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陽炎
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溢れんばかりの熱気だけを真実と呼んだ。
陽炎が全てを嘘にしたのだ。
脳裏に焼き付くものは、単純なフィルムのようになってしまった。
暗室で思い出すのだろう。
この世の理を。
午前2時の黒煙は細く、黒点が溶けたようだった。
炭が弾ける。
鉛色のコンクリートの意思で地に伏せることもできぬ。
ただ黙々と誰もいない道を歩き続けるのだ。
行く先に誰もいない道を。
陽炎が全てを嘘にしたのだ。
脳裏に焼き付くものは、単純なフィルムのようになってしまった。
暗室で思い出すのだろう。
この世の理を。
午前2時の黒煙は細く、黒点が溶けたようだった。
炭が弾ける。
鉛色のコンクリートの意思で地に伏せることもできぬ。
ただ黙々と誰もいない道を歩き続けるのだ。
行く先に誰もいない道を。
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