた。まるで草太に朝の挨拶をするように、クマゼミに負けじと濁声を上げていた。
草太は今年の4月にこのノワールの管理人といて雇われたのだったが、越してきた当初は数十羽のカラスがあの場所に陣取り、黒い壁に溶け込んでまるで黒い動物の皮膚のように蠢いていた。道路に面して置かれているダストボックスに入れたゴミ袋を荒らしてしまい、困った草太は量販店で鳥よけグッズがいろいろと売られているのをネットで調べ、それを購入して設置することを住人に提案してみた。が、あの踊り場で煙草を吸うのが好きな住人がいて、まずステンレス製のスパイクを張ることは却下され、さらに鳥の嫌う大きな目玉を模したバルーンを置くという苦肉の策もダサいからという一言で一蹴された。なので現状、二階のバルコニーに出てカラスの糞の後始末をすることが草太の仕事の一つに加わっている。頻繁に掃除をするようになってある程度カラスの頭数は減ってきてはいるものの、それでも時折ゴミを撒き散らされ、その片付けも草太がやっているのが現状だった。
草太の仕事はまずは玄関先の掃き掃除から始まる。朝の5時台はさすがにまだ通勤や通学の人通りは無く、車もほとんど通らない。いや、そもそもこの高台にはノワールと、そのすぐ横の大家のモダンな一戸建て以外に建物は無く、早朝と言わず一日中ほぼこの丘で住人以外の人に会うことはなかった。掃除を済ませ、用具を片付けて中に入る。玄関の靴脱ぎ石でスニーカーを脱ぎ、上がり框でスーパーで買った安物のスリッパに履き替えると、玄関すぐ右手のダイニングルームに向いて大きく息を吸った。そしてそろそろと、ダイニングのガラス張りの木製開き戸を開ける。
ちなみに草太の部屋は玄関に入ってすぐ左手に位置し、来客があった時にすぐに対応できるようになっている。西向きの建物の、管理人室のすぐ北隣りに1号室、向かいにシャワー室やトイレ、洗濯部屋(といっても脱衣所を兼ねた狭いスペースなのだが)を挟んで北東から2号室、3号室、4号室と続き、南端にこの10畳ほどの広い共同ダイニングルールがあるのだ。ダイニングルームのすぐ向かいには二階へ上がる階段があり、上がるとすぐ南西側から時計回りに5号室、6号室、北端に7号室、東に移って8号室と9号室という配置になっている。そしてフロアー真ん中に二階部の洗面所とトイレ。そう、このメゾン・ド・ノワールは名前こそイッパシのマンション風を気取っているが、その実、トイレ・シャワー・キッチン共同の極貧アパートなのだ。なのに住人たちはその現実から目を逸らすように、ちょっとでもシャレた言い方をしようとシェアハウスなどと呼んでいる。ちなみに湯船はなく、ゆったりと風呂に入りたければ坂を下ったところにある銭湯に行かなくてはならない。
ダイニングルールの扉を開けると、汗とアルコールの混じったムッとした臭気が鼻腔を襲う。毎夜誰かしらがこのダイニングで酒盛りをしていて、テーブルには空き缶やらおつまみの残り滓やらが散乱している。草太の日課の中で一番嫌いなのがその酒盛りの後始末だった。まずはエアコンを送風にして西側と南側にある窓を開け、淀んだ空気を入れ替える。そして散らかったゴミを片っ端から片付けていく。部屋の隅には45リットルのゴミ袋がちょうど入る大きめのゴミ箱が置かれているのに、住人たちがそこまでゴミを運んだためしがない。仕分けは後にするとして、ゴミ箱を持って片っ端から目につくゴミを入れていく。発泡酒やチューハイの空き缶、おそらくスルメが入っていたであろうビニール…どれも単価の安い物ばかりだ。家賃15000円、共益費5000円のここの住人にはビールは高級品だ。だけど食費を削ってでもアルコールは毎日せっせと摂取している。
毎日毎日酒盛りしてよくも飽きないものだとテーブルの上を片付けていると、林立した空き缶の隙間からピンクの小さなゴム袋が現れ、その口から白いの液体がタラっと垂れているのを見てギョッとした。
え…まさかな…
恐る恐る親指と人差し指でつまみ上げ、顔をしかめながら鼻先に近づけて匂ってみる。微かにコーヒーフレッシュの香り…
完全におちょくられてる!
あからさまに不快な顔を作りながら勢いをつけてゴミ箱に放り込む。が、乱交の後ではなかったことに内心ホッとした。まさかとは思うが、酔いに任せて致してしまった、何てことが無いとは言えない。そう、このノワールに住んでいるのは、そういう人種なのだ。
………………………………
禍津町の地図です。登場人物紹介のページにも貼りましたが、念のためにここにも貼っておきます。
青井草太は両手の拳を天に突き上げ、大きく伸びをした。草太が深く息を吸うのに合わせたように、竹林の葉がザアッと鳴る。清涼感が汗ばんだ身体に吹き抜け、心地良かった。柏手を打ち、目の前の祠に手を合わせる。
「おはようございます!今日も一日よろしくお願いします!!」
草太の大声が響き渡り、それに答えるようにまた竹林がザァーっと鳴った。そしてまた深呼吸する。新鮮な空気を吸い込むと身体の中が浄化される気がした。鬱蒼と生えた竹の葉の隙間から木漏れ日がキラキラと煌めいている。別にもっとゆっくり寝ていてもいいのだが、草太はこの明け方の洗い立てな感じのする空気が好きだった。草太に取って大切なのは「快」か「不快」かで、この竹林で早朝の空気を吸うことは一等「快」なのだ。
草太の一日は早い。早朝5時には起きて建物の周りの掃除を始める。夏至から一ヶ月過ぎているが5時の空はすでに明るく、周囲の木々からは死期まで間がない命の時間を惜しむようなクマゼミのシャンシャンという大合唱が聞こえている。草太は起きてすぐに寝泊まりしている建物の裏庭から続く小道を抜け、そこに広がる竹林の中にポツンとある稲荷の祠にお参りすることを日課にしていた。朱塗りの剥げた古めかしい祠の扉の両横には白い瀬戸物の狐が向かい合って置かれている。どこにでもある路傍のお稲荷さんなのだが、ここの祠が他と少し違うのは、扉の中に鎮座している狐の置き物の尾が九つに分かれていることだ。草太は着任早々この祠を見つけ、こっそりと扉を開けてそれを見たのだったが、その時に不思議な郷愁にかられた。それ以来、毎朝一日の始まりの挨拶をその九尾の狐にしているのだった。
草太はH県の禍津町にあるシェアハウスの住み込み管理人をしている。そのシェアハウスはメゾン・ド・ノワールといい、町を見下ろせる小高い丘に建っている。ノワールの西の門を出ると二車線の狭い道路が南北に走り、道路下はちょっとした崖になっていて、眼下にはなかなか雄大な町の眺望が広がっている。草太はここから見える喉かな田園風景が好きだった。
禍津町は大都市から私鉄とローカル鉄道を乗り継いで約一時間というところに位置し、周囲は山々に囲まれて近郊都市というにはやや田舎よりではあるが、昭和の時代に拓けて近隣に団地なども出来、人口は1万人弱はいる盆地である。とはいえ町にはまだ昔ながらの一戸建てがほとんどで、町からこの高台を見上げればノワールの洋風の外観は結構目立っていて、高魔台の黒鐘の屋敷などとやや不吉な韻を含んで呼ばれている。ノワールの住所は正確には高間台なのだが、町の人の言う「たかま」の「ま」には「魔」のニュアンスが含まれているのだった。
竹林から出て裏庭の道具入れから掃除用具を取り出していると、背後からカアカアと野太い声が聞こえる。草太は眉根を寄せながら、振り向いて建物の二階部分を仰ぎ見る。ノワールの外壁はまるでタールを塗ったように漆黒で、西洋の黒い教会といった外観だった。二階建ての横に長い直方体の真ん中部分に細い塔が突き出ていて、その先端には寺の撞鐘のような黒い釣り鐘が備え付けられている。その鐘楼部分は西洋風の外観とはミスマッチで、そんなアンバランスさが黒鐘の魔屋敷などと町の人から揶揄されるのだろう。二階には柵の低いバルコニーがあり、そこに数羽のカラスが溜まっていた。まるで草太に朝の挨拶をするように、クマゼミに負けじと濁声を上げていた。
草太は今年の4月にこのノワールの管理人といて雇われたのだったが、越してきた当初は数十羽のカラスがあの場所に陣取り、黒い壁に溶け込んでまるで黒い動物の皮膚のように蠢いていた。道路に面して置かれているダストボックスに入れたゴミ袋を荒らしてしまい、困った草太は量販店で鳥よけグッズがいろいろと売られているのをネットで調べ、それを購入して設置することを住人に提案してみた。が、あの踊り場で煙草を吸うのが好きな住人がいて、まずステンレス製のスパイクを張ることは却下され、さらに鳥の嫌う大きな目玉を模したバルーンを置くという苦肉の策もダサいからという一言で一蹴された。なので現状、二階のバルコニーに出てカラスの糞の後始末をすることが草太の仕事の一つに加わっている。頻繁に掃除をするようになってある程度カラスの頭数は減ってきてはいるものの、それでも時折ゴミを撒き散らされ、その片付けも草太がやっているのが現状だった。
草太の仕事はまずは玄関先の掃き掃除から始まる。朝の5時台はさすがにまだ通勤や通学の人通りは無く、車もほとんど通らない。いや、そもそもこの高台にはノワールと、そのすぐ横の大家のモダンな一戸建て以外に建物は無く、早朝と言わず一日中ほぼこの丘で住人以外の人に会うことはなかった。掃除を済ませ、用具を片付けて中に入る。玄関の靴脱ぎ石でスニーカーを脱ぎ、上がり框でスーパーで買った安物のスリッパに履き替えると、玄関すぐ右手のダイニングルームに向いて大きく息を吸った。そしてそろそろと、ダイニングのガラス張りの木製開き戸を開ける。
ちなみに草太の部屋は玄関に入ってすぐ左手に位置し、来客があった時にすぐに対応できるようになっている。西向きの建物の、管理人室のすぐ北隣りに1号室、向かいにシャワー室やトイレ、洗濯部屋(といっても脱衣所を兼ねた狭いスペースなのだが)を挟んで北東から2号室、3号室、4号室と続き、南端にこの10畳ほどの広い共同ダイニングルールがあるのだ。ダイニングルームのすぐ向かいには二階へ上がる階段があり、上がるとすぐ南西側から時計回りに5号室、6号室、北端に7号室、東に移って8号室と9号室という配置になっている。そしてフロアー真ん中に二階部の洗面所とトイレ。そう、このメゾン・ド・ノワールは名前こそイッパシのマンション風を気取っているが、その実、トイレ・シャワー・キッチン共同の極貧アパートなのだ。なのに住人たちはその現実から目を逸らすように、ちょっとでもシャレた言い方をしようとシェアハウスなどと呼んでいる。ちなみに湯船はなく、ゆったりと風呂に入りたければ坂を下ったところにある銭湯に行かなくてはならない。
ダイニングルールの扉を開けると、汗とアルコールの混じったムッとした臭気が鼻腔を襲う。毎夜誰かしらがこのダイニングで酒盛りをしていて、テーブルには空き缶やらおつまみの残り滓やらが散乱している。草太の日課の中で一番嫌いなのがその酒盛りの後始末だった。まずはエアコンを送風にして西側と南側にある窓を開け、淀んだ空気を入れ替える。そして散らかったゴミを片っ端から片付けていく。部屋の隅には45リットルのゴミ袋がちょうど入る大きめのゴミ箱が置かれているのに、住人たちがそこまでゴミを運んだためしがない。仕分けは後にするとして、ゴミ箱を持って片っ端から目につくゴミを入れていく。発泡酒やチューハイの空き缶、おそらくスルメが入っていたであろうビニール…どれも単価の安い物ばかりだ。家賃15000円、共益費5000円のここの住人にはビールは高級品だ。だけど食費を削ってでもアルコールは毎日せっせと摂取している。
毎日毎日酒盛りしてよくも飽きないものだとテーブルの上を片付けていると、林立した空き缶の隙間からピンクの小さなゴム袋が現れ、その口から白いの液体がタラっと垂れているのを見てギョッとした。
え…まさかな…
恐る恐る親指と人差し指でつまみ上げ、顔をしかめながら鼻先に近づけて匂ってみる。微かにコーヒーフレッシュの香り…
完全におちょくられてる!
あからさまに不快な顔を作りながら勢いをつけてゴミ箱に放り込む。が、乱交の後ではなかったことに内心ホッとした。まさかとは思うが、酔いに任せて致してしまった、何てことが無いとは言えない。そう、このノワールに住んでいるのは、そういう人種なのだ。
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