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第2部 萌未の手記
宮本の悔恨
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タクシーの中であたしはずっと無言だった。
腫れた目をせっせとファンデーションで直し、見た目だけは繕った。
店に着くと、黒田店長に宮本が口座変更を了承したことを伝え、あたし以外誰も着けなくていいから、と指示を出した。初口座なんだから他の席にヘルプに極力回さないで、とも言った。
ファーストドリンクを作り、テーブル周りが整うと、あたしは宮本に向いた。笑顔は一切無かった。
「さ、話して。一体、志保姉にどんな酷いことをしたの?」
「その前に確認したい。どうして君は志保が殺されたって思ってるんだい?根拠があればぜひ聞きたい」
それはこちらにしてみれば大切な情報だ。敵かもしれない男においそれとは言えない。
「そんなこと言ってあんたに悪用されないとも限らないでしょ?あんたから話して」
もう“宮本さん”から“あんた”呼ばわりになっていた。
「そう…か。でも君にはちゃんと根拠があるんだね?それを聞いてちょっとホッとしたよ。いや、殺されてホッとって言うのも変だね。ごめん。ていうのは、警察では僕との痴話喧嘩が自殺の原因って決めつけられたからね」
「志保姉と別れたんでしょ?志保姉、死ぬ前に荒れてたから」
「それは警察でも聞いたよ。でも、誓って別れ話なんかはしてない。周りはいろいろ噂をしていたらしいけど…」
そう言って宮本は店を見回した。
「火のないところに煙は立たないでしょ?じゃあ何で志保姉は荒れてたのよ?」
「それには…一つ思い当たることはある」
「何?」
「それは…君だから言うけど、聞いても絶対に口外しないで欲しい。これに関わるのは、本当に危ないことなんだ」
勿体つけて…脅そうっての?
「大丈夫よ、言って」
宮本はふぅっと鼻からため息混じりの息を出し、一呼吸置いてから話し出した。
「当時…僕がまだ学生やった頃、トラからある頼み事をされたんだ。一人の女の子を見張って欲しいって。トラにはいろいろ世話になっていたし、トラが僕に願い事を言うのは初めてだったから、何かトラの力になるならと思って僕は引き受けた。それが、志保との出合いやった」
意外な人物の名が上がり、あたしは目を眇める。
「ちょっと待って。志保姉とあんたは予備校で初めて出会ったんでしょ?」
「そう。確かにそれが口を利いた最初ではあった。でもそれは、僕が後々彼女とより親しくなろうとして予備校の講師に応募してからのことなんだ」
ということは、志保姉と宮本は偶然出会ったわけではなく、最初から狙われていたということになる。あたしは宮本を鋭く睨んだ。
「一体トラはあんたに何でそんな頼み事をしたの?」
「それは…志保に身の危険が迫ってるから守らなければ、ということやった。当時の僕たちはある事件を追っていて、その延長線上のことやった」
「ある事件?て?」
宮本が語った「ある事件」のあらましはこうだった。
宮本たち幼馴染にはトラ、夏美、黒田、それに玲緒の五人の他にもう一人、女の子がいたらしい。その女の子は今から約十年前、宮本たちが中学三年生の時に事故で亡くなったのだったが、宮本たちはそれを事故とは考えず、自分たちでその死の真相を突き止めようとしていたらしい。そして、その女の子の事故は実は偽装されたもので、実際は殺されたのだという帰着点に近づいていく。その背景には、当時トラたちが住んでいた文化住宅の地上げが関わっていた──
思った以上のきな臭さの中に、宮本たちの予断も多分に含まれているような気もしたが、とにかく、志保姉が亡くなる前になぜフジケン興業を探っていたかの輪郭はおぼろげに見えた気がした。
つまり──宮本たちが探っていた事件の捜査線上にフジケン興業があり、フジケンは宮本たちが住んでいた文化住宅を何とか地上げしようと目論んでいた。
そしてその文化住宅の大家が、大塚のお父さんだったのだ──!
「何言ってんの、気持ち悪い。それって大塚のお父さんの持ってる土地が目的ってことでしょ⁉お父さん、自殺したのよ⁉」
「ああ、知ってる。ただ、志保は自殺だと思っていなかった。なのでフジケン興業を探ろうという僕たちの目的は一致したんだ。元々僕たちは大家の娘が危ないということで君のお姉さんに近づいたのだったが、やがて知り合いになり、目的を同じくするようになったことで仲は深まったし、僕は志保を好きにり、志保も好きになってくれたんだ」
ここにきて情報過多に陥り、あたしは頭を抱えた。宮本の語る内容は欲しかった情報の一端ではあったが、思った以上に底が深く、一旦整理したかった。
そこへ、
「あ~ら、そんな深刻な顔しちゃって、痴話喧嘩?」
と呑気な声が降ってくる。顔を寄せてヒソヒソと話すあたしたちの席に、なっちゃんが割って入ってきたのだ。
席に誰も着けるなって言ったのに!
あたしは配置をしている林マネージャーを睨む。
「ごめーん、私、お邪魔やった?拓也、今日からめぐちゃんが口座になったって聞いて来たんやけど……だあって二人とも私呼んでくれないんやもん、さみしいわぁ~」
あたしは次になっちゃんを睨む。
「何で言ったの?」
「え、なあに?」
「何で、あたしが志保姉の妹って、こいつに言ったのかって!」
「ごめん、夏美。言ってしまった」
宮本がなっちゃんに頭を下げ、なっちゃんは二人の顔を交互に見つめて、
「あら、バレちゃった?ごめ~ん」
と、あたしに手を合わせた。
「悪気はなかったのよ。ちょっとね、めぐちゃんが心配やったの。拓也に固執してるみたいやったし、何か嫌な予感がしたのよね。それでね、拓也にだけは言っとこうと思って…」
「なっちゃんはどこまで知ってるの?志保姉の死の真相について」
「拓也からある程度は聞いたわね。私はね、静かに志保の冥福を祈ってあげましょって言ったのよ。でもね、拓也は志保が自殺だなんて納得いかないって。それに志保が生前にやり残したことをやり遂げるんだって。私はそんな危ないこと止めなって言ってるんやけどね」
「志保姉が…やり残したこと…?」
「ああ。お父さんの死因について調べることだよ。そして、そこに不当な力が働いたのならちゃんと裁きを下すってこと。僕は当時、志保には出来るだけ危ないところには近づいて欲しくなかった。だから僕がフジケン興業の中で何をやっているかは詳しく報告しなかったんやけど、そのうち僕がフジケン興業の中で出世したと聞いてショックを受けていた。それが本当に心残りで……」
そこで、宮本は沈痛な面持ちで俯く。
「じゃあ、あんたが志保姉に酷いことしたって……?」
「ああ、そうだね、僕がもっとちゃんと志保に会社で調べたことを報告していれば、あるいは彼女は死なずにすんだかもしれない……」
そこで宮本は沈黙し、悔恨の情に打ち寄せられたように顔を歪めた。そんな宮本の表情に、あたしも責めるかどうかを迷い、結局ただ黙って見ているしかなかった。なので、なっちゃんが席にいてくれたのは助かったかもしれない。
「お二人さん、ここ、お店よ?そういう話をするとこやないでしょ?ちょうどいいわ、私もこの際、しっかりめぐちゃんと話をしたい。どお?今日店が終わったら3人で話し合うのは。あ、でも拓也は朝から仕事があるか…」
「いや、僕もぜひ混ぜてくれ。僕の方も情報を共有したいからね。店が終わったらどこかで落ち合おう」
そう言ってる間に、林マネージャーがあたしを呼びに来る。
「ほーら、めぐちゃんは今や当店の人気者なんやから、お仕事はちゃんとしなさい。拓也は私に任せといていいから」
「いや、僕はもう出るよ。どこかで時間を潰しとくから終わったら電話して」
「あら、何よ。私じゃ役不足ってか?」
「役不足ってわけじゃないけど、僕もちょっと頭を冷やしたいからね」
「なーによー、照れなくていいやないのよー。イベント終わったとこなんやし、ちょっと休憩させなさいよぉ」
「休憩って君、今萌未ちゃんにちゃんと仕事しろって言ったとこやないか」
「え?そうだっけ?」
そんな二人のやり取りを後ろに聞きつつ、あたしは席を立つ。
休憩というわけではないが、あたしも宮本の話で頭が一杯で、一旦二人と離れて頭の中を整理したかった。
腫れた目をせっせとファンデーションで直し、見た目だけは繕った。
店に着くと、黒田店長に宮本が口座変更を了承したことを伝え、あたし以外誰も着けなくていいから、と指示を出した。初口座なんだから他の席にヘルプに極力回さないで、とも言った。
ファーストドリンクを作り、テーブル周りが整うと、あたしは宮本に向いた。笑顔は一切無かった。
「さ、話して。一体、志保姉にどんな酷いことをしたの?」
「その前に確認したい。どうして君は志保が殺されたって思ってるんだい?根拠があればぜひ聞きたい」
それはこちらにしてみれば大切な情報だ。敵かもしれない男においそれとは言えない。
「そんなこと言ってあんたに悪用されないとも限らないでしょ?あんたから話して」
もう“宮本さん”から“あんた”呼ばわりになっていた。
「そう…か。でも君にはちゃんと根拠があるんだね?それを聞いてちょっとホッとしたよ。いや、殺されてホッとって言うのも変だね。ごめん。ていうのは、警察では僕との痴話喧嘩が自殺の原因って決めつけられたからね」
「志保姉と別れたんでしょ?志保姉、死ぬ前に荒れてたから」
「それは警察でも聞いたよ。でも、誓って別れ話なんかはしてない。周りはいろいろ噂をしていたらしいけど…」
そう言って宮本は店を見回した。
「火のないところに煙は立たないでしょ?じゃあ何で志保姉は荒れてたのよ?」
「それには…一つ思い当たることはある」
「何?」
「それは…君だから言うけど、聞いても絶対に口外しないで欲しい。これに関わるのは、本当に危ないことなんだ」
勿体つけて…脅そうっての?
「大丈夫よ、言って」
宮本はふぅっと鼻からため息混じりの息を出し、一呼吸置いてから話し出した。
「当時…僕がまだ学生やった頃、トラからある頼み事をされたんだ。一人の女の子を見張って欲しいって。トラにはいろいろ世話になっていたし、トラが僕に願い事を言うのは初めてだったから、何かトラの力になるならと思って僕は引き受けた。それが、志保との出合いやった」
意外な人物の名が上がり、あたしは目を眇める。
「ちょっと待って。志保姉とあんたは予備校で初めて出会ったんでしょ?」
「そう。確かにそれが口を利いた最初ではあった。でもそれは、僕が後々彼女とより親しくなろうとして予備校の講師に応募してからのことなんだ」
ということは、志保姉と宮本は偶然出会ったわけではなく、最初から狙われていたということになる。あたしは宮本を鋭く睨んだ。
「一体トラはあんたに何でそんな頼み事をしたの?」
「それは…志保に身の危険が迫ってるから守らなければ、ということやった。当時の僕たちはある事件を追っていて、その延長線上のことやった」
「ある事件?て?」
宮本が語った「ある事件」のあらましはこうだった。
宮本たち幼馴染にはトラ、夏美、黒田、それに玲緒の五人の他にもう一人、女の子がいたらしい。その女の子は今から約十年前、宮本たちが中学三年生の時に事故で亡くなったのだったが、宮本たちはそれを事故とは考えず、自分たちでその死の真相を突き止めようとしていたらしい。そして、その女の子の事故は実は偽装されたもので、実際は殺されたのだという帰着点に近づいていく。その背景には、当時トラたちが住んでいた文化住宅の地上げが関わっていた──
思った以上のきな臭さの中に、宮本たちの予断も多分に含まれているような気もしたが、とにかく、志保姉が亡くなる前になぜフジケン興業を探っていたかの輪郭はおぼろげに見えた気がした。
つまり──宮本たちが探っていた事件の捜査線上にフジケン興業があり、フジケンは宮本たちが住んでいた文化住宅を何とか地上げしようと目論んでいた。
そしてその文化住宅の大家が、大塚のお父さんだったのだ──!
「何言ってんの、気持ち悪い。それって大塚のお父さんの持ってる土地が目的ってことでしょ⁉お父さん、自殺したのよ⁉」
「ああ、知ってる。ただ、志保は自殺だと思っていなかった。なのでフジケン興業を探ろうという僕たちの目的は一致したんだ。元々僕たちは大家の娘が危ないということで君のお姉さんに近づいたのだったが、やがて知り合いになり、目的を同じくするようになったことで仲は深まったし、僕は志保を好きにり、志保も好きになってくれたんだ」
ここにきて情報過多に陥り、あたしは頭を抱えた。宮本の語る内容は欲しかった情報の一端ではあったが、思った以上に底が深く、一旦整理したかった。
そこへ、
「あ~ら、そんな深刻な顔しちゃって、痴話喧嘩?」
と呑気な声が降ってくる。顔を寄せてヒソヒソと話すあたしたちの席に、なっちゃんが割って入ってきたのだ。
席に誰も着けるなって言ったのに!
あたしは配置をしている林マネージャーを睨む。
「ごめーん、私、お邪魔やった?拓也、今日からめぐちゃんが口座になったって聞いて来たんやけど……だあって二人とも私呼んでくれないんやもん、さみしいわぁ~」
あたしは次になっちゃんを睨む。
「何で言ったの?」
「え、なあに?」
「何で、あたしが志保姉の妹って、こいつに言ったのかって!」
「ごめん、夏美。言ってしまった」
宮本がなっちゃんに頭を下げ、なっちゃんは二人の顔を交互に見つめて、
「あら、バレちゃった?ごめ~ん」
と、あたしに手を合わせた。
「悪気はなかったのよ。ちょっとね、めぐちゃんが心配やったの。拓也に固執してるみたいやったし、何か嫌な予感がしたのよね。それでね、拓也にだけは言っとこうと思って…」
「なっちゃんはどこまで知ってるの?志保姉の死の真相について」
「拓也からある程度は聞いたわね。私はね、静かに志保の冥福を祈ってあげましょって言ったのよ。でもね、拓也は志保が自殺だなんて納得いかないって。それに志保が生前にやり残したことをやり遂げるんだって。私はそんな危ないこと止めなって言ってるんやけどね」
「志保姉が…やり残したこと…?」
「ああ。お父さんの死因について調べることだよ。そして、そこに不当な力が働いたのならちゃんと裁きを下すってこと。僕は当時、志保には出来るだけ危ないところには近づいて欲しくなかった。だから僕がフジケン興業の中で何をやっているかは詳しく報告しなかったんやけど、そのうち僕がフジケン興業の中で出世したと聞いてショックを受けていた。それが本当に心残りで……」
そこで、宮本は沈痛な面持ちで俯く。
「じゃあ、あんたが志保姉に酷いことしたって……?」
「ああ、そうだね、僕がもっとちゃんと志保に会社で調べたことを報告していれば、あるいは彼女は死なずにすんだかもしれない……」
そこで宮本は沈黙し、悔恨の情に打ち寄せられたように顔を歪めた。そんな宮本の表情に、あたしも責めるかどうかを迷い、結局ただ黙って見ているしかなかった。なので、なっちゃんが席にいてくれたのは助かったかもしれない。
「お二人さん、ここ、お店よ?そういう話をするとこやないでしょ?ちょうどいいわ、私もこの際、しっかりめぐちゃんと話をしたい。どお?今日店が終わったら3人で話し合うのは。あ、でも拓也は朝から仕事があるか…」
「いや、僕もぜひ混ぜてくれ。僕の方も情報を共有したいからね。店が終わったらどこかで落ち合おう」
そう言ってる間に、林マネージャーがあたしを呼びに来る。
「ほーら、めぐちゃんは今や当店の人気者なんやから、お仕事はちゃんとしなさい。拓也は私に任せといていいから」
「いや、僕はもう出るよ。どこかで時間を潰しとくから終わったら電話して」
「あら、何よ。私じゃ役不足ってか?」
「役不足ってわけじゃないけど、僕もちょっと頭を冷やしたいからね」
「なーによー、照れなくていいやないのよー。イベント終わったとこなんやし、ちょっと休憩させなさいよぉ」
「休憩って君、今萌未ちゃんにちゃんと仕事しろって言ったとこやないか」
「え?そうだっけ?」
そんな二人のやり取りを後ろに聞きつつ、あたしは席を立つ。
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