78 / 85
7月14日
しおりを挟む
7月14日
授業は一つのみ。
現地の学校の授業である。
今週は現地の授業4コマの他は今のところ一つしか予約がない。
正直危機感もあるのだが、先月や先々月の貯金があるため、すぐに野垂れ死ぬことはないだろうと思い、自分の時間として使っている。
時間があると一コマの準備に使える時間も多いため、当然授業の質は上がる。
先月は殆ど教科書に従って指導してみたのだが、やはりそれは性に合っていないようだ。
そのため、最近はパワーポイントを作り直して、自分の教えやすいようにしている。
私のスペイン語はまだあまり良くはない。
そのため教科書にスペイン語の訳をつけるような形で作っていたのだが、その方針は切り替えることにした。
まずスペイン語に頼るのはそもそもの私の趣味ではない。
そのため、重要な新出語彙以外には基本的に訳をつけないことにした。
これによってコミュニケーションの機会を増やし、同時に学生自身の考える時間を与えることで、学生の授業の吸収を促すのが狙いである。
この方法は双刃の剣であり、学生の意識が低ければ返って学生の理解は下がる。
それ故に授業内で小まめにコミュニケーションを取らなければならないが、逆に言えばそこで補えることは多い。
さらにこちらが意図していないことを教えることができる場合があるという点もある。
欠点といえば、そこであり、クラスに差ができてしまうということである。
そのため、学校ではあまりするべきではない方法である。
学校の顔という面においてはそうなのだが、私にも教師としての顔がある。
そもそも、学校はスペイン語を使う教師とそうでない教師とを配置している。
そのため私の学生が他のクラスの学生よりも劣っているというようになってはならない。
今日の授業のテーマは「買い物」であり、まだ動詞の授業もしていない中で、簡単な言葉を使い、買い物をする練習をした。
練習をしたと言ってもオンラインでは限界があり、使いこなすまでにはなっていないだろう。
結局理解できる語彙を増やすだけのため、教室活動でないと使える語彙を増やすのは難しい。
テストをしようにも、画面の向こうで答えを見るかもしれないし、伝えてくる点数を改ざんする可能性もある。
そのため、確認しようにもできないというのが問題である。
今後はスペイン語を使う頻度をさらに減らそうと思うのだが、私の言葉を理解できていれば問題はないだろう。
しかし分からずに、分かっているふりをされてしまってはどうしようもない。
授業は一つのみ。
現地の学校の授業である。
今週は現地の授業4コマの他は今のところ一つしか予約がない。
正直危機感もあるのだが、先月や先々月の貯金があるため、すぐに野垂れ死ぬことはないだろうと思い、自分の時間として使っている。
時間があると一コマの準備に使える時間も多いため、当然授業の質は上がる。
先月は殆ど教科書に従って指導してみたのだが、やはりそれは性に合っていないようだ。
そのため、最近はパワーポイントを作り直して、自分の教えやすいようにしている。
私のスペイン語はまだあまり良くはない。
そのため教科書にスペイン語の訳をつけるような形で作っていたのだが、その方針は切り替えることにした。
まずスペイン語に頼るのはそもそもの私の趣味ではない。
そのため、重要な新出語彙以外には基本的に訳をつけないことにした。
これによってコミュニケーションの機会を増やし、同時に学生自身の考える時間を与えることで、学生の授業の吸収を促すのが狙いである。
この方法は双刃の剣であり、学生の意識が低ければ返って学生の理解は下がる。
それ故に授業内で小まめにコミュニケーションを取らなければならないが、逆に言えばそこで補えることは多い。
さらにこちらが意図していないことを教えることができる場合があるという点もある。
欠点といえば、そこであり、クラスに差ができてしまうということである。
そのため、学校ではあまりするべきではない方法である。
学校の顔という面においてはそうなのだが、私にも教師としての顔がある。
そもそも、学校はスペイン語を使う教師とそうでない教師とを配置している。
そのため私の学生が他のクラスの学生よりも劣っているというようになってはならない。
今日の授業のテーマは「買い物」であり、まだ動詞の授業もしていない中で、簡単な言葉を使い、買い物をする練習をした。
練習をしたと言ってもオンラインでは限界があり、使いこなすまでにはなっていないだろう。
結局理解できる語彙を増やすだけのため、教室活動でないと使える語彙を増やすのは難しい。
テストをしようにも、画面の向こうで答えを見るかもしれないし、伝えてくる点数を改ざんする可能性もある。
そのため、確認しようにもできないというのが問題である。
今後はスペイン語を使う頻度をさらに減らそうと思うのだが、私の言葉を理解できていれば問題はないだろう。
しかし分からずに、分かっているふりをされてしまってはどうしようもない。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。

ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。


百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる