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第1部 高級クラブのお仕事
失礼記念日
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美伽に恋するようになった涼平は、さりとて表立った行動を起こすこともなく、そのまま中学を卒業した。そして美伽が自分と同じ高校に通っているのを知り驚いた。さらに驚いたことに、高校二年でまた彼女と同じクラスになった。涼平の通う高校は三年でクラス替えがなかったので、また二年間彼女と同じ教室で過ごすこととなった。だがそれは涼平にとって喜ぶべきことではなく、どちらかというと地獄の始まりだった。
17歳になり、彼女は美しくなった。そしてあの優しい笑顔も顕在だった。美伽は中学のときのように人気ものになるだけでなく、クラスのマドンナ的な存在になっていった。一方で涼平はというと、その暗さに磨きがかかり、美伽が周りを明るく照らすのと対照的に、周りの光を吸い込んでいるかのような暗い存在になっていた。中学の時に感じていた社交・非社交の壁よりももっと分厚い、ちょっとやそっとでビクともしそうにない鉄壁が両者の間に横たわっていた。
涼平もその壁の厚さに無自覚だったわけではなく、美伽への恋心は一人悶々と募らせてはいたが、中学の時と同じように告白をするというところまでにはいかなかった。そしてまた、その気持ちを隠したまま卒業すると思われた。そんな涼平に行動を起こさせたのは、涼平の18歳の誕生日の出来事だった。受験を控えたその日、息抜きに訪れた本屋で、ばったり美伽と出くわしたのだ。はたから見れば別段特別なことではないのだけれど、涼平に取っては心臓が飛び出るくらいのビッグイベントだった。
「椎原くんも息抜き?」
受験生でもある涼平たちが本屋で出会って“息抜き”と言ったのは、彼が立っている棚が文庫本のコーナーだったからだろう。
涼平はちょうどその時、ゴールズワージーの『林檎の樹』を手に取っていて、
(ノラよりもミーガンの方が似合ってるよなあ…)
などと、美伽と林檎の樹の主人公を重ねている最中だったので、その本人に突然声をかけられてあたふたし、手にしていた文庫本を落としてしまった。折しもその日は文化祭の直前で、涼平たちのクラスはイプセンの『人形の家』を劇として上演することになっていた。そして美伽が、そのヒロインであるノラに抜擢されていたのだ。
「私もこの作品、好きよ」
艶のあるストレートの髪が顔横に流れるのを手で抑えながら、美伽は落ちた文庫本を拾うと、にっこりと微笑んで涼平に差し出した。瞬間、その笑顔が純粋無垢なミーガンとぴっとりと重なった。
それから…涼平たちは一緒に帰路についた。どんな会話をしたかほとんど忘れてしまったが、
「わたしね、椎原くんが描いてくれたポスターの絵、好き」
という美伽の言葉は、美伽と同じ舞台に上がれずに鬱屈としていた涼平の気持ちを高揚させた。文化祭での涼平の役割は劇の宣伝用のポスターを描くことで、それは絵の上手さを認められてのことだったのだが、裏方とヒロインという美伽との壁の厚さを改めて自覚させることでもあった。涼平はここぞとばかりに美伽だけを描いた。その絵を美伽は好きと言ってくれたのだ。そしてその日の別れ際、美伽は小首を傾げて微笑みながら、さらに涼平の胸を打つことを言った。
「大学でも一緒になれたら、いいな」
なぜ美伽はそんなことを言ったのか、会話の締めとして使われたただの社交辞令だったのか、それとも何か特別な含みがあったのか、その時の涼平には分からなかったが、会話の中で出た美伽の志望校だけはちゃっかりと覚えていた。そしてそれがそのまま涼平の志望校となった。
高3の春、美伽は目標校に見事現役で合格したが、涼平は不合格だった。その大学の偏差値は高く、涼平の決意はいささか遅過ぎた。そして1年間の浪人の末、涼平はかろうじて美伽より偏差値の低い同大学の学部に滑り込んだ。だがそこに待っていたのは希望ではなく、さらなる地獄だった。入学して間もなくして、教養部のキャンパス近くで美伽が男と腕組みしながら歩いているのを目撃したのだ。
ショックだった。
男女共学なので異性とともに歩くことくらい普通にあるだろうが、腕は組まない。親しげな二人の姿に、それがどういうことか察しはついた。涼平は一気に大学に通う気を無くし、日中はアルバイトに明け暮れ、夜は寮の仲間と酒や麻雀の生活に浸っていった。そうして美伽に片想いして五年経った二十歳の誕生日のこの日、そんな生活からピリオドを打つべく、美伽への告白を決意し、決行しようとしているのだ。
山の麓にあるこの大学の木々は11月になると街よりも少し早く色づきを増してくる。そんな紅葉よりも鮮やかな赤いジャケットを着て、美伽は待ち合わせの公園に現れた。
「久しぶり」
肩の先で手を振り、何度も空想の中で涼平の頭の中で再生された彼女の小首を傾げて微笑む仕草は、記憶の中より幾分大人びて見えた。
「少し歩こうか」
涼平は切り出し方が分からず、話の糸口を掴もうと頭を巡らせてた。
「もう秋って感じよねぇ…」
美伽は周りのイチョウ並木を見ながら言った。肩先まで伸びる黒髪の毛先とちょうど下当たりの位置で後ろ手を組みながらゆっくりとした歩調で歩く、その彼女の横にいるだけで温かい気持ちに包まれる。
(今日は十中八九振られる。でもこうやっていつまでも穏やかな時間を彼女と共有できたなら、どんなに幸せだろう…)
やがて涼平は一縷の望みを託し、話を切り出した。
「俺さ、ずっと藤原のことが好きやった。この大学に進んだんも、実は藤原と一緒にいたかったからやねん」
装飾句を挟むことなく、ストレートに言い切った。そして彼女の横顔をちらっと見る。同じように横目で見ている彼女と目が合った。驚きととまどい、それをニで割ったような目だった。そして彼女は、まつ毛を伏せてうつむいた。
長い…ほんとはそれほどでもなかったかもしれないが、しばらく沈黙した後に彼女がぽつんと言葉を発したのは、一陣の風が山の木々を吹き上げザァッと鳴らすのと同時だった。
「………なさい…」
「え?」
聞き取れずもう一度問うと、今度は顔を上げてしっかりと涼平の目を見据え、申し訳なさそうに、それでいてきっぱりとした口調で言った。
「ごめんなさい…」
そのフレーズは、涼平の予想通りのものだった。いや、何ならさっきも本当は唇の動きで分かっていた。
「あ、そ、か。だよね…藤原は大学二回生やもんな、もう彼氏…いるよね。俺の方こそ、急に呼び出して、ごめん…」
涼平の言葉に、美伽は首を振った。だが次の言葉はさらに涼平を絶望の淵に追いやった。
「彼氏っていうかね、フィアンセ…が、いるの」
フィアンセ………ドラマなんかで聞いたことはあるが、実生活で聞くのは初めての単語だった。改めて、美伽がお嬢様だったことに思い当たる。彼氏ならいつか別れるかもしれないが、フィアンセとは結婚を約束した相手ということだ。美伽にはもう、人生を共に歩んでいく伴侶がいるということだ。目の前に暗幕が降りた涼平に、美伽は微笑みかけた。
「ありがとね、わたしのこと、想ってくれて。でも、椎原くんがそんなこと言うの、ちょっと意外だった」
美伽の笑顔が痛かった。
「意外…かなあ…?」
涼平はかろうじてそう返したが、そこから言葉が続かなかった。予想していたとはいえ、思った以上に胸が痛かった。
「あ、わたしね、このあとお友達と約束してて…もう、行くね」
しばらくの沈黙のあと、気不味い空気を察したのか、美伽はいつもの優しい笑顔で肩越しに手を振り、そそくさと公園から出て行った。
(終わったな…)
あまりにもあっけない幕切れだった。
(何落ち込んでんねん。分かってたことやないか……)
美伽の去っていく後ろ姿を見つめながら、募らせた五年分の想いを回顧した。そして今日が見納めになるであろう彼女の後ろ姿に、心の中でさようならを言った。六甲おろしが、彼女の艶のある黒髪を巻き上げた。
17歳になり、彼女は美しくなった。そしてあの優しい笑顔も顕在だった。美伽は中学のときのように人気ものになるだけでなく、クラスのマドンナ的な存在になっていった。一方で涼平はというと、その暗さに磨きがかかり、美伽が周りを明るく照らすのと対照的に、周りの光を吸い込んでいるかのような暗い存在になっていた。中学の時に感じていた社交・非社交の壁よりももっと分厚い、ちょっとやそっとでビクともしそうにない鉄壁が両者の間に横たわっていた。
涼平もその壁の厚さに無自覚だったわけではなく、美伽への恋心は一人悶々と募らせてはいたが、中学の時と同じように告白をするというところまでにはいかなかった。そしてまた、その気持ちを隠したまま卒業すると思われた。そんな涼平に行動を起こさせたのは、涼平の18歳の誕生日の出来事だった。受験を控えたその日、息抜きに訪れた本屋で、ばったり美伽と出くわしたのだ。はたから見れば別段特別なことではないのだけれど、涼平に取っては心臓が飛び出るくらいのビッグイベントだった。
「椎原くんも息抜き?」
受験生でもある涼平たちが本屋で出会って“息抜き”と言ったのは、彼が立っている棚が文庫本のコーナーだったからだろう。
涼平はちょうどその時、ゴールズワージーの『林檎の樹』を手に取っていて、
(ノラよりもミーガンの方が似合ってるよなあ…)
などと、美伽と林檎の樹の主人公を重ねている最中だったので、その本人に突然声をかけられてあたふたし、手にしていた文庫本を落としてしまった。折しもその日は文化祭の直前で、涼平たちのクラスはイプセンの『人形の家』を劇として上演することになっていた。そして美伽が、そのヒロインであるノラに抜擢されていたのだ。
「私もこの作品、好きよ」
艶のあるストレートの髪が顔横に流れるのを手で抑えながら、美伽は落ちた文庫本を拾うと、にっこりと微笑んで涼平に差し出した。瞬間、その笑顔が純粋無垢なミーガンとぴっとりと重なった。
それから…涼平たちは一緒に帰路についた。どんな会話をしたかほとんど忘れてしまったが、
「わたしね、椎原くんが描いてくれたポスターの絵、好き」
という美伽の言葉は、美伽と同じ舞台に上がれずに鬱屈としていた涼平の気持ちを高揚させた。文化祭での涼平の役割は劇の宣伝用のポスターを描くことで、それは絵の上手さを認められてのことだったのだが、裏方とヒロインという美伽との壁の厚さを改めて自覚させることでもあった。涼平はここぞとばかりに美伽だけを描いた。その絵を美伽は好きと言ってくれたのだ。そしてその日の別れ際、美伽は小首を傾げて微笑みながら、さらに涼平の胸を打つことを言った。
「大学でも一緒になれたら、いいな」
なぜ美伽はそんなことを言ったのか、会話の締めとして使われたただの社交辞令だったのか、それとも何か特別な含みがあったのか、その時の涼平には分からなかったが、会話の中で出た美伽の志望校だけはちゃっかりと覚えていた。そしてそれがそのまま涼平の志望校となった。
高3の春、美伽は目標校に見事現役で合格したが、涼平は不合格だった。その大学の偏差値は高く、涼平の決意はいささか遅過ぎた。そして1年間の浪人の末、涼平はかろうじて美伽より偏差値の低い同大学の学部に滑り込んだ。だがそこに待っていたのは希望ではなく、さらなる地獄だった。入学して間もなくして、教養部のキャンパス近くで美伽が男と腕組みしながら歩いているのを目撃したのだ。
ショックだった。
男女共学なので異性とともに歩くことくらい普通にあるだろうが、腕は組まない。親しげな二人の姿に、それがどういうことか察しはついた。涼平は一気に大学に通う気を無くし、日中はアルバイトに明け暮れ、夜は寮の仲間と酒や麻雀の生活に浸っていった。そうして美伽に片想いして五年経った二十歳の誕生日のこの日、そんな生活からピリオドを打つべく、美伽への告白を決意し、決行しようとしているのだ。
山の麓にあるこの大学の木々は11月になると街よりも少し早く色づきを増してくる。そんな紅葉よりも鮮やかな赤いジャケットを着て、美伽は待ち合わせの公園に現れた。
「久しぶり」
肩の先で手を振り、何度も空想の中で涼平の頭の中で再生された彼女の小首を傾げて微笑む仕草は、記憶の中より幾分大人びて見えた。
「少し歩こうか」
涼平は切り出し方が分からず、話の糸口を掴もうと頭を巡らせてた。
「もう秋って感じよねぇ…」
美伽は周りのイチョウ並木を見ながら言った。肩先まで伸びる黒髪の毛先とちょうど下当たりの位置で後ろ手を組みながらゆっくりとした歩調で歩く、その彼女の横にいるだけで温かい気持ちに包まれる。
(今日は十中八九振られる。でもこうやっていつまでも穏やかな時間を彼女と共有できたなら、どんなに幸せだろう…)
やがて涼平は一縷の望みを託し、話を切り出した。
「俺さ、ずっと藤原のことが好きやった。この大学に進んだんも、実は藤原と一緒にいたかったからやねん」
装飾句を挟むことなく、ストレートに言い切った。そして彼女の横顔をちらっと見る。同じように横目で見ている彼女と目が合った。驚きととまどい、それをニで割ったような目だった。そして彼女は、まつ毛を伏せてうつむいた。
長い…ほんとはそれほどでもなかったかもしれないが、しばらく沈黙した後に彼女がぽつんと言葉を発したのは、一陣の風が山の木々を吹き上げザァッと鳴らすのと同時だった。
「………なさい…」
「え?」
聞き取れずもう一度問うと、今度は顔を上げてしっかりと涼平の目を見据え、申し訳なさそうに、それでいてきっぱりとした口調で言った。
「ごめんなさい…」
そのフレーズは、涼平の予想通りのものだった。いや、何ならさっきも本当は唇の動きで分かっていた。
「あ、そ、か。だよね…藤原は大学二回生やもんな、もう彼氏…いるよね。俺の方こそ、急に呼び出して、ごめん…」
涼平の言葉に、美伽は首を振った。だが次の言葉はさらに涼平を絶望の淵に追いやった。
「彼氏っていうかね、フィアンセ…が、いるの」
フィアンセ………ドラマなんかで聞いたことはあるが、実生活で聞くのは初めての単語だった。改めて、美伽がお嬢様だったことに思い当たる。彼氏ならいつか別れるかもしれないが、フィアンセとは結婚を約束した相手ということだ。美伽にはもう、人生を共に歩んでいく伴侶がいるということだ。目の前に暗幕が降りた涼平に、美伽は微笑みかけた。
「ありがとね、わたしのこと、想ってくれて。でも、椎原くんがそんなこと言うの、ちょっと意外だった」
美伽の笑顔が痛かった。
「意外…かなあ…?」
涼平はかろうじてそう返したが、そこから言葉が続かなかった。予想していたとはいえ、思った以上に胸が痛かった。
「あ、わたしね、このあとお友達と約束してて…もう、行くね」
しばらくの沈黙のあと、気不味い空気を察したのか、美伽はいつもの優しい笑顔で肩越しに手を振り、そそくさと公園から出て行った。
(終わったな…)
あまりにもあっけない幕切れだった。
(何落ち込んでんねん。分かってたことやないか……)
美伽の去っていく後ろ姿を見つめながら、募らせた五年分の想いを回顧した。そして今日が見納めになるであろう彼女の後ろ姿に、心の中でさようならを言った。六甲おろしが、彼女の艶のある黒髪を巻き上げた。
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