日本語教師日誌

6月23日

6月23日

今日の授業は２つ。
現地の学校のものと、夜の90分の会話のクラスだった。
現地の学校の授業では予告通り漢字のテストをした。
と言ってもまだ漢数字の一から十と百、千を教えただけであり、パターンとしても多くはなく、こちらとしても難しい問題は出せない。
一つ一つの漢字の読み方は多いのだが、出題範囲が限られているというわけだ。
よってひらがなカタカナのテストをするよりは幾分か楽だろうと思いつつ、テストを実施した。
結果から言うと、思ったよりは良かった。
というより思ったよりは心配は無いようだ、という方が正しい。
今日は学生が6人いたのだが、一番成績のいい学生は2問だけ間違えて、他にも9割答えられていた学生が二人いた。
一方で、一番低い学生は半分ほどの点数だったのだが、懸念するほどではない。
悪ければ2、3問しか答えられないという状況も起こり得る中で、半分近く取ってくれたのだから、漢字のルールや覚え方を掴み始めているのは確かである。
まだ始まったばかりであり、それについて責めたり、詰め込んだりしてモチベーションを下げる方が問題である。
それに漢字の時間をたくさんとったわけでも、読解によって漢字を練習する時間がたくさんあったわけではない。
そのため、よほど熱心でもない限りこれが当然だとも思う。
とりあえずまずは様子を見つつ、伸び悩むようだったら対策を講じればよい。
真面目に出席している限りは出来が良かろうが悪かろうが、できる限りのサポートはするつもりだし、逆に言えばやる気のない学生にはこちらとしても教える気が起きなくなってしまうため、お互いのために努力し続けなければならない。
さて、もう一人の学生についてだが、今日も会話の練習をした。
内容は、はじめは学生の現状についてであり、かなり自然に話せるようにはなってきた。
動詞などの活用はまだ正確ではないものの、伝えたいことを伝えるための言葉選びは幾分か磨かれてきたと言えるだろう。
画像などを駆使して説明してくれるので、それも会話をする上での一つの作戦であり、とてもわかりやすい。
時々単語単位で間違えるものの、連続して二つ以上間違えない限り大抵言わんとしていることの察しがつく。
そのため、会話としてのテンポがあまり乱れないため、スムーズな会話ができているのだと思う。
授業の後半ではまた漫画を読んでおり、今日ははじめの会話のテンポのまま進めることができたため、体感的にはいつもよりさらに早かったような気にもなる。
そして何より今日は学生の笑顔が多かったため、私としても楽しく、やりがいのある授業だった。