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エゴ
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便箋を破く。
紙切れは誰かから渡された感情の代替品だ。
その度に私の脳みそに矢が刺さるような幻覚に溺れるのは、颯爽と現れた悪夢のような赤みがかった紫色の靄である。
貫いたそれは私から噴き出した液体で潤いを感じて止まない。
羽は柔らかく私を撫ぜた後、飛魚のように宙を踊る。
力を失い膝をつく。
視界は極彩色だ。
瞼の重みは秒毎に増す。
もう一本。
そうして一瞬の覚醒の後肉片が散る。
エゴが私を奮い立たせるだけだ。
紙切れは誰かから渡された感情の代替品だ。
その度に私の脳みそに矢が刺さるような幻覚に溺れるのは、颯爽と現れた悪夢のような赤みがかった紫色の靄である。
貫いたそれは私から噴き出した液体で潤いを感じて止まない。
羽は柔らかく私を撫ぜた後、飛魚のように宙を踊る。
力を失い膝をつく。
視界は極彩色だ。
瞼の重みは秒毎に増す。
もう一本。
そうして一瞬の覚醒の後肉片が散る。
エゴが私を奮い立たせるだけだ。
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