日本語教師日誌

5月18日

5月18日

今日の授業は4つ。
60分の授業が２つ。
90分の授業が２つであった。
1コマ目はN4レベルの学生で、テーマは受動態と呼ばれる「れる・られる」であった。
学生自身は、英語に直した時の「せられる・させられる」の方が楽だと言っており、以前授業をしたカナダの学生も同じようなことを言っていたのを思い出した。
これは要検証なのだが、他の英語圏の学生にも聞く必要があると思う。
学生は以前勉強した文法らしいのだが、使い方を覚えていないようだったので、活用を再び教えるところからはじまった。
活用は「する以外」は、動詞の「ない」の形から「ない」を「れる・られる」に変えた形であるのだが、動詞のグループを思い出さないと間違えた活用をしてしまう。
フラッシュカードなどで瞬発的に学習させることができれば一番良いのだが、オンラインではそうはいかない。
チャットにて動詞をいくつか出して、活用させたのだが、どうにもテンポが悪い。
正直慣れたことであり、大人の学生には問題ないのだが、もう少し若い学生が来た時には何か工夫が必要なのかもしれない。
2コマ目は、N3レベルの学生であり、文法の授業と題しているものの、内容は殆ど会話であった。
私は会話の中で、N3の文法を織り交ぜて話し、分からない言葉があった時だけ文法の説明をした。
今日は確認を兼ねて8つほど導入できたが、そのうちいくつかはすでに知っていたためそう問題なかった。
N3ともなれば日本語での説明でも十分理解してくれるため、特に不安もない。
導入した文法のリストを作っているため、次も困ることはない。
リストをデスクトップに置いているが、学生のファイルが散らばっているため、整理する時間が欲しい。
以前からいた学生のファイルは整理されているのだが、最近の学生のファイルだけは散乱している。
3コマ目と4コマ目は同じ学生なのだが、今日は読解が中心だった。
教材は私の用意したものが気に入ったらしく、しばらく短いストーリーを読んでいた。
短いストーリーから順に渡していっているのだが、スピードが早くなっていくのが目に見えてわかる。
はじめは300時程度の文を20以上かけて読んでいたのだが、今日は500字程度の文を10分強で読んだ。
文字数は少しずつ増えていくように渡しているのだが、タイムは次第に早くなっている。
読解は、慣れないと難しいスキルで、特に物語のような文だと、表現も多い。
しかし順応力が高いためかあっという間に読んでしまう。
正直羨ましいスキルである。
私も現在スペイン語を勉強しているが、どうにも遅くて嫌になってしまう。