草稿集

朝

清々しいまでの快晴だな。

世間ではきっとこれを「いい天気」などと宣うのだろう。

何がいい天気なものか。

長い休みでもあって、そのうちの1日がこんな朝ならまぁ「いい天気」と言ってやらんこともない。

ただ休みなんて週に1日もない現状で、どんな天気だろうと「いい」なんて言葉は使えないのだよ。

寧ろ雨や雪で交通が麻痺して、5分でも10分でも時間が取れる方がずっといい天気なのだ。

どうしてこう毎日、朝を迎えなければならないのか。

誰の元にも訪れるという朝は本当に億劫で、逃げれもしないこの世界から逃げることだけを考える他なかった。

きっとそれは地球の反対まで来たところで変わらないのだろうけど。