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第2部 萌未の手記
キラカリコンビの悪事
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はあ~~~
あたしは大袈裟にため息をついて見せた。
「さくらちゃんには知られたくなかったんやけど…」
意気消沈し、傷付いた少女のような顔をする。
「玲緒さんって、女性を愛せる人やったのね。あたし、あの日…酔っ払って送ってもらった日ね、強引に玲緒さんの部屋に連れ込まれて乱暴されそうになったの」
あたしが計画的に行動したことは一切伏せ、あくまで玲緒が強行に及んだことだけを強調する。ちょっと涙なんかも見せちゃおかな。
「びっくりしてね、怖くて、それで警察呼んじゃったの。まさか悪いお薬が部屋にあるなんて知らなかった。玲緒さん、薬の常習者やったのね。ね、さくらちゃん、知ってた?そんな玲緒さんの正体のこと…」
ちらっとさくらの横顔を見ると、唇がかすかに震えている。
「まさか…さくらちゃんもお薬やってるの⁉」
「ううん、ううん」
さくらは大きくかぶりを振った。
「さくらはね、断ってたん。ぜんぜん、飲んだりしなかったよ」
「じゃ、勧められはしたのね。どうしてそのこと、あたしに教えてくれなかったの?」
あたしはちょっときつい目をしてさくらを睨む。
形勢逆転。
あの日、計画的に事が運んだとはいえ、法を犯していたのはあくまで玲緒なのだ。
「あ、ごめ…ごめんなさい。さくらね、さくら…いけないことは分かってたんやけど玲緒さんに嫌われたくなくて…」
今度はさくらが泣き出した。
あたしの嘘の涙と違い、こっちら本物の涙だ。
あたしはそっとさくらの肩を抱き締めた。
「玲緒さんのこと、本気で好きやったのよね。ごめんね、あたしが通報したばっかりに…」
「ううん、めぐみちゃんは悪くない。さくらがちゃんと玲緒さんにお薬止めてって言えなかったのが悪いん…」
よっしゃ!
ちょっとひと手間かかったけど、これでやっと今日の目的にたどり着けそうだ。
「あたしね、さくらちゃんの味方よ。もしね、もしさくらちゃんも一緒にお薬やったことがあったとしても、あたしはさくらちゃんのこと訴えたりはしない。だってあたしたち、お友達でしょ?」
「めぐみちゃん…ありがとう…」
さくらは肩を震わせて泣いた。
やってるな、これは。
常習ではないとしても、一度や二度くらいは…
玲緒の性癖からして充分にありえることだ。
だが今はそれはどうでもいい。
さくらにあたしのことを味方と思わせることが出来たのなら上出来だ。
あたしにもたれ掛かってしくしく泣くさくらが落ち着くまで、あたしはちびちびとビールを飲みながら待った。カウンターの男の子はちらちらとあたしたちの様子を伺っていたが、あたしが目配せでこっちに来るなと合図を送ると、他のお客さんの応対に専念して放っておいてくれた。
「ね、綺羅ママって、どんなママ?」
あたしがそう切り出したのは、一杯目のビールを飲み終えて、二杯目のカシスオレンジが出されたあとだった。さくらちゃんも今日は飲んで、嫌なことは忘れなさい、とさくらにも同じのを頼んだ。そして改めて乾杯し、ようやくさくらは泣き止んだ。
「さくら、綺羅ママのお席はあんまし呼ばれたことないんやけど…」
さくらはカシオレを一口こくんと飲み、話し出した。
「まだ若名に入ったばっかりの頃ね、玲緒さんともしゃべったことなくて、さくら、どこのお席にも全然呼ばれないでいたの。さくらには高級クラブなんて無理やったかなぁ~って思い始めたときね、始めて呼んでくれた口座のお姉さんがいたのね。紀香さんて人」
何の話を始めたのだろうと思ったが、あたしはさくらのグラスを持つ反対の手をテーブルの下で握りながら聞いた。
「紀香さんはね、口座のお姉さんっていってもそんなにたくさん小計があるわけやなくて、ヘルプもしながらお客さんも呼ぶタイプのホステスさんやったん。そのよく呼ぶ2、3組のお客さんの中にね、若くてぽっちゃりした女の子が好きなお客さんがいてね、そんでさくら、呼んでもらったん。さくらってぽっちゃりしてるでしょ?」
んーここは肯定すべき?
確かにぽっちゃりさんだけど…
「あたし、さくらちゃんのまん丸ほっぺ好きよ。すごく癒やされる」
さくらはにっこりと微笑み、話を続けた。
「そのお客さんにさくら、ときどき同伴してもらえるようになったの。ノルマもかかってくる頃やったから、すごく助かったん。でもね、あるときからお席に香里奈さんも付くようになってね、そのお客さん、同伴も香里奈さんとするようになっていったん。香里奈さんてすごく綺麗でさくらなんて足元にも及ばないけど、そのお客さんは香里奈さんみたいなシャープな感じやなくて、さくらみたいなんがやっぱりタイプやったと思うの。何で香里奈さんがお席に呼ばれるようになったのか、それはさくらには分からないけど…」
そこでまたさくらはカシオレを一口こくんと飲んだ。香里奈のような人気のホステスが中堅ホステスの、それも自分がタイプではないお客の席にわざわざ着く、確かに何か不自然だ。
「香里奈さんが呼ばれるようになったことにさくらちゃんは何か引っかかることがあるのね?」
「うん…それからしばらくしてね、紀香さんはお店を辞めたん。でね、そのお客さんの口座は綺羅ママになったん。綺羅ママなんてお席に着いたこともなかったのに…」
「え、それって香里奈さんが綺羅ママに紹介したってこと?」
「たぶんそう。さくらね、綺羅ママとはしゃべったことなくてあんましどんな人かよくわからないんやけど、香里奈さんは何か怖いなって思うの」
なるほど、いつかの更衣室でさくらは必要以上に香里奈の前で萎縮していたが、そういう経緯もあったわけか……
「ね、その紀香さんは何で辞めたの?」
「う~ん、それはさくらにはわかんないかな。でもね、これは噂の話なんやけど…」
話が綺羅ママと香里奈の関係性のことに及び、あたしは身を乗り出した。
「香里奈さんと仲良くなったホステスさんは新地から消えていくって言うの。紀香さんもね、確かに香里奈さんと一緒に帰ったりしてた日があったのね。さくら、たまに紀香さんにご飯を誘ってもらったりしてたから、香里奈さんとお店を出ていく紀香さんを見ながら寂しい気持ちで帰ったことが何度かあったん。ねえめぐみちゃん、さくらと仲良くなってくれるお姉さんは何ですぐにいなくなっちゃうのかなあ?」
またさくらの目に涙が浮かんできた。
あたしはさくらの手を強く握り、大丈夫よ、あたしがいるやない、と言った。
そして心の中でほくそ笑む。噂とはいえ、信憑性のある話が聞けたな、と思った。
「ね、他に綺羅ママの噂って何か知ってる?」
「う~ん…さくら、他のホステスさんとはあんまし仲良くないから…それくらいしか知らないかな…」
「そう…」
何とかしてもっと情報を仕入れられないだろうか…
あたしもまだ入店して一ヶ月くらいなので、なっちゃんとこのさくら以外にはそんなに親しく話せるホステスがいない。
噂レベルではなく、もっと確かな情報が欲しい…そう思い巡らせた時、一人、思い当たった。
あたしはさくらの両手を取り、彼女の瞳をじっと見つめる。
「ね、さくらちゃん、その紀香さんの連絡先、教えてくれないかな」
「え?それはいいけど…それを知ってどうするの?」
「連絡取って話を聞くの。もしね、香里奈や綺羅ママが不当にその紀香さんのお客さんの口座を奪ったのなら、悔しいやない?真実を知って、お店に訴えるのよ」
あたしは気がつくと香里奈のことを呼び捨てにしていた。あたしの中では、香里奈と綺羅ママが吊るんで悪巧みをしているのはもう確定的だった。
「そんなことしたらめぐみちゃんが若名にいられなくなっちゃうよ!綺羅ママのバックにはね、怖い人たちがいるって言うよ!さくら、めぐみちゃんまでいなくなったら、嫌だよ」
泣きそうなさくらの手をまたぎゅっと握る。
「あたし実はね、宮本さんの口座の件でもう綺羅ママとぶつかってるの。でね、絶対に負けたくないの。ね、さくらちゃんもあたしに力を貸して?」
「宮本さんって、玲緒さんの幼馴染みの?」
そうだ、玲緒の妹分だったさくらは宮本の席にもよくヘルプで着いていただろう。
「そうだ!ね、さくらちゃんから見て、宮本さんってどんな人?」
「え?う~ん…素敵な人だよ。紳士っていうか…さくらね、神崎さんは苦手だな~って思うけど、宮本さんはいい人だなぁって思う」
ま、外面は良さそうよね。
トラはまあ、あんなんだからヘルプには嫌われてそうだけど…
「とにかく、ね、あたし、宮本さんの口座を綺羅ママに取られたくないの。無茶はしないって約束するから、協力して!ね、お願い!」
あたしはそんな感じで強引に紀香さんの携帯番号を聞き出した。
キラカリコンビの悪事の尻尾を掴むために…
あたしは大袈裟にため息をついて見せた。
「さくらちゃんには知られたくなかったんやけど…」
意気消沈し、傷付いた少女のような顔をする。
「玲緒さんって、女性を愛せる人やったのね。あたし、あの日…酔っ払って送ってもらった日ね、強引に玲緒さんの部屋に連れ込まれて乱暴されそうになったの」
あたしが計画的に行動したことは一切伏せ、あくまで玲緒が強行に及んだことだけを強調する。ちょっと涙なんかも見せちゃおかな。
「びっくりしてね、怖くて、それで警察呼んじゃったの。まさか悪いお薬が部屋にあるなんて知らなかった。玲緒さん、薬の常習者やったのね。ね、さくらちゃん、知ってた?そんな玲緒さんの正体のこと…」
ちらっとさくらの横顔を見ると、唇がかすかに震えている。
「まさか…さくらちゃんもお薬やってるの⁉」
「ううん、ううん」
さくらは大きくかぶりを振った。
「さくらはね、断ってたん。ぜんぜん、飲んだりしなかったよ」
「じゃ、勧められはしたのね。どうしてそのこと、あたしに教えてくれなかったの?」
あたしはちょっときつい目をしてさくらを睨む。
形勢逆転。
あの日、計画的に事が運んだとはいえ、法を犯していたのはあくまで玲緒なのだ。
「あ、ごめ…ごめんなさい。さくらね、さくら…いけないことは分かってたんやけど玲緒さんに嫌われたくなくて…」
今度はさくらが泣き出した。
あたしの嘘の涙と違い、こっちら本物の涙だ。
あたしはそっとさくらの肩を抱き締めた。
「玲緒さんのこと、本気で好きやったのよね。ごめんね、あたしが通報したばっかりに…」
「ううん、めぐみちゃんは悪くない。さくらがちゃんと玲緒さんにお薬止めてって言えなかったのが悪いん…」
よっしゃ!
ちょっとひと手間かかったけど、これでやっと今日の目的にたどり着けそうだ。
「あたしね、さくらちゃんの味方よ。もしね、もしさくらちゃんも一緒にお薬やったことがあったとしても、あたしはさくらちゃんのこと訴えたりはしない。だってあたしたち、お友達でしょ?」
「めぐみちゃん…ありがとう…」
さくらは肩を震わせて泣いた。
やってるな、これは。
常習ではないとしても、一度や二度くらいは…
玲緒の性癖からして充分にありえることだ。
だが今はそれはどうでもいい。
さくらにあたしのことを味方と思わせることが出来たのなら上出来だ。
あたしにもたれ掛かってしくしく泣くさくらが落ち着くまで、あたしはちびちびとビールを飲みながら待った。カウンターの男の子はちらちらとあたしたちの様子を伺っていたが、あたしが目配せでこっちに来るなと合図を送ると、他のお客さんの応対に専念して放っておいてくれた。
「ね、綺羅ママって、どんなママ?」
あたしがそう切り出したのは、一杯目のビールを飲み終えて、二杯目のカシスオレンジが出されたあとだった。さくらちゃんも今日は飲んで、嫌なことは忘れなさい、とさくらにも同じのを頼んだ。そして改めて乾杯し、ようやくさくらは泣き止んだ。
「さくら、綺羅ママのお席はあんまし呼ばれたことないんやけど…」
さくらはカシオレを一口こくんと飲み、話し出した。
「まだ若名に入ったばっかりの頃ね、玲緒さんともしゃべったことなくて、さくら、どこのお席にも全然呼ばれないでいたの。さくらには高級クラブなんて無理やったかなぁ~って思い始めたときね、始めて呼んでくれた口座のお姉さんがいたのね。紀香さんて人」
何の話を始めたのだろうと思ったが、あたしはさくらのグラスを持つ反対の手をテーブルの下で握りながら聞いた。
「紀香さんはね、口座のお姉さんっていってもそんなにたくさん小計があるわけやなくて、ヘルプもしながらお客さんも呼ぶタイプのホステスさんやったん。そのよく呼ぶ2、3組のお客さんの中にね、若くてぽっちゃりした女の子が好きなお客さんがいてね、そんでさくら、呼んでもらったん。さくらってぽっちゃりしてるでしょ?」
んーここは肯定すべき?
確かにぽっちゃりさんだけど…
「あたし、さくらちゃんのまん丸ほっぺ好きよ。すごく癒やされる」
さくらはにっこりと微笑み、話を続けた。
「そのお客さんにさくら、ときどき同伴してもらえるようになったの。ノルマもかかってくる頃やったから、すごく助かったん。でもね、あるときからお席に香里奈さんも付くようになってね、そのお客さん、同伴も香里奈さんとするようになっていったん。香里奈さんてすごく綺麗でさくらなんて足元にも及ばないけど、そのお客さんは香里奈さんみたいなシャープな感じやなくて、さくらみたいなんがやっぱりタイプやったと思うの。何で香里奈さんがお席に呼ばれるようになったのか、それはさくらには分からないけど…」
そこでまたさくらはカシオレを一口こくんと飲んだ。香里奈のような人気のホステスが中堅ホステスの、それも自分がタイプではないお客の席にわざわざ着く、確かに何か不自然だ。
「香里奈さんが呼ばれるようになったことにさくらちゃんは何か引っかかることがあるのね?」
「うん…それからしばらくしてね、紀香さんはお店を辞めたん。でね、そのお客さんの口座は綺羅ママになったん。綺羅ママなんてお席に着いたこともなかったのに…」
「え、それって香里奈さんが綺羅ママに紹介したってこと?」
「たぶんそう。さくらね、綺羅ママとはしゃべったことなくてあんましどんな人かよくわからないんやけど、香里奈さんは何か怖いなって思うの」
なるほど、いつかの更衣室でさくらは必要以上に香里奈の前で萎縮していたが、そういう経緯もあったわけか……
「ね、その紀香さんは何で辞めたの?」
「う~ん、それはさくらにはわかんないかな。でもね、これは噂の話なんやけど…」
話が綺羅ママと香里奈の関係性のことに及び、あたしは身を乗り出した。
「香里奈さんと仲良くなったホステスさんは新地から消えていくって言うの。紀香さんもね、確かに香里奈さんと一緒に帰ったりしてた日があったのね。さくら、たまに紀香さんにご飯を誘ってもらったりしてたから、香里奈さんとお店を出ていく紀香さんを見ながら寂しい気持ちで帰ったことが何度かあったん。ねえめぐみちゃん、さくらと仲良くなってくれるお姉さんは何ですぐにいなくなっちゃうのかなあ?」
またさくらの目に涙が浮かんできた。
あたしはさくらの手を強く握り、大丈夫よ、あたしがいるやない、と言った。
そして心の中でほくそ笑む。噂とはいえ、信憑性のある話が聞けたな、と思った。
「ね、他に綺羅ママの噂って何か知ってる?」
「う~ん…さくら、他のホステスさんとはあんまし仲良くないから…それくらいしか知らないかな…」
「そう…」
何とかしてもっと情報を仕入れられないだろうか…
あたしもまだ入店して一ヶ月くらいなので、なっちゃんとこのさくら以外にはそんなに親しく話せるホステスがいない。
噂レベルではなく、もっと確かな情報が欲しい…そう思い巡らせた時、一人、思い当たった。
あたしはさくらの両手を取り、彼女の瞳をじっと見つめる。
「ね、さくらちゃん、その紀香さんの連絡先、教えてくれないかな」
「え?それはいいけど…それを知ってどうするの?」
「連絡取って話を聞くの。もしね、香里奈や綺羅ママが不当にその紀香さんのお客さんの口座を奪ったのなら、悔しいやない?真実を知って、お店に訴えるのよ」
あたしは気がつくと香里奈のことを呼び捨てにしていた。あたしの中では、香里奈と綺羅ママが吊るんで悪巧みをしているのはもう確定的だった。
「そんなことしたらめぐみちゃんが若名にいられなくなっちゃうよ!綺羅ママのバックにはね、怖い人たちがいるって言うよ!さくら、めぐみちゃんまでいなくなったら、嫌だよ」
泣きそうなさくらの手をまたぎゅっと握る。
「あたし実はね、宮本さんの口座の件でもう綺羅ママとぶつかってるの。でね、絶対に負けたくないの。ね、さくらちゃんもあたしに力を貸して?」
「宮本さんって、玲緒さんの幼馴染みの?」
そうだ、玲緒の妹分だったさくらは宮本の席にもよくヘルプで着いていただろう。
「そうだ!ね、さくらちゃんから見て、宮本さんってどんな人?」
「え?う~ん…素敵な人だよ。紳士っていうか…さくらね、神崎さんは苦手だな~って思うけど、宮本さんはいい人だなぁって思う」
ま、外面は良さそうよね。
トラはまあ、あんなんだからヘルプには嫌われてそうだけど…
「とにかく、ね、あたし、宮本さんの口座を綺羅ママに取られたくないの。無茶はしないって約束するから、協力して!ね、お願い!」
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