日本語教師日誌2

藤堂Máquina

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8月5日

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8月5日

今日の授業は形式上3コマだったが、その内2コマは同じ学生の連続のコマだったため、120分の授業と言ったところだろう。
3コマやったような気はない。
夕方の2時間は案外長くは感じない。
そもそも長く感じるのはお腹が空いている時か、お腹が緊急事態の時だけだ。
とりあえずその時の学生に「信用と信頼の違いはなんですか?」と聞かれことは覚えている。
こっちが聞きたいわ。
長く説明するとこっちがわかんなくなってくるから手短にそれっぽく答えたが、意識的に使い分けることもないため答えにくい。
どちらかというと翻訳や使う場面として多い「信用」の方は説明できるのだけれど「信頼」に関しては日本人にならまだしも外国人に簡単な日本語や例を用いてともなるとかなり厳しい。
信用は客観的であり、信頼は主観的なもの。
信用は過去の裏付けなどが影響し、信頼は将来への期待を含むものなど、違いはあるのだが、そもそも語彙自体が似ているため、説明しているうちにどちらがどちらだかわからなくなってくる。
せめて言葉が全く違ってくれば多少楽になるのだろうがそうもいかない。
それと「いまいち」ってなんですか?
とも聞かれた。
「物事の程度があまり良くないこと」と答えたが、正直どの程度かと言うといまいちよくわからない。
そう言うと、なんとなくイメージができるが具体的には分からない感じだ。
おそらく本来は他の副詞などと比べて程度の加減を明らかにする必要があるのだろうが、飽くまでも語彙の授業であり、それらに時間をとっているほどの余裕はない。
最終的には例文を作ってもらい、正しいものでできていたため、良しとしたが、いまいち分かっていないような雰囲気もあった。
もう一人の学生はフロリダの学生であり、その学生と「先生」について話した。
学生も英語の先生になりたいようで、今勉強をしているらしい。
歳は私とあまり変わらないが、そのような人が先生をしているのはあまりないと言った。
確かに私は先生の中では比較的若い。
それが問題ということはないのだが、歳上の方が経験が豊富そうに見えて、初心者だとしても様になって見えるのだ。
私が日本語教師の講座に通っている時は、私が1番若かった。
大学生当時のことであるため、当たり前なのだが、同級生はいなかった。
若いのも今だけだから、何か思ったところで意味はないのだが、それが話しやすい、勉強しやすいと思う人だけ私の元に来てくれれば良い。
多分その時の自分の状況や年齢など、あらゆるものを武器にできるようにするのが重要なのだろう。
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