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第2部 萌未の手記
郷愁の街
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次の日、あたしは昼の休憩時を見計らい、宮本に電話した。
「はい、宮本です」
電話口から営業用でない低い声が聞こえた。
「あ、萌未です、若名の。この前は御馳走様でした」
「ああ、萌未ちゃん。ご無沙汰してます」
「あの、宮本さん、またよかったらご飯に連れて行っていただけません?またお話したいなって思って」
こういうとき、ホステスって便利だな、と思う。何の注釈もないにストレートにアプローチできるからだ。
「そうだなあ、ちょうど今日休みでね、暇してたとこだよ」
て、今日かい!
いっつも急なのよね。
「あ、今日、ですか?わあ~そんなに早くお会いできるなんて。じゃあまた、そちらに伺いましょうか?」
「いいのかい?どうも僕は新地で食べるのは苦手でね。それじゃあ、甘えます」
「はい、じゃあ、池橋駅に6時に行きますね」
あたしは夕刻、新地でセットしてもらい、池橋駅に向かった。
池橋駅へは梅田から私鉄の特急に乗って30分といったところだ。駅は二階建てでガラス窓に囲われ、真新しいコンコースを隔てて両側に線路がある。子どもの頃は一階建ての平べったく古臭い駅だったけど、5年くらい前から高架工事に入り、今は都会風の小綺麗な駅になった。
夏美口座の沢渡さんは言ってた。この池橋駅の高架工事から周辺の土地の値段が上がったって。そして、その情報をいち早く察知したフジケン興業が荒っぽい土地開発を進めた……志保姉はどうも、その辺のことを探っていたフシがある。
フジケン興業と志保姉…その二つを結びつけるのは、大塚のお父さんと仕事と、宮本の存在だ。いよいよ、その一つにアプローチをかける──
宮本は薄グレーのセーターに紺のダッフルコートというラフな格好で現れた。スーツでないと、より胸板の厚さが強調されてスポーツマンらしい精悍な若者に見える。客観的に見ると、きっとモテるんだろうなって思う。
ま、あたしのタイプじゃないけど……。
「何食べたい?」
会うと同時に聞いてきた宮本に、
「あたし、前に連れていっていただいた割烹料理屋さん行きたいです。あそこ、すっごく美味しかったから」
と答える。
「そうかい?じゃあ」
あたしたちは駅から国道を渡ってすぐにある割烹に入った。通されたのは個室仕様になっている上がり座敷の一部屋だった。
宮本は熱燗を頼んだので、オーダーを取りに来た仲居さんにお猪口二つでとすかさず言う。宮本はまたあたしに飲ますことを躊躇ったが、今日は譲れないと無理を通した。
そして、まずは避けて通れない話題に触れる。
「綺羅ママ、辞めちゃいましたね」
「え、綺羅ママが?」
「そう。ご存知やなかったですか?」
「それは知らなかったなあ。一体、どうして…?」
「ちょっと…お店で酷いことになって…あたしからはあんまり言いたくないんですけど」
「酷いこと?」
「はい。今は入院されてるんです。今日会えなくて残念ですか?」
「入院ねえ…いや、僕はそんなに綺羅ママとはそこまで親しくないからね。でも、うちの社長が聞くとビックリするやろうなあ」
「後日、ご挨拶のお手紙が発送されると思います。なので今日は、あたしが精一杯接待させていただきますね」
そこで、とびっきりの笑顔、笑顔。
「そう、か、いや、よろしくお願いします。それじゃあ、口座は君になるのかな?」
「宮本さんさえよければ。あたしじゃ嫌ですか?」
「そんなことはないよ」
「やったあ!不束者ではありますが、こちらこそよろしくお願いします」
ここは神妙に頭を下げる。
「いやいや、何か変な感じになってない?」
「なってないですよぉ。あたし、嬉しいなあ。これで宮本さんともっとお近づきになれますね。宮本さんのこと、いろいろ知りたいなあ。今日は根掘り葉掘り聞いちゃいますね。覚悟して下さいね」
「ははは、お手柔らかに頼むよ」
ホント、覚悟してよね。表はとびきりの天使の笑顔。そして、心中では獲物を狩る悪魔の笑みを光らせた。
熱燗が運ばれ、しばらくはそれを飲みながら当たり障りのない会話を進める。二週間の過酷な同伴ラッシュのお陰で話術のスキルは上がっていた。そして、宮本が酒気を帯び出した頃を見計らって話題を詰めていく。
「普段着の宮本さんってさらにお若く見えますね。おモテになるでしょ?」
「さあ、どうかな?考えたこともないな」
「前にお付き合いされてる方はいないって言ってはりましたけど、別れた、とかですか?」
「別れた…というか、死んだんだよ」
神妙な面持ちでストレートにそう言った宮本の言葉に、あたしの胸はトクンと跳ねる。
「え、そうなんですか?あの、よかったらどうして亡くなったか、聞いても?」
「それは君、よく知って…」
「え?」
「いや、その話は止めよう。あまり楽しい話じゃないからね」
「そうですか…ごめんなさい」
そりゃ楽しい話じゃないでしょうね。でも誤魔化し方が何か不自然だったような……?
「じゃあ、話題変えましょうね。今のお仕事って、どうやって決められたんですか?」
「何かまるで、インタビューされてる気分やね」
「はい、インタビュアーです。どうぞどうぞ」
あたしは手をグーにして宮本の口元に向けた。
こっからが本題よ。自然な流れよね?
「今の仕事はね、その、亡くなった当時の彼女と決めたんだよ」
え?
思わず聞き返した。
あたしは中学の頃、志保姉が宮本を家に連れてきているのを見て飛び出した。あの時、宮本はまだ大学生だったはず。もし宮本が言うのが本当だとすれば、あの後、志保姉と相談してフジケン興行への就職を決めた………?
しまった、やっぱり酒を飲むんじゃなかった。動悸が速くなり、頭がぼーっとする。思わず胸を抑えたあたしを見て、宮本が心配そうに覗き込む。
「大丈夫かい?やっぱり酒なんか飲まない方が…」
「触らないで!」
あたしは肩にかけられた宮本の手を咄嗟に払い除けてしまい、慌てて体裁を繕う。
「あ、すみません、すぐ…すぐに治まりますから」
だめだ、こんなことで動揺したら…真相に辿り着くまでしっかりと演じなくては。ゆっくり深呼吸し、気持ちを落ち着かせる。
「はあ、何かが喉に詰まったみたいです。もう大丈夫」
「そう?何だったら日を改めてもいいんだよ?休まなくていいかい?」
「はい、大丈夫です。心配おかけしてすみません。でも、ちょっと外の空気を吸いたいかな?今頼んでるお料理を食べたら、その辺をお散歩しません?」
「ああ、そうしよう。少し酔いを覚ました方がいい」
頼んだ料理を食べてから、あたしたちは外に出た。
「あの…なっちゃんやトラたちって同じ長屋に住んでたんですよね?あたし、そこに行ってみたい」
「え?今はただの分譲マンション建設地だよ?」
「いいんです。宮本さんの子どもの頃の思い出の場所、いろいろ見てみたいな。いいでしょ?」
駅から南に歩きながら、あたしはそう訴えた。フジケン興業のことを探りたいのもあったし、志保姉と宮本との間に何かこの街に関する繋がりがあるように思われたからだった。
あたしが子どもの頃は古い一戸建ての家が連なっていたイメージだが、今は大小様々な形をしたマンションが並んでいる。だが所詮都会から離れた近郊都市の風情は一新出来ず、まだまだ標高の低い家々が軒を並べている。
「ここだよ」
そんな町並みを5分ほど歩くと、建設予定のトタンの壁が張り巡らされてるところに突き当たった。そして、そこであたしは目を見開く。
ここは…!
大塚のお父さんと、志保姉と、母の四人で暮らしていた一戸建ての家があった場所……!
「ここ…ですか?」
「そう。といっても、この分譲マンションは広いからね。この建設予定地のちょうど南側がその長屋のあった場所だよ」
あたしたちが住んでいた家は北東の角。ということは、なっちゃんたちが住んでいた長屋とあたしたちの家は同じ番地の対角線上にあったということになる。
言葉を失っているあたしの横で、宮本が感慨深げに言った。
「ちょっと寂しいよね。子どもの頃の風景が変わってしまうというのは」
その宮本の言葉が呆然としていたあたしの思考を戻した。
「ここ、でもフジケン興業って書いてありますよ。宮本さんの会社ですよね?」
「うん、そうだね。自分の子どもの頃の風景を壊す会社に僕は入ってしまったんだね」
「でも、いつまでも同じってわけにはいきませんよ。街も人も、発展するものですもん」
ここはフォローしておこう、そんなつもりで言ったのだったが、宮本はあたしに向いて首を傾げ、こんなことを言った。
「君は、子どもの頃に住んでいた家が無くなって、何の感慨にも囚われないのかい?」
その質問に、あたしの全身の皮膚の毛が逆立った──。
「はい、宮本です」
電話口から営業用でない低い声が聞こえた。
「あ、萌未です、若名の。この前は御馳走様でした」
「ああ、萌未ちゃん。ご無沙汰してます」
「あの、宮本さん、またよかったらご飯に連れて行っていただけません?またお話したいなって思って」
こういうとき、ホステスって便利だな、と思う。何の注釈もないにストレートにアプローチできるからだ。
「そうだなあ、ちょうど今日休みでね、暇してたとこだよ」
て、今日かい!
いっつも急なのよね。
「あ、今日、ですか?わあ~そんなに早くお会いできるなんて。じゃあまた、そちらに伺いましょうか?」
「いいのかい?どうも僕は新地で食べるのは苦手でね。それじゃあ、甘えます」
「はい、じゃあ、池橋駅に6時に行きますね」
あたしは夕刻、新地でセットしてもらい、池橋駅に向かった。
池橋駅へは梅田から私鉄の特急に乗って30分といったところだ。駅は二階建てでガラス窓に囲われ、真新しいコンコースを隔てて両側に線路がある。子どもの頃は一階建ての平べったく古臭い駅だったけど、5年くらい前から高架工事に入り、今は都会風の小綺麗な駅になった。
夏美口座の沢渡さんは言ってた。この池橋駅の高架工事から周辺の土地の値段が上がったって。そして、その情報をいち早く察知したフジケン興業が荒っぽい土地開発を進めた……志保姉はどうも、その辺のことを探っていたフシがある。
フジケン興業と志保姉…その二つを結びつけるのは、大塚のお父さんと仕事と、宮本の存在だ。いよいよ、その一つにアプローチをかける──
宮本は薄グレーのセーターに紺のダッフルコートというラフな格好で現れた。スーツでないと、より胸板の厚さが強調されてスポーツマンらしい精悍な若者に見える。客観的に見ると、きっとモテるんだろうなって思う。
ま、あたしのタイプじゃないけど……。
「何食べたい?」
会うと同時に聞いてきた宮本に、
「あたし、前に連れていっていただいた割烹料理屋さん行きたいです。あそこ、すっごく美味しかったから」
と答える。
「そうかい?じゃあ」
あたしたちは駅から国道を渡ってすぐにある割烹に入った。通されたのは個室仕様になっている上がり座敷の一部屋だった。
宮本は熱燗を頼んだので、オーダーを取りに来た仲居さんにお猪口二つでとすかさず言う。宮本はまたあたしに飲ますことを躊躇ったが、今日は譲れないと無理を通した。
そして、まずは避けて通れない話題に触れる。
「綺羅ママ、辞めちゃいましたね」
「え、綺羅ママが?」
「そう。ご存知やなかったですか?」
「それは知らなかったなあ。一体、どうして…?」
「ちょっと…お店で酷いことになって…あたしからはあんまり言いたくないんですけど」
「酷いこと?」
「はい。今は入院されてるんです。今日会えなくて残念ですか?」
「入院ねえ…いや、僕はそんなに綺羅ママとはそこまで親しくないからね。でも、うちの社長が聞くとビックリするやろうなあ」
「後日、ご挨拶のお手紙が発送されると思います。なので今日は、あたしが精一杯接待させていただきますね」
そこで、とびっきりの笑顔、笑顔。
「そう、か、いや、よろしくお願いします。それじゃあ、口座は君になるのかな?」
「宮本さんさえよければ。あたしじゃ嫌ですか?」
「そんなことはないよ」
「やったあ!不束者ではありますが、こちらこそよろしくお願いします」
ここは神妙に頭を下げる。
「いやいや、何か変な感じになってない?」
「なってないですよぉ。あたし、嬉しいなあ。これで宮本さんともっとお近づきになれますね。宮本さんのこと、いろいろ知りたいなあ。今日は根掘り葉掘り聞いちゃいますね。覚悟して下さいね」
「ははは、お手柔らかに頼むよ」
ホント、覚悟してよね。表はとびきりの天使の笑顔。そして、心中では獲物を狩る悪魔の笑みを光らせた。
熱燗が運ばれ、しばらくはそれを飲みながら当たり障りのない会話を進める。二週間の過酷な同伴ラッシュのお陰で話術のスキルは上がっていた。そして、宮本が酒気を帯び出した頃を見計らって話題を詰めていく。
「普段着の宮本さんってさらにお若く見えますね。おモテになるでしょ?」
「さあ、どうかな?考えたこともないな」
「前にお付き合いされてる方はいないって言ってはりましたけど、別れた、とかですか?」
「別れた…というか、死んだんだよ」
神妙な面持ちでストレートにそう言った宮本の言葉に、あたしの胸はトクンと跳ねる。
「え、そうなんですか?あの、よかったらどうして亡くなったか、聞いても?」
「それは君、よく知って…」
「え?」
「いや、その話は止めよう。あまり楽しい話じゃないからね」
「そうですか…ごめんなさい」
そりゃ楽しい話じゃないでしょうね。でも誤魔化し方が何か不自然だったような……?
「じゃあ、話題変えましょうね。今のお仕事って、どうやって決められたんですか?」
「何かまるで、インタビューされてる気分やね」
「はい、インタビュアーです。どうぞどうぞ」
あたしは手をグーにして宮本の口元に向けた。
こっからが本題よ。自然な流れよね?
「今の仕事はね、その、亡くなった当時の彼女と決めたんだよ」
え?
思わず聞き返した。
あたしは中学の頃、志保姉が宮本を家に連れてきているのを見て飛び出した。あの時、宮本はまだ大学生だったはず。もし宮本が言うのが本当だとすれば、あの後、志保姉と相談してフジケン興行への就職を決めた………?
しまった、やっぱり酒を飲むんじゃなかった。動悸が速くなり、頭がぼーっとする。思わず胸を抑えたあたしを見て、宮本が心配そうに覗き込む。
「大丈夫かい?やっぱり酒なんか飲まない方が…」
「触らないで!」
あたしは肩にかけられた宮本の手を咄嗟に払い除けてしまい、慌てて体裁を繕う。
「あ、すみません、すぐ…すぐに治まりますから」
だめだ、こんなことで動揺したら…真相に辿り着くまでしっかりと演じなくては。ゆっくり深呼吸し、気持ちを落ち着かせる。
「はあ、何かが喉に詰まったみたいです。もう大丈夫」
「そう?何だったら日を改めてもいいんだよ?休まなくていいかい?」
「はい、大丈夫です。心配おかけしてすみません。でも、ちょっと外の空気を吸いたいかな?今頼んでるお料理を食べたら、その辺をお散歩しません?」
「ああ、そうしよう。少し酔いを覚ました方がいい」
頼んだ料理を食べてから、あたしたちは外に出た。
「あの…なっちゃんやトラたちって同じ長屋に住んでたんですよね?あたし、そこに行ってみたい」
「え?今はただの分譲マンション建設地だよ?」
「いいんです。宮本さんの子どもの頃の思い出の場所、いろいろ見てみたいな。いいでしょ?」
駅から南に歩きながら、あたしはそう訴えた。フジケン興業のことを探りたいのもあったし、志保姉と宮本との間に何かこの街に関する繋がりがあるように思われたからだった。
あたしが子どもの頃は古い一戸建ての家が連なっていたイメージだが、今は大小様々な形をしたマンションが並んでいる。だが所詮都会から離れた近郊都市の風情は一新出来ず、まだまだ標高の低い家々が軒を並べている。
「ここだよ」
そんな町並みを5分ほど歩くと、建設予定のトタンの壁が張り巡らされてるところに突き当たった。そして、そこであたしは目を見開く。
ここは…!
大塚のお父さんと、志保姉と、母の四人で暮らしていた一戸建ての家があった場所……!
「ここ…ですか?」
「そう。といっても、この分譲マンションは広いからね。この建設予定地のちょうど南側がその長屋のあった場所だよ」
あたしたちが住んでいた家は北東の角。ということは、なっちゃんたちが住んでいた長屋とあたしたちの家は同じ番地の対角線上にあったということになる。
言葉を失っているあたしの横で、宮本が感慨深げに言った。
「ちょっと寂しいよね。子どもの頃の風景が変わってしまうというのは」
その宮本の言葉が呆然としていたあたしの思考を戻した。
「ここ、でもフジケン興業って書いてありますよ。宮本さんの会社ですよね?」
「うん、そうだね。自分の子どもの頃の風景を壊す会社に僕は入ってしまったんだね」
「でも、いつまでも同じってわけにはいきませんよ。街も人も、発展するものですもん」
ここはフォローしておこう、そんなつもりで言ったのだったが、宮本はあたしに向いて首を傾げ、こんなことを言った。
「君は、子どもの頃に住んでいた家が無くなって、何の感慨にも囚われないのかい?」
その質問に、あたしの全身の皮膚の毛が逆立った──。
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