日本語教師日誌

藤堂Máquina

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5月21日

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5月21日

今日の授業は4つ。
朝にカナダの学生が1コマ。
午後にアメリカの学生が1コマ。
夜に現地校の授業が1コマ。
その後、9時からいつものアメリカの学生が1コマという内訳だ。
カナダの学生とは、会話のトレーニングであり、語彙を増やすことに焦点を当てての授業だった。
テーマは季節であり、日本の文化として「梅雨」を紹介した。
概ねは理解してくれたのだが、少し語彙が難しかったようで、説明に時間がかかってしまったため、テンポが悪くなってしまったように思う。
学生との関係に問題が生じた訳ではないのだが、これが続くと良く無いため、次は改善しなければならない。
2コマ目は、午後、殆ど夕方の時間で、会話を私ができる限りタイプし、後半にフィードバックするという形式であった。
学生との会話は盛り上がり、この授業については今日唯一問題がないようであった。
3コマ目は学校の授業であり、学生5人に自己紹介を教えるという内容であった。
今日のテーマは「自己紹介」であり、順序としては本来カタカナを教えるべきタイミングだったのだが、それを無視して自己紹介に進んだ。
理由は簡単で、平仮名もまだ完璧ではない学生にカタカナを教えるのに気が進まなかったからである。
そんなに詰め込んだところで、効率がいい訳ではないし、何より学生が淡々と文字を書くだけでは楽しい訳がない。
覚えることの楽しさを知る必要がある。
文字や単語だけではなく、文法を覚えなければ学校までが通って日本語を勉強する甲斐がない。
それ故に、自己紹介を教えたのだが、今日は懸念点がひとつあった。
それは学生の一人がとても退屈そうに授業を受けているということであった。
私のスペイン語が堪能でないことや、まだ文字を覚えるのが多い段階のため、退屈なのは仕方がないし、感情を正直に表現することだって悪いことではない。
しかし、その1人のせいでどことなく、クラスの雰囲気が悪くなっているのは良いことではない。
男性の学生なのだが、クラスを見ると学生のうち3人は若い女性であり、残りの2人が少しだけ年齢層の高い男性であるため、やりにくいのはわかる。
しかしもう1人の男性の学生はそれなりに楽しそうに授業を受けているため、正直なところもう少し意欲的に受けてほしい。
楽しくするためにゲームなどを用意しても、若い学生は楽しそうだが、入りにくそうにしている感じがあるため、彼のモチベーションを上げる方法が分からない。
学生のタイプや、人間としての相性もあるため、どうにもならない時もある。
しかし、指名して答えてもらっても、良くできるという訳ではないところみると、静かに集中して勉強したいという訳でもないようだ。
おそらくまずは彼の学習動機を聞くところから始めるべきなのだと思う。
それから何か対策を講じなければならない。
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