76 / 78
閉塞感に下る
しおりを挟む
数秒の世界が人生ならば、そこに何の意味があるのだろうか。
現状維持の生活は瞬く間に終わる。
人間はいつまで退屈な世界に満足できるのだろう。
今は誰しも自由な世界に憧れを抱くものの、現状に割り切って、そうして終わりを迎える者もいる。
知らなければそこに新たな探究心は生まれないが、好奇心が強いのも我々の欠点だ。
部屋の隅で箱を突つくことにも慣れた。
わたしは外の世界を知る。
故に突き続けても果ての見えない世界を羨望するのだ。
きっと未来で誰かは宇宙の果てを目指すだろう。
そうすることが人生の意義だと信じて止まずに。
目の前の箱の中身も知らない人類が、ただ大きな箱の中に幸福が詰まっていると信じて、自分を信じ込ませて生きていくのだ。
現状維持の生活は瞬く間に終わる。
人間はいつまで退屈な世界に満足できるのだろう。
今は誰しも自由な世界に憧れを抱くものの、現状に割り切って、そうして終わりを迎える者もいる。
知らなければそこに新たな探究心は生まれないが、好奇心が強いのも我々の欠点だ。
部屋の隅で箱を突つくことにも慣れた。
わたしは外の世界を知る。
故に突き続けても果ての見えない世界を羨望するのだ。
きっと未来で誰かは宇宙の果てを目指すだろう。
そうすることが人生の意義だと信じて止まずに。
目の前の箱の中身も知らない人類が、ただ大きな箱の中に幸福が詰まっていると信じて、自分を信じ込ませて生きていくのだ。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる