98 / 103
12月14日(月)
しおりを挟む
12月14日(月)
今日の授業は2つ。
1つは1時間の会話、1つは30分の百人一首だった。
会話の方は前回金曜日に来た学生で、1時間カジュアルな会話をした。
この時間ばかりは教師として、ラフな日本語を使わなければならないのだが、こう教師をしていると、むしろカジュアルな言葉を選ぶ方が難しい。
一人称すら油断するとブレるし、普段通りと言う方がよっぽど難しい。
日本人と話すというのはかなり長い間していない。
特に友人のような、家族よりも雑な言葉遣いをするような人と話していないため余計である。
それ故に、私は主に相槌を打ち、話を広げる方向に努めた。
外国人からしたら、私の相槌は話しやすいらしく、それはもちろん教師としての職務を全うしているからなだけであるものの、それでも仕事柄そう言ってもらえるのは嬉しい。
外国人が日本人の友達と話すと話が止まってしまうことが多いらしい。
日本人はつくづくシャイだと思う。
能動的に日本語を勉強しようと私の元を訪れる学生というのは、日本人相手に日本語を使うくらいの努力家が多い。
だから「英語が苦手だから話したくない」という状況にはならないはずである。
その上で会話が続かないというのはそういうことだと思う。
私の学生の多くは会話が続かないことから「自分に好意的なのかどうか分からない」とよく言う。
可哀想である。
私は仕事だから話題を広げるものの、どちらかと言うと普段は静かなタイプのため、「話しやすい」と言われても営業用の顔とは言えない。
まぁ話題がだいぶ逸れたが、そう言うわけで、学生に気持ちよく話してもらってお金をもらう仕事だった。
今日のもう一コマは百人一首だったが、今日は1つの詩の他に学生がアメリカの有名な詩を日本語訳してきたため、少し残った時間で一緒に見た。
「添削」なんて大袈裟なものでもないし、学生の選んだ日本語にケチをつける気はなかった。
そのため、詩の手法のアイデアを提案したり、スタイル参考になりそうな日本の詩を紹介したり、その程度のことをした。
個人的にはどんな文章でも、その人が満足しているなら、いや、していなくても、作った人の作品である。
もし仮に学生が言葉の使い方や、知らない単語の解説を望めば、その時は手伝うつもりだが、そうでない場合は何か言うつもりはない。
それに人の詩を読むと言うのも私は好きだ。
だから10分ほど授業の時間をオーバーしたが、悪いことではなかったと思う。
今日の授業は2つ。
1つは1時間の会話、1つは30分の百人一首だった。
会話の方は前回金曜日に来た学生で、1時間カジュアルな会話をした。
この時間ばかりは教師として、ラフな日本語を使わなければならないのだが、こう教師をしていると、むしろカジュアルな言葉を選ぶ方が難しい。
一人称すら油断するとブレるし、普段通りと言う方がよっぽど難しい。
日本人と話すというのはかなり長い間していない。
特に友人のような、家族よりも雑な言葉遣いをするような人と話していないため余計である。
それ故に、私は主に相槌を打ち、話を広げる方向に努めた。
外国人からしたら、私の相槌は話しやすいらしく、それはもちろん教師としての職務を全うしているからなだけであるものの、それでも仕事柄そう言ってもらえるのは嬉しい。
外国人が日本人の友達と話すと話が止まってしまうことが多いらしい。
日本人はつくづくシャイだと思う。
能動的に日本語を勉強しようと私の元を訪れる学生というのは、日本人相手に日本語を使うくらいの努力家が多い。
だから「英語が苦手だから話したくない」という状況にはならないはずである。
その上で会話が続かないというのはそういうことだと思う。
私の学生の多くは会話が続かないことから「自分に好意的なのかどうか分からない」とよく言う。
可哀想である。
私は仕事だから話題を広げるものの、どちらかと言うと普段は静かなタイプのため、「話しやすい」と言われても営業用の顔とは言えない。
まぁ話題がだいぶ逸れたが、そう言うわけで、学生に気持ちよく話してもらってお金をもらう仕事だった。
今日のもう一コマは百人一首だったが、今日は1つの詩の他に学生がアメリカの有名な詩を日本語訳してきたため、少し残った時間で一緒に見た。
「添削」なんて大袈裟なものでもないし、学生の選んだ日本語にケチをつける気はなかった。
そのため、詩の手法のアイデアを提案したり、スタイル参考になりそうな日本の詩を紹介したり、その程度のことをした。
個人的にはどんな文章でも、その人が満足しているなら、いや、していなくても、作った人の作品である。
もし仮に学生が言葉の使い方や、知らない単語の解説を望めば、その時は手伝うつもりだが、そうでない場合は何か言うつもりはない。
それに人の詩を読むと言うのも私は好きだ。
だから10分ほど授業の時間をオーバーしたが、悪いことではなかったと思う。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
徹夜でレポート間に合わせて寝落ちしたら……
紫藤百零
大衆娯楽
トイレに間に合いませんでしたorz
徹夜で書き上げたレポートを提出し、そのまま眠りについた澪理。目覚めた時には尿意が限界ギリギリに。少しでも動けば漏らしてしまう大ピンチ!
望む場所はすぐ側なのになかなか辿り着けないジレンマ。
刻一刻と高まる尿意と戦う澪理の結末はいかに。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる